【ショーン・ハーツ】ボツになったゴドリックとハーマイオニーの会話
ゴドリック・グリフィンドールとハーマイオニー・グレンジャーはパブに来ていた。
ダイアゴン横丁のパブも活気に満ち溢れているが、ここはそれとは少し違った。
目の前では初老の男がアルコールの強い酒を一気飲み。ちょっと横を見れば決闘や乱闘は当たり前。魔法を自分にかけ、明らかに健康的とは言えない顔をしている者までいた。
活気というより、狂気ともいうべき熱が渦巻いている。
「ねえここ、ちょっと野蛮じゃない?」
「まあね。みんな戦争で味わった死の恐怖や、逆に殺しをして手に入れた薄汚れの快楽を忘れたくて来てるんだ。多少騒がしいのはしょうがない。ま、僕以外の話だけどね」
ゴドリックは茶目っ気たっぷりの顔でウィンクした。
どうやらこれが、彼の決めポーズらしい。
話を聞いたところ、ゴドリックの年齢はまだ20。
彼がホグワーツの創設者になった具体的な年齢は分からないが、まだだいぶ先のことだろう。
彼は若いながらも既に頭角を現しており、戦争で手柄を立て続けているそうだ。
魔法使いの誰もが恐れる『闇』との戦争。それもゴドリックにとっては、自分が目立つためのステージに過ぎないのだろう。
「じゃあ貴方はここに、何をしに来てるの?」
「出会いを求めてだよ。見てごらん、あそこ」
ゴドリックが指差した先には、悲しみにくれる一人の少女がいた。
家族か、婚約者か。親しい人間を亡くしたらしい。肩身と思わしき杖をだき抱えて、涙を流している。
この時代ではこんな光景は、そう珍しいものじゃないのだろう。気にかけている人もいたが、結局誰も話しかけない。みんなどうにもならないと知っているから。疲れてしまっているのだろう。
「ああいう子を慰めるのが、僕の使命なのさ」
少女に近づいたゴドリックは、わざとらしく目の前でハンカチを落とした。
落としましたよ、と少女がゴドリックにハンカチを差し出す。
ゴドリックはハッとした顔をした後、ハンカチを持った少女の手を握った。その時の顔はまるで、恋を知らない少年が運命的出会いをしたような顔だった。田舎暮らしの生娘なら、あれでコロッと落ちてしまうだろう。
「呆れた……」
ゴドリックはものの五分もしないうちに、少女を寝屋に連れて行ってしまった。
軽蔑すべき人間だ、とハーマイオニーは思った。
しかし、まだゴドリックと別れるわけにはいかない。
彼の人間性は最低のクズだが、その実力は確かだ。さらに彼が生き残ることは、未来で確定している。彼の協力があれば、右も左も分からないこの時代で生き残れる確率はグッと上がるし、ショーンにだって近づけるかもしれない。
「まさに神秘だ……」
しばらくして帰ってきたゴドリックが、噛みしめるように言った。
「女性の身体はまさに神秘だよ。下手な呪文よりもずっとね」
「そう」
「おや、ご機嫌斜めかい? よし、僕が慰めてあげよう」
「触らないで!」
肩を抱こうとした手を、ハーマイオニーははたき落とした。
ゴドリックは驚いた顔をしている。
彼にとって女の子に拒絶されることは、ほとんどなかったことなのだろう。
日時:2018年02月11日(日) 17:59
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返信コメント
空高
下半身が正直過ぎる奴だw
日時:2018年07月10日(火) 03:12
農家
こいつぁちんち○と愛で生きてやがりますよ!
日時:2018年03月16日(金) 23:27
WWA
これは酷い
ゴドリックのイメージがここので固められてしまった
どうしてくれるんです?
でもしっくりくるんですよねえ〜
日時:2018年02月14日(水) 18:22
ウルトラスパーク
伝説の超イケメンクズ野郎www
まあ時代が時代だし今とは倫理観が違うから多少はね?
多少じゃない?せやな
日時:2018年02月11日(日) 19:25
ご都合主義大好き
ゴドリックェ……w
手口が洗練されすぎてて、こいつもうどうしようもねぇなw
日時:2018年02月11日(日) 18:46