宇宙艦これヤマト2199 人類最後の希望の艦隊の物語 (コスモゼロ)
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第一章 大和~ヤマトへ、人類最後の希望 大和

アジア・太平洋戦争が終結してから数十余年。この間に人類は、二つの危機を乗り越えてきた。

一つは、『霧』と呼ばれる謎の艦隊の出現。

 

もう一つは、『深海棲艦』と呼ばれた、深き海の底から現れた謎の敵。

 

『霧』は『霧』によって滅ぼされ、『深海棲艦』は、太平洋戦争時代の艦の記憶を持った少女達『艦娘』によって滅ぼされた。

しかし、どちらの戦いも、人類への被害は大きかった。『霧』の戦いでは、制海権、制空権を奪われ、国連艦隊は壊滅した。しかし、その『霧』に対し『イ401』『霧の重巡洋艦タカオ』『霧の超戦艦ハルナ』『霧の超戦艦コンゴウ』この四隻によって『霧』は滅び、また、人類に対し友好的に接した『霧』の四隻も消えた。人類はこの戦いが終結したと同時に制海、空権を取り戻し、復興に向けて歩み出した。

 

しかしその15年後、ある事件が起こった。太平洋へ遠洋航海に出ていた日本の練習船の青雲丸が、何者かによって攻撃を受け、参加していた商船大学の乗組員数名が死亡、負傷するということがあった。

日本へ帰港した青雲丸を調べた所、通常弾とは思えないほど小さい穴が、艦低部、上甲板にあった。しかし、小さい穴とはいえ、人が二人程落ちるくらいの大きさは有った。穴の大きさから推察するに、ロケットランチャーよりは威力が高い武器であると予想され、造船中の船に装甲の強化を命じ、日本近海を航行する船舶の安全を確保するため、海上自衛隊は、第一、第二護衛隊群を出撃させた。しかし、二週間後、護衛艦いずも、こんごうを残し、全艦が轟沈したと伝えられた。返ってきた護衛艦の二隻は、損傷が激しく、本来ならばまともに帰ってくることすら出きらなかったという。艦長と群司令から話を聞いたとき、その場に居た多くの人が笑ったという。

『やつらは人間の様だった。だが、それだけでは無い。やつらは、主砲の様なものを持ち、魚雷を撃ち、航空機を放った。しかも、我々の武器は大きすぎて通用しない』と、基地司令までもが信じなかったという。

奴等こそが、後に『深海棲艦』と呼ばれたもの達だった。

しかし、その数週間後、日本近海を航行する船舶の沈没事故が相次いで起こった。生き残った人々は、口を揃えてこう言った『奴等は人の姿をした化け物だ』と。

世界各国でも同じ事件が起こっていたらしく。国連は、一級非常事態宣言を発表。各国の軍等は、臨戦態勢に入った。しかし、人型で小さく、小回りも効く彼等になすすべもなく、人類は再び制海、空権を失った。各国が絶望に陥る中、日本に、世界に一筋の希望の光が差し込んだ。

彼女はこう言ったという。『私は、彼等に対抗する手段を持っている』と。それが嘘か真かは考える余裕などなかった。しかし、結果として、日本の行動は間違いとはならなかった。そのとき話し掛けた艦娘こそが、かつて日本が誇った戦艦、『大和』だったのだ。その後、艦娘が次々と現れ、奴等を倒していった。そして、深海棲艦との戦いが続いて6年、奴等の最後の時が訪れた。消耗戦に成っていく中、最後の資材を投入し発令された作戦は、『天二号作戦』。地球最後の艦隊の編成は大規模連合艦隊だった。主力は、日本、アメリカ。その他に、ドイツ、イギリス、イタリア、ロシアが参加。各国の残った資材をすべて使い刊行された作戦の艦隊旗艦は今まで運用されたことがなく、昔と同じくこれが最後の出撃となった、超弩級戦艦、大和型一番艦大和、副艦に二番艦武蔵。大和は旗艦として、主砲を連発、太平洋戦争時代とはまるで違う活躍をした。

しかし、目の前に居る最後の敵を倒せば人類の勝利だと確信したその時、沈む直前の重巡リ級が、魚雷を駆逐艦に向けて放った。それに気付いた大和がかばうために前に出た。その瞬間。敵は狙っていたかのように一斉に大和へ向け砲撃、雷撃、航空攻撃を刊行。大和も負けじと応戦したが、数の差により、戦闘開始から50分で海の底へと沈んだ。大和の指示で、指揮権を武蔵に委譲し、最後は、武蔵指揮の元、戦いは終結した。艦娘にとって、大きすぎる犠牲を払い成功した作戦は、後の世界まで語り継がれるだろう。

実録、人類に起こった2の危機 完

 

パタン。本を閉じたと同時に通信が入る。

 

『提督、至急中央大病院にお越し下さい。彼女が目覚めました。』

「分かった。すぐ行く」

 

 

2035年、坊ノ岬沖東シナ海 深海棲艦決戦

 

「また、沈む。あの時のように。皆、無事に、作戦を終えて、生きて、帰って。」

 

そう言って彼女の意識は遠退いた。

 

2199年 冥王星海戦3週間と2日前 地下都市、中央大病院

 

彼女は、失った意識を取り戻し、目をうっすらとあける。しかし、ずっと目を閉じたままだったせいか、光が差し込んだ物凄く眩しかった。一瞬目を閉じ、再び開けると、見たことの無い天井が広がっていた。

 

(ここは、確か私は、あの時の集中攻撃で・・・じゃあ、何で生きてるんだろう。)

 

「気がついたようじゃな。わしは佐渡酒蔵、この中央大病院の医者じゃよ。」

「あ、あ・・・あ、ぅ」

「えぇ、えぇ、無理に話そうとせんでくれ。それよりも、人が来る前に伝えなければならんことがある。覚悟を決めて聞いてくれ」

 

私は、少し動く首を縦に動かした。

 

「そうか。実はな、あんたはついさっきまで昏睡状態だった。いいか、落ち着いて聞いてくれ。その期間は、164年だ。普通ならばあり得ない事だ」

「あ、ぁぁぁぁ、あ、ぅ」

 

私は、その衝撃に耐えられなかった。

 

(164年?私が沈んだのが2035年だから、今は2199年!?一世紀半以上眠っていたってこと!?じゃあ、武蔵は?アイオワは?)

 

「やはり、耐えられないか。じゃが、落ち着いてくれたようだな。」

 

すると、奥にある引き戸が開き、二人の人物が入って来た。一人は彼女に見覚えの有る姿をしていた。

 

(霧島!いきていたの!?でも、服装が違うわ。それに、あの男の人は一体・・・)

 

「来たようじゃな」

「佐渡先生、容態の方は」

「うむ、まだなんとも言い難い所ではあるが、話に対し、首振りで受け答えは出来る」

「そうか、ありがとう。きりしま、君は出撃の準備をしてくれ。」

「分かりました。失礼しました」

 

(やっぱり霧島だったんだ。それにしてもこの人は・・・少し目が怖いです)

 

「わしは、国連宇宙軍第一艦隊司令、沖田十三だ。起きて直ぐで悪いが、我々の話を聞いては貰えないだろうか。大和」

 

(何故私の名前を?国連宇宙軍?)

 

「どっちだ」

 

大和は首を縦に振った。




次回、『冥王星沖海戦』ヤマト発進まで、後、27日


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冥王星沖海戦(メ号作戦)

164年の眠りから覚めた大和。そこで沖田から、ある頼み事をされる。
※冥王星沖から()は、妖精の声です。


「君に頼みがある。いいかな?大和」

(頼み?起きてすぐに?一体何を)

「どっちなんだ?」

 

大和は威圧に耐えられず、頷いた。

 

「そうか。すまないな。頼み事は一つ、また、人類の為に戦ってはくれまいか?」

「と、とふいふ、こ、こと、れふか?」

 

大和は、少しながら話すことが出来るようになってきた。

 

「これを話す前にまず、今の地球の現状を説明しなければならない。恐らく、先程よりも衝撃が強いだろう。覚悟を決めてくれ。」

 

コクリと頷く大和。しかし、沖田から聞いた話は、大和の想像を絶するものであり、164年前の災厄を遥かに上回る事が起きていた。

 

(そ、そんな!人類が、一年で、死滅!?)

 

「我々は一年前、ある星の技術供与を受けて、最新型の艤装を完成させているのだ。」

 

「じ、じゃあ、な、何で、使わ、無いのですか?」

 

「必要なコアが足りないのだよ。今度行われるメ号作戦は、そのコアを受け取るための作戦なんだ。君にした頼み、覚えているか?」

「た、確か、人類の、為に、また、戦ってくれ。でした。」

「そうだ。新型艤装を着けて、人類の、地球最後の希望として、出撃してくれないか?」

「か、考え、させてください。」

「うむ。6週間時間を与える。じっくり考えてくれ。6週間後にまた。」

「は、はい。分かり、ました。」

 

(二回も沈んだ私が、又戦って役に立てるのだろうか・・・)

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

三週間後、冥王星沖

 

ユキカゼ

 

(現在、冥王星軌道に、二十万キロの空間点)

「戦闘配置」

(戦闘配置!)

(冥王星沖合いに敵影無し)

(ユキカゼさん、艦長、薙いだ海です。怖い位だ)

「はい、不気味です。」

(発光信号、送れ!)

(了解)

 

国連宇宙軍第一艦隊旗艦 キリシマ

 

「沖田提督、ユキカゼから発光信号です。」

(何だ?)

「『我レ、作戦宙域ニ突入セリ。』です。」

(うむ。)

(両舷前進原速、黒15)

(索敵班より敵艦見ゆ。艦影多数、右舷、4時より近づく)

(電波管制解除、艦種識別)

(超弩級戦艦1、戦艦7、巡洋艦22、駆逐艦多数。)

(全艦戦闘配置、面舵30砲雷撃戦用意)

「了解、全艦戦闘配置、面舵30。」

(おもーかーじ)

(距離、7500、相対速度変わらず)

(敵艦隊より入電『地球艦隊に告ぐ、直ちに降伏せよ。』返信はどうします?)

(バカメと言ってやれ)

(は、)

(バカメ、だ!)

(はい!地球艦隊より返信、『バカメ』)

 

ガ軍旗艦

(テロン艦隊からの返信確認、『バカメ』)

(主砲、発射)

 

第一艦隊

 

(ユウギリ、轟沈!)

(クラマ、戦列を離れる!)

(長官!)

(まだだ。)

(敵艦、射程に入った。…照準良し!)

(全砲門開け!ってーー!)

「全艦、主砲、斉射!うてーーー!」

 

しかし、地球側の放った砲撃は、敵艦隊の装甲を貫通せず、一切のダメージを与えられない。しかし敵は砲撃を続ける

 

シマカゼ

(機関損傷、制御効きません!)

 

アブクマ

(シマカゼがこちらに来ます!)

(退避!急げ!)

「ダメ!シマカゼちゃん!止まってー!」

「ダ、ダメ!制御が効かないの!」

(う、うわーー!!)

 

キリシマ

(アブクマ、シマカゼ、轟沈!)

「そ、そんな!」

(アマテラスからの入電はまだか?)

(確認できず!)

(本当に、来るのでしょうか)

(信じるんだ)

(イソカゼ被弾、戦線を離れる)

 

「きゃぁ!」

 

(艦尾損傷、シアンガス発生!)

(右舷、第三デッキ被弾!機関、推力低下!)

(ダメージコントロール!隔壁閉鎖!急げ!)

 

(うわぁーー!)

(待ってくれー!)

 

(おい!しっかりしろ!死ぬな!坊主!)

(うっ、あっ、母、さん)

(ちくしょーー!!)

 

 

ユキカゼ

(『我れ、操舵不能、戦列を離れる』)

(『こっちの主砲じゃ、歯が立たない』)

(敵は、圧倒的なようです。)

(待ち伏せを受けたのか)

「そんな!」

(転舵反転!)

「りょ、了解!機関一杯!」

 

 

(消火班、急げ!)

 

(頑張れ、出力を維持させるんだ。プラズマ漏れに気を付けろ!)

(おやっさん。こっちは、何とかしたよ。だけど、このままじゃ)

(大丈夫だ。信じろ、この艦には、あの人が居るんだ)

 

(味方艦艇損耗率、80%)

(うむ)

 

(アマテラスよりの信号確認。外宇宙速度でコースに乗った。間もなく海王星通過。)

(目標、火星到達まで、後10分)

(司令部に暗号を打電、アマノイワト、ヒラク)

「了解」

 

国連宇宙軍極東管区司令部

 

「ヒトフタマルマル、第一艦隊は、冥王星の沖合い、38万キロの宙域で会敵した模様。戦況は未だ不明。」

「キリシマの、沖田司令より、暗号入電。アマノイワトヒラク、です!」

「ここまでは予定通りだな。」

「目標とのランデブーは」

「回収要員が二名、火星アルカディアポートで、待機中です。」

 

火星アルカディアポート跡

 

(火星に落とされて3週間か。メ号作戦は成功したのかな)

(冥王星では、兄さんが戦ってるっていうのに、こんなところで)

 

通信機から音が鳴る。島が先に取り、対応する。

 

(はい、了解。)

(ぉ)

(出番だぞ)

 

そう言って、ヘルメットを投げる。

 

(あれか)

 

すると、二人の目の前で機体が爆発した。しかし、見逃してはいなかった。爆発直前に、脱出装置で脱出していたことに。

 

(おい、古代!)

(脱出艇だ!)

 

機体を旋回させ、脱出艇の方に向かい、着陸する。

 

(あれだ)

 

 

(どうだ?)

 

古代は無言で首を振り、搭乗員が亡くなっている事を伝えた。

 

(女、だな。)

(あぁ。綺麗なひとだ)

(ぁ、これか)

 

島が、女性が手に持っていたものを取る。

 

冥王星

 

(イソカゼが殺られた!)

(怯むな!ってーー!)

 

キリシマ

(ウズメが、アマテラスの回収に成功)

(ぅむ。第一艦隊は現時刻を持って作戦を終了。撤退する!)

(左舷上方より、敵駆逐艦近づく!速い!)

(む!)

 

ユキカゼ

(照準、合わせ!)

(2番、1番、ってー!)

(命中!撃沈!)

(よぉし!)

「やりました!」

 

キリシマ

(敵艦撃沈)

「ふぅ~」

(敵艦隊、再集結しつつあり)

(全艦に撤退命令。残存友軍艦艇は)

(本艦の他、駆逐艦が一隻だけです。)

(誰の艦か!)

(古代三佐の、ユキカゼです)

 

ユキカゼ

(キリシマより、撤退信号)

(撤退?)

(『これより撤退する。我に続け』)

 

キリシマ

(戦線を離脱するぞ。面舵一杯!)

 

「キリシマさん」

「ユキカゼさん!?どうして!?」

(ユキカゼ!反転せず!)

(何!?)

 

ユキカゼ

(『古代!ユキカゼ!わしに続け!』)

「ユキカゼ!私に続いて!」

 

キリシマ

(『沖田さん。僕は逃げません。』)

(古代!)

「キリシマさん、私も逃げません!」

「ユキカゼさん!」

 

ユキカゼ

(「ユキカゼは戦線に留まり、キリシマ撤退を援護します。」)

(『古代、多くの犠牲を払ったが作戦は成功したのだ。ここは退くんだ!』)

(このままでは、地球艦隊は全滅です。それでは、地球を守る者が居なくなってしまいます!)

