プリズマ☆コーズのお陰でやる気が少し回復し、こうして更新する事ができました。
ですが、今回の話はプリズマ☆コーズとは打って変わった、どシリアス回です(笑)
明るくしてくれるイリヤがいませんからね。
それでは、どうぞご覧ください。
【士郎視点】
「……ごちそう……さまでした……」
「うむ」
食べた……食べきった……麻婆地獄をようやく乗り切った俺は、満身創痍になりながらカウンター席に突っ伏していた。ぐうぅ……まだお腹の中で麻婆が暴れてる。もうなにも食べたくない……
「喜べ、少年」
「な、なにを……?」
「君はこれで、一日分のカロリーを摂取できた」
「酷い料理だな!」
カロリー計算とかに全力で喧嘩を売ってる。セラが聞いたら、きっと激怒するだろう。だけどこの店主はそんな事はまったく気にしてないらしい。俺の叫びを無視して、どんぶりを洗い始めた。
「あの……」
「ん?」
「ちょっと聞きたい事があるんですが」
それから数分後、ようやくお腹が落ち着いてきた俺は店主に質問してみる事にした。まずは……
「この町に一体なにがあったんですか?」
「なんの話だ?」
「町の中心にあるクレーターとか……」
これだろう。まるで隕石でも落ちたような、あのクレーターは一体なんなのか。そんな俺の質問に店主は、何故か少しだけ目を細めた。その反応は一体なんだ? 俺は変な事を聞いたんだろうか。
「……本当に知らないのか?」
「え、はい……」
「……やはりお前は……」
「え?」
「……」
俺の顔を睨むように見つめる店主。店内の空気がガラリと変わったような錯覚。俺は、何故か背中に冷や汗が伝うのを感じていた。なんだ……この店主は、一体何者なんだ? ……逃げるべきか?
無意識の内にそう思った俺は、立ち上がろうと腰を上げた。だけど、その目論みは中断される。
「あれは、とある魔術儀式の跡だ」
「っ!?」
今、なんて言った? この店主が言った言葉を、俺は数秒の間理解する事ができなかった。まるで雷に打たれたような衝撃。魔術儀式。あれが? しばらくして事態を飲み込み、俺は目を見開く。
「……あんた、何者だ?」
「さて。そんな事を聞いてどうする、少年。私と戦うかね? なんの意味もないと思うが……」
無言で睨み合う俺達。こいつが敵かどうかもまだ分からない状態では判断がつかない。魔術という単語だけではまだ足りない。なにかないか。そう考えた俺の頭に、閃く単語があった。そうだ。
「……じゃあ、一つだけ聞かせろ」
「なにかな?」
「『エインズワース』って言葉に聞き覚えは?」
「……」
俺の言葉を聞いた店主の目が、尋常ではない光を放った。そして、数秒後に肩を震わせ始めた。
「くくく……くっくっく……!」
「っ!?」
この反応。やはりこいつはなにか知ってる。そう確信した俺の目が鋭くなる。そして、店主は……
「知っているとも。エインズワース家。彼らこそあのクレーターを作り出した張本人だからな」
「なっ……!」
なんだって!? こいつの言葉を全部信じる事は危険だ。なにしろ得体が知れない。それでもこの言葉は衝撃的だった。あんな惨状を引き起こす事ができるっていうのか、
「その言葉は正しくはない。エインズワース家はあの惨状を引き起こしはしたが、それはあくまで結果論でしかない。何故なら……あの一件は彼らが意図して起こした惨劇ではないのだからな」
「……」
なんでそんな事まで知ってる? 本当にこいつは何者なんだ? そんな俺の疑問は、しっかり顔に出ていたのだろう。店主は、唇を歪めて笑った。そして、まったく予想外の事実を俺に告げた。
「なに、私はただの聖職者だよ」
「聖職者……?」
どこがだよ。あんたどう見てもラーメン屋だろ。少なくとも見た目はな。心の中でそう突っ込む。
「言葉よりも、服を信じるか? ふっ……そんな愚かな部分も良く似ているな。まあ当然か。
「っ!?」
ドクン、と胸が跳ねた。こいつ……こいつは!
