大本営第二特務課の日常   作:zero-45

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前回までのあらすじ

 コラボ終了しました、ここより日常再開致します。

 それでは何かご意見ご要望があればお気軽にどうぞ。


2019/03/13
 誤字脱字修正反映致しました。
 ご指摘頂きました拓摩様、皇國臣民様、黒25様、capybara様、有難う御座います、大変助かりました

2016/12/16
 吉野さんピフォー・アフターのビジュアルがあの画伯の手によって描かれる!

『無能転生 ~提督に、『無能』がなったようです~』
https://novel.syosetu.org/83197/
作者様、たんぺい画伯です、有難う御座います!


劇的なビフォー・アフター

「さて今日皆に集まって貰ったのは明日、と言うかもう日付的には今日になるが、提督が大本営へ召喚される件についてだ」

 

 

 大坂鎮守府執務棟地下司令室、時間は0025

 

 深夜と呼ばれる時間帯に呼ばれた艦娘達は、照明がやや落ちた室内で議事進行を受け持つ長門の言葉に耳を傾けつつ、配布された資料に目を通していた。

 

 この吉野に伝えられていない深夜の会合、議題は長門が言う様に大本営に呼び出された吉野に関する件である。

 

 拠点の司令長官が中央へ呼び出されるというのは組織としては不自然な物では無いものの、その内容が『元老院側からの者と内閣関係者を交えた会議』であった為に、それは大坂鎮守府所属の深海棲艦に絡む話になるだろうという事が予想される。

 

 

 現況朔夜(防空棲姫)を始めとする深海棲艦側との協力関係は極一部の関係者にしか伝えられておらず、ましてや不可侵条約を結んでいる事も混乱を避ける為という理由で一般には発表されていない。

 

 しかしその辺りいつまでも秘匿するにも限界があり、更にはその情報が既に色々な筋に漏れているというのは先日の鎮守府に対する襲撃事件を鑑みれば明らかであるという問題が浮上している。

 

 

「確か今回は色々ややこしい話になると提督は仰ってましたよね」

 

「うむ、元老院に内閣とくれば大和の言う様にややこしい……と言うより呼び出された内容はほぼ知れた物と言えるだろうな、今回の呼び出しは公務の範疇でもあるし立場的には今すぐ心配する事は無いとは思うが、先日の襲撃の件もあったので万が一と言う事で大本営側が安全策を取った」

 

「夕方伝えられたアレですか」

 

「そうだ、大本営への移動には空路を使う、そして皆も知っている通り迎えは武蔵と吹雪殿が、帰りは金剛とゴーヤが護衛に就く、そして我々は何かあった場合すぐに出撃が出来る様通常業務は中止し、提督が戻るまでは出撃待機という事になると言うのは夕食時に伝えていた通りだ」

 

 

 国内であるとはいえ新任の一拠点の司令長官に充てるには大袈裟過ぎる護衛、そして陸路では無く空路という緊急時でしか使用されない筈の航空機での移動、何から何まで異例尽くしのこの予定はある事情が絡んだ為計画された物であった。

 

 

「て言うか鎮守府の見学とか一泊二日のお泊り時間を捻出する為に横須賀の輸送機を使って来るとか、幾ら吹雪でもやり過ぎと思うクマ」

 

 

 空調の風にゆらゆらとアホ毛を揺らし、ジト目の大坂鎮守府水雷戦隊旗艦の前では少し酔いが残る褐色の肌を晒すハレンチな格好の大和型二番艦と、元大本営初代第一艦隊旗艦であるパンツさんが真面目な相で会合の輪に加わっていた。

 

 繰り返し言うが通常国内拠点から中央へ出向する場合車や電車を利用した移動が一般的であり、深海棲艦との戦争突入時に利用が危険で殆ど使用されなくなった航空機は、緊急輸送でしか使用されない為に数が少なく移動の手段としては殆ど使用されていない。

 

