大本営第二特務課の日常   作:zero-45
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 前回までのあらすじ

 バカ殿(泊地司令長官)を据えての泊地評定回と、陰謀を匂わす何か。


 それでは何かご意見ご質問があればお気軽にどうぞ。


2018/04/23
 誤字脱字修正反映致しました。
 ご指摘頂きましたリア10爆発46様、pock様、K2様、Jason様、有難う御座います、大変助かりました。


Sim泊地 【②】

「あ、畳に直置きだと良く判らないですよね! ちょちょっと失礼して! ハイハイハイ!」

 

 

 提督専用執務棟(仮)の評定場。

 

 何やら不穏なタイトルが記された図面の前で固まっている髭眼帯をソソソと下がらせて、置いてあった図面を龍驤へ押し付けつつメロン子がペシーンと畳を叩く。

 

 すると叩かれた畳がクルリとひっくり返り、ゴンゴンゴンと大袈裟な音を立てて、下から文机がせり上がって来る。

 

 次いでいつの間にか背後を取っていたナガモンが座椅子ごと髭眼帯をそこへセットし、脇から龍驤が手にした図面を机の上にペロンと広げる。

 

 何がどうなっているのかワケワカメな髭眼帯はなすがままそこへセットされ、怪訝な表情で上座に固まってしまうという絵面(えづら)が出来上がる。

 

 

 そんな文机に固定されたままの髭眼帯の耳に、パターンと何か乾いた音が聞こえてくる。

 

 何事かとそちらを見れば、斜め後ろの壁の一部がクルリと回転しており、そこから何故かパジャマ姿の響がテトテト現れるというワケワカメ。

 

 

「ウラー……」

 

 

 明らかに寝ぼけているのか、枕を片手に抱えたフリーダムはテトテトと文机の脇まで歩いてくると、髭眼帯の懐に頭から突っ込み、そのままスヤスヤと寝息を立て始めた。

 

 

「……え、ナニこれどうなってるの?」

 

「む……どうやら物音で目が覚めて起き出してきてしまったか」

 

「最近はうちらの手伝いで殆ど寝てなかったさかい、まぁしゃーないわ」

 

「提督が泊地入りするまでには執務棟を完成させるって随分と張り切ってましたから」

 

「でもこれじゃお仕事に差し支えるから、あっちで寝てて貰うよ」

 

 

 完全に寝入ったフリーダムは髭眼帯の股間に頭から突っ込んだ、その形になった経緯を見てない者が見れば完全にアウトな状態でスヤァしていたが、後ろで控えていた時雨がそれを小脇に抱え、部屋の隅にある、以前の執務室にも置かれていた物と同じ配置で用意されていたちゃぶ台コーナーへと運搬していった。

 

 

「あーうん……何と言うかさ、気持ちは判るんだけど君ら色々と張り切りすぎなんじゃない……か……な?」

 

 

 時雨に運搬されていくフリーダムを見て苦笑する髭眼帯の前では、未だ開け放たれたままの隠し扉があった。

 

 それは忍者屋敷には標準装備と噂の壁が回転ドアの如くクルクルしちゃう形状であったが、髭眼帯が言葉に詰まったのは何も壁にそういう仕掛けがされているせいではなかった。

 

 ゴロンと転げ出る何か、恐らくそれは誰かが寝転がっているのは理解出来るが、何故それが畳に寝そべったまま壁の向こうから出てくるのか。

 

 それは極ゆっくりと、ペターンペターンと転がりつつ、時雨をホーミングする形でちゃぶ台ゾーンへ転がっていき、寝かし付けられたフリーダムの処まで到達するとそのまま絡みついて動きを止めてしまう。

 

 

「あーもう、鈴谷も出てきたんか」

 

「え、あのパンツ丸出しで転がってったの鈴谷君なの!?」

 

「大坂から移動して二週間、ずっとプレハブ宿舎暮らしだったからな……畳不足の禁断症状はまだ収まってないようだ」

 

「畳不足の禁断症状ってナニ!? てか彼女響君に絡みついたままピクリともしなくなったけどアレって本当に大丈夫なの!?」

 

 

 パンツ丸出しで転がり移動をしていった座敷鈴谷は、そのまま響を抱き枕にちゃぶ台コーナーで固まったままピクリとも動かなくなった。

 