(『古代!』)

(沖田さん、キリシマさん)

 

キリシマ

(『貴方達はこんなところで死んではいけない人だ!地球は、貴方を、貴方達を必要としているんです!)

「古代さんの言うとおりです!キリシマさん!」

(それはお前達も同じだ!同じなのだぞ、古代!ユキカゼ!)

「沖田提督の言うとおりよ!ユキカゼさん!」

(『ありがとうございます。その言葉だけで十分です。』)

「もう決めたことです。キリシマさん」

(頼む、分かってくれ)

(『御元気で、地球の事を頼みます』)

「ありがとうございました。キリシマさん。 後はお願いします。」

(古代!)

「ユキカゼちゃん!」

 

古代とユキカゼは敬礼で別れを告げ、キリシマとユキカゼの交信は途切れる。

 

(さーて、奴等の基地に、一発蹴りを入れに行くとしますか)

(ん)

「はい!」

 

銀河航路~♪

(皆、すまないな)

 

キリシマ

(ユキカゼ、敵艦隊に突入)

「ユキカゼちゃん!」

(長官!)

(山南君、進路そのままだ)

(…進路そのまま!)

「っ!進路そのまま!よ~そろ~」

 

(死ぬなよ、古代)

「死なないでね、ユキカゼちゃん」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

三週間後、火星

 

(こちらウズメ、収用願います)

 

するとキリシマのハッチが開く

 

(ん?どうした?古代)

(他の艦が、ユキカゼが見えない)

(そうだな)

 

キリシマ艦内

(確かに。ご苦労だったな)

(平田、教えてくれ。ユキカゼは、兄さんの艦はどうなったんだ?)

 

平田は無言で首を振る。それは、沈んだ事を指しているものだった

 

(っ!)

 

島は静かに古代の肩に手を置く

 

国連宇宙軍極東管区司令部

「キリシマ、アマテラスを回収。地球への帰投コースに着きました」

「多大な犠牲を払ったが、メ号作戦は、ひとまず成功だな。」

「これで、ヤマト計画も実行に移せますね。」

「いや、此れからだ。我々は余りに、敵を知らなさすぎる。解っていることと言えば。奴等が、ガミラスと言う名の悪魔だと言うことだけなのだ」

 

キリシマ艦橋

(間もなく、地球周回軌道に入る)

(遊星爆弾2、型式MN3、コリジョンコース。右舷通過する)

 

キリシマの下を小惑星程の星が通過する。

 

(衛星軌道抜けた。速度変わらず)

〔駄目だ。もう今は防げない。我々にあれを防ぐ力は無い〕

 

すると、遊星爆弾は、地球に落ち、爆発する

 

〔この、赤く醜い星が母なる地球の姿だとは。見ておれ悪魔め。わしは命ある限り戦うぞ。決して絶望しない。最後の一人になっても、わしは絶望しない〕

 




次回、大和の決断

ヤマト抜錨まで、後、4日。



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大和の決断

冥王星沖海戦(メ号作戦)は成功した。しかし、多くの艦を失い、壊滅状態の地球防衛艦隊。国連主導のヤマト艦隊計画は、波動コアを受け取った事により、実行段階へと移り出す。大和は再び人類のために立ち上がるのだろうか。

※今回の話は、ヤマトと同行する艦が出てきます。尚、第一章は、後一話で完結します。


地下都市保育園

 

「何で宇宙人は酷いことをするの?」

 

一人の子供が質問する。

 

「ん~。昔、私達が、火星をテラフォーミングしたのと同じように。地球を改造して、住もうとしてるのかもね?」

 

それに答えたのは、国連宇宙軍極東管区司令部所属、森雪三等宙尉だった。

 

地下都市、ドック付近

 

「司令部付きで、子供の相手もするんじゃ、君も大変だな。」

『本日16時30分、第七管区にて、暴動が発生しました。』

「また暴動か」

「こんな状況だもの」

「相変わらず、君はクールだねぇ」

 

森雪に話しかけているのは、国連宇宙軍極東管区司令部所属、南部康雄三等宙尉。二人がエレベーターの前に着き、南部がボタンを押す。

 

「そういえば、帰投した、第一艦隊。戻ってこれたのは、キリシマ一人だけなんだって?」

「えぇ」

「その件で、妙な話を聞いたんだ。」

 

その時、待っていたエレベーターが開き、人が降りてくる。

 

「実はメ号作戦は、敵を引き付ける陽動でさ。機密事項だからさ、自分達が囮だってことは、下には秘密にしていたらしいんだ。」

 

と、その話を終えたとき、降りてきた二人の内一人の、古代進〔三等宙尉〕が南部に話しかける。

 

「おい、そこの君。」

「ん」

「今の話は本当なのか?」

「いやぁ、僕は、ただ、聞いただけで…」

「君達は司令部付きだな。沖田司令は今何処にいるんだ」

 

古代が森雪の方を見たとき、火星て見た人と重なる。

 

「ん?」

「ちょっと、一体何なの?貴方達は」

「あ、いや」

 

そんな質問に、島大輔〔三等宙尉〕が答える。

 

「ご覧の通り、戦場帰りさ。」

「沖田提督は、傷の手当てで病院です」

 

雪はエレベーターの方に向き

 

「南部くん」

「あ、あぁ」

 

「いや~、似てたな。」

「気のせいだろ」

「おい、どこ行くんだよ」

「病院区画」

 

「しかし、一体何だったんだ?あの二人」

「さぁ」

「そういえば、メ号作戦開始2日前、彼女が目覚めたんだって?」

「大和さんの事ね。」

「あぁ。」

「沖田提督が出撃前にキリシマさんと一緒に会いに行ったみたいよ」

「でも、おかしいよな。164年も眠ってたんだろ?何で海の中にいて死ななかったんだろ。」

「彼女は、21世紀前半に居た艦娘なのよ?海の底でも死ぬことはないわ。普通だったら、深海棲艦になってもおかしくはなかったのだけれど、恐らく彼女が海の底に到達する前に決着がついたんだと思うわ」

「成る程ね。でも、彼女が見つかったのって、何年前だったんだ?」

「地球が干上がり始めた、6年前よ」

「坊ノ岬沖でかい?」

「えぇ。彼女の艤装と一緒にね。」

「で、彼女の艤装を改造して、ヤマト計画を遂行させていると言う訳か。」

「そういう事よ」

「でもさ、ヤマト艦隊計画っていってるぐらいなんだから、大和以外の艦も随伴するんだろ?」

「えぇ。確か、最新鋭空母の『ソウリュウ』と、同じく最新鋭の航空戦艦『イセ』だったはず。大和の艤装と同じで、艤装を偽装させて作ってるみたいだから、1,5世紀前の艦娘の艤装に形が似てると思うわ」

「へ~、昔の艤装に似てるんだ」

 

地下都市中央線列車内

『次の停車駅は、中央大病院。第7管区方面に向かう方は、ホーム内、三番ホームに停車中の…』

「本当に行くつもりか?『別命あるまで待機せよ』だぜ?」

「直に確かめたいんだ。」

 

中央大病院

「全く、あんたは不死身じゃのう。」

「佐渡先生のような宇宙一の名医がついて居るからな。」

「いやぁ、それほどでもぉ、あるがの」

「カプセルの方は?」

「技術本部に回してある。じき、解析出きるだろう。」

「そうか」

「お前の方はどうなんだ?」

「後で、答えを聞きに行ってくる。」

「そうか」

「あっ!ダメですよぉ~、勝手に入っちゃ」

「提督にお聞きしたい事があります。メ号作戦が陽動だったと言うのは本当ですか!それを、兄達は知らされていたんですか!」

「止めんか古代。」

 

古代を静したのは、空間防衛総隊司令長官の、土方竜宙将だった。

 

「土方さん!」

 

「あっちゃ~」

 

「すまん、この古代は、俺の教え子なんだ」

「古代?では、君が古代守の」

「ユキカゼ艦長、古代守は、自分の兄です。」

「古代守は男だった。立派な男だった。だが、そんな彼を、死に追いやってしまったのは、この私だ」

「っ、」

「すまん」

 

古代は敬礼をして、その場を後にする。

 

「どうする?これから」

「とりあえず、指定された場所で待機」

「だな。」

「おぉい、お前ら」

「先程は、すみませんでした。」

「まぁ、気にせんでええよ。だが、この戦争で肉親を失ったのは、君だけじゃない。その事は、忘れちゃいかんよ?」

「っけど、土方さんが居たのには参ったよな~」

「あの二人は、士官学校以来の大親友でなぁ。丁度今のお前さん達みたいなもんかのぉ」

「いやぁ~、俺達は別にそんなんじゃぁ」

「それよりどうじゃ、わしんとこで一杯やらんかぁ?」

「っぁ、先生~」

「其処らのカストリスとは違う、この酒ってやつおじゃなぁ~」

「えっとぉ~…行っちゃいました」

「ん?えっ、あっ、あ、そ、そそそう?」

 

 

 

「土方、先に行っていてくれ。わしは、彼女に、答えを聞いてくる。」

「分かった。」

 

大和の病室

コンコンッ

 

「はい」

「私だ、沖田だ。」

「どうぞ…」

「失礼する」

「お久し振りです」

「あぁ。普通に喋れるようになったようだな。」

「えぇ、三週間も時間が有りましたので」

「そうか。それは良かった。ところで、用件は察しがついているかな?」

「六週間前の件、ですよね。」

「あぁ、そうだ。その答えを聞きに来た」

「この六週間。私が本当に戦っても良いのか、悩みました。二度も沈んだ私が、生きてこの地球に帰ってこれるのか。凄く悩んだんです。」

「そうか。辛かったか?」

「はい、ですが、もう覚悟は決めました。………私に、また、戦わせて下さい!今度こそ、私の手で、人々を救いたいんです!」

「そうか、ありがとう。引き受けてくれて。これで、三人全員からの了承を得ることが出来た。」

「三人?」

「そうだ。君を含む、国連主導のヤマト艦隊計画は、随伴が二人付く」

「誰ですか?」

「ソウリュウとイセだ」

「そうだったんですね」

「あぁ。7日後に抜錨、出航する。いきなりだが、頼む。」

「了解!」

「それでは、失礼するよ」

 

沖田の執務室

 

沖田の置き電話がなり、手に取る

 

「私だ。」

「テスト準備が整いました。」

「分かった。」

 

科学本部

「信じて待ったかいが有ったな」

「彼女の言葉に、嘘は有りませんでした。」

 

真田四郎三等宙佐は、ケースの様な物に目を移し、戻した。

 

「イズモ計画から移行して一年。ヤマト艦隊計画もいよいよ大詰めだ。クルーの方は?」

「所定の地区で待機中です。起動テストも、間もなく開始します」

 

「古代は、残念だった。」

「えぇ」

 

 

防空隊ハンガー

 

(エンジン調整、隼50、全機調整良し。)

 

(見たこと無い機体だな。)

(防空任務様の、試作機じゃないか?)

(零式空間52型、通称コスモゼロ。こいつは艦上戦闘機だ、防空には使わねぇよ。見学か?)

 

そう話し掛けてきたのは、加藤三郎二等宙尉

 

(ここで、待機を命じられたんだ。)

(そうか、じゃあ御同類だな。)

 

(加藤ニ尉)

 

(おぅ、今行く。そいつに触るんじゃねぇぞ)

(加藤って…)

(トップエースの、加藤三郎だよ。)

(あぁ)

(それより)

 

そう言ってゼロの方に振り向く二人

 

(駄目だと言われると)

(だな。)

 

ウ~~~

 

((っ!))

 

極東管区司令部

「敵、機動部隊、防衛ラインを突破。衛星軌道より侵入」

「迎撃態勢、急げ」

「気付かれたか」

 

ハンガー

『敵の目標は、九州坊ノ岬沖。北緯30°22分、東経128°04分。』

 

(グッドタイミングだな)

(あぁ、こいつで撃ち落としてやる)

 

(だっから、命令を待ってたんじゃ遅い)

(あっぁあ)

(んぁ?)

 

(おい!何やってる!そいつから降りろ!、馬鹿野郎!そいつは!)

 

しかし、加藤の抗議虚しく、ゼロは出撃する。

 

 

坊ノ岬沖上空

(捕まえた)

 

(あれか!)

(偵察機らしい)

(やれるか?)

(勿論!兄さんの仇だ!)

 

古代が、ゼロで敵を追尾する。

 

(もらった!)

 

引き金を引くが、相手は落ちない。

 

(あれ!)

(おい、こいつ、武装が外して有るぞ!)

(くっ!)

 

偵察機は、急上昇して、退避していく

 

(あっ!くそぉ、)

 

すると、急にゼロを衝撃が襲う。

 

(うっ!)

(システムエラー!?)

(捕まってろ!)

(えっ!?)

 

すると、ゼロはギリギリが所で脚を出して不時着する

 

(っ!はぁ、大丈夫か?)

(あぁ。何とかな。でも、このままじゃぁ救援が来るまで持たないぜ…おい古代!)

 

古代は一人先に行ってしまう

 

(どうした)

 

島が着いたその先には、赤く、いや、正確には、赤黒く錆びた、大昔の戦艦の艤装が横たわっていた。

 

(何だ?これは)

(敵は、こんなものを偵察していたのか?)

(まさか!?大昔に沈んだ艦娘の艤装の鉄屑だぜ?)

(あぁ)

 

今、彼等が見ているその艤装こそが、大和の、そして、ヤマトの艤装なのだ。




時に、西暦、2199年。滅亡の淵に立たされた人類の為、改造され復活する大和。次回、第一章最終話『大和の復活。抜錨、ヤマト発進!』

人類滅亡まで、後、三百と六十五日


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大和の復活 抜錨!ヤマト発進!

得体の知れない敵、ガミラス。彼等に対抗するため、地球を救う為、164年の時を経て、再び出撃するヤマト。どんな戦いが待つのか。地球の未来は。

第一章最終話「大和の復活 抜錨!ヤマト発進!


(こんな大昔の艤装を、何故敵が…)

 

すると、上空から、轟音が響く

 

(っ!敵だ!)

 

古代と島は、付近に身を隠す。すると、ガミラスの艦載機は、ミサイルによる爆撃を開始した。

 

(何で奴等、こんな物を攻撃するんだ?)

 

すると、ガミラス空母ヌ級から、次々と艦載機が出て来る。

 

『現在、敵は坊ノ岬沖を爆撃中の模様。各員、現状のまま、シェルターで待機』

 

(大丈夫か?)

(俺達はあの艦に乗るんだ!こんな所で死ねるかよ!)

 

 

(敵は一体、何処から来るんだ?)

 

古代は、島の変わりに敵を電子双眼鏡で探す。

 

(っ、母艦か!)

 

すると、敵ヌ級から主砲が発射される。発射された主砲は、シェルターに直撃し、底に居たメインクルー候補は全員死亡した。すると、艤装の下が開き、一人の女性が出てくる。

 

(?誰だ?あれ)

(さぁ?)

