ゆっこ((やばい。身体がケーキを欲している。甘いものを食べれば済むという訳ではなく、ケーキじゃなきゃダメなやつだ))
お昼休み
みお((さーて、昨日買ったケーキを食べましょうか! 家で食べると、またお姉がケーキに将棋の駒を刺してくる可能性大だし、最悪食べられてしまう事を考慮すると、学校で食べるのが一番安全なのである!))
みお((と、その前に、トイレ行ってこよ))
―――――――――――― ―
みお「お待たせしましたケーキちゃん!・・・・・・ あれ?」
みお((ん? え?))
机の上に置いていたはずのケーキが無い。無くなっている。
いや、正しくはケーキそのものが無くなった訳ではなく、イチゴ以外の全ての部分が無くなっている。
つまりは、なんか分かんないけどイチゴのみが、むなしく残されているのである。
みお「スポンジどこいったんだよーーーーーーーーーー!!!」
みおが放ったその咆哮は、教室の天井を突き抜け、学校の屋上を突き抜け、成層圏を突き抜け、月を突き抜け、色々な惑星を突き抜け、やがて宇宙の闇に消えた。
ゆっこ「ど、どしたの、みおちゃん!?」
みお「ゆっこ、さっき私が机にケーキ置いてるの見てたよね!? ちゃんと、ケーキそのものを置いてたよね!? こんな残骸じゃなかったよね!?」
ゆっこ「え? そうだったかな・・・・ ちょっと分かんないけど」
みお「分かんなくないでしょ!? さっき、ものすごいケーキの事見てたじゃん! 今すぐにもペロペロしたいとか気持ちわるい事言ってたじゃん!!」
ゆっこ「そうだったかなぁ・・・・」
みお「そうだよ!! 私がトイレ行ってる間、ケーキがどうなったか知らない!?」
ゆっこ「あ、そ、そういえば、いきなりケーキが床に落ちちゃってたよ・・・・」
みお「落ちたの!? どうして!?」
ゆっこ「え、どうしてって・・・ あ、地震があったんだよ。 震度9ぐらいの」
みお「震度9!? よくそれでケーキが落っこちた程度で済んだよね!? ていうか、地震なんかなかったよ!?」
ゆっこ「い、いや、あったんだよ・・・ みおちゃんはトイレ行ってたから分かんなかっただろうけど・・・・・」
みお「ふーん・・・・ で、その落ちたケーキどうなったの?」
ゆっこ「え、ケーキ? 食べたよ?」
みお「は!?」
ゆっこ「だって、食べるでしょ。 落っこちたやつなんて、みおちゃん食べたくないでしょ? 捨てるだけでしょ? じゃあ、もったいないじゃん? だから食べたよ」
みお「な、な、なんで食べるの!? 床に接してる部分はダメにしろ、そうじゃない所は食べられたかもしれないじゃん!?」
ゆっこ「いや、それがすごい速さで落ちたんだろうね。完全にケーキがベチャってなってて、あます所なく床に接してたよ」
みお「あんた、それでよく食べたな!! ていうか、そもそも話しが変だよ!! 落ちたなら
、どうしてイチゴだけは机の上にあるの!? 本当に落ちたの!? あんたが普通に食べたんじゃないの!?」
ゆっこ「そ、そんな事ないよ・・・・」
みお「ゆっこ、ウソつかなくていいよ・・・ 素直に謝ってくれれば、もういいよ・・・・」
ゆっこ「え・・・・ えっと、その・・・・ごめん。普通に食べた・・・・・・ごめん」
みお「はぁ・・・・ そっか」
ゆっこ「でも、美味しかったなぁ。スポンジの部分が、なんか分かんないけど超美味しかった」
みお「・・・・・・・・・・・」
ゆっこ「だけど、正直言うとさ、」
みお「・・・・・・・・・・・」ブルブル
ゆっこ「もうちょっと、甘さ控えで良かったかな?」
みお「お、お前の・・・・・・」
ゆっこ「みおちゃん?」
みお「オ前ノ・・・・血ハ・・・・何色ダアアアアアアアアア!!!」