 その様に眉根の皺を深くする髭眼帯が見る先では、今度は例の由良さんがお盆に茶を乗せてスススと姿を現した。

 

 一体あの隠し扉の向こうにある仮眠室というのはどうなっているのだろうか、寧ろ何人の者が潜んでいるのだろうかと怪訝な表情のまま固まる髭眼帯の考えを余所に、茶が目の前の机にコトリと置かれ、ニッコリと笑う由良さんがそのまま自然な流れで膝の内にポスンと納まった。

 

 その様に髭眼帯は突っ込みを入れようとするが、間髪入れず、またしてもそこからからグラ子が現れ、真面目な相でスタスタと座椅子の背後に回ったかと思うとそのまま膝立ちになり、ポヨンとチチを髭眼帯の頭にセットする。

 

 

 こうして良く判らないままに、髭眼帯を中心としておかしな布陣が文机の周りに完成してしまった。

 

 

「あの……グラ子君?」

 

「厳戒態勢が解かれAdmiralの警護も普通のシフトに戻ったと聞いたからな、私も通常シフトに移行する事にした」

 

「いやそれが通常シフトてナニ? てか由良君も何で提督の膝にシッダウンしてるワケ?」

 

「え? なんでって言われても、ぱぁp……ゴホン、提督さんがほら、お茶のお代わりが欲しいって言うかも知れないので傍に控えてようかって、ね?」

 

 

 髭眼帯はすっかり忘れていた。

 

 ここ最近シャレにならない鉄火場が続き、髭眼帯は地下指揮所と執務室を往復する毎日が続いていた。

 

 更には例のテロリストの事があり身辺警護のシフトが変更された関係で、それまで割りと執務室で自由にしていた者達は、一時的ではあったがそこを締め出される形になっていた。

 

 

「あっちゃ~……やっぱこうなってもーたかぁ」

 

「すまない、もう少し時間を稼ぐつもりだったんだが……ちょっと目を離した隙に響が部屋の外に出てしまった」

 

 

 例の隠し扉をパタンと閉じつつ、頭をボリボリと搔く那智は髭眼帯の有様を確認すると苦い顔を表に滲ませる。

 

 異界の門が閉じられた事で仲魔召喚はそれで打ち止めになったと予想されたが、その結果髭眼帯は文机に完全固定となり、プルプルと周りを見る事しか出来なくなってしまった。

 

 

「まぁここ暫く自重をさせていたからな、いつかはこうなるというのは判っていたが……」

 

「しゃーないから話はこのまま進めて、決めなあかんとこだけちゃっちゃと済まそうか」

 

「え……このまま執務強行するの? いやそれちょっと無理じゃない?」

 

「話だけやったらいけるやろ? この後に予定してる施設確認はまぁ……その時に考えたらって事で」

 

「こうならない為にも早急に重要案件を決めておきたかったんだがな……」

 

「妙に色々と手回しがいいなって思ってたけど、もしやこれが原因で……」

 

 

 結局長門達が懸念していた最悪の形がそこに出来上がってしまったせいか、逆に吹っ切れたという場がそこに出来上がり、それまでセコセコと進められていた評定は腰を落ち着けた形で行われる事になったのであった。

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

「でと、図面の変更点を確認する前に龍驤君には確認しておきたい事があるんだけど」

 

 

 結局身動きが不自由になってしまった髭眼帯の前には、図面を広げて見せる夕張と、隣に龍驤、他に参加している者達も取り敢えず前に寄って車座になるという、広大な面積を確保したのに結局それらは無駄になってしまったという布陣で全体会議は進んでいた。

 

 部屋の端には未だスカートがめくれ上がりパンツ丸出しで響を抱き枕に固まる鈴谷、滝が流れる様を見つつ、引き戸の前を占拠し安楽椅子に座ってティーをする海湊(泊地棲姫)に、それに付き合う飛行場姫の姿が見える。

 

 更には髭眼帯が泊地入りしたと聞き、手の空いた者達が続々と執務室に集結していき、場はカオスな物へと変貌しつつあった。

 

 

 文机の上には菓子やホットスナックや鳥の揚げ物が山盛りになり、それを摘みにくるくちくかん達が髭眼帯を取り囲む。

 