 

出てきたのは、大和だった。

 

数分前

国連宇宙軍極東管区司令部

「大和に迎撃させろ!」」

「ですが」

「構わん。ここで計画が無駄に成ることの方があったらだめなんだ!」

「了解」

「大和、聞こえるか。」

「『はい、何でしょうか』」

「坊ノ岬沖の艤装の下部に行ってくれ。君の艤装で迎撃する。」

「『了解!』」

 

で、現在に至る。

 

「斜めになっていると、立つのが少し辛いわね。二番砲塔、迎撃用意!拡角三十、仰角一杯!よく狙って。ってーーー!」

 

大和が発射の合図をすると、三式融合弾が発射される。空母ヌ級に命中し、敵は爆沈する。その後、大和は、その位置のまま、抜錨まで、待機する事と成った。

 

大和が、敵を爆沈させた直後、ジェットの轟音が響く。かと思えば、敵が徐々に減っていく。

 

(防空隊だ!)

 

防空隊の、99式戦闘攻撃機、隼〔コスモファルコン〕が、あっという間に敵を落としてゆく。

 

(こちらアルファリーダー、お客さんの歓迎パーティーは終了した。)

『オーケー、アルファリーダー、此方でも確認した。速やかに帰投せよ』

(ラジャー…………ちっ!あいつら)

 

(おーい!何だよ!置いてけぼりかよ!)

(生きていた?この、赤錆びた艤装が…)

 

その後、救援に来た加藤に一発ずつ殴られ、運ばれていった。

 

冥王星

「バラン星のゲール司令に報告した方がよいのでは有りませんか?」

「空母を一隻失ったのだ。あの日和見主義者に帝星司令部へ報告されたらどうなると思う。」

 

大和の砲撃映像を見ながら、冥王星の司令は

 

「ここは、我々だけで処理するのだ。ロングレンジで叩く。惑星間弾道弾をすぐに準備させろ。」

「はっ!」

 

「我々は失敗する訳にはいかないのだ。」

 

中央大病院

 

加藤に一発ずつ殴られた古代と島は、佐渡先生に診察を受けていた。後ろには、手を治療してもらっている加藤がいる。

 

「はい、手は大事にしましょうね」

「っっ!」

 

「おい、睨んでるぜ、あいつ」

「えっ」

「ふっへっはっはっはっはっはっは。若いっちゅうのはええのう。放射線の方は、まぁ、大丈夫じゃろう。あ~、ミーくんとも暫くお別れじゃのぅ。ぁっそういえば、お前たちにも召集が掛かっとったんじゃないの?」

「は、はい」

ミャオ~

 

極東管区司令部

『世界各地で、エネルギー供給が難しくなってきています。』

『その上、飢餓、暴動、そして謎の植物が放出する、有毒胞子が、世界を破滅へと誘っている。』

「我々に残された時間は、後僅か」

『敵に察知された、今計画実施の期日は』

「ヤマト、ソウリュウ、イセの三人からの許可を得て、前倒して、72時間後に抜錨します。」

『聞けば、先の空爆で主要メンバーの大半が、戦死したとか』

「その件について、支障は出ておりません」

『第二次火星海戦の英雄である貴方が言うのだ。間違いは無いでしょう』

「ふんっ!」

『この計画は、国連主導ではあるが、現在、各ブロックは寸断され、残念ながら、直接力をお貸しする事が出来ない』

『現状、我々も苦しいのだ』

『お願いします。我々は、ヤマト艦隊計画に、一縷の望みを繋げているのです』

 

冥王星

 

惑星間弾道弾のミサイル発射場のハッチが開く。

 

「10,9,8,7,6,5,4,3,2,1,0」

 

冥王星基地から、ヤマトを叩くべく、惑星間弾道弾が発射される。しかし、地球はまだ、この事を知ることが出来ない。

 

地球 国連宇宙軍極東管区司令部前

 

多くの士官候補生が集められている。およそ999人。彼等は、ある計画の為に育てられた。彼等は、地球の技術の粋を結集して作られた装置に入り、宇宙艦娘をサポートする。妖精と成ることが出来るように、そして、戦闘を行えるよう訓練された。彼等は、三ヶ所に分けられ、残りの凡そ2000人は、999人999人に分けられ、別の場所で、各艦の艦長の話を聞く。

 

「いよいよ発令されるのかなぁ?」

「地球脱出のイズモ計画か?」

「でも、地球を見捨てるなんて…」

 

999人の前に、沖田が立つ。

 

「諸君。諸君はこれまで、特殊任務の訓練を受けてきた、イズモ計画の選抜メンバーだ。今日、私はここで、正式に君達の任務を発表する。だがこれは、地球脱出を目的とした、イズモ計画ではない。」

 

会場がざわめく。

 

「これから説明する。まずは、これを見てもらいたい。」

 

すると、沖田の背後に有ったスクリーンに映像が移し出される。

 

「これは、先日のメ号作戦に置いて回収された、メッセージ映像だ」

 

すると、音声が流れ出す。

『私は、イスカンダルのスターシャ。』

「これは…」

『貴殿方の地球は、今正に、ガミラスの手で、滅亡の淵に立たされています。』

「ガミラス」

『私はそれを知り、一年前、私の妹、ユリーシャに、次元波動エンジンの設計図を託して、地球に送り出しました。』

「火星で見たのと、同じだ」

『貴殿方がもし、それを理解し、完成させていたならば、イスカンダルへ来るのです。私達の星には、汚染を浄化し、惑星を再生出来るシステムが有ります。』

「なんだって!?」

『残念ながら、私がこれを地球に届けることは、もうできません。』

 

「これが、イスカンダル人」

そう言ったのは、相原義一三等宙尉

「きれいな人だな~」

そう言ったのは、太田健二郎三等宙尉

 

『今回新たに、次元波動エンジンの機動ユニットである、波動コアを、もう一人の妹、サーシャの手で、貴殿方に届けます。私は、この未知の苦難を乗り越え、このイスカンダルへ来ることを信じています。私は、イスカンダルのスターシャ』

 

「一年前、地球は、イスカンダルからの技術供与を受け、次元波動エンジンを搭載した、恒星間航行用の艤装を既に、三隻完成させている。」

「恒星間航行?そんな事が…」

「その一隻が、ここに集められた諸君の乗艦する艦だ。その名は、『ヤマト』!」

 

〔ヤマト?ヤマトヤマトヤマト?〕

 

「ヤマト?」

「カプセルの情報によれば、イスカンダルは、地球から遥か16万8千光年彼方の、大マゼラン銀河に位置する。往復33万6千光年の旅は、未だ人類が経験したことの無い、未知の航海だ。強制はしない。残りたい者は残って構わん。明朝○六○○抜錨し、出航する。それに遅れた者は、残留希望者と見なす。以上だ」

 

敬礼をして、話が終わる。

 

「残念です。山本の奴も、生きていれば…」

そう言ったのは、篠原弘樹三等宙尉

「言うな」

 

「これから、各セクションの責任者を読み上げます。機関科、徳川彦左衛門」

徳川彦左衛門三佐は、キリシマの機関長でもあった方である。

「技術科、真田四郎。真田三佐には、副長を兼任していただきます。続いて、戦術科、古代進」

「えっ」

 

「へぇ、あの人が」

そう言ったのは、星名透准尉。

「嘘だろ」

 

「航海科、島大輔」

「おっ」

 

沖田の私室

 

『入るぞ』

 

扉が開き、土方が入ってくる。

 

沖田は、鞄を閉じた

 

「用件は察しがついている。」

「ならば話が早い。どうしても行くのか?」

「あぁ」

「その体でか?俺の目は節穴ではない。一体何年の付き合いだと思ってる。俺に任せろ。それも勇気だ。」

「16万8千光年の旅は、わしの命を奪うかもしれん。しかし、わしは行くよ。行って、必ず帰ってくる」

「そうか。ではもう、何も言うまい。」

「地球のことを、頼む」

 

技術本部

真田は、カプセルをケースにしまうのを見届けていた。

 

木星付近を、惑星間弾道弾が通過する。

 

山本家

 

チーン

 

加藤が、山本の兄の仏壇の前で、合掌する。そして、合掌を終えた後、山本玲〔三等宙尉〕に声をかけた。

 

「君もヤマトに乗艦するそうだな。」

「兄と同じ、航空隊を希望しました。」

「残念だが、君の配属は主計科だ。」

 

加藤が去った後、山本は、洗面台に立ち、自分の、伸びた髪の毛を切った。

 

徳川家

「何も、親父が行かなくても。」

「後2ヶ月で退役じゃないですか。」

「あの人は、わしに頼むと言ってくれた。それで十分なんじゃよ。」

 

すると、扉が開き、徳川太助が出てくる。孫の愛子を抱いて。

 

「愛子、ほら、お爺ちゃんに行ってらっしゃいをしな~。」

「じいじ」

「おぉ、愛子、行ってくるよ~。じいじは必ず帰ってくるからな。」

 

バス停

島は、大和に乗るためのバスに乗るために、並んでいた。

 

「兄ちゃーん。」

そう言って走ってきたのは、弟の次郎

 

「次郎!どうした。」

「これ、持ってけって…」

 

そう言って渡してきたのは、『航宙安全御守』と書かれた御守りだった。

 

「昔、お父さんに渡し忘れて…。それでって、母さんが」

「心配性だな、母さん。安心しろ、兄ちゃんは必ず帰ってくる。だからその間、母さんの事、頼んだぞ。」

「うん」

 

すると、バスがバス停に着いた。

 

古代家

 

『ヤマト艦隊計画の発表に端を発した暴動は、激しさを増し、第7地区、管理センタービルが、暴徒の手で爆破された模様です。極東管区行政府は、暴徒に対し、冷静になるように呼び掛けていますが、』

 

古代は準備を終え、テレビを消し、兄の、守の形見である、ハーモニカを手にした。

 

「行ってくるよ。兄さん。」

 

 

バス車内

(心配じゃのぅ。)

(お酒なら、オムシスで作れるから、大丈夫ですよ。)

(ミーくぅん!)

(あ、そっちですね)

 

バスの車内から、大和の艤装の下部が見える。

 

(なっ!)

 

ヤマト艤装下部、第三艦橋付近

 

『各部点検終了、オールグリーン。』

『塔乗員輸送車、誘導。第三デッキへ』

『整備補給隊は、直ちに艦載機の積み込みに当たれ。繰り返す、整備補給隊は、直ちに艦載機の積み込みに当たれ。』

 

例のカプセルの前で、榎本勇甲板長と、整備士が話していた。

(こいつは、自動航法室行きみたいですね。)

 

(ん?)

輸送車の扉が開き、古代が降りてくる。

 

(ふっふっ)

 

古代が第三艦橋の前に立つ

 

(これは)

 

艦長室

(全員乗艦しました。欠員有りません)

雪が、沖田に報告する。

 

(うむ。後はエンジンだけだな。)

 

機関室

(これが、その波動コアです)

 

防護服を着た真田が、ケースに入った波動コアを見せる。

 

(このカプセルが最後のパーツだったのか)

 

真田が、エンジンの扉を開け、波動コアをセットし、回路を繋げる。

 

(回路接続、確認しました。)

山崎奨二等宙尉がそう告げる。

(エンジンに火は入ったのか?)

 

(『いや、それにはまだ、相当な電力を必要とします』)

 

(女神様も意地が悪い)

そんなことを言ったのは、藪助治一等宙曹

 

第一格納庫

(『申告を済ませた乗員は、艦内常套を着用、上官の指示に従い、所定の部署で待機せよ。繰り返す、申告を済ませた乗員は、艦内常套を着用、上官の指示に従い、所定の部署で待機せよ。』)

 

山本は、ゼロを見つめていた。すると、人が入ってくる。入ってきたのは、古代だった。

 

(戦術長どの!)

 

加藤が古代に話し掛け、敬礼し、古代も敬礼する。

 

(一応命令は訊きますよ。上官ですからね。だが、部下が無駄に死んだりしたら、その時は・・オトシマエ、付けさせてもらいます。)

(その心配は無い)

(当てにしてるよ)

 

第一艦橋

雪は、自分の席に座って何かをしていた。

 

(帰る。必ず帰ります。)

 

すると、後ろの扉が開き、人が入ってくる。雪は、使っていた機械をしまう。

 

(ぁ、君も、この艦に乗るのか)

(えぇ、戦術長の、古代さんね。私は、船務長を務める森雪、宜しく)

 

雪が、握手の為に手を出す

 

(艦長は何処)

 

艦長室

 

ドン、ドン

 

(誰か)

(古代進であります)

(入れ)

(失礼します。)

 

扉を開け、古代が入ってくる。

 

(何だ)

(はい、戦術長を拝命した件です。自分には…まだお受けする資格が有りません。)

(先日の爆撃で、各セクションのリーダー候補が、戦死してしまったのだ。)

(しかし)

(お前の席に座る筈だった男も、わしは死なせてしまった。)

(ぇ?)

(お前の兄、古代守だ。)

(っ!)

(お前の経歴は見させて貰った。その上で、十分責務を果たせると、わしが判断したのだ。後は、お前自身が決めろ)

 

 

「ねぇ、ヤマト」

「どうしたんですか?ソウリュウさん」

「ヤマトって、私のお婆さんと一緒に戦ってたんだよね。」

「えぇ。」

「私の婆さんさ、3年前に死んじゃったんだ。『蒼龍』婆ちゃんはさ、あの災厄がどんなものだったか、全く話してくれなかった。母さんの『そうりゅう』は、海上自衛隊の第二潜水隊群の旗艦の潜水艦で、一回も戦闘せずに退役したの。」

「そうだったんですか。」

「だからさ、どんな災厄だったのか、教えてよ!ヤマト!」

「そうですねぇ。では!」

「うん!」

「私もソウリュウさんも、無事にこの星に帰ってこれたら、この話をしましょう。私の手料理も振る舞いますから。」

「分かった。」

「その為にも、無事に帰ってきませんとね。」

 

大和が笑顔で語りかける。ソウリュウはやる気に成ったようだ。

 

「でもさぁ、ヤマト」

「何ですか?イセさん」

「私達はさ、たった一年で作られた艦何だよ?攻撃を受けて、一撃轟沈みたいなことに成ったらどうすんのさ」

「確かに、急ぎで造られた艤装ですが……ですが!私達の艤装は、今の地球の持てる科学力と、技術力の粋を結集し、其処に、イスカンダルの技術を取り入れてるんです。そう簡単に沈みはしませんし、沈ませません。」

「っ、」

「何が有っても、守ります。もう、あの時の様には成りませんし、させません。今度こそ、守るんです!」

「分かったわ。約束よ?守れなかったら許さないわよ。」

「はい!」

 

第一艦橋

(何よ、あの態度失礼しちゃうわ)

 

古代が入ってきた扉の反対側から、島が入ってくる。

 

(やぁ、第一艦橋は、ここでいいの?俺は、航海長を拝命した、島大輔。この前、会ったよね。)

(艦長なら上です。)

(え?)

 

その時、古代が、第一艦橋に入って来る。

 

(おぉ、古代。どうした、何かあったのか?)

(大丈夫、問題ないよ)

 

その直後、後ろの扉が開き、ゾロゾロと人が入ってくる。

 

(副長の真田だ。第一ブリッジ要員、揃っているな。)

(((はい!)))

 

すると、艦内に、サイレンが鳴り響く。

 

(各員、速やかに配置に付け)

(((はい!)))

 

全員が席につく。そして、副長が指示を出す。

 

(司令部に状況を確認。)

 

(司令部より返信。地球に向かう、惑星間弾道弾を確認。目標は…っ!本艦とのことです!)

