【悲報】ロリっ子☆由良タン終了のお知らせ。
それでは何かご意見ご質問があればお気軽にどうぞ。
2018/01/25
誤字脱字修正反映致しました。
ご指摘頂きましたリア10爆発46様、zinkun様、pock様、有難う御座います、大変助かりました。
「提督、お一つどうぞ」
大坂鎮守府艦娘寮大広間。
時は12月25日
大坂鎮守府の艦娘や関係者、そして今回は教導の為他拠点から来ている者達三艦隊分の人員が集ってのジングルベー。
それは主にパーティーの趣旨と言うかいつものアレと言うか、目に見えないそんな強制力が働いたのであろうか。
一部の者はサンタコスやらトナカイコスでパーティを楽しみ、そうでは無い者は何故かメイド服という意味不明な状態にある。
そして髭眼帯の座る脇には鳳翔がいつもの格好に例のウサミミシッポという状態で、どういうギミックになっているのか耳をピクピクしつつドクペを注ぎ、逆サイドではマミーヤさんがミニスカオープンバック割烹着でおさんどんの真っ最中。
最早その辺りに触れるとヤバいのではと思った髭眼帯は、現実逃避の為に遠くを見ると、少し離れた位置でサンタコスの香取姉妹がくちくかん達にプレゼントを配るという微笑ましい姿の横で、何故か例のフラット5が季節感皆無の例のユニフォーム姿で独特の空気を醸し出しているという、そんな混沌とした世界が渦巻いているのが見える。
その対比と言うか混沌は突っ込み処満載なのではあるが、距離的にそれは自分に被害が及ばないであろう位置と予想されるので、取り敢えず髭眼帯は何も見なかった事にする。
「皆さんとても楽しそうですね、あれだけはしゃぐ姿は珍しいと言うか」
「最近は特に忙しかったですし、間宮さんも食堂の移動と通常業務を平行してなされてましたから、大変だったんじゃないですか?」
「私の場合は器具の移動の手間だけで済んだのでそれ程では無かったんですが、その間は鳳翔さんのお店が業務を受け持って貰えたのでなんとかなりました、本当に有難うございます」
「いえいえ、私はたった二日間だけでしたからそれ程でも、寧ろあれだけの仕事量を毎日こなしている間宮さんには頭が上がりません」
鎮守府の食を司る二人がオホホと会話する中央、髭眼帯は会話に中々参加出来ないと言うか、ウサミミがピクピクするのと、背中丸出しのドンという状態にサンドされ、ヘタな事が言えないというそんなパーティ。
そんな上座にスススと音も無く二人の艦娘が寄ってくる。
一人は和装チャイナドレスに身を包んだ給糧課所属の駆逐艦、大正ドリルである春風と、現在姉と同じく給糧課に所属しつつも、鳳翔の店に所属する事になった旗風である。
「司令官様、メリークリスマスです、今日はパーティと言う事で特別に旗風と共作しました甘味をここにご用意致しました」
「まだまだ未熟な手前にて……お恥ずかしい限りですが、どうかお召し上がり下さい」
二人が皿に乗った甘味をすいっと差し出す。
それは和菓子に良くある飾り切りが施された物であり、色合いもクリスマスを意識したのであろうか、赤や緑が映える綺麗な甘味が皿に盛られていた。
が、そんなブツを前に髭眼帯の顔は怪訝な状態にある。
「あ……ああうん、有難う春風君、旗風君、てかあの……春風君の衣装はうん、まぁそのいつものと言うかアレなんだけど、旗風君のそれは……」
「これでしょうか、これは……春姉さまの正装を参考に……しつつも、鳳翔さんをリスペクトしたものに……なります」
和装チャイナメイドというアレな大正ドリルの横には、春風と同じデザインにありつつも橙色に染められた和装チャイナメイドを身に纏い、頭部には片側がペタンと折れたバニーイヤーがピクピクしているという、色んな意味でアレな旗風の姿があった。
それは姉と鳳翔どちらもリスペクトしたという事で、片方だけでも結構アレな姿だと言うのに、それらを足してしまった結果、なんともコメントに困る、とてもアレかつ目のやり場に困る姿をそこに晒している。
「メイド服は随分前に……注文を入れていたのですが、鳳翔さんのお店に勤めに入るという事が決まったので、どうせなら……うさちゃんセットも装備してみてはと、お勧め……されましたもので」
「明石に?」
「はい」
胡坐をかいていた髭眼帯は額に青筋を立て、いつもの如く超高速貧乏ゆすりを初めてしまう。
そしてそれが余りにも高速だった為に、春風と旗風の恥骨付近まで切り込んだ状態のスリットがピラピラヒラヒラとチラリズムになってしまうというカオス。
