転生したらヴェルドラの兄だった件   作:ゴロゴロ鼠

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第62話

「ようやくか。思ったよりもかかったな」

 

「あんなに呪詛を掛けられてたらそりゃ数日寝込むわ!」

 

暴走した俺が被害を拡大させるのを防ぐためとはいえ掛けられた呪詛や呪いの多さには引いた。俺が竜種・・・いや、竜種であっても危なかったかもしれない。俺の場合は能力であらゆる攻撃への耐性を高めているので何とかなったが

 

「それで、いつまでお前は覇龍に宿ってるつもりだ?もう俺も元に戻ったんだし戻ってくればいいだろう?」

 

「ふむ、嫌だと言ったら?」

 

「は?」

 

「いや~前は滅竜乃王の監視目的で動けもしない鎖の中に居たが自由に姿を変えられる覇龍は居心地が良くてな。自由に動けるしまだ楽しみたい」

 

「あほか!お前自由すぎるだろ!?」

 

「はっはっは、あのアクノロギアの友だこれくらいはするさ」

 

こいつは・・・!

 

「はあ、分かった分かった。ただ流石に覇龍は駄目だ、鉄とかにしろ。あと流石にお前が直接入るのは危ないから俺の中から遠隔で操作する様にしろ」

 

「ふむ、まあいいだろう」

 

本当に何でこいつこんなに偉そうなんだろう、機会が有ったらリムルにそっちはどんな感じなのか聞いてみようか

 

「それで、俺が操られた後は何があったんだ?今日はその話をするんだろ」

 

「そうだったな。では私がお前に魔王リムルの元まで飛ばされたどうなったのかから話そう」

 

 

~~~~

「とりあえずリムルがメチャクチャなことをやったのは分かった」

 

「いくらお前が長生きでもあそこまで成長速度が異常な魔王は初めてだろうからな」

 

「まあな。その後は俺を助けるためにベルディアとトラフザー以外の幹部があの場に居たと」

 

「あの二人はお前からの命令を守ったのだ。二人とも凄く行きたそうにしていた、責めるなよ?」

 

「責める?まさか、俺が命令したことだしむしろ褒めたいくらいだ。それは良いがあの戦いの後、トラフザーと一時的に連絡が取れなかったと言うのは?」

 

「それは問題ない、現在は連絡も出来ているしトラフザーも無事だ、ただ何があったのかは後日話すという事だ」

 

「後日?トラフザーにしては珍しいな、ギィが何か言ったのか?」

 

「多分お前が言えば話すと思うが?」

 

「それでもいいが、止めておく。無事なのは確認できるしギィが何か言ったにせよその方が良いと判断したのはトラフザーだしな」

 

「そうか。・・・ああそういえば伝え忘れていたことが」

 

「何だ?」

 

「ヴェルグリンド様の事だ」

 

「・・・ああ、ルドラの魂を見つけに別世界に行ったんだよな」

 

「落ち込むな落ち込むな。どうやらもうこの世界に戻ってきてるらしいぞ」

 

「何!?」

 

「今は魔王リムルの所にマサユキという勇者の小僧と一緒に居るらしい。どうやらそのマサユキという者がルドラの魂を持っているらしいな」

 

「・・・てことは」

 

「ああ、ベルディアが言うには毎日イチャイチャしてるらしい」

 

「早く言え!行くぞ」

 

「・・・はあ、あいつはいつになったら妹離れするのか。しつこいと嫌われると言うのに」

 

 

~~~~

 

「ヴェルグリンド!」

 

「お兄様」

 

直ぐにテンペストへ向かったアクノロギアはヴェルグリンドを見つけるとそのまま抱き着き頬ずりをする。この時にマサユキとヴェルグリンドの間に入って行うことを忘れない

 

「良かった、お前がミカエルにやられたときは軽く世界を滅ぼそうかと」

 

「お兄様ったら心配性な。竜種は不滅ですよ?」

 

「不滅でも可愛い妹が消えるのは耐えられないんだ」

 

「ええと、それではお邪魔の様なので僕は失礼します」

 

「待て」

 

そういってこの居心地の悪い場から逃げようとしたマサユキだったがそれを呼び止めたのは意外にもアクノロギアだった。

 

「は、はい!」

 

「お前か、ルドラの魂を持つマサユキとかいうのは」

 

「そ、そうらしいですね」

 

ルドラだろうが人間に大人気の勇者であるマサユキであろうが自分の可愛い妹の傍にいる男は敵である。敵愾心むき出しでマサユキに覇気をぶつけるアクノロギア

 

「お兄様、あまり虐めるようなら分かっていますね」

 

「分かっている、俺も絶対に認めないという訳ではない俺を倒せるようなやつならお前を任せられる」

 

『お前が本気を出せばギィですら勝てない可能性が高いのだぞ?お前に勝てる人間などいる訳が無いだろ』

 

頭の中でエルがそう指摘するがそれを無視してアクノロギアはマサユキを掴んで歩き出す

 

「え?あ、あの何処へ」

 

「ラミリスの迷宮だ、あそこなら死なないし丁度いい。強さを見せて俺を認めさせろ」

 

そのアクノロギアの拷問としか思えないような行動はマサユキを引きずるアクノロギアを目撃したリムルによって止められたのであった

 

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