「まあ良い。ならば『あの時』と同じように私も装いを正してやる。さあ、ついてくるがいい」
「……」
正直、ついていくべきではない気がする。だけどこの時、俺はその直感を無視した。今は少しでも情報が欲しかったし、なによりもさっきのこいつの言葉に心が、いや魂が揺さぶられたからだ。
前を歩く自称神父の背中を鋭く睨み付けながら、俺は無言でその後をついていったのだった……
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「ようこそ冬木教会へ」
そう言った奴は、本当に神父だったらしい。神父の服を着ている姿は、意外に様になっている。
「私の名は『
「……この世の終焉?」
胡散臭い雰囲気を纏う神父、言峰がいきなり物騒な単語を出してきて、俺は思わず聞き返す。だが言峰は、そんな俺を見てまたも唇を歪めて笑う。本当に神父なのかと言いたくなるような笑顔だ。
「ふふふ。あまり気にするな。『君にとっては』どうでもいい事だ。さて、なにから話すか……」
「……教えてくれるっていうのか?」
「教えるとも。君がすべき事は、まず
「……あんた」
こいつ、やっぱり俺が平行世界の人間だと……!
「ああ。分かっていると思うが、私はこの世界の君を知っている。君は『衛宮士郎』だろう?」
「……」
言峰の言葉に、俺は無言で返す。だけど言峰は、そんな俺の様子に確信を抱いたようだ。胡散臭い笑みを浮かべて胸の十字架を弄る。どうやら言峰は魔術の世界にかなり深く関わってるみたいだ。
「平行世界の存在を知ってるんだな」
「勿論。魔術世界では常識だよ。まあ、こうして実際に平行世界の人間と会うのは初めてだがね。それはもはや、『魔法』の領域だからな」
魔術の事をよく知らない俺には、言峰が今言った言葉の意味はよく分からなかった。だけど、一つだけはっきりした事がある。やっぱりこの世界には俺じゃない俺がいて、そしてきっと彼は……
『どこかの俺……俺の妹を、頼むよ……』
ギリッ、と奥歯を噛んだ。彼は、エインズワースと戦ったんだ。たった一人で、美遊の為に。自分の事だからだろうか。俺は、そう確信していた。あの夢は、きっと彼の願いが見せたものなんだ。
たった一人の為に願った、ささやかな……
「さて、そろそろ本題に入ろう」
「……」
俺の感傷は、そんな言峰の言葉に遮られた。少しイラッとしたけど、気持ちを切り替えてその話を聞いてみる事にした。この神父はかなり胡散臭いけど、今はこいつしか敵の手掛かりはないんだ。
そうして語られた事は、言峰の役割からだった。彼は魔術協会とは表面上協定関係にある聖堂教会の人間だという事。そして、その役割は監視……という名の傍観だった。あれ? それって……
「華憐先生と同じ……?」
「ふむ。君の世界にも、私と同じ役割を担う人間がいるという事だろうな。平行世界と言っても、そう大きく違いがある訳ではない筈だからな」
そうなのか。そう言えば、遠坂が華憐先生に教会の人間がどうとか言ってたような気がするな。
「異端の神秘の廃絶……或いは管理が私の役目であったが、今や信仰すら失われた『冷たい安寧』の時代だ。教会は意義と威信を失い、この身も、もはや形骸と化してしまった。しかし……」
言峰はそこで言葉を切って、意味深な視線を俺に向けてきた。そして、静かに続きを語り始める。
「そんな終焉期を迎えてなお、人々を救う奇跡を夢見る者達はまだ存在した。誰だと思う?」
「……そんなの、俺に分かる訳ないだろ。だって俺は、この世界の人間じゃないんだから」
「ふふふ……」
こいつ、さっきからなんなんだ? 言峰の雰囲気はずっと俺の神経を逆撫でしている。大体、この世の終焉だの終焉期だの……いちいち単語が不穏すぎるだろ。そんな事を考えていた俺の耳に……
「誰あろう、エインズワース家だよ」
「……は?」
あまりにも、予想外な名前が聞こえた。
「……なにを……言ってるんだ?」
だって、あいつらは……美遊を拐ったんだぞ? 嫌がる美遊の体を踏みつけて、無理やり……
「ふざけるな! あんな奴等が!」
あんな奴等の目的が、人々を救う事だって?