 そんな常識外れの参勤交代計画を立案・実行した張本人は、今澄ました顔で会合に参加しているパンツさんその人であった。

 

 

「陸路での移動だととんぼ返りという強行軍になってしまいますから」

 

「いや何も迎えに来なくてもこっちから誰かを護衛に就けて提督がそっちに行けばいいクマ、何で迎えが必要クマ?」

 

「何だ球磨よ、我々がここに来て何か不都合な事があるのか?」

 

「て言うかお前らが迎えに来る時点で周りに色々不都合な思いをさせてるクマ」

 

 

 ぶっちゃけてしまうと迎えはアホ毛の言う様に微塵も必要無い、繰り返し言うがハレンチ戦艦とパンツさんの鎮守府見学とお泊りの為の時間捻出の為に行われた強行軍が今回の護衛計画の全てである。

 

 

「まぁ結果として提督の身の安全が格段に高いレベルの物になった訳だし、その辺りこちらには文句を言う筋合いは無い、それにこの会合の趣旨は別にあると言う事を忘れるなよ球磨」

 

 

 苦笑しつつも長門は手元の資料に目を落としつつ一言釘を刺し、早々と深夜の会合の議題へ話を進める事にする。

 

 吉野自身の安全性はとりあえず確保され、基地司令不在の間に対する鎮守府運営に付いても手配済み、そんな万全とも言える今回の件に於いて否と声を上げた者が居る。

 

 それは他でも無い護衛という口実で執務をほっぽり出して物見遊山宜しく大坂鎮守府に来たハレンチ戦艦であった。

 

 

「今回大本営で行われる会議は知っての通り元帥殿を始めとする軍の要職、政界からは内閣関係者、そして元老院というある意味国の舵取りに深く関わる者達の代表が集う物だ」

 

 

 やや弛緩し掛けていた空気が張り詰める、今武蔵が言った事は比喩では無く、軍事・政治・経済と国をいう物を動かす組織の要職が一同に会する場が大本営で開かれ、吉野はそこに召還されている。

 

 それは異例とも言える物であり、更にその議題が予想の付く物で、結果として自分達にとって好ましく無い物であると言う事が判っている面々は自然と表情が厳しい物になっていく。

 

 

「普段内地の奥でふんぞり返っている者達がわざわざ出向いてくる、それも参加するヤツ等はどいつもこいつも海千山千の狸共だ、そんな場所に三郎はこれから単騎で挑まねばならん、そしてその場では立場上元帥殿もウチの提督(大隅大将)も庇う事は難しい状況になるのは目に見えている、そこでだ、我々は少しでもその一助となる計画を練ろうと思う」

 

 

 つい先程まで酔い面であった筈の大和型二番艦であったが、今その眼はギラ付いた物になっており、それを見る者達は嫌でも緊張の糸を張る様な場の空気に呑まれていく。

 

 それは戦船(いくさぶね)としての本気を滲ませる空気を纏い、数多の戦場で死線を潜ってきた者だけが理解出来る雰囲気でもあった。

 

 そんな現大本営第一艦隊旗艦がその場の艦娘達に一枚の紙を配る、それに記載されている文は多くは無く、言ってしまえば酷く簡素な物であった。

 

 

『吉野三郎に威厳が無い件について、解決策を模索し実行する』

 

 

 紙に書かれている文面を見てハレンチ戦艦とパンツさん以外の面々の顔が怪訝な物に変化する。

 

 物凄く前置きでは本気度MAXで凄んでいた武蔵が満を持して出してきた紙切れに書かれているモノがこれである。

 

 

「先ずヤツ(吉野)は口八丁手八丁の権化である為、どんな話題に於いても大抵屁理屈で乗り切れる事は確実だろう、しかし今回の会議は各界の代表格に近しい者達が集う場でもある」

 

 

 淡々と説明を続ける褐色のサラシ戦艦を見る周りの者達の顔は相変わらず怪訝なままである。

 

 