(まだ抜錨出来ないのか…)

 

『波動エンジンを始動させるには、もっと大電力が必要なのだ。』

 

(問題は、それだけの電力を、どうやって調達するかだよ。)

 

「ん?司令部から入電?」

「どうしたの?ヤマト」

「イセさん、ソウリュウさん。お二人の波動エンジンの状態はどうですか?」

「何で急に」

「いいから早く!」

「エネルギー120%充填完了」

「私も。でも何でさ、急に。」

「惑星間弾道弾が、私に目掛けて飛来してきます。まだ間に合います。お二人は、直ちに発進、衛星軌道に退避してください!」

「そんな!」

「ヤマトはどうすんの!?行くんだよね!?」

「私は、準備が出来次第抜錨。惑星間弾道弾を迎撃し、お二人に合流します。急いで下さい!」

「分かったわ。絶対に、失敗するんじゃないわよ。」

「分かってます」

 

ソウリュウとイセは、顔を見合い、頷くと発進の準備に入る。

 

「「偽装解除!波動エンジン始動10秒前!もやい解け!波動エンジン始動5秒前!4,3,2,1」」

「イセ!」

「ソウリュウ!」

「「抜錨します!」」

 

そう言って、二人は旅立つ。

 

第一艦橋

雪が、驚いた様に叫ぶ。

 

(随伴艦、イセ、ソウリュウ、発進!?)

(どういう事だ?)

(見捨てられたのか?)

(電力は、全然来ないし。ちゃんと間に合うんですよねぇ)

 

その時、第一艦橋に怒声が響く。

 

(狼狽えるな!)

 

上から来た椅子が、そのまま艦長席に移動する。

 

(通信士、司令部と直接繋げ)

 

パネルに長官が映る。

 

『おぉ、沖田君』

(電力供給の方はどうなっていますか?)

『現在、ヤマトへ極東管区の全エネルギーを回し始めた所だ。それでも、必要な電力を供給出来るかどう…』

 

極東管区

管区内に、警報音が鳴り響く

 

「管区全域で電力、ダウンしています。」

「予備電源に切り換える。」

「電力供給が出来ない以上、ヤマト発進は断念し、先に出撃した二隻に任せる他に…」

「本部長、これを見てください!」

 

ヤマト機関制御室

山崎、藪は、パネルを見ていた。

 

(山崎さん!)

(これは)

 

極東管区

藤堂、芹沢はパネルを見ていた。

 

「北米、アフリカ、ユーラシア。各ブロックからエネルギーがヤマトに。」

「全世界が、ヤマトに電力を回してくれている。」

 

「何か、力がみなぎって来る。これなら。行ける!」

 

ヤマト第一艦橋

(どうだ?)

(『成功です!火を入れられます!』)

 

徳川が沖田の方を見る。

 

(あぁ。波動エンジン始動!)

(機関始動。フライホイール接続。出圧上昇。90,96,100、エネルギー充填120%!)

(波動エンジン、回転数良好。行けます!)

 

「こちら大和!皆さん、惑星間弾道弾をとらえました。パネルに映します!」

 

(『発進するぞ』)

 

「了解!…、船体起こせ!偽装解除!」

 

すると、大和の地面付近に皹が入り、大和と、大和の艤装が起こされ、旧大和の偽装が剥がれ、新たな艤装が現れる。

 

第一艦橋

(これは!)

『この艦は、敵の目を欺くため、偽装していたのだ。』

(偽装?じゃあ、僕たちかがが見た、廃棄艤装が。)

(そうだ、ヤマトだ。宇宙戦艦ヤマトだ!)

 

ヤマトの、主砲、副砲が、定位置につく。

 

「敵の惑星間弾道弾を、ここで迎撃します。主砲発射準備!」

 

第一艦橋

(主砲発射、準備!)

 

主砲塔

(配置に就けーー!)

 

「抜錨!ヤマト、行きます!」

 

第一艦橋

ヤマトと同じタイミングで沖田が言う

 

(抜錨!ヤマト発進!)

(抜錨!ヤマト、発進します!)

 

ヤマトの居た部分の地面が盛り上がり、艤装全体が出てくる。

そして、ヤマトと地面を繋げていたもやいが解け、錨(ロケットアンカー)を回収し

 

外&第一艦橋

 

南部が、モニターに表示されていることを言う。

 

(ショックカノン、エンジンからエネルギー伝導終わる。測敵よし。)

 

「自動追尾、始め!」

 

(自動追尾良し)

 

ヤマトが、舵を左に切る。ヤマトの舷側を惑星間弾道弾に向け、主砲が自動で向きを変える。

 

(照準合わせ。-1.3)

 

主砲がほんの少しだけ動く

 

(照準良し)

(撃ち方ー、始めー!)

 

「凪ぎ払え!!」

(ってーーー!)

 

主砲から、青色の光が放たれ、すべてが集まる直前に、惑星間弾道弾に直撃する。大爆発が起こり、ヤマトは煙の中へ消える。爆発の衝撃波は、衛星軌道に居た二人にも届いた。

 

「くっ!何!?この衝撃波!」

「わからない!それよりヤマトは!?」

 

極東管区司令部

 

「電源、回復します」

 

画面に映るのは、爆発した後の煙と、その影響で起こった稲妻のみ

 

「ヤマトは」

「溶けて、蒸発してしまったのでは」

 

その数秒後、ヤマトが煙の中から出てきた。

 

「ソウリュウ、あれ!」

「ヤ、ヤマト!無事だったのね!」

 

『ご迷惑を御掛けしました。ですが、この通りピンピンしてます』

 

「お疲れ様、ヤマト」

 

『ありがとうございます、イセさん』

 

ヤマトは、主翼を展開し、宇宙へと向かった

 

極東管区司令部

「ヤマト、健在なり!」

 

第一艦橋

(波動防壁解除。ヤマトに損傷無し)

 

その報告を聞いたとき、全員が(ヤマトも)安堵した。

 

(うむ…古代)

(は、はい)

(、良くやった)

(ぇ)

 

(素直に喜べよ)

 

そう言って、島が手を出す

古代も、手袋を外し、お互いの手を握り会う。

 

『皆さん、こちらヤマトです。本艦はこのまま、衛星軌道に、大気圏内速度にて、上昇し、イセ、ソウリュウの二艦と合流します。』

 

今、ヤマトが行く。地球を救う為に。164年前とは違い、敵の事は、名前しか分かっていない。母星は何処に在るのか。イスカンダルは待っている。君達が来るのを。地球は待っている。CRS(コスモリバースシステム)を持ち帰って来るまで。去らば、地球。また会おう。




次回、第二章『太陽系を越えて』

地球を飛び立ったヤマト。火星沖でのワープテストを行う。其処で行き着いた先は、ヤマト、イセ、ソウリュウに搭載された武装の、真の姿とは。

次回、第二章第一話『地球から、木星へ』


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第二章 太陽系を越えて 地球から、木星へ

本話から、第二章突入です。一章では、ヤマト要素が強かったので、なるべく艦これ要素を追加していこうと思います。

※今後は古代達の出番、減ります。

地球を発進したヤマト、ソウリュウ、イセ。この三人は、ワープに挑戦する。


(高度、2400、対地速度、28000)

 

「地球大気圏離脱、第二宇宙速度に切り替えます。」

 

主翼が収納され、補助エンジンの出力が上がる。

 

「この地球を救えるのでしょうか…」

「自信が無いの~?ヤマト」

「そういうのじゃありません」

「右舷前方に艦影。友軍よ」

 

「あれは、キリシマ」

 

「ヤマト、ソウリュウ、イセ。三人の健闘と、航海の無事を祈ります。絶対に帰ってきなさい。」

「「「了解!」」」

 

ヤマト以下三隻は、速度を上げた。

 

(繰り返す。こちら月面、第七空間騎兵連隊。現在我が隊は、敵空母艦載機の攻撃を受け、月面に孤立せり。我が方の被害甚大。救援を乞う、救援を乞う。)

(ホントに直ってんの?それ)

(のはずだ)

 

(っは、っは)

(!連隊長!)

(っ、斎藤か、ふっ、なんて顔してる)

 

(現在我が隊は、敵空母艦載機の攻撃を受け)

(いくら打ったって無駄だよ)

(倉田!)

(ホントの事さ。上はもう、俺達の事なんざ忘れちまってんだよ。)

 

(迎えは来る。俺達は命ある限り諦めない。それが空間騎兵魂だ。忘れるな!)

 

(ぁ、)

(はい!)

 

 

(何だ?見たこと無い艦娘だ。ガミラスでもない。)

(じゃあ、地球軍?)

(ん?ねぇ、あれ)

(ぉ?)

 

(連隊長!友軍です!助けが来たんです!)

 

傍に居た仲間が首を振る。

 

(っそんな……桐生さぁーーーーーーーん!!!!)

 

キリシマ

「まもなく月軌道を離れます」

 

(進路そのまま、両舷前進半そ~く)

(両舷、前進半そ-く)

 

(おい!何だ貴様!許可無く艦橋に立ち入る事は)

(どけぇ!話があんだよ)

 

(あんたが艦長か、救援がもっと早ければ、連隊は壊滅しなかった!通信は受けていたんだろぅ、何でもっと早く)

(艦長は俺だよ)

(ぇっ、じゃあ)

(空間防衛総隊司令長官、土方宙将だ。)

(ガミラスに勝利し、故郷に再び青い姿を取り戻す。我々は、その任に付く、特務艦隊護衛の為展開していた。)

(じゃあ、俺達はついでだったって言うわけですか!)

(そうだ)

(くっ…ぉっ、さっきの艦娘か、何なんです!あれは!こっちも命懸けで戦ってるんだ!聞く権利はあるはずだ)

(おいおい)

(ヤマトだ。)

(っ、ヤマト?)

(そうだ、ヤマトだ。宇宙戦艦ヤマトだ。俺の親友の艦。そして、人類最後の希望だ)

 

ヤマト

「本艦隊はこれより、月軌道を抜け、巡航速度で火星軌道に向かいます。火星軌道に達したのち、ワープテストのブリーフィングを行います。以上です。」

「「了解」」

 

ガミラス

「こちら着弾観測隊。テロンの宇宙船が、衛星軌道を離脱します』

 

「艦隊を、差し向けますか?」

「いや、様子を見る。」

「ぇっ?」

「太陽系を出ることすらままならぬ劣等種族が、だった三隻で何を企むのか。それを見極めるのだ」

 

ヤマト

「皆さん、イスカンダルへの旅は、光の速度で航行しても、往復336000年と言う月日を費やすことになります。ですが、私達は、一年と言う、限りある時間の中で、この旅を終えなければなりません。其処で、私達は、光の壁を超える、超光速ワープ航法と言うものを使用します。」

(それについては、私から説明します。ワープとは、簡単に説明すると、艦の速度を、亜光速から光速に移行し、その状態から、人為的にワームホールを形成、実質的に、光速を超える方法です。)

 

すると、ソウリュウが

 

「本当にそんな事が出来るの?」

(理論上は可能です。ただ、タイミングを違えると、時空連続帯に歪みを産み、宇宙そのものを総転移させてしまう可能性が有ります。)

「てことは、つまり」

「それだけ、波動エンジンの運用には、細心の注意が必要だと言うことです」

「………」

「自信が無いの?ソウリュウ」

「そんなんじゃ無いよ」

(それと、もう一つ)

(技術科、情報長の新見です。我々は、その波動エンジンの莫大なエネルギーを応用した兵器を完成させ、ヤマト、ソウリュウ、イセの艦首に搭載することに成功しました。)

 

イセが質問する

 

「兵器?」

(次元波動爆縮放射機、便宜上、私達は波動砲と読んでいます。)

 

今度はソウリュウが

 

「波動砲、どんな武器なんです?」

(簡単に言うと、波動エンジン内で形成された余剰次元を射線上に展開、超重力で形成されたマイクロブラックホールが、瞬時にホーキング輻射を放ち)

 

最後にヤマトが

 

「それじゃあ、私達の艤装自体が巨大な大砲って事じゃ」

(当たらずとも遠からずね)

「私にはさぁ~っぱり」

「強力な兵器だと言うことは分かった」

(この、波動砲も、いずれ試射をしなくてはならないでしょう)

「ワープテストは、火星軌道を越えた、重力低干渉宙域で行います。テスト予定時刻は、0130です。妖精さんは、船外服を着用して下さい。以上です。」

 

0130

「ねぇイセ」

「何、ソウリュウ」

「時空を曲げるなんて、本当に出来るの?」

「さぁ、やってみなきゃわからないわ」

 

「テスト開始二分前」

(ワーパーゲー座標軸、確認)

(確認した。天王星軌道、S86,30の空間点)

(座標軸固定する。速度、12から33Sノットに増速)

「両舷増速、出力を40から99まで上げます。波動エンジン、出力上昇中」

 

ヤマト達の視界に写る星々が、線を描き出す。光の速度を超えようとしている証拠らしい。

 

(速度、30Sノット、33Sノット)

 

眼前に光が現れる。

 

「あ、あれは何?」

「多分、ワームホールの出来る兆候なんじゃない?」

「テスト開始一分前です。」

 

(速度、36Sノット)

 

イセが

「秒読みに入る。10,9,8,7,6,5,4,3,2,1」

(ワープ!)

「ワープします!」

 

ヤマト、イセ、ソウリュウの三隻が、ワームホールに入っていく。

ワームホールの中に入ったヤマト達は、まるで動かなくなり、艤装が透けたりする。そして、底の様な場所に着いたら、外に出てきた。氷って

 

「っ、こ、ここは…」

「う、うそ!なんで!」

「こ、ここは、木星!?」

 

ヤマト達がたどり着いたのは、木星だった。




次回、二章第二話「波動砲」
ヤマト達の武器の真相が明らかになる。


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波動砲

三人の究極兵器、「波動砲」。その力とは


「こ、ここは」

「うそ…」

「木星!?」

 

ヤマト達がワープアウトした先は、天王星ではなく、木星だった。

 

「あ、あれ?おかしい、舵が、効かない!」

「ほんとだ、これじゃあ木星に引き込まれるよ!」

 

二人が狼狽えているとき、イセが、提案する。

 

「落ち着いて、二人とも。補助エンジンに切り替えてやってみましょう。」

「分かったわ。」

「主エンジンから、補助エンジンに動力伝達!安定翼展開!」

 

(補助エンジンに切り替える!)

(頼むぞ、島)

(分かってる!)

 

「ん?何だ?これ」

「どうしたの?ソウリュウ」

「レーダに感有り。前方6万5000km、これは船じゃないよ!大きすぎる!」

 

(ヤマト、艦内パネルに写してくれ)

 

「了解、写します」

 

そう言って写されたパネルには、ガス雲しか写っていなかった。

 

(ヤマト、赤外線映像に切り替えてくれ)

 

「了解」

 

(これは)

 

「大陸?」

 

「ヤマト」

「何?イセ」

「あの大陸に軟着陸しよう」

「どういうことです?」

「私達の主エンジンが使えないのには、恐らくだけど、機関に何らかの損傷が発生している可能性がある。」

「だからその確認と修理の為に、と」

「うん。それと同時に、甲板部に調査を」

「分かったわ」

 

「沖田艦長、大陸に軟着陸し、機関の確認をしたいと思います。」

 

(分かった。)

 

浮遊大陸

「浮遊大陸に接近、軟着陸を行います。艦首低部スラスター噴射、艦首上げ!」

 

(艦首上げ!)

 

「くっ、あと、少し」

「ヤマト!」

「了解!全艦!錨打ち込め!」

 

(てっ!)