 その輪に加わる事で由良さんが膝から降りたのはいいが、代わりにくちくかん達が入れ替わり立ち代り膝の上の乗ってくるという評定の場。

 

 それでも一応髭眼帯は仕事を進める為に意識を集中していた。

 

 

 今は子犬(時津風)を胡坐の内に抱えながら。

 

 

「結局この整備計画で重要とされている『陣』っていうのは、具体的にどういった形で作用するもんなんだろう?」

 

 

 くちくかんの間では何か取り決めがあるのだろうか、定期的に入れ替わり立ち代りしているが、今度はぬいぬいが膝に収まり、子犬(時津風)が肩車という配置転換が実施される。

 

 それは上から順に時津風、髭眼帯、ぬいぬいという三段式のトーテムポール染みた何かがそこに爆誕してしまった瞬間であった。

 

 

「あーそれな、実際大坂は直接的な襲撃がなかったから出番はなかったんやけど、せやなぁ……判りやすう言うたら、うちら艦娘が受けとる加護みたいなもんやって思たらええんとちゃうかな」

 

「……加護?」

 

「そそそ、ほらうちらってドンパチしとる時攻撃食ろても、ある程度は制服か艤装がダメージの肩代わりしてくれるやん?」

 

「あー……あのやたらきわどい服の破れ方する、アレ?」

 

「せや、何でかやたらと服が破れてチチが見えたり、パンイチになったりするのが多い、アレや」

 

 

 艦娘が人と違う部分として認知される幾つかの部分。

 

 水に浮き、人よりも膂力があり、そして傷を負っても入渠(・・)すれば跡も残さず元通りとなる体。

 

 生まれて来た時には既に自我を持ち、基本的に姿形は変わらず、年を取らないとされている彼女達。

 

 そんな数々の能力を持つ彼女達の不思議の一つに、『受けたダメージの分散』という物がある。

 

 

 ある程度という縛りがあるが、戦闘で受けたダメージは全てが生身にいく事はなく、寧ろ纏う衣服や艤装へ優先的に分散するという傾向が見られる。

 

 受けた攻撃に対して不自然な程に損傷が軽微というこの不思議な現象は、何かしらオカルト的な物で彼女達が守られていると考えられており、艦娘達はそれを「加護」という呼び方をしているという。

 

 

「拠点に敷く陣は、ある程度の攻撃を龍脈から吸い上げた力で得た加護で散らして拠点を守るもんなんやけど、敷いた陣の形や位置、そんで龍脈の強弱がどれだけ敵からの攻撃に耐えるかに関係してくるんやな」

 

「つまりそれがあるから例の赤煉瓦は必要ないと?」

 

「いやいや、大坂はそれで建物を強化しとったから陣はそれなりのもんで事足りとったんや、でもここはちゃうからな、かなり気ぃ使こうて霊的布陣を考えなアカン訳で」

 

「そんな面倒になるのを判ってるのに、何でこんな形の建物を作った訳?」

 

「実はその煉瓦で拵えた建物ってな、何でか霊的干渉が建物の中に及ばんのや、それって龍脈からの加護も受けれんって事になるから勿体無いって事になるんよ」

 

「ふむ? その龍脈の加護がある無しの差って具体的にどんな事に影響するのかな」

 

「疲労や傷の回復が早まるし、作業効率にも関係してくるかな」

 

「え、んじゃ大坂鎮守府ってその辺り効率が悪い事になってたの?」

 

「んや、大坂はプラスもマイナスも影響されとらん、他の拠点となんら変わらん状態になっとるし」

 

「て事は、そういう効果を得る為に、敢えて赤煉瓦を使わない建物を建設したと?」

 

「そそそ、空母施設と同じ定期的なメンテナンスの手間も掛かるから使い勝手が悪いって事で、普通はこんな式を埋め込んで陣を張るって手間は拠点の設計からは除外されとるけど、大本営の設備要綱を無視して基礎設計から好きにやれば、そういうのは可能になる訳や」

 

「何で軍はそういう形で拠点の設計をしないんだろうね……結構便利そうに聞こえるんだけど」

 

「どの拠点にも利用できる龍脈がある訳とちゃうからな、それに普通はこんな陣組んだとしても手間の割りに効果は薄いからやるだけ無駄やねん、せやけどこの下に通っとる龍脈の太さは規格外に大きいから、防衛も付帯効果も期待できるんや」