端から見れば結構アレで近寄りがたい微妙な上座、しかしその空気を歯牙にも掛けず、つつつと近寄ってくる者が居た。
「司令、ちょっといいだろうか」
「え、うんどうしたの磯風……君?」
凛と通るはっきりとした声、女性的な声色でありつつもハッキリとした口調の言葉に目を向ければ、そこにはクリスマスだからなのだろう、サンタコスをした例の磯風が仁王立ちで髭眼帯を見下ろす姿が見える。
何故かいつかの秋刀魚の着ぐるみの上から、サンタコス状態という狂った姿を晒して。
クリスマスだからサンタコス、それは安易じゃないかと言いつつも、見る者全てが取り敢えず納得する姿とも言えなくもない。
しかし何故秋刀魚という魚類とサンタというオジーチャンをフュージョンしてしまおうという思考に辿り着いたのか、どういう経緯を辿ればその二つを混ぜてしまおうという結論に至ったのだろうか。
様々な憶測と疑問が心の中で混ぜ混ぜとなった髭眼帯は、怪訝な表情のまま例の磯風サンタ(秋刀魚)を凝視しながら固まってしまった。
「今日はクリスマスと言う事でこの磯風、普段からの感謝の気持ちを込めて手料理を振舞おうと特別料理を作って陽炎達へ持っていったのだが、「感謝の為の料理であるなら自分達にでは無く、先ず司令へ振舞うべきではないか」と言われてな、それもそうだと思ったのでこうして先ずは司令に食べて貰おうと特別料理を持参した」
例のサンタ磯風(秋刀魚)が差し出す皿の上。
そこにはどうしてそうなったのだろう、ジュージューと音を立てて香ばしい匂いを漂わせる秋刀魚の塩焼きに、綺麗に生クリームがデコされつつ捻れた蝋燭が刺さるという、色々方向性を間違ってしまったブツが鎮座している姿が見える。
クリスマスなので秋刀魚にサンタを被せてしまったという格好、そしてクリスマスなので秋刀魚にケーキ的なデコの料理。
とりあえずイベント的な要点だけを抽出し、秋刀魚という外せない拘りをそこにINさせてしまう感性はとても残念と言うか色々と間違っているのではなかろうかと、髭眼帯は視線を皿に乗った秋刀魚(デコ)から陽炎達が集う席へと移した。
そんなじっとりとした視線に気が付いたのだろう、揃ってプイッと視線を外す陽炎姉妹。
まさにそれは善意という物から生まれた爆弾を、司令長官を敬うという建前で自分達から髭眼帯へ擦り付けるという非道であった。
「あの……えっと磯風君、その格好はと言うかその料理はと言うか……」
「うん? ああこれは折角のクリスマスだからな、私も皆に習ってサンタクロースの扮装をしてみたんだが、どうだろうか」
「え、いやそのコスは……うん、その、確かにそれはサンタなのかも知れないけど、なんでそれと秋刀魚が合体しちゃってるのかな~とか……」
「ん? 秋刀魚は別におかしくは無いだろう? これは私の普段着だし」
「え……普段着ぃ? パジャマじゃないのそれぇ?」
「何を言ってるんだ司令、パジャマはほら、ここのエラ部分が寝汗をかかないよう空気を逃がす様スリット状になっているが、普段着はほら、こんな状態でポケットになっているじゃないか」
そんなどうでもいい違いは一般人には判別不能では無いのか、髭眼帯はそう言いたかったが、その間もジリジリとデコされた秋刀魚が乗った皿がグイグイ差し出されてくる為に中々会話へ集中できない。
「ああ……うん、それ普段着なんだぁ……てか、その秋刀魚の塩焼き? 何で生クリームでデコってるのぉ?」
「これか? これは見た目生クリームだがな、クリスマスという場に合わせた添え物をと思ってな、ちゃんと塩味になっているから安心していいぞ」
「え、塩味の生クリームて提督それ全然安心できないんですが、てかロウソクぶっ刺さってるし」
「何を言っている、クリスマスケーキにもロウソクが刺さっているじゃないか、なら秋刀魚にロウソクが刺さっていもおかしくはないだろう?」
「いやそれおかしいからっ!? デザートと焼き魚を同じカテゴリに並べつつ比較対象を提督に問うのはのは幾らなんでも無理がアルデショ!? てかそこの陽炎シスターズも何知らんプリしてる訳!? ねぇちょっと!?」
「磯風さん、その盛り付けでは少々寂しい気がしますし、クリスマスという事でもっと華やかに……こうすればどうでしょう」
「成る程な、そういう手があったか」
「春風君も何故そこで秋刀魚の頭にイチゴONさせてんの!? 彩り以前に料理としての組み合わせとか考えて!? お願いだからっ!」
例の磯風渾身のクリスマスデコ秋刀魚に、甘味に拘る春風の感性がコラボレートするという非常事態がそこに発生してしまった。