 

ヤマト、イセ、ソウリュウの三人からロケットアンカーが射出され、付近の崖に当たり、三人が止まる。

 

「ふぅ」

(ヤマトさん、艦長、エネルギー漏れの原因が分かりました。ワープの影響で主エンジンの冷却機がオーバーヒートしとります。)

「分かりました、至急修理をお願いします。それと、古代さん、甲板部から採集班を編成して、周辺の採集をお願いします。」

(了解)

 

ヤマト艦内

(AUO9、出番よ)

『番号なんかで呼ぶな、私は自由なユニットだ』

(こいつ、自立型だったのか)

『アナライザーとお呼び下さい』

 

冥王星

『お父さん、お仕事、早く終えて帰ってきてね。お母さんもお父さんの事』

『シュルツ司令』

「どうした、ガンツ」

『例のテロン艦の事で、浮遊大陸基地のラーレタから連絡が』

「第5惑星ズーピストのか?」

『はい、例のテロン艦が不時着したと…』

「まさか、奴はまだ内惑星系をうろついているはずだ。」

『それが、ゲシタムジャンプの空間航跡も確認されておりまして…』

「馬鹿な!奴がジャンプしたとでも言うのか!」

『はい、』

「浮遊大陸基地の艦艇は」

『補給基地ですので、八隻程度です。』

「それでいい、その戦力でラーレタに叩かせろ」

『ザーベルク』

 

浮遊大陸基地

「分かりました。テロンの武器では、我々の装甲を貫通出来ません。八隻でも多い位です」

 

ヤマト解析室

『地球に繁殖している、未知の植物とのDNA適合率、99,98%』

 

(要するに、この浮遊大陸は恐らく、地球をガミラスフォーミングするために大陸ごと持ってきたものと思われます。)

(と言うとつまり)

 

「ここには…」

「レーダーに感有り!」

「ソウリュウは解析を!イセは本艦と戦闘準備」

「解析完了!駆逐イ級5、軽巡ツ級2、戦艦ル級1!」

「ありがとう。全艦、主砲発射準備!」

「でもヤマト、エンジンが使えなければ、主砲にエネルギーが廻せないわ!」

「くっ!」

「三式弾なら、実体弾だから射撃可能だけど?」

「三式は、威力は高いけど射程が短い。艦長、ショックカノンなら、ロングレンジでも叩けるのに……」

 

(艦長、バイパスを通してはどうでしょう。)

「バイパス?」

(えぇ、バイパスを通せば、数発ですが、ショックカノンも撃てるでしょう)

(『修理は後五分程で終わります。それまで何とかなりませんか』)

(…事態は一刻を争うのだ、バイパスを繋げ!)

 

「バイパスの接続を確認、主砲へのエネルギー、来ます。全艦、砲戦準備!一番二番は、先行する駆逐イ級を、三番は、後方から回り込む軽巡ツ級を叩きます。副砲は三式を装填して待機!イセは、右舷から回り込むイ級と、後方から回り込むル級を叩いて!」

「了解!」

 

(敵駆逐、射程に入った。偏差、照準良し!)

「主砲!撃ちー方ー始め!」

 

ヤマトとイセの主砲から、青白い光が放たれる

 

(イセ、初弾命中。本艦、初弾外れました)

「次弾、発射用意!良く狙って、ってーー!」

 

イ級に命中し、爆発が起こる。

 

(命中、イ級一隻撃沈)

(ツ級への照準、良し)

「三番!ってーー!」

 

一撃でツ級が沈む。

 

「ヤマト、イセ!両舷から敵空間魚雷接近!」

 

「左舷対空砲、迎撃始め!」

「右舷対空砲、迎撃始め!」

 

「敵空間魚雷の排除を確認」

 

「ヤマト、敵が三式の射程に入った!」

「了解!副砲、撃ち方始め!って!」

 

「敵ツ級撃沈、ツ級殲滅!イセ!敵戦艦の射程に入ったわよ!」

「撃たれる前に撃つ!ってーー!」

 

「ル級に命中!ル級大破、敵イ級と共に撤退します」

(『こちら機関室、修理、完了しました』)

 

「了解、機関始動、錨上げ!最大戦速!」

「了解!最大戦そーく」

 

「間も無く大陸外苑部に到達する」

 

「…ヤマト、波動砲を使って浮遊大陸を撃って。」

「え?」

「波動砲の試射も兼ねて、敵基地をここで叩くの」

「貴方達は?」

「私達は別の所で試射するから。早く。反撃が来るかも知れない。」

「分かった。やってみよう。」

「危なくないかな?」

「ソウリュウ、ここでダメなら、先に行ってもダメなの。だからこそ、危険でも使うのよ」

「分かったわ」

「取り舵反転、艦首を浮遊大陸へ。艦内の電源を再起動時に備え非常用に切り替え」

 

「ソウリュウ、大陸の熱源は」

「大陸中心部の盆地に集中してる」

「イセ、ソウリュウは、念のため、波動防壁を展開」

「展開完了」

 

ヤマトの左右の艤装がくっつき、発射装置が出てくる。

 

「波動砲への回路開きます。非常弁全閉鎖。強制注入器作動。セーフティーロック解除、強制注入器作動を確認、最終セーフティ解除。ターゲットスコープ、オープン」

 

発射装置の前にターゲットスコープが現れる。

 

(薬室内、タキオン粒子圧力上昇。86,97,100、エネルギー充填120%)

(浮遊大陸、艦首方向2万3000キロ、相対速度36)

 

「艦首、軸線に乗りました。照準、誤差修正プラス2度」

 

ヤマトの艦首が左に2度動く。

 

「波動砲発射用意。総員、対ショック、対閃光防御」

 

ヤマト、ソウリュウ、イセ、妖精達は、事前配布されていたゴーグルを装着する。

 

ヤマトの波動砲口に、粒子の塊の光が集まり、発射準備が進む

 

「電影クロスゲージ、明度20、照準固定!」

 

「発射10秒前、9,8,7,6,5,4,3,2,1」

 

「発射!!」

 

ヤマトが引き金を引くと、強制注入器が前に伸び、タキオン粒子の塊である、波動砲が発射される。その勢いは凄まじいものだった。

発射から僅か30秒程で、大陸そのものがなくなってしまったのだ。

 

「な、なに?何がおきているのぉ!?」

 

イセが呟く

 

「これが、波動砲」

 

「凄い、大陸が、崩壊した。」

 

イセが一言、呟くように言った

 

「波動砲が、こんなに強いなんて、思ってもなかった。私達はただ、敵の基地を殲滅することが目的だったと言うのに、大陸まるごと…………」

 

撃った本人のヤマトは浮かれずに、波動砲の強さを理解していた。

 

「波動砲は強すぎる。それは良く分かったわ」

 

すると、ソウリュウが

 

「でも、この武器さえあれば、ガミラスと対等、いや、それ以上に戦えるよ!」

 

イセが反論する

 

「私達の目的は、敵の殲滅ではないの。イスカンダルへ行き、コスモリバースシステムを受領して、地球に帰ることなの。」

 

「でも、今後どうなるか分からないじゃない」

 

「わからないの?ソウリュウ、これは、一つだけで星を破壊しかねない危険な兵器なの!そんなものをたくさん使っていては……」

 

ヤマトが止める

 

「イセ、貴方の気持ちも、ソウリュウの気持ちも分かるわ。この武器はあくまでも身を守るためのもの。最大限使わない努力はする。それと、ソウリュウ。」

「なに?」

「己の手にした力の強大さに酔いしれ、己の力を過信する者は、いつか、自分自身の身を滅ぼす事になるの。嘗ての海軍がそうであったように。だから、これだけは覚えておいて。」

「わ、分かったわ」

「二人の波動砲の試射は、惑星の存在しない宙域で行います。それまでは使用禁止です」

 

「「了解」」

 

「では、行きましょうか。目的の星に向けて。全艦!両舷増速!予定の航路に復帰します!」

 

「「了解!」」




次回、宇宙艦これヤマト2199第二章第三話
「救出!国連宇宙軍残存艦!」

※次回の話は、サイレント・レイ様より許可を頂いた、土星コロニーの話です。内容や、登場する艦娘は違います。また、サイレント・レイ様から正式に許可を得たものなので、違反報告等は遠慮願います。

サイレント・レイ様、本当にありがとうございます。


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救出!国連宇宙軍残存艦!

※前作の後書きでもお知らせしましたように、今回の話は、サイレント・レイ様から許可を得たコロニーの話です。違反報告はご遠慮ください。

波動砲は強すぎる…
それを知ったヤマトは、波動砲の使用を極力制限する。
元の航路に戻ろうとする中で、冥王星を叩くべきだという話が出てくる。


「やるべきよ!」

 

イセがヤマトを制止する。

 

「落ち着きなさい、ヤマト。貴方の気持ちも分かるわ。でも、航海日程に余裕がないの。貴女が仲間の仇を打ちたい気持ちは本当に良く分かるわ。でも解って!」

 

すると、ソウリュウが通信をキャッチする。

 

「ヤマト、イセ、救難信号を捉えたよ。」

「救難信号?」

「識別は?」

 

「国連宇宙軍標準コード、艦名『アカシ』と推測」

「アカシ?アカシは、土星防衛戦で沈んだはずでしょ?ハルナやフブキとかと」

「そのはず、でも、間違い無くアカシ、だと思う…多分」

「場所は何処?ソウリュウ」

「え?いいの?ヤマト」

「えぇ。貴女達の立てた予定航路とも違うから」

「…………な、何か、凄いこと言われた気が」

「で、場所は?」

「ちょっと待って…………………………分かったわ。土星のコロニー、カムイ・コタン」

「うそでしょ!?」

「何で?イセ」

「貴女は知らないでしょうけど、彼処は甚大な被害を受けたコロニーなのよ!?そんな事は…」

「行ってみましょう。」

「でも」

「いいから、それを確かめてからまた話し合いましょう」

「…分かったわ」

 

ヤマトが指示を出す。

 

「全艦、進路変更!面舵60、土星コロニー、カムイ・コタンに向かいます!」

 

「了解!」

「了解!おも~か~じ」

 

カムイ・コタン

「こちらアカシ!こちらアカシ!地球、応答願います!地球、応答願います!」

「アカシさん、新型エンジンの製造、装着、完了しました。」

「ありがとう、ハルナ。この試製波動エンジンがあればガミラスと対等に戦える。」

「はい、アカシさんのお陰です。後は………」

「うん、運用するための電力だね。発電機を動かすにしても熱源反応で敵に察知される危険がある。ドックは一応回路から切りはずして使ったから問題はなかったみたいだけど……」

「お陰で全員の傷が治りましたね。」

「うん、あの時の戦いで沈んだ仲間も多いけど、助かった者も少ないながら居る事は確かだよ。」

 

すると、無線室の扉が開く

 

「アカシさん、ハルナさん。お昼御飯、出来ましたよ。ここに置いておきますね。」

「ありがとね、フブキ」

「ありがとう、フブキちゃん」

「いえ、そんな事は」

「フブキ」

「なんですか?アカシさん」

「皆は食べたの?」

「はい、幸いにも、このコロニーには、かなりの食料庫があるので、飢えは出ていません。」

「良かった…」

「えぇ、本当に」

「それでは」

「うん、ヤハギにコロニーの修理状況聞いといて」

「分かりました。失礼しました。」

 

フブキが置いていった食事を取っていると

 

「ふぅ、ねえハルナ」

「なんですか?」

「やっぱり美味しいね」

「はい」

「残存艦覚えてる?」

「はい、巡洋艦ヤハギ、戦艦ムツ、巡洋艦オオヨド、駆逐艦フブキ、駆逐艦ハマカゼ、駆逐艦アマツカゼ、私、工廠艦の貴女です。」

「そっか……、無線室出て久々に会いに行こっかな。」

「無線ならオオヨドさんの方が扱い上手ですし、たまには交代してもらいましょうか。」

「そうするかな」

 

そう言って席を立とうとしたとき、アカシがあることに気付いた。

 

「こ、、これは!!」

「?どうしたんですか?アカシさん」

「これ!聞いて!ハルナ!」

 

『こ…ら…ちゅ…所ぞ…宇ち…戦艦…繰り返…』

 

「アカシさん!オオヨドさんを!」

「解ってる!オオヨド!オオヨド!すぐに無線室に、なんなら全員来て!」

 

数十秒後、全員が息を切らせてやって来た。

 

「どうしたの?アカシ」

「オオヨド、出来る限り鮮明に聞き取れるように調節して!」

「分かったわ」

 

「OKよ」

 

『こちら…国連…軍所属…宇宙戦艦ヤマト…ますか…繰り返します……ちら国連宇宙…旗艦、宇宙…ヤマト、聞こえますか?応答願います。』

 

「こ、これは…」

「やりましたよ!アカシさん!」

「皆!助けが来たよ!」

 

〔ヤッターーーーーーー!!!助かったーーー!!〕

カムイ・コタンの皆が心から喜び、涙を流すものも居た。

ハルナもその一人だった。

 

「グスッ、アカシさん、や、やりましたよ、やっと、やっと助けが来たんです!」

「何をボケッとしてるのアカシ!バレても構わないから全力で答えなさい!私達は此処に居るって!」

「分かったわ。皆は発電機を廻していつでも出撃出来るようにして!波動エンジンを動かすよ!艤装に電気廻して!」

 

「「了解!」」

 

ヤマト

『此方、国連宇宙軍残存艦アカシ!私の他にも7人無事よ!ドックで傷も治してる!私達はカムイ・コタンに居るわ!』

「ヤマトです。分かりました!これから向かいます!待っていてください。」

 

「ヤマト、良かったわね」

「えぇ、本当に」

「泣いてるの?」

「嬉しいんです。」

「そっか」

 

「ソウリュウ、哨戒機出してくれる」

「ヤマト、泣きながら言わないでよ」

「御免なさい、お願いします。」

「分かったわ。攻撃隊は発進待機。ゼロ、発進!」

 

ソウリュウから初めて航空機が発艦する。嬉しそうな顔をしていた。

 

「両舷全速!カムイ・コタンへ急行します!」

「「了解」」

 

カムイ・コタン

 

『アカシ!発電完了、送電完了、動かせるよ!』

「分かりました、発進口で待機してください。」

『アカシは?』

「現在もヤマトとの交信中です。」

『分かったわ、ありがとう。』

「えぇ」

 

「ハルナ、後五分で到着するって!」

「分かりました、無線機を背負って発進準備を整えましょう!」

「分かったわ、急ごう」

 

五分後

 

「ヤマト、見えたわ、連絡入れて」

「此方ヤマト、皆さんを確認しました。」

『此方も確認したわ。』

「皆さん出れますか?」

『問題ないわ』

「分かりました。出て来てください。」

『了解』

 

すると、一人ずつ出てきた。

 

「ありがとう、ヤマト、気付いてくれて」

「私じゃありません。お礼はソウリュウにお願いします。」

「ソウリュウ、ありがとう。気付いてくれて」

「ううん、全然いいよ。ところで、あのコロニーどうする?」

「壊しましょう」

「何で?」

「恐らく、先ほどの影響で敵が確認しに来ます。」

「成る程。でも、砲撃じゃ無理だよ。」

「そうですね。」

「周辺にもうひとつあった」

「では、イセとソウリュウの試射はその二つのコロニーで行いましょう。」

「分かったわ」

「了解」

 

三分後

 

「お二人とも、どうですか?」

『発射準備完了』

『此方もOK』

「では、お願いします。」

『発射!』

『てー!』

 

二人が同時に波動砲を撃ち、二本の線が光る。すると、二つのコロニーは爆散して、砕け散った。

 

「凄い武器だよ!これならガミラスと対等に、いや、それ以上に戦えるよ!」

「アカシさん。これは無闇に使う武器じゃないんです。解って下さい。」

「あ、ごめんね」

「皆さんは自力で地球に戻れますか?」

「戻れるけど、私達は貴女達についていくよ」

「無理ですよ、ワープも出来ないのに」

「あら、できるわよ?」

「へ?」

「アカシが作ったこの波動エンジンならな」

「どういう、事です?」

「土星防衛戦の三ヶ月前に、波動エンジンの完成を知ったからね。作ってみたんだ、コアごと」

「な、成る程」

『いいんじゃない?」

『仲間が増えるのは有りがたいよ」

「いつの間に帰ってきてたんです?」

「ついさっき」

 

すると、イセが急に

「はい、これ」

「これは…」

「貴女専用の国連宇宙軍の制帽よ」

「何で急に」

「忘れてたわ」

「え、」

「それ、なんだか特殊機能付いてるみたいよ、わからないけど」

「ありがとう、イセ」

「それじゃあ、いきましょ」

「はい。予定の航路に復帰します!全艦取り舵60、反…」

ズドン!

