首都近郊のベッドタウン。日中は嘘のように寂れたこの街の、外れの裏のそのまた外れ。近隣住民からも忘れ去られたような一際寂しいその場所に、僕の住む赤さび荘はあった。壁はひび割れツタが這い、階段は抜けかけ手すりは腐り、屋根にはさびが浮いていた。その外観から僕ら住人は赤さび荘と呼んでいる。敷金礼金ナシ、保証人不要が唯一の謳い文句である赤さび荘であるが、その強烈な外観と謳い文句に恥じない六人が暮らしている。老いも若いも、男も女もバラバラな奴らだが、どいつもこいつも皆一様にビンボーであり、自分勝手であり、そしてなによりとんでもないアホ揃いである。



※小説家になろうにも掲載しています。
※不定期更新です。
  第一話
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