「馬鹿げてる! そんな事、信じられるか!」
「君が信じようと信じまいと、それが事実だ」
「……」
信じられない。信じたくない。言峰が告げた言葉を聞いた俺の心は荒れ狂う嵐のように混乱する。そんな俺に、言峰はさらに告げる。人々の救済を夢見るというエインズワースの、その手段を。
「だからこそ、彼らは求めたのだ。万能の願望器と言われる、『聖杯』という名の奇跡をな」
「っ!?」
聖杯。9枚目は言っていた。この世界において、美遊こそがその聖杯であると。そして、美遊の為に聖杯戦争という魔術儀式が作られたのだと……俺は今度こそ、完全に言葉を失ってしまった。
奴等が美遊を求めるのは、聖杯を欲しがっているから。そして、聖杯を求める理由は人々の救済。こいつの言葉が真実である保証はどこにもない。だけど、もしこいつの言う通りだとしたら……
俺は顔を俯ける。目の前が暗くなったような錯覚さえ覚えた。だけど、そんな暗闇の中に突然光が溢れた。俺は俯いていた顔を上げ、目の前の神父を睨み付ける。そうだ。例え真実だとしても……
「……奴等の居場所を教えろ」
「ふむ……真実を聞いても行くというのか?」
「……ああ」
もしこいつの言葉が正しいんだとしても、美遊を犠牲にするという手段は間違ってる。だからこそこの世界の俺も、奴等と戦ったんだろう。そして当然、俺もそんな事をさせるつもりはなかった。
「エインズワースの城は、クレーターの中心だ」
「……」
言峰の言葉を聞いた俺は、無言で背を向ける。
「君の進む道は、悪かもしれないぞ」
でも、俺の歩みはその言葉に中断される。その場で立ち止まる俺に、言峰はさらに言葉を続ける。
「正しいのは彼等で、君は多くの希望を摘む事になるかもしれない。エインズワースから
「……もし、そうだとしたら……」
『朔月美遊』……それが、美遊の本当の名前か。言峰の言葉は俺の心に突き刺さった。でも……
「美遊を救う事が、悪だと言うのなら……」
この世界に来る直前の、美遊の言葉を思い出す。
『……士郎さん、助けて……!』
俯いていた顔を上げ、いっそ堂々と言い張った。
「俺は悪でいい」
俺の言葉に、言峰はなにも返さない。それを背中で感じながら、今度こそ迷わずに足を踏み出す。
「やはり、同じ道を進むか。面白い」
またも言峰がなにかを呟いていたようだが、俺はもう立ち止まる事はなかった。今行くぞ、美遊。
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【美遊視点】
「……」
またここに戻ってきてしまった。ぼんやりと窓の外の景色を眺めながら、私はため息を吐く。全ての希望が尽き、諦めていた時と同じ状況。窓から見える景色までも、あの時とまったく同じだ。
「……でも」
そう、あの時とまったく違うものもある。それは私の心だった。もう、絶対に諦めない。9枚目のカードとの戦いの時から私の心は変わっていた。今度こそ、絶対に諦めないって決めたんだ。
「敵は多数、私は一人……」
サファイアも取り上げられてしまった。以前までの私だったら、完全に絶望している状況だけど。今の私は、それでも希望を捨てないで頑張れる。大丈夫、きっとチャンスはいつか訪れる筈だ。
「それに……」
きっと、あの人達が来てくれる筈。今の私には、そう確信する事ができた。だからだろうか。心に余裕があるから、ふとある事を考えてしまう。
「お兄ちゃん……」
生きてるよね? きっとお兄ちゃんも、この屋敷のどこかにいるんだよね。もしも……ある可能性を考えてゾッとする。エインズワースにとって、お兄ちゃんは必要がない存在。だとしたら……
「っ!」
そんな事ない! きっと生きてる。頭に浮かんだ暗い予想を、頭を振って必死に振り払う。なんとかここから抜け出して、今度は私がお兄ちゃんを助けるんだ。それくらいの気持ちでいないと。