「想像してみろ、その筋では全てを牛耳っているヤツらが歳若い一介の佐官に屁理屈交じりの舌戦でケチョンケチョンにされて面子が丸潰れ状態、恐らく三郎の事だ、そんな場では絶対に手は抜かずに徹底的に叩く筈だ」

 

 

 議題は間違いなく大坂鎮守府に居る深海勢に関する扱いになるのは予想が付く、更にその中には現秘書艦の時雨の事も含まれる事は確実だろう、更にヘタをするとこの鎮守府に所属する者達に付いても言及される可能性がある。

 

 更にそれを言うのは軍部の者では無く力を持つが内情を知らない部外者である為に、それは間違いなく理不尽な方向性の話になる事は間違いない。

 

 そうなった場合吉野はどういう行動を取るか、その辺りに考えが及んだ瞬間周りの艦娘の顔色が初めて焦りの物に変化する。

 

 

 元々屁理屈と理詰めが服を着て歩いている様なヒョロ助である、更に付き合いがそこそこの者なら理解する処であるが吉野という男は暴力的では無いが、代わりに交渉事には厳しい面を見せる者であった。

 

 もし問題がややこしくなったならば正論を盾に色々話をこねくり回した挙句、徹底的に相手を叩いてくるだろう、それが誰であってもだ。

 

 

 お偉いさんから理不尽な難題を吹っかけられる→内容は多分自分の鎮守府所属の者達に関しての事→ムカつくので重箱の隅をつつく様に話を展開した上で相手をメタメタにしちゃう→お偉いさん激オコプンプン、そんな図式が場の者の頭の中で展開されていく。

 

 

「……提督ならやらかしかねないですね」

 

「むしろやらかして元帥とか大将が禿げ散らかすのが容易に想像ついちゃうクマ……」

 

「そこで私は考えた、この会議で一体何が問題になるのか、話し合いで事がどう転ぶかは判らんが必ず三郎は相手を幾らかやり込めて来るのは確実だ、そこで起こる問題の一番の問題点……根底にある物、それは心象だと私は思う」

 

「心象?」

 

「そうだ、例えば長門、貴様が何か通販で無駄遣いしたとして、それをお前に説教するのが夕張と大淀ではイメージとしてどう捉える?」

 

「待て武蔵……何故そこで通販なのだ?」

 

「そこは深く考えるな、実際そうなったとしてどう感じる?」

 

 

 通販で無駄遣をいしたのがバレてパンツさんにお小遣い制限を掛けられているハレンチ戦艦、その実情から出た言葉は事情を知らない周りの者の首を傾げさせたがメロンとoh淀が説教を垂れる場面を想像すると、当然oh淀の方が説得力があると言うか恐ろしいという結論が自然と導き出される。

 

 そして説教内容が無駄遣いという限定されたシチュならば、それをするのがメロンであったならおま言う状態と言うか、ぶっちゃけムカつくという感情が沸いてくる。

 

 心象という言葉を用いた表現では伝わりにくい話であっても、実情を交えた人となりと言うか普段の行いという判り易い例を前に考えると、ハレンチが言うちょっとアレな理論も何故か正論に聞こえてくるという勘違いが場を支配しつつあった。

 

 

「要するに同じ言葉、同じ内容でもそれを言う者のイメージ一つで心象は大きく変わる、そう武蔵さんは言いたいのです」

 

 

 それまで黙っていた吹雪の言葉に目から鱗の艦娘達、腕を組んでたわわな果実をバインバインさせつつ何度も頷くハレンチ戦艦、言っている事は一般論としては正論であるが、やや飛躍した理論へ傾きつつあるという状況がそこに展開されていく。

 

 

「そこで……提督の威厳か」

 

「そうだ、どうせヤツの屁理屈を止める手立ては皆無だ、ならば別なアプローチで言葉に重みを持たせる」

 

「でもどうやって提督に威厳を持たせるクマ? ウチの提督には威厳という物は一番縁遠い物クマ」

 

 