 

ヤマトを謎の衝撃が襲った。

 




次回、宇宙艦これヤマト2199第二章第四話「エンケラドゥスの救難信号」
人類滅亡まで、後、354日


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エンケラドゥスの救難信号

土星コロニー『カムイ・コタン』で複数の艦娘を救出したヤマト達。その際。付近に有ったコロニーで波動砲の発射実験を行った。予定航路に戻ろうとするヤマトを謎の衝撃が襲う。そんな中、ヤマト達に再び救難信号が届く……


「これから、予定の航路に戻りま…」

 

ズドーーン!と言う大きな音と共に、ヤマトを衝撃が襲う。

 

「な、何が…、機関部、状況報告を」

 

(いかんな、コンデンサの一部が溶けかかっとる。恐らく、波動砲を撃った影響じゃろう。このまま放置すると航行不能に陥るかも知れん。)

 

「復旧の目処は無いんですか?」

 

(厄介じゃな、何せこいつを修理するには…)

 

「コスモナイト90?何それ」

 

ソウリュウが質問すると、アカシが答える。

 

「コスモナイト90とは、2190年に発見された希少宇宙鉱石の事だよ。」

 

「成る程、で、何処に…」

「ヤマト。」

「どうしたの?ソウリュウ。」

「また救難信号だよ。国連宇宙軍標準コード。出力は微弱で、艦名もわからない。発信地点はエンケラドゥス南極付近。」

 

「行った方が良いでしょうね。」

「ちょっと良い?イセ」

「何?ヤマト」

「私としては、ここで貴重な日数を失うは避けるべきだと思うの」

「な、何を言うのヤマト!艦娘が艦娘を見捨てるって言うの!?」

「生きているかどうかもわからない艦娘の為に、貴重な時間を浪費すべきではない!それはこの前、貴女が言った事じゃない!」

「例え生きている確率が低くても、救助には行くべきよ」

 

すると、今まで何かをやっていたらしいソウリュウが

 

「有った!」

「何が?」

「コスモナイト90がエンケラドゥスの南極付近に。丁度昔の採掘場が有った所みたい。これなら何とかなると思う」

「…分かったわ。じゃあ、私達は待機しているから、それ以外で、妖精は採集班を編成、アカシ達からは救助班を編成。問題が無かったら直ぐに帰ってくること。以上。全艦、進路反転、エンケラドゥスに急行します。」

 

冥王星

 

「テロンの船が進路を変えた?」

「偵察機の報告では、第六惑星ゼダンへ向かっている模様です。」

「ヤレトラ、ゼダン付近には偵察揚陸艦が二隻配備してあったな。」

「はっ」

「それを使え。出来るなら捕虜を取れ。奴等の意図が知りたい」

 

揚陸艦

「目標、第八衛星周回軌道二接近中。」

「指令項目ノ最優先、敵艦娘ノ捕獲。ソノ際、必要ト認メタ場合ハ、武器ヲ使用」

 

エンケラドゥス

「何だか、ひび割れた鏡餅みたい」

「フブキちゃんは食いしん坊さんなんですね」

「ち、違いますよ!ヤマトさん!」

「ホントですか~?」

「もう!」

 

 

 

「で、フブキの言う通り、何でひび割れているのか分かる?」

 

すると、イセが

 

「土星や他の衛星からの潮汐力とかで間欠泉の様なものが吹き出してひび割れているように見えているのよ」

 

すると、フブキが感心したように

 

「イセさんって、物知りなんですね~。」

「抜錨する前に学んできただけよ」

「でも凄いです」

 

「着いたわ、全艦、降下開始、赤15、艦首やや下げ、下げ舵5、進入角良し、両舷探照灯展開、艦首スラスター噴射、停止を確認、採掘班は採掘装備を持ち、採掘場まで移動、アカシは、救難隊を編成して、発信源に向かうこと。以上」

 

「「「了解!」」」

 

「第三格納庫開け、シーガル発艦準備。古代さん、雪さんをお願いしますね。」

 

(分かりました。シーガル、発艦!)

 

採掘場

銀河航路(鼻歌)~♪

 

(古代の奴が姫のお供ですってね~)

(?)

(いやね?訓練学校時代、あいつの訓練教官をやってたんですけどね、兎に角女の扱いが下手なもんで、大丈夫かな~と、)

 

(大丈夫な訳無いだろ、女の子達だけなんて…)

(護衛は任せますが、それ以外は私に任せてもらいます。)

(はいはい)

(はいは一回で結構)

(はいはい)

 

「ねぇ、アマツカゼちゃん、ヤマトさんって綺麗でいい人だよね~」

「どうしたの?急に」

「いやね?何か最近、ヤマトさんの事ばっかり考えている様な気がするんだよね~。何でだろ?」

 

すると、ハマカゼが物凄い事を言って来た

 

「それって多分、フブキが恋愛的な意味でヤマトさんの事が気になってるからじゃ無いのかな?」

「へ?」

「なななな、何を言っているのハマカゼ!おおお、女の子が女の子をなんて、そんな事…」

 

『こら!三人とも、私語は禁止ですよ』

「ヤ、ヤマトさん。すみません。」

『フブキちゃんは偉いですね。ちゃんと謝れて』

「そ、そうですか?ありがとうございます」

 

「(小声)ね?そうでしょ?」

「(小声)そ、そうかもね」

 

「二人とも、もうすぐ発信地点だよ。」

「着陸します。着陸し次第発信している艦娘に接触します。」

 

「この子が、救難信号を…」

「顔、雪で見えないけど、この艤装は…」

 

(イソカゼ型、突撃宇宙駆逐艦。兄さんのユキカゼと同型艦だ)

 

「古代さん達は艦内へ、私達は待機します。」

(了解)

 

古代達が中に入ると、フブキが顔に積もっていた雪を振り払う

 

「!っ、ユ、ユキカゼ、ちゃん」

「うそっ」

「ユキカゼ!返事をしろ!ユキカゼ!」

 

「古代さん、帰投します。降りてきて下さい。」

 

古代達が降りてくると、驚くように、膝を突いた。

 

(この艦娘は、兄さんのだ、兄さんのユキカゼだったんだ!)

 

「皆さんは先に帰ってください。私達は付近を散策します。」

 

(分かりました。)

 

(シーガル、発進!)

 

シーガルが帰還する。

 

「じゃあ、皆、ユキカゼちゃんと、乗組員の墓標を立てよう」

「そうね」

「あぁ」

 

[ユキカゼと、ユキカゼ乗員24名の魂、この地に眠る]

 

「さぁフブキ、帰…フブキ!後ろ!」

「へ?きゃあ!」

「ヤマトさん!聞こえますか?応答してください!フブキちゃんが敵に拐われました!」




次回、宇宙艦これヤマト2199第二章第五話「フブキ、救出!冥王星へ」
人類滅亡まで、後、352日

※次回はフブキを救出した後に、冥王星に向かいます。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「作者さん、私の帽子の事に触れてはくれないんですか?」

うっ、


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フブキ、救出!冥王星へ

エンケラドゥスに眠る艦娘は、ユキカゼだった。報告の為に古代達を帰投させた直後にフブキが拐われる。フブキはどうなるのか…


「フブキ!後ろ!」

「へ?きゃあ!」

 

フブキが気付いた時には既に遅く、敵に拉致され、連れていかれた。

 

「ヤマト!ヤマト聞こえるか!」

「ヤマトさん!フブキが、フブキが!拐われました!』

 

「…そ、そんな…、………くっ!」

「何を考えているの!ヤマト!」

「イセ!止めないで!私はもう、吹雪ちゃんを二度と、失いたく無いんです!」

「どういう、事…」

「2031年5月24日、日本艦娘で初の轟沈者が出てしまいました。その艦娘は、私が一番愛した娘でした。」

「それが、フブキの初代だと…」

「えぇ。その時私は、資材を消費し過ぎると言うことで、出撃できず、鎮守府で、ただ、指を咥えていることぐらいしか、出来なかった……」

「だから、助けたいと」

「えぇ、その通りです!だから、だから私を止めないで下さい!」

「それは無理よ、私達はまだ、機関の修理が終わっていないの…」

「いえ、動ける分には修理が終わっています。イセ、戻ってきた娘達を、お願いしますね。」

「ヤマト……」

 

「ヤマト、発進!」

 

〔フブキちゃん、待っていて下さい。今度こそ、私が助けてみせます!〕

 

「本艦の全機能を使ってフブキを捜索します!発見し次第航空隊は発艦、その他にも移送されている艦娘を確認し次第攻撃、救出します!両舷増速、黒二十!」

 

 

冥王星

「シュルツ司令」

「どうした、ヤレトラ」

「は、偵察揚陸艦36号が、敵の駆逐艦を捕縛に成功し、現在、ゼダン付近を航行中との事です」

「そうか、直ちに基地へ輸送せよ。」

「はっ!」

 

 

「あ、あれ?私、何があったんだっけ?……………………………っ!そうだ、私、ガミラスに…」

 

フブキが居たのは、エンケラドゥスではなく、土星のリングの、カッシーニの隙間と呼ばれる場所だった。

 

「こ、ここは…カッシーニの隙間?一体、どうやってここまで………」

〔そう言えば、ガミラス艦が見えないけど、何だか後ろ向きに進んでる様な感じもするし…〕

 

そう思い前を向くと、二本の黄色い線が伸びていた。

 

「こ、これは、、牽引ビーム!?それに、揚陸ネ級eliteが二人!!、こちらフブキ、こちらフブキ!応答願います!応答願います!!」

 

しかし、通信には、かなりのノイズが在り、通信は困難だった。

どうやら、フブキの気絶中に、通信機の細工を仕掛けた様だった

 

「もう、駄目だ…、誰か…誰か、助けて……、ヤマトさん、助けて……助けて!ヤマトさん!」

 

 

土星の輪(カッシーニ付近)

 

「!、レーダーに感在り!捉えた!フブキちゃん、待っててね。航空隊、発艦準備!ゼロは指示あるまでカタパルトで待機!」

 

そう指示を出したヤマトが左腰から、『九九式戦』と書いてあるマガジンを一つ取り出す。そして、右腰から、2145年迄日本に在り、それ以降は、国防軍として纏められた、旧陸上自衛隊の主装備の一つ、9mm拳銃を取り出し、マガジンを装填した。

 

「発艦用意!」

 

そう言ってヤマトが9mmを構える。

 

「隼、発艦!」

 

ヤマトが八回引き金を引き、再びマガジンを装填、又八回引き金を引き、同じ動作を繰り返す。そして、三個目のマガジンを装填した後

 

「ゼロ、発艦!」

 

そう言って、後ろのカタパルトからコスモゼロが発進する。そして、再び八回引き金を引き、最後の四個目のマガジンを取り出し、装填、八回引き金を引き、コスモファルコン32機が発艦する。

 

「各機、目標にターゲティングを開始。完了と同時に離脱、本艦が主砲を発射する。逃した敵艦は各機撃沈せよ。又、敵は揚陸艦と推測される為、敵の航宙機に注意されたし。…、全機、攻撃、ターゲティング開始!」

 

ヤマトの合図と共にファルコン、ゼロが行動を開始する。

 

(まもなくターゲティング完了)

「了解、完了と同時に待避せよ。」

(ラジャ、これより離脱する。)

 

航宙隊が離脱したのを確認してから、ヤマトが主砲(1,2番)を構える。

 

「発射よーい!、ってーーー!」

 

(こちら加藤、敵一隻撃沈、もう一隻はビームを離し離脱。)

「航宙隊はしっぽを見せた奴を撃沈せよ。フブキは私が救助します」

(ラジャー)

 

「フブキちゃん!」

 

そう言ってヤマトがフブキに近付き、抱きつく。

 

「や、ヤマト、さん?」

「はい、ヤマトです。フブキちゃんのヤマトです!」

「え?ちょ、え、えええ!ちょ、ヤマトさん、それは、えっと、その、そう言う事ですか?」

「私は昔、貴女を守ると約束したんです。ある人と…」

「あ、成る程」〔な、なんだ~、ビックリした~。てっきり私とヤマトさんが両思いなのかと思った〕

「さぁ、帰りましょう。皆さんの所に」〔あ、危なかった~、ついつい『フブキちゃんの』、とか言っちゃったよ~、ばれてないよね?ばれてないよね?〕

 

(こちら加藤、舞踏会は終了した。これより帰投する)

「りょ、了解、左舷着艦口を開きます。八機ずつ進入せよ」

(ラジャー)

 

数分後、八機が着艦口に進入し、八機の固まりでマガジンが生成され、ヤマトの腰に装着されていく。

[ゼロは艦尾の収容される]

 

「行きますよ、フブキちゃん。手をしっかり握って下さい」

「え?あ、は、はい!って、ヤマトさん!これ、こ、これって、こ、こここ、ここ」

「へ?…あ、す、すみません!わざとじゃないんです。」

「あ、い、いえ、別に」

「コホン、それでは気を取り直して、行きましょうか、フブキちゃん」

「はい」

 

エンケラドゥス上空

 

全員が採掘終了し、ヤマトの帰還を待っていた。

 

「イセ、ヤマト、帰ってくるかな」

「来るわよ。フブキと一緒にね」

「でもまあ、不安になる気持ちもわかるけどね」

「ムツ……」

「でもね、信じましょうよ。ヤマトの事を」

「はい」

 

「!レーダーに感在り。二です!」

「こちらでも捉えた。解析完了……ヤマトとフブキ!」

「やった」

「やっぱりか」

 

『皆さん、お待たせして申し訳ありません。採掘の方はどうなっていますか?』

「見てわかりなさいよ。無事に終わったわ。機関の修復も完了。後はあんただけよ」

『イセ、ありがとう」

「任された事をやっただけよ。それより、これからどうするの?」

「一旦予定の航路に戻りますが、状況によっては[メ二号作戦]を発令するかもしれません。」

「分かったわ。」

 

「全艦、進路反転120、予定の航路に戻りますが、冥王星戦も考え、常に第一種戦闘配置のままでお願いします。両舷増速、第三戦速!ヨーソロー」

 

「「「了解!」」」

 