 

「なる程ねぇ……」

 

 

 霊的な場という物に何故拘るのかという龍驤の説明に漸く納得した髭眼帯はうんうんと頷こうとしたが、今は膝にぜかましが収まっていたので例のリボンが邪魔で首を縦に振れないでいた。

 

 そして飲み物を買いに行った者達が帰る度に何故か文机の上がホットスナックまみれになり、消費よりも供給の方が増すという緊急事態が発生しつつあった。

 

 

「ねぇ提督……加賀さんと赤城さん呼んでこようか?」

 

「そうしてくれる? このままだとoh淀くんの営業努力が功を奏し過ぎて執務が立ち行かなくなっちゃうからさ……」

 

「今龍驤さんの説明にありました通り、大坂でやってた形の整備はここでは出来ませんので、工廠課としてはある程度の計画性を以って全体的な建設をしていこうと思っているんです」

 

「それでこの図面かぁ……時に夕張君」

 

「はい、なんでしょう?」

 

「何でこの図面には出撃ドックが四つも並んでるのかの訳を聞いても?」

 

「え、これですか? えっと先ずは艦娘用の出撃ドック、母艦を含む通常艦艇の出撃ドック、試作装備用出撃ドック、そして超電磁カタパルト用試験ドック」

 

「うん、取り敢えず規模はまぁいいとして試作用とカタパルト用は却下で」

 

「え!? 何でですかぁ!? それが無いと水陸両用型スプーの開発が滞っちゃいますし、母艦音速射出プロジェクトも頓挫しちゃうじゃないですか!」

 

 

 髭眼帯の駄目出しに夕張が驚愕の相を浮かべる。

 

 そして髭眼帯は膝に収まってたぜかましをそっと脇へ降ろすと、徐にメロン子へピシーンペシーンと生尻ペシペシの刑を処す。

 

 

「ふぐぅ……久々だとかなりキましゅねこれ……と言うか本当に却下なんでしゅか……」

 

「もう名称からしてメーなのが確定なので、それらは全部却下です」

 

「名称だけで判断するのはどうかと思いましゅ……せめて内容確認だけでも……」

 

「スプーが水陸両用になってもスプーなのは変わらないし、母艦が音速で射出されちゃったら乗員が只で済む訳ないデショッ!」

 

 

 刑の執行を終えプリプリとオコな状態で席に戻った髭眼帯の膝には、ぜかましに代わって今度は朝潮がセットされてしまう。

 

 いつまでこのくちくかんローテが続くのだろうと思う髭眼帯の前には、何故か耳の裏まで真っ赤にした朝潮がプルプルしているのが見えるという、ちょっとおかしい絵面(えづら)があったりした。

 

 それに何と声を掛けた物かと思ったりしたもんだが、経験則からそれに突っ込みを入れても恐らく事態は好転しないだろうと感じた髭眼帯は、プルプルして身をよじる朝潮を懐に抱えつつ引き続き図面の精査を続ける事にしたのであった。

 

 

「えーっと、この……ビッグセブン航行訓練所って妙に不安を煽る名称の施設が泊地のど真ん中にあるんだけど、これってナニ?」

 

「それは長門しゃんの希望で設計したものでしゅ……楕円型の水路が流れるプールになっていて、そこで航行訓練ができる仕様になってましゅ」

 

「ああそれは建造間もない者の初期教練に用意した施設になるな」

 

「……ねぇナガモン」

 

「む? なんだ?」

 

「ウチってもう教導任務から外れてるし、建造予定も無いし、そもそも航行訓練とかは湾内でも可能だと思うんだけど?」

 

「そこは通常訓練や演習で手狭になるだろう? しかも船舶の出入りもある、だから初期教練が必要になる艦が来た場合その施設は必要になるではないか」

 

「……必要じゃない時はそこ、何に使う訳?」

 

「それはくちくかん達と一緒に流れるプールで触れ合いイベントを開くとかすればどうだろうか」

 

 

 髭眼帯は未だプルプルする朝潮をそっと脇に降ろし、徐にビッグセブンへピシーンペシーンと生尻ペシペシの刑を処す。

 

 

「くっ……何故だ、どうして不許可なんだ……」

 