 早朝の出発に備えベッドでスヤスヤしている吉野は、まさか深夜の会議室で艦娘達が自分の威厳の無さに対し真剣に議論を交わしているとは夢にも思わないだろう。

 

 因みにこの会合に参加しているのは長門、大淀、球磨、大和、武蔵、吹雪である。

 

 言い換えてしまうと恐ろしい事にそこには歴代大本営第一艦隊旗艦を勤めた者全員が含まれている、その全員がこの大坂鎮守府司令長官には威厳がまったく無いと言う意見の一致を見ている。

 

 それはある意味艦娘という存在を代表する者達に、吉野はそんな認定をされているのと同義という悲しい現実がそこにあった。

 

 

「実はもうその辺りは見た目のハッタリしか無いのではという結論に至っている」

 

「ハッタリ……ですか?」

 

「そうだ、もうヤツの捻くれた性格を矯正している暇が無い、ならば見た目とかその辺りを盛って誤魔化す以外方法が無いとは思わんか?」

 

「確かにあの性格はちょっと教育した程度ではどうにもならないクマ」

 

 

 古今東西色々な提督が存在するが、己の部下から矯正をしなければならない程性格が捻くれていると言われる基地司令長官は吉野以外存在しないのでは無いだろうか。

 

 更に国を代表する者達との会議に挑むのに、威厳を出すハッタリが必要と称される基地司令長官も恐らく他には存在しないだろう。

 

 

「そこでどんなハッタリが必要か、どうすれば短時間でそれが実現出来るか皆に聞きたい」

 

 

 現大本営第一艦隊旗艦の提言に歴代第一艦隊旗艦を勤めた者達と鎮守府の面々は真剣に話し合い、それを実行に移すのであった。

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

「あ、提督おは……よ……」

 

 

 その日の朝。

 

 いつもの如く一番乗りで執務室入りをした小さな秘書艦は、これまたいつもの如く私室から現れた吉野に満面の笑顔を向けつつ朝の挨拶をしようとして固まった。

 

 

「……済まないが時雨君、ちょっと悪いけどメロン子と電ちゃん呼び出してくんない?」

 

「え……えっと……」

 

「今すぐ、可及的速やかに」

 

 

 そう言う基地司令長官は、先日負った負傷の為に刀の鍔を模した眼帯を左眼の部分に当てていた。

 

 そして包帯が取れたそこには特殊薬品で傷は癒えたものの、消えずに残った傷が眼帯よりはみ出した状態で残っている、それは時雨も知っているがそれ以外の見た目、先日寝る直前には無かった見た目の変化に戸惑っていた。

 

 

「んと、提督……それ(・・)、どうしたの?」

 

「それを聞く為に二人を呼び出して欲しいんだけど」

 

「その必要は無い」

 

 

 憮然とする吉野と何とも言えない表情の時雨の前に大本営第一艦隊旗艦が颯爽と現れる、吉野が出てきた私室に通じる扉から。

 

 

「……武蔵さん何でそっちから出てくる訳?」

 

 

 怪訝な表情の吉野の前では何故か武蔵に続きゾロゾロと艦娘達が次々と現れる、吉野の私室に通じる扉から。

 

 

 因みに吉野の私室は執務室に通じており、出入りする扉は防犯上その一箇所だけである。

 

 そして私室は大よそ12畳の広さの部屋が一つと個人用の風呂とトイレ、そして簡易キッチンのみ。

 

 

 ぞろぞろとそこから現れた艦娘は総勢九人、その数の者が吉野に気付かれずに潜むには宛がわれたプライベート空間では物理的に無理な状況である。

 

 

「防犯上要人の私室には秘密の抜け穴を設置するのは基本です、その為位置的な関係上トイレから作戦司令室に直通の通路を敷設しました」

 

「……その抜け穴の存在を利用する本人が知らないのはとても防犯上宜しくないと提督は思うのですが、ってトイレぇ!?」

 

 