冥王星

「???砲、発射ーーー!」

「???砲、命中まで、3,2,1、命中、小惑星グリゴーリ、テロンへの予定軌道に入ります。」

 

「愚かなりテロン人、我々の様に共存を望めば生きることも出来たのになぁ」




次回、宇宙艦これヤマト2199第二章第六話「発令!メ二号作戦〔前編〕」
人類滅亡まで、後349日

※次回、地球side出ます。


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発令!メ二号作戦〔前編〕

エンケラドゥスで拐われたフブキを救出したヤマト一向。再び冥王星を叩くか議論が始まる中、ヤマト達の付近を遊星爆弾が通過する……


冥王星

 

「反射衛星砲、発射ーーー!」

「反射衛星砲、命中まで、3,2,1、命中、小惑星グリゴーリ、テロンへの予定軌道に入ります。」

 

「愚かなりテロン人、我々の様に共存を望めば生きることも出来たのになぁ」

 

「シュルツ司令、例のテロン艦、ヤマトが進路を戻しました。」

「そうか、だが恐らく、奴等はここを攻めに来る」

「何故そう思うのですか?」

「今に分かる…」

 

 

ソウリュウ

 

「小惑星グリゴーリ、周回軌道から離脱。遊星爆弾になったと思われる。十分後に艦隊左舷を通過」

 

「くっ!ガミラス!」

 

イセが叫ぶ

 

「ヤマト!」

「な、何?イセ、そんなに怒ったように」

「もう、我慢の限界…」

「え、えっと、なんか、ごめんね?」

「違うわ!メ二号作戦をやって冥王星を叩くの!」

 

「い、いいの?」

「ええ!当たり前よ!仲間の仇であり、地球の敵なの、殺るわ。絶対に」

「分かったわ。では、3時間後にブリーフィングを行います。小惑星グリゴーリは、魚雷の射程に入り次第、迎撃します。」

 

「「「了解!」」」

 

三時間後

「皆さんも御存知の通り、ガミラスは、冥王星から遊星爆弾の雨を降らせ続けています。地球の安全を確保するためにも。そして、これまでの戦いで散っていった仲間達の為にも、この基地は叩かねばなりません。今回の作戦概要を説明します。今回の作戦は、ヤマト、イセ、ソウリュウの合同航空隊から成る、四部隊を構成、これを、『アルファ』『ブラボー』『チャーリー』『デルタ』として、冥王星の北極、南極、東、西から、冥王星基地を捜索し、攻撃します。又、敵の基地と言うこともあり、かなりの防衛用火器があると想定されます。そのため、我々は波動防壁を展開、展開可能時間は20分と短いですが、それでも、敵の陽電磁砲は防ぐことが出来ます。いくら敵が深海棲艦と似ているとはいえ、離島棲姫の様なものが居るとは思えません。そこは安心していいはずです。又、今回の作戦での波動砲の使用は、冥王星破壊の危険性があるので禁止します。イセ、ソウリュウは、他の艦を率いて、反対側、カロンの方へ回ってください。恐らく敵に名前が知られているのは私だけです。私が囮に成りますが、死のうとは思って居ません。皆さんも、決して刺し違え様とは思ったりしないで下さい。今回の作戦は、全員が生還することに意義があるんです。作戦開始は、2日後の2130です。それまでは、周辺の警戒を怠らず、装備の点検をお願いします。アカシさんは、皆さんのチェックをお願いします。以上でしゅ」

 

「あ、噛んだ」

「噛んだね」

「うん、噛んだ」

 

「……」

 

「や、ヤマト、大丈夫?」

 

「だ、だいじょうびゅでしゅ、あ…」

 

「…………」

 

「「「……………」」」

 

「さ、さぁ、気を取り直して行きましょうか……」チラ

 

「あ、あの、ハルナさん、何で此方をみるんですか?」

 

「いえ、なんもでもありません。」

 

冥王星

 

通信台には、冥王星基地司令シュルツの上司であるゲールが出ていた。

 

『それで、シュルツ、お前は、捕虜一つ取れなかった上に、浮遊大陸を失ったと言うのか!どうしてくれる!!』

 

「で、ですが、奴等は想像以上に強く…」

 

『言い訳はいい!貴様達が結果を出して初めて私は総統閣下に御報告出来るのだ。』

 

「は、」

 

『シュルツ、お前は何か考えておるのか?』

 

「はい、奴等はここ、プラートを絶対に攻めて来ます。」

 

『何故そう言い切れる』

 

「奴等の星をあの様にした遊星爆弾は、この基地から出ているのです」

 

『成る程。良し!並ば貴様等が敵を倒した暁には、二等臣民から、一等ガミラスへと昇格出来るよう取り合わせよう。これは、青い肌を持たぬ劣等種族が、帝国への忠誠を示す絶好の機会だ』

 

「帝国への忠誠心は、純血ガミラスに引けは取りません!」

 

『ははは、それでこそ、栄えあるガミラス軍人だ!期待しているぞ、シュルツ。ガーレデスラー、総統万歳!』

 

「総統万歳!」

 

「司令、どの様にしてヤマトを叩くのですか?」

「反射衛星砲だよ。ガンツ」

「?」

 

2130

 

「アカシさん、艤装の整備は」

「全員分完了したよ。」

 

すると、ヤマトが腰から銃を取り出した

 

「これは、お願い通りに」

「やったよ。一回引くだけで全機出れるようにしたから、時間はそれほどとらなくなるはず。」

「ありがとうございます。」

 

「ヤマト、全員の準備、整ったよ」

 

「分かりました。では、これより、メ二号作戦を発令します!隼降ろせ!!」

 

「「「了解!!」」」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「ヤマトが地球を発って、凡そ一ヶ月。暴動は収まる気配がない。新鋭艦を建造できても。波動エンジンのコアは、もうない。どうするべきか……」

 

「本部長!コアが、波動コアが一つ、確認できました。これで、彼女に命を吹き込めます!」

 

「本当か!完成を急がせろ!」

「後二日で完成します!」




次回、宇宙艦これヤマト2199第二章第七話「発令!メ二号作戦〔中編1〕」人類滅亡まで、後、342日



※今のところ〔中編1〕と表記していますが、話の進め方によっては変化する可能性があります。今のところは問題はない、はずです……、多分

てか、最後の子、誰?


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発令!メ二号作戦〔中編1〕

仲間の敵を打つため、地球の汚染を少しでもおさめるため、太陽系を解放するため、ヤマト達は、待望のメ二号作戦を発令した。例え、航海日程に遅れが生じても、地球に残った人達を安心させるために、彼女達は立ち上がる。
第二章最終話「発令!メ二号作戦〔中編1〕」始まります。



「これより、メ二号作戦を発令します!総員、第一種戦闘配置、全艦、戦闘準備!」

 

「ヤマトさん」

「どうしました?オオヨドさん」

「はい、今作戦に対し、一つ進言させてもらいたいのです。」

「構いませんよ。」

「敵の捕虜となってしまった艦娘が居る可能性を考慮して、主力部隊の2,3人を、冥王星上陸部隊として別行動させてほしいのです。」

「それは…、無理です」

「何故ですか!同胞を見捨てるんですか!」

「では、貴女は冥王星基地の場所が分かっているんですか?それに加えて、冥王星基地を見つけたとして、貴女は、敵基地からの反撃の危険を犯してまで、救出に向かいたいんですか?捕虜が居ると言う保証は何処にあるんですか?」

「そ、それは…」

「言えないのでしょう?なら、諦めて下さい」

「っ、わかり、ました」

 

すると、イセが提案する

 

「ヤマト、一ついいかな?」

「何ですか?イセさん。」

「少し位は協力してあげてもいいと思うんだ」

「では、プランは?」

「うん、簡単な事だよ。敵の基地を発見した航空部隊に、捕虜の収容所みたいな所を探してもらえばいいんだよ。見つけたら五分だけ時間を与えて、捕虜を解放。解放の連絡が入ると同時に、一斉攻撃をかけるんだ。これなら何とかなると思う。」

「はぁ、分かりました。その作戦でいきましょう。オオヨドさん、そちらの方で人選は任せます。」

「っ!はい!」

 

すると、ヤハギがオオヨドに近付き

 

「良かったな、オオヨド。捕虜がいたら、絶対に助けてやろうな!」

「はい!」

 

「アカシさん、例の物の準備は」

「できてますよ。はい、これ」

 

そう言って手渡されたのは、まるでM○SVT○Pで使われてそうな小型端末だった

 

「ありがとうございます。これを待っていたんです」

 

すると、ソウリュウが、目を輝かせてよってきた

 

「ねぇねぇヤマト、それ何?」

「これですか?小型端末型のホログラム投影機です。他にも、煙草をつける火が出たり、文書を読み取って解析したり、あと、一番凄いのが、ここからミッションというクエストを受けられるんです!」

「うん、ごめん、一番最後のだけは理解できなかった。」

「そうですか?残念です。」

 

「では、気を取り直して、皆さん、これを見てください。これは、冥王星の表面です。ここに、国連宇宙軍が特定した、敵の基地と思われる場所を赤点で表示します。」

「こ、これは」

「多い、ですね」

「恐らくですが、敵は何らかの遮蔽物を利用して基地を隠している筈です。」

「手当たり次第に調べていると時間がかかるから四部隊に分けた訳か、成る程。流石に艦隊旗艦を担うだけはあるな」

「有り難う御座います。ヤハギさん」

 

すると、ソウリュウが叫ぶ

 

「こ、これは!艦隊後方から、ワープアウト反応!」

「そ、そんな!」

「て、敵!?」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

メ二号作戦発令前日 地球

 

「長官、完成しました。」

「そうか、発進は」

「今すぐ行けます」

「良し、直ぐに発進させ、ワープでヤマト達に合流させろ」

「了解」

 

「準備は」

「出来ています。」

「良し、抜錨せよ!」

「了解!潜宙空母、『401』抜錨します!」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「し、シオイさん?」

「はい、ヤマトさん。お久しぶりですね。164年振りですね」

「え、えぇ、でも、何故貴女が…」

「実は、あの後、残っていた軽巡達から爆雷の一斉射を受けて沈んだんですけど、10日前に目覚めまして、やって来ました。いやぁ~、宇宙って広いですね。それでは」

 

そう言ってシオイは消えた。

 

「では改めて、航空隊、全機発艦!」

 

ここで、兵装解説をしよう。イセの飛行甲板は、本家艦これに似ては居るが、感覚としては、2202のアポロノーム等な感じだと思ってくれ。

続いてソウリュウだが、これは、波動砲の影響も有って、弓矢ではなく、本家艦これのサラトガのロケットランチャー式だと思ってくれ。

では、去らばた!

 

ヤマト、イセ、ソウリュウを発艦した航空隊は、四方向に分離、敵基地捜索に入った。アルファを率いるのは古代、副隊長は元主計科の山本である。

 

「では、皆さん、行動開始です。」

 

「「「了解!」」」

 

「ふぅ、皆さんいきましたね。では、波動防壁展開!これより、冥王星へ突撃します。」

 

(ヤマトさん)

 

「どうしたの?雪ちゃん」

 

(高熱源体が接近、接触します)

 

「波動防壁があるから大丈夫よ」

 

 

そう言って着弾したビームは、波動防壁を貫通した。(少しは防いだが)

 

「くっ!どこから…」

 

ヤマトは端末を展開して確認する。

 

「あそこなら死角に…」

 

冥王星

「お見事です。シュルツ司令。まさか反射衛星砲を武器に転用なさるとは。」

「発想の転換だよ」

「ドメル司令の教えですね」

 

「反射衛星砲、次弾装填!」

「6号、33号、28号、リフレクター展開」

「反射衛星砲、発射ーー!」

 

ヤマトに再び着弾する反射衛星砲によりヤマトは制御を失い、冥王星へ落ちて行く。




反射衛星砲を打ち込まれたヤマト、冥王星基地の所在は知れず。ヤマトは沈むのか?
次回、宇宙艦これヤマト2199第二章第八話「発令!メ二号作戦〔中編2〕[ヤマト、冥王星の海に沈む]」

次回、ヤマト、海底に没する


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発令!メ二号作戦〔中編2〕[ヤマト、冥王星の海に沈む]

何処からか飛来した熱源体、発射場所が分からぬまま死角と思われる場所に隠れるヤマト。しかし、再び命中する。
ヤマトは慣性制御を失い冥王星へと落ちて行く。そんな中、ヤマト、イセ、ソウリュウから発艦した航空隊は、敵基地の捜索を続けていた……


「反射衛星砲、発射ーー!」

 

「デブリの数が多いですね……」

 

すると、警報が鳴り響く

 

「まさか!」

 

そのまさかであった。ヤマトに再び着弾し、バランスを崩す。

 

「きゃあああああああああああああ!」

 

(舵が効きません!操舵不能!操舵不能!)

 

「破損箇所から波動流体が漏れてるようです!艦長、冥王星の海へ着水をさせて下さい!」

 

(君に任せる)

 

「了解!艤装結合!スラスター、姿勢制御始め!艦首起こせーーー!」

 

スラスターが噴射され、冥王星の海に対してヤマトの艦底部が会う形となった。

 

「着水体制に入ります。総員、衝撃に備え!」

 

ヤマトの艦尾底部が着氷し、そのまま氷を割って全体が水に浸かる。

 

「ふぅ、着水完了。………って、気を抜いちゃダメ!」

 

「もうすぐ波動防壁の展開限界時間。次同じ攻撃を受けたら…」

 

冥王星基地

「ヤマト、お前は良く戦った。しかしこれで終りだ。さらば、ヤマト!反射衛星砲、発射ーーー!」

 

ヤマト

「高エネルギー反応!?真上!」

 

ヤマトの第二副砲に命中する。

 

「きゃあああああああああああああ!」

 

其所から爆発を起こし、艦首が浮き上がり左に回転し、逆さに成った状態で艦首が持ち上がり、ほぼ垂直に冥王星の海へと沈んで行った。

 

冥王星基地

「おめでとうございます。シュルツ司令。これで、帝星司令部に報告できます。ゲール司令に報告は」

「あの男に報告してみろ、さも自分の功績の様に報告するに決まっている。直接本星に連絡する。」

 

ガミラス本星

 

指導者であるアベルト・デスラーは総統府の浴場にいた

 

「総統、シュルツから連絡が入っております。」

「シュルツ?」

「はい、何でも、テロンの宇宙船を撃破したとかで」

「あぁ、確か、テロン攻略を任せたんだったな」

 

総統府内

 

 

『テロン侵攻軍プラート前線基地司令、シュルツであります、総統。』

 

すると、ヒス副総統が怒鳴る

 

「シュルツ!直属上官のゲールを差し置いて直接連絡とは、本来ならばあり得ない事だ!」

「まぁまぁ、いいじゃないか、ヒス君。報告を続けたまえ」

 

『はっ!我々プラート前線基地は、テロンの光速宇宙船ヤマトを勇戦の末に撃破いたしました!』

 

「…君は、そんな当たり前の報告をするためだけに私を呼び出したのか?」

 

『間も無く行われる建国記念祭に、細やかな花向けをと思いまして…』

 

「まぁ、耳に留めておこう。」

 

『ほ、ガーレデスラー、総統万歳!』

 

冥王星基地

「それで、総統は何と」

「耳に留めておくと言っていた。」

 

 

ブラボー

『ガミラス基地と思われる建造物を確認』

(加藤よりブラボー各機へ、電波管制解除)

 

ヤマト

『こちら加藤、敵基地を確認!』

 

「艦の修復は!」

 

(後少しだ!)