そうして完成してしまったブツは、ロウソクがぶっ刺さり、頭にイチゴを乗せ、更には秋刀魚の塩焼きの周りにムニューされた塩味の生クリームがストーンサークルの如き状態で配置された逸品という、本人曰くクリスマス限定プレミアム秋刀魚料理。
しかしそれは見た目だけがアレなのでは無く、例の磯風が調理したブツなのは忘れてはいけない。
見た目が普通状態であった塩焼きは、それに反して嘗てはナガモンを中心とした動物の森を壊滅させた実績を持つバイオ兵器なのである。
「そういう訳で司令、ここが秋刀魚で一番おいしい部分だ、ほら、この磯風自ら食べさせてやろう、あーん」
「待って!? ちょっと待って磯風君!? そんなサービス精神発揮してソルトなクリームマシマシで提督に迫るのヤメテって言うかヤメロ! ヤメテ下さいお願いします!」
そして見た目のインパクトにだけに注意がいき、味という部分に髭眼帯が思い至ったのはちょびっとだけほじった身にクリームがまみれてしまったそれが、口に入った瞬間であったという。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「そうか……そっちもそっちで被害が及んでいたか……」
例の秋刀魚サンタ磯風というクリーチャーからのバイオテロで一度ダウンした後。
その後は責任を感じたのだろう陽炎姉妹がメディック宜しく蘇生処置を施し、現在は大広間の隅に退避した状態で漸く落ち着いた状態の髭眼帯。
そんな惨事の後半死半生でプルプルしていると、隣には長門と金剛型長女、三女、四女も何故かプルプルしているという何やらおかしい空間。
髭眼帯には例の磯風がやっちゃった訳だが、長門や金剛側はあの比叡の手料理ボムを食らってしまったという事で、そこはさながら野戦病院の様相を呈していた。
「比叡の料理は見た目が普通デスし……それを知らされずに出されてしまったら、DangerかつDangerousなのdeath」
「まさかローストビーフがあんな味と食感に変貌するなんて……流石の私でも計算外でした」
「え、ローストビーフて基本的に肉を焼くだけの物じゃないの……」
「提督よ、ただの秋刀魚の塩焼きがバイオ兵器に変貌するんだ、肉を焼けば化学兵器に変化してもおかしくはあるまい?」
「あー……うん、それははい……そうですね……」
例の磯風にあの比叡という二人は見た目も匂いも普通の料理を作るのだが、何故か味だけでは無く食感ですら異次元の物質に変容させてしまうという恐ろしい特徴を有していた。
例えばあの比叡が作ったローストビーフは、食すとどんな味だったかという記憶を部分的に消し去り、微かに覚えている食感ではパリポリという在り得ない口当たりのブツになったりしているらしい。
そして例の磯風の秋刀魚料理は食べると何故か人生の悲哀を感じ、次いで自分の人生を見つめ直してしまうという効能が付帯していたりする。
何故料理を食した感想が人生観であったり、しっとりした肉がタクワンの食感なのかという謎がそこにあったが、それら全ての異次元要素を内包し、更には食す者を生かさず殺さずというギリギリの、判りやすく表現すれば半殺しなどという生易しいものではなく、8.5殺し程の絶妙なラインを突いて来るという威力を有していた。
「ははは榛名ははるはる榛名はだいじょびですぅ」
「いや榛名君マジヤバくなってない? なんかカクカクしてるけど……」
「比叡お姉さまの料理は残したまま放置すると、そのまま成長して手に負えなくなってしまいますから、榛名は体を張ってその始末を……」
「ちょっと今話しているのはローストビーフの事だよね!? 何か榛名君が新種のクリーチャーと戦ったみたいな感想になってるけど大丈夫なのそれぇ!?」
「Heyテートク……」
「え、ナニ金剛君……」
「テートクはチュパカブラというUMAを知っていますか?」
「なんでローストビーフの話からそんな南米在住の未確認生物の話にシフトするワケ!? ホント比叡君の料理って一体ナンナノ!?」
「戦いの中で沈むのだ……あの光ではなく……本望だな……」
「ビッグセブンが轟沈時のセリフを言いつつ真っ白に燃え尽きてるぅ!?」
こうして例の磯風とあの比叡の手料理は、聖なる夜にも関わらず、厄災を一部の者に振り撒いて8.5殺しへと追い込んでしまい、暫くそれらの者達をプルプルさせる事になってしまうのであった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「え~っとそれで、ね、長門君」
「なんだ提督よ」
