| あらすじ | 僕は原則として無欲な平和主義者だ。無駄な争いなんて嫌なんだよね。自分の力で、意志で何かを成そうなんて思っちゃいない。だってそれは他者の権利を侵害する行いだ。僕がどれだけ善意でやったとしても、僕の身に余る力は人の人生を歪めてしまうからね。そんな大層な覚悟は僕にはないんだよ。でもさ、年端もいかない子どもを守ろうって、それは当然の思考、人類の総意でしょ。子どもは未来だ。これからの世界を担っていく大切な皆の財産だ。その為なら僕は自分の嫌なことだってやるしかない。もしかして、そんなことも分からないくらい君は人格が破綻してるのかな。で、その破綻した人格から発生した欲望を、『強欲』を社会におしつけようっていうんだ。平穏を乱そうっていうんだ。さっきも言ったけど、子どもは社会の未来を担う皆の財産だ。勿論その子ども個人をモノとして扱うわけじゃない、そんな人権の侵害は許されない。あくまで役割ではなくて可能性、社会的な価値の見込みという意味での、財産だ。そして皆の財産を損失させるってことは、その中の一人である僕にも損失が出るってことだ。それって、こんなに下手に出て君という個人を尊重している僕の意見を無視するってことだよね。紛うことなき、僕の権利の侵害だ。如何に無欲な僕でも、それは許せないな。 |