「今まである程度は目を瞑ってきましたが、流石に艦隊総旗艦が欲望ダダ漏れな状態を見過ごす訳にはいかないという事で、ケジメを取らせて貰いました」

 

「厳しい軍務の中にもほんの少しだけ心を潤すオアシスがあっても良いではないか!」

 

「そんな病的な理由で作った施設で心が潤うのはビッグセブンだけだって提督判ってますからねっ! 個人的趣味に走りまくった施設は建設禁止ですっ!」

 

「何も私一人で幸せを享受しようと思っている訳ではないんだ、触れ合いイベントの時はちゃんと提督も呼ぶつもりだから安心して欲しい」

 

「あたかも提督がビッグセブンと同好の士みたいな風評被害を垂れ流すのはヤメロッ!」

 

 

 メロン子と共に不自然な形でフルフルと尻を突き出した姿勢で抗議するビッグセブンの声を無視する髭眼帯。

 

 そんなメーな評定の場に何故か海湊(泊地棲姫)スススと近寄ってくる。

 

 それに何事かと黙って見ていると、空いた膝に腰掛けようとするという深海棲艦上位個体という緊急事態がそこに発生しつつあった。

 

 

「……ちょっと海湊(泊地棲姫)さん何しようとしてるんです?」

 

「うん? いやちょっとな」

 

「ちょっと? 何です?」

 

「入れ替わり立ち代りヨシノンのそこに誰かが座っているようなのでな、地主としてはその現象が何なのかという事を確かめねばならないなと思ったので、ちょっとな?」

 

「何でもかんでも地主って言葉が免罪符になると思ったら大間違いだからね! てか変なコトに興味持たなくていいですから!」

 

「いやそう言われてもな、茶をするのに少々飽きてしまったから仕方が無いではないか」

 

「本音ッ! 結局暇だからって救えない本音がダダ漏れぇッ! 深海のボスとしての威厳をもう少し考えて!?」

 

 

 暇だからという理由で海軍少将の膝に座ろうとする深海棲艦上位個体ってどうなのかと髭眼帯は思いつつ、彼女の相手をしていた筈の飛行場姫は何をしているんだとティーをしていた席を見る。

 

 すると彼女は何故かガラス戸に引っ付く形で座っており、外に向ってしきりに手をフリフリしていた。

 

 それを見て一体何が起こっているんだと髭眼帯が外を見れば、そこには池で錦鯉と共にタパーンとジャンプする者の姿が見えちゃったりした。

 

 

「ファッ!? ゆーちゃん!?」

 

「あぁ……ここには運河は無いでしゅから……滝の裏に秘密基地を作ってくれと頼まれまたんでしゅ……」

 

「ちょっともぅ落ち着いて仕事できないじゃない!? 一体どうなってんのここって言うか海湊(泊地棲姫)えもんどさくさに紛れて提督の膝にシッダウンするのヤメロ!」

 

「航空母艦、赤城です。から〇げくんを処理するなら、私にお任せくださいませ」

 

「ファ〇チキは譲れません」

 

「いや君達もホットスナック食うのはいいけどどこかへ持ってってから食ってくれないかな!? 図面をランチマット代わりにして貪り食われるとほらぁ! 油でギトギトになっちゃうデショッ!?」

 

「五航戦の子なんかと一緒にしないで」

 

「最近何でもかんでも五航戦って言わないとキャラが立たないみたいな状態になってるよ!? それでいいの一航戦!?」

 

「まぁ、そうなるな」

 

「ダレーーー!? ここに師匠召喚したの誰ぇッ!? これ以上おかしいの集めたら冗談抜きで仕事にならないからァッ!」

 

 

 結局誰かがはっちゃけると連鎖的にそれが広がるという泊地特有の現象が発生し、この日は予定していた施設確認がキャンセルとなってしまった。

 

 こうしてメロン子が提出した施設変更計画案は更に手を加えられる事になり、結果としては当初の案と変更案を足して二で割った折衷案という形で泊地施設は整備されていく事になったのであった。

 

 

 




 誤字脱字あるかも知れません、チェックはしていますが、もしその辺り確認された方は、お手数で無ければお知らせ下さい。

 ただ言い回しや文面は意図している部分がありますので、日本語的におかしい事になっていない限りはそのままでいく形になる事があります、その辺りはご了承下さいませ。

 それではどうか宜しくお願い致します。


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