「えっとその、ちょっと聞きたい事が……」
なんのかんのとプルプルを回復するのにあれから小一時間程掛けた一団は、現在パーティがそろそろ落ち着いた雰囲気になりつつある中にあり、取り敢えずはまったりと飲み物片手に歓談の最中にあった。
未だ絶賛プルプル中の髭眼帯を置いてけぼりにして。
何故髭眼帯だけまったりから除外されているかと言うと、今回パーティへ参加している者達は其々サンタコス、若しくはメイド服状態にあり、現在髭眼帯を取り囲む四人もそういう系統のコスを身に纏う状態にある為、正気に戻ってもと言うか、逆に正気になってしまったからこそ、そのコス状態を見てプルプルしているのである。
右を向くと、ミニスカビキニサンタの金剛に、ミニスカビキニトナカイの榛名と霧島。
姉妹間の関係というか、パワーバランスを考慮すれば、そういった配役(?)になってしまっているのはまぁ理解の及ぶ物であるのだが、それでも何故彼女達はシタチチが微妙に出るという、ミニスカビキニタイプの衣装ばかりを選択するのだろうと髭眼帯はプルプルする。
そんな狂ったトリオの格好だけでも、髭眼帯のプルプルを発生させるのに充分な空気を醸し出しているのに、現在髭眼帯がプルプルしているプルプル指数の恐らく8割程は、ミニスカサンタトリオではなく目の前に居るナガモンが作り出してしまっていると言える状態。
白い半袖のブラウス。
裾に白いラインが入ったグレーの吊りスカート。
足には黒いハイソックスに黒のアームカバー。
それはまごう事無き朝潮型の制服、しかも改二では無く、ノーマルの朝潮型の制服。
ある意味くちかんの代表格である、一部の提督諸氏の好事がHITしちゃうそんな格好を長門型一番艦が着てしまっているのである。
因みに頭には大潮が被るあの帽子まで乗っかっており、他の者より上背があり、またやや筋肉質な彼女がそれを着るという見た目は何と言うか。
髭眼帯が直視出来ずに俯いてプルプルする程に、自主規制な姿をそこに晒していちゃったりした。
「ねぇビッグセブン……」
「だからどうした提督よ」
「……なんで朝潮型くちくかんの制服なの?」
「む? ああこれか、うむ、これを着用しているのには深い事情があってな」
「その事情と言うのは、長門型くちくかんって新種が発生してしまう程には壮大な理由があったりするの?」
「うむ、私は常々思っていたのだ、提督には秘密にしていたがこれでも私は駆逐艦達が好きでな、あ、いやこの好きと言うのは幼女愛好的な意味では無く、こう……何と言うか、無性に庇護欲が搔きたてられるというか」
髭眼帯は思った、ナガモンがくちくかんを好きという事実は、恐らく秘密にしなくても鎮守府の者ならば誰でも知っている事実であると。
そして色々言い訳をしてはいるが、くちくかんを見て庇護欲を搔きたてられるというその理論は、言い換えればYESロリータノータッチという常套句を口走る、そんな紳士的な者達と同じ思想からくるものなのではなかろうかと。
「しかし私は艦隊総旗艦、鎮守府に居る者達には分け隔てなく平等に接する必要がある、だから駆逐艦が大好きだからと言って過度に触れ合い行動をするのは立場上宜しくない」
駆逐艦好きという表現から、駆逐艦大好きという本音へとシフトするナガモンの熱い言葉。
そしてくちくかんと触れ合うのを我慢できている理由が艦隊総旗艦だからという状態は、最早色々と手遅れなのではなかろうかと髭眼帯のプルプル度が増していってしまった。
「ならばせめて特別な催しの時だけでも、私は彼女達と同じ視線になってくちくかんとしての気持ちを分かち合おうと思ったのだ」
「ナガモンが何をどういう経緯を経てくちくかんに混ざろうかと思ったのかは、提督には今一理解が及ばない事ではありますが、ビッグセブンはくちくかんじゃないので、その気持ちは彼女達と永遠に分かち合えないと思います」
「駆逐艦長門、出撃します!」
「そんな病的な格好でどこに出撃する気なのビッグセブン!? ちょっとヤメテ!? 提督マジどうしていいか判んなくなるからっ!?」
「それ! どーん!」
「怖っ!? ってどーんじゃないよっ!? 大潮君のセリフを口にしつつ殺人パンチを繰り出すのヤメロ! はるにゃんヘルプッ!!」
こうして聖なる夜に執り行われたメリーなパーティーは、髭眼帯にとってはバイオテロの標的になり、とち狂った長門型くちくかんに撲殺され掛けるという、とてもカオスな物になってしまったのであった。
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