 したり顔で説明するメロンに当然な突っ込みを入れる、今の説明が本当なら、吉野の部屋に隣接しているトイレというある意味個人的に最もプライベートを要する空間が、作戦司令室という基地中枢と直通状態という訳の判らない構造になっている事になる。

 

 そんな使用する度にプライベートが犯される危険性を孕むトイレに頭を抱えつつ、今何故わざわざ入り口からでは無く彼女達はトイレから出入りする必要があったのか、どうして一人を除き全員そんな何かをやりきった感を滲ませた表情をしているのだろうかと吉野は思った。

 

 

「うむ、実はだな……」

 

 

 そんな怪訝な表情の吉野にハレンチ戦艦が説明を始める。

 

 今回の呼び出しの件で色々周りの者が気を揉んでいた事、それについて夜通し議論を交わし解決策を立てた事、そしてその結果夕張と電に協力を仰ぎ計画を実現させた事。

 

 

「……で、その威厳を出す為のハッタリを模索した結果がコレ(・・)だと?」

 

「電殿の生体研究と夕張の技術を駆使してなんとか出発前に間に合わせた、どうだ中々の物だろう?」

 

 

 フンスと鼻息荒くププルンと胸を張る武蔵の前に居る吉野の顔面には盛大に髭が生えていた、某板垣さんとかあの伊藤さんとかを遥かに凌駕する長さとボリュームの髭がわっさりと。

 

 因みに処理の副作用か髪の毛も腰まで届くロン毛状態、イメージ的には仙人か原始人ちっくな吉野が其処にいる状態である。

 

 

「色々言いたい事があるけど、何で髭?」

 

「その貧相なツラをどうにかするには隠すのが手っ取り早いという意見が出てな、眼帯と傷跡もセットにすれば多少は威圧感が増すのではという事でそうなった」

 

「……うんそう、貧相とかうん……それはいいんだけどそのメンツに何故間宮さんとか混じってる訳?」

 

「え? ついででしたので」

 

「一体何のついでが提督の髭に帰結しちゃうワケ!? どういう事間宮さん!? ねぇっ!?」

 

 

 そんな艦娘達の気遣いと無駄な行動力が発揮された企みは基地司令長官を仙人の如き風貌へ変化させ、この後妙高と榛名という自称理髪が得意な者の手によって整えられる事になった。

 

 そして全てのベクトルがハッタリという物に向いた結果、奇跡的に完成した髪形と髭の形状はちょっと貧相なビッ○ボス風味となって胡散臭さが更に増した状態になるという結果を生み出した。

 

こんな感じだったのが

 

【挿絵表示】

 

こんなカンジに変化するというビフォー・アフター

 

【挿絵表示】

 

 

「……何でビック○ス風味?」

 

「軍人で眼帯で悪食と言えば、メタ○ギア3のイメージがありますよね?」

 

「榛名君と妙高君とかがその辺りのゲーム知ってるなんて提督ビックリです……」

 

「最近夜に夕張さんとかとゲームに興じる事が多くなりましたから」

 

「時間です、そろそろ行きましょうか」

 

「ちょっ!? マジでコレで大本営行くの!?」

 

「ゴタゴタ抜かすな、ほらさっさとしろ」

 

 

 予想外の二人が順調にそっち系に染まりつつあるという衝撃と、鏡に映った自分の姿にどうしたものかと戸惑う吉野はそのまま有無を言わさずハレンチとパンツに引き摺られて輸送機へと連行されるのであった。

 

 

 因みにこの後、何故か周りの艦娘達がこの風体を気に入ってしまった為に、この先吉野はずっとこの状態で過ごすという未来が待ち受ける事になろうとは露程も思っていなかったという。

 

 

 




 誤字脱字あるかも知れません、チェックはしていますが、もしその辺り確認された方は、お手数で無ければお知らせ下さい。

 また、拙作に於ける裏の話、今後の展開等はこっそりと活動報告に記載しております、お暇な方はそちらも見て頂けたらと思います。


それではどうか宜しくお願い致します。

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