そうして顔を上げた時だった。
「美遊お姉ちゃん!」
「っ!? ……この声は……」
部屋の隅の階段の下から響いてきた大きな声に、私は目を向けた。聞き覚えがある声だった。私が声の主を特定したのとほぼ同時に、誰かが階段を上がってくる音がする。そして、彼女は現れた。
「久しぶり。やっと戻ってきたんだ!」
「……『エリカ』……」
「お兄ちゃんに聞いて、会いに来たの」
「……」
エリカ・エインズワース。エインズワース家の、現当主であるジュリアン・エインズワースの妹。ここに囚われていた私の話し相手として、何度もここへ来ていた。その性格は純真無垢そのもの。
けれど、それ故にとても恐ろしく感じる時も何度かあった。今だってそうだ。顔はとても無邪気に笑っているけれど、私がこの部屋に囚われている事にまるで疑問を抱いている様子がなかった。
もしも彼女にここから出してと頼んでも、きっとエリカは不思議そうに首をかしげるだけだろう。この子は、エインズワースから見た世界だけしか知らないから。そこには、悪意も害意も無い。
「美遊お姉ちゃん?」
私がなにも言わない事が不思議なんだろう。彼女は私の顔を、純粋な瞳で見上げてきた。どうして私が黙っているか、きっと理解できてない。私の視線は、エリカの後ろの人物に向けられていた。
「ねえアンジェリカ、美遊お姉ちゃんが全然お話してくれないよ! どうしてなんだろう?」
「申し訳ありません。私にも分かりません」
「え~!?」
「……」
アンジェリカ。私を、再びここに連れてきた人。どうしても、彼女を見る瞳は鋭くなってしまう。彼女が持っているカードはあの9枚目。その強さは嫌というほど味わった。そしてこの人は……
「ですがエリカ様。私にお任せください」
考え事をしている内に、彼女の接近を許していたらしい。すぐ側で彼女の声がして、私は反射的に肩を震わせた。見上げると、アンジェリカは私の耳元に口を近付けてきていた。な、なにを!?
「エリカ様のお相手をしてください。さもなくば……」
「っ!?」
囁かれた言葉に、私は目を見開いて固まった。
「……エリカ、久しぶり」
「うん!」
そして数瞬の間を置いて息を吐いて、さっきからつまらなそうに立ってるエリカの元に歩み寄って話し掛けた。エリカが嬉しそうに返事を返すが、私は手を真っ白になるほど握り締めていた。
嬉しそうに話し始めるエリカ。それに受け答えをしながらも、私の心はずっと揺れ続けていた。
「どこに行ってたの?」
「……こことは違う世界に」
「へえ、楽しそう。私も行ってみたいなー」
「……そう簡単に行ける場所じゃないから……」
アンジェリカはエリカの話し相手をする私を無言で見つめている。本当は、今すぐアンジェリカに詰め寄りたい。でも、今の私にそれはできない。とても悔しいけど、彼女に従うしかなかった。
だって……だってそうしないと……
『お兄ちゃん……!』
心の中で、私は悲鳴にも似た叫びを上げた。
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【視点なし】
「……来たか」
薄暗い部屋に、男……ジュリアンの声が響く。彼の前に、一人の男が立っていた。その男の瞳は、まるで人としての感情がないように冷たい。その瞳を見たら、普通の人間は恐怖を覚えるだろう。
「……それで、どんな任務だ?」
ジュリアンに呼び掛けられた男は、その瞳と同じ感情がない冷たい声で応える。ジュリアンはその様子にどこか満足げな表情を浮かべるが、すぐに鋭い視線に変わって目の前の冷たい男に告げた。
「殺しだ。この世界に、招かれざる客がきた」
「……」
「そいつは、必ず
「……聖杯を……」
ジュリアンが告げた言葉に、男は一瞬だけ感情を見せた。しかし、その感情は人としての温もりを示すものではなかった。逆に、見た者を心底から震え上がらせるであろう類いの感情だった……
「標的は?」
「お前も会ってるんだろ?」
「……つまり……」
「そうだ……衛宮士郎だ。平行世界のな」
「……」
告げられた標的の名。男は、少しの間だけその瞳を閉じ……再び開けた時には、光を宿していた。
「了解した。それで、居場所は?」
「ここに近付いている」
「そうか……では、すぐに排除しよう」
「ああ、任せる」
短いやり取りを終え、男は部屋を出ていく。その背を無言で見送り、ジュリアンは息を吐いた。
「正義の味方を体現する機械、だな……」
その言葉がなにを表すものなのか……その答えを示す者は、この場には一人も存在しなかった……
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【士郎視点】
「……あそこに、美遊が……」
前方約二百メートル先。ポッカリと空いた巨大なクレーター。俺は、知らず知らずの内に胸の辺りを押さえていた。まだイリヤ達と合流してない。俺一人だけで乗り込んで、美遊を救えるのか?
そんな不安が渦巻いている。でも、それでも俺はじっとしてられなかった。あんな話を聞かされて冷静に判断できる筈もない。あの神父……言峰の言った言葉が真実かどうかも分からないけど……
それでも、美遊が助けを待ってるんだ。そして、きっとこの世界の俺もこの先にいる。彼から事情を聞いて、力を貸して貰おう。そう決めて進もうとしたその時、石に躓いてよろけてしまった。
「おっと……」
だけど、この偶然が俺の生命を救う事になった。さっきまで俺が立っていた場所の壁に、なにかがぶつかったような音が響いた。驚いてその部分を見てみると、そこには映画で見るような弾痕が。
「なっ!?」
もしも石に躓かなかったら? その想像にゾッとする。そして、沸き上がる危機感に後押しされるように自分の中のカードに呼び掛けた……
「【
敵に狙われている。そんな確信がザワザワと魂を揺さぶる。弾痕の角度から敵の位置を推測して、弓を構える。だけど敵はそんなに甘くなかった。初撃を外したと見るや、すぐに移動してたんだ。
「っ!?」
今度は、英霊の感覚で察知する事ができた。再び撃ち込まれた銃弾を、かろうじて躱した。冷や汗が流れる。この狙撃手、躊躇なく頭を……その事に戦慄を覚えるけど、今度こそ位置を特定した。
「そこだ! ……っ!?」
でも、俺はその姿を見て固まってしまう。エミヤの視力を得た俺は、謎の狙撃手の姿をはっきりと見てしまった。忘れる筈もないその姿。髪は白、黒い鎧を身に纏い、赤いマフラーをしている。
間違いない。見間違える筈がない。その男は……
「親父!?」
俺の義理の父親。『衛宮切嗣』だった……
いやー、今回の話は色々考えましたよ。
なにしろ、本来なら色々と事情を説明してくれる子ギルがいませんからね。
士郎とは相性が最悪ですし。
特に本作は、本編とは違って偽物の士郎がギルを倒した世界線ですから。
そういう訳で、説明役は言峰に。
そして、本作の独自設定を。
ベアトリスなんですが、本作のベアトリスは士郎の事を知らない感じにしてますよね?
これは、ぶっちゃけると私の認識不足でした。
本来ベアトリスは、士郎に一度負けてるから恨みがあるらしいんですよ。
私はそれを知らなくてですね……
という訳で、後付けの独自設定を作りました。
本作ではヘラクレスを使っていたのはベアトリスではないという事にします。
士郎とベアトリスは初対面です。
すみません。
そしてもう一つ、設定を明かします。
本作の士郎は、ある秘密のお陰で幸運のランクがEXランクになっています。
だから最初の銃弾を避けられたんですね。
それではまた次回をお楽しみに。
感想待ってます。