 

「っ、偽装爆発ももうすぐばれる。早く…」




次回、宇宙艦これヤマト2199 第二章最終話「発令!メ二号作戦〔後編〕[ヤマト浮上!反撃開始!]」
次回、冥王星基地、陥落


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発令!メ二号作戦〔後編〕[ヤマト浮上!反撃開始!]

冥王星の海へ沈んだヤマト、しかし、ヤマトは生きていた。偽装爆発によって、身を隠し、修復を行っていた。
加藤率いるブラボー隊からの敵基地発見の報により、動き出すヤマト。

第二章最終話、始まります。


アルファ

(綺麗、オーロラかぁ。…ん?あれは)

 

『古代さん、オーロラから』

 

(あれは!まさか……、何処からか入れる場所を探すぞ!)

(ラジャー)

 

数分後、クレーターの亀裂を発見した。

 

(古代さん、あそこから入れそうです。)

(良し、全機続け!)

 

ブラボー

 

『ブラボー2ロスト』

(くっ、)

 

冥王星基地

 

「第三環境プラントに、ヤマト艦載機とおぼしき機体が侵入」

「何だと?撃ち落とせ!」

 

アルファ

 

『警告、警告、この先、未知のエネルギーを感知。警告、警告』

(なっ!)

 

オーロラの中を進むと、その先には

 

(これは、古代さん!)

(間違いない、此方が基地だったんだ!)

 

冥王星海中

 

「艦長、冥王星の周辺に浮かぶデブリですが、敵の反射衛星と思われます。恐らくこの反射衛星を使って攻撃してきたものと思われます。」

 

(艦体の補修が終わり次第迎撃を開始する。敵のビームの接近を確認し次第迎撃するため、タイミングを違えるな)

 

「了解。榎本さん。修復はどんな感じですか?」

 

(各部の応急修理完了、ヤマト、これで地べたに足をつけて戦えますぜ)

 

「ありがとうございます。ツリム反転、メインタンクブロー、上げ舵35°ヤマト浮上!」

 

ヤマトの指示が有った直後に、ヤマトの沈んだ付近から氷を割って第三艦橋と艦底部が露出する。

 

冥王星基地

「ヤマト沈没地点に、浮上する物体有り!」

「何だと!?」

「この潜水艦は、一体……」

「見て分からぬか!ヤマトだ!」

「なっ」

「まだだ、ただ報告が早すぎたというだけだ。反射衛星砲、次弾装填!」

 

ヤマト(潜水艦)

『こちらアルファリーダー、敵の基地を確認、アルファはこれより、半数に分かれ捕虜の捜索、遮蔽フィールドの破壊を開始します。』

 

「古代君、その近くに敵のビーム砲台らしいものは有りませんか?」

 

『確認出来ません。』

 

「分かりました。二機だけ捜索に回してください。」

 

『了解』

 

「本艦の直上に位置する反射衛星を狙います。対空迎撃ミサイル、発射用意」

 

アルファ

(山本は俺と共に砲台の捜索に向かう。それ以外は半数に分かれ捕虜の捜索と遮蔽フィールドの制御装置を破壊せよ)

 

『『ラジャー』』

 

(行くぞ、山本)

(了解)

 

(敵基地の侵入口を確認、全機突撃!)

 

(遮蔽フィールド制御装置は基地外周部だ!ミサイルを撃ち込め!)

 

「ヤマトの艦載機と思われる機体が侵入!」

「遮蔽フィールドはどうした!」

「健在です」

「どういう事だ…」

 

(こちらアルファ三番機、遮蔽フィールドの破壊完了。又、捕虜を一名確認。容姿からして、巡洋艦イスズ)

 

「今度こそ、これで最後だ、ヤマト!反射衛星砲、発射ーー!」

 

ヤマト(潜水艦)

 

「ヤハギ、オオヨド!五分だけよ!急いで!」

 

(とらえました!)

 

「対空迎撃ミサイル、発射始め!」

 

ヤマトの艦底部のVLSからミサイルが発射され、凡そ30秒後、命中した。

 

「命中確認。敵ビームは明後日の方向へ飛んでいったわ」

 

冥王星基地

「反射衛星27号、迎撃されました。」

「ヤマトめ、反射衛星に気付いたな。今度は奴の射程圏外から撃つ、次弾装填!」

 

「こちらオオヨド、侵入完了!」

「ヤハギだ、救出も完了した。」

 

『了解、イスズを連れて離脱せよ。』

 

「「了解」」

 

ヤマト

 

『こちら山本、敵ビーム砲台を特定。場所、氷結した湾内』

 

「了解、直ぐにデータを」

 

『ラジャー』

 

「艦長」

 

(うむ。これより本艦は、冥王星基地と、敵のビーム砲台を攻撃する。艦体復元!戻ーせー!)

 

(艦内慣性制御良し!)

 

「空間ジャイロ反転、右舷バラスト放出、戻ーせー!」

 

ヤマトの右舷側のバラストが放出され、艦橋が氷を割って回転して現れる。

 

(各部点検異常無し)

 

「三式弾、時限信管セット完了。照準合わせ!撃ちー方ー始め!」

 

冥王星基地

 

「ヤマト浮上!」

「反射衛星砲、次弾装填!」

 

三発の弾丸が飛翔する。

 

「発射準備完了」

「反射衛星砲、発射ーー!」

 

その直後、敵のビーム砲台に着弾し、タイマーが動く、発射完了と同時に爆発を起こし二度と使えなくなる。

 

「反射衛星砲台の反応無し!」

「そんな!」

 

『こちら山本、敵のビーム砲台消失、破壊しました。』

 

「了解。これより、敵基地殲滅のため出撃します。上げ舵20、ヤマト、発進!」

 

波動エンジンを点火し、海から離れて行く。その直後、放たれていたビームが、氷へ着弾する。

 

冥王星基地

「ヤマト、急速接近中」

「司令!ここは脱出を」

「脱出だと!?」

「生きていれば、汚名を雪ぐ機会も有ります。」

 

ヤマト

「測的良し、照準良し、空対地ミサイル、発射準備良し」

(撃ち方始め!)

 

ヤマトの主砲から三式弾が撃たれ、煙突からはSAMが発射され、敵の基地に命中する。

 

脱出するために展開していた敵艦の半数が殺られ、地下に有った惑星間弾道弾に直撃し大爆発を起こし、敵の基地は壊滅した。

 

(敵艦四隻、離脱していきます。)

「追撃します。主砲、ショックカノンに切り替え」

 

敵は最後の抵抗をするために発砲するが、全てが外れる。

 

「二番、照準合わせ、ってーー!」

 

二隻が撃沈され、残りが二隻に成ったとき

 

(ここは我らが盾に成ります。どうか御無事で)

 

(っ、)

(ゲシュタム航法に移行準備)

 

(いかせはせん!)

 

(敵艦一隻、突っ込んできます!)

 

「ってーー!」

 

最後の一隻を撃破し、残る一隻はワープで脱出した。

 

(デストリア轟沈!)

(っ、ゲシュタムジャンプ!)

 

(敵艦、ワープしました。)

 

「冥王星基地はこれでおしまいです。地球に遊星爆弾が落ちることは無いでしょう。」

 

(こちら古代、これより、ヤマトへ帰還します)

 

「アルファ、ブラボーを収容次第、各艦と合流、イスズには自力で戻ってもらいます。合流次第、予定航路にて太陽系を離脱します!」

 

((了解))

 

ガミラス本星

「プラードが落ちた?私は夢でも見ていたのかね?ヒス君」

「いえ、全て私も聞きました。」

「そうか…」

 

「艦隊、冥王星軌道を離脱、これより、予定航路に戻ります。機関、第一戦速」

(第一戦速)

 

〔有り難う、ヤマト、地球へ帰してくれて…〕

 

「ヤマト、401、艦隊に加わります!」

 

「これから宜しくお願いします。シオイさん」




これにて、第二章は終了です。次回からは、第三章「銀河系」です。

次回、第三章第一話「赤道祭」人類滅亡まで、後、339日

※次回、サイレント・レイさんから許可を得まして、少し、向こうのヤマトが出てきます。(ネタですが)本人から許可を得ているので、違反報告は御遠慮ください。

※三章からは後書きに裏話とかを書いていきます。


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第三章 銀河系 赤道祭

冥王星は陥落した。地球への脅威は無くなった。ヤマト達がエッジワース・カイパーベルトに差し掛かった頃、へリオポーズの影響が出始め、地球との交信が徐々に難しく成ってくる。そんな中、沖田艦長が、太陽系赤道祭を執り行う……

※今回は、サイレント・レイさんのヤマトの話と、フミヅキとキヨシモがとんでもないものを持ってきてくれますが、本人からの許可は得ているので、違反報告は御遠慮ください。


〔冥王星戦は終わり、地球へ遊星爆弾が落ちて汚染速度が加速することはない。これで、地球艦隊の残存艦の捜索にも出れる。もうすぐで太陽系と別れる…〕

 

「ヤマト」

「何?ソウリュウ」

「地球から連絡」

「了解。パネルに回すわ」

 

『おぉ、ヤマト、沖田君』

 

ヤマトが、士官の敬礼をする。〔帽子を被っているため〕

 

『君達から冥王星陥落の報が届いた時、地球で待つ人々が、遊星爆弾が降らなくなることに、どれ程安堵したことか…、君達は今、エッジワース・カイパーベルト。もうすぐで太陽系を脱出する。ヤマト、地球は、君、ちの、、りを』

 

「何が有ったんです?相原さん」

 

(ヘリオポーズの影響が出始めているようです。通信回復まで、少し時間を下さい)

 

「分かりました。」

 

「ヤマトヤマト」

「何ですか?アカシさん」

「はい、これ」

 

そう言って手渡されたのは、一つだけの丸いものだった。

 

「これは?……」

「インカムだよ。この前の冥王星戦の時、余り連絡が無くて皆が心配してたんだ。だから、小型で耳に着けて片方からは別の音が聞こえるように片耳を開けたインカムを配っているんだ。」

「成る程。これの交信可能範囲は?」

「38万Kmだから、地球から月までの距離位だよ。」

「この小さな機械が、月から地球の距離を…」

 

(ヤマト)

 

「どうしたんですか?艦長」

 

(乗組員の一人から、地球の家族へ最後の交信をさせてはどうかと意見が有ってな)

 

「良いと思いますよ?」

 

(聞くまでもなかったか。それに際して、太陽系赤道祭を執り行う。)

 

「赤道って、ここ宇宙ですよ?」

 

(古来より船乗りは、赤道を越える際、航海の無事を祈って赤道祭を行ったという。それを宇宙版に置き換えるだけだよ)

 

「成る程」

 

(この時位は肩の力を抜いてリラックスした方がいいぞ)

 

「そうさせて貰います。久々に少し眠りたいので、一時間ほどイセに牽引ビームで引っ張って貰います。恐らく、太陽系を越えるとガミラスの攻撃も本格的になってくるでしょうから」

 

(うむ)

 

ヤマト艦内

(ワイワイ、ガヤガヤ)

 

「ヤマト、後方からワープアウト反応。」

「えっ!?」

 

後方からワープアウトしたのは、別世界の謹慎を受けているフミヅキとキヨシモだった。ワープアウト直後に、何かを外していたので、恐らくワープ機関か何かなのだろう。それに、何か持ってきてる。

 

「フミヅキに、キヨシモ?でも、あの二人とは違う雰囲気が、それに、あの二人は火星戦で沈んだ筈」

 

フミヅキ「私達は別の世界から来ました。」

キヨシモ「これを届けるために。アカシさんは何処に」

 

「私だよ。例の物を持ってきてくれたんだよね?」

 

フミヅキ「はい」

 

すると、ヤマトが目を輝かせたように

 

「例のって、まさか!飛行場姫パフェですか!」

 

キヨシモ「うん。それと、ヤマトから手紙」

 

すると、ヤハギが

 

「ヤマトから手紙?どういう事だ?ヤマトはここに居るぞ?」

 

フミヅキがそれに答える

 

フミヅキ「私達の世界もこの世界と同様に2199年に現在進行形で地球を救う為にヤマトが出撃しているの」

 

「で、其処のヤマトは、パフェの存在を知らなくて、パフェじゃなくて、パ(↓)フェ(↑)エエって面白い言い方をしてね。」

「ヤマト、後で復讐されそうだから、ね?」

「あ、はい」

 

ムツが飛行場姫パフェを見て、叫ぶ

 

「なにこれ!ビーチボール並みの大きさじゃない!」

 

キヨシモ「長門がこれを食べて、内閣総辞職**をしたらしいよ」

 

「ナガトでさえ食べきれないなんて……、ヤマト、辞めた方が……」

 

「いやぁ~、起きたときから何も食べてなくて、今ならあのときの赤城さんさえ超えられそうです」

 

「「ええ」」

 

「手紙、見せてもらえます?」

「どうぞ、ヤマトさん」

 

[異世界のヤマトへ。冥王星攻略おめでとう。私の方はもうすぐで冥王星につける、筈です…。やはり太陽系を抜けるとガミラスからの攻撃は強くなると思います。お互い無事に地球に帰りましょう。いーなー、飛行場姫パフェ……P.S. 噛んだときは大爆笑したわ]

 

ギリ

 

[P.S.2 貴女もパフェ恥をかけば良いのよ]

 

 

「あのヤマト………」

 

「ヤマト~、食べないと、皆が食べちゃうよ~これ、ヤマト専用なのに」

 

「食べますよ!ところでフミヅキさん、キヨシモさん。」

 

フミヅキ、キヨシモ「はい」

 

「皆さんに、向こうのヤマトの話をしてもらえますか?」

 

フミヅキ、キヨシモ「はい」

 

一時間後

 

「ふぅ~、甘くて沢山有って、久々に沢山食べられました。ご馳走様でした」ツヤツヤ

 

フミヅキ「え?食べきったんですか?」

 

「はい」

 

キヨシモ「バケモノかよ」

 

「酷いですね。私だって乙女ですよ?」ツヤツヤ

 

キヨシモ「ごめん、そうは見えない」

 

「皆さんはどうでした?向こうの世界の話は」

「興味深かったよ。向こうじゃヤマトが好かれてないとは…」

「それに、今は潜宙艦を相手にしていると…」

「でも、うちにも潜宙艦居たような…」

 

すると、次元が裂けてシオイが出てくる。

 

「呼んだ?」

 

キヨシモ「401?」

 

フミヅキ「この世界では401が存在するなんて…」

 

「皆さんに言いますけど、シオイさんは、潜宙艦ではなく、次元潜航艦という全然違う艦種なんです。」

 

「「へ~」」

 

(ヤマト、艦体の補修完了。これで問題ない筈だ。もうすぐ赤道祭も終わる。)

 

「分かりました。艦長。終了の20分後にワープに移行して、太陽系を脱出します。アカシさん」

 

「うん、二人分の高性能ワープ機関完成したよ」

 

フミヅキ「え?」

 

「まだ有るかも知れませんが、恐らくこちらの方が性能いいですよ?」

 

キヨシモ「有り難く使わせてもらうよ」

 

「えぇ」

 

「ヤマト!艦首方向からワープアウト反応多数出現!」

「こんな時にもですか!艦隊各艦、戦闘配置、ソウリュウは攻撃隊を発艦させた後、敵の解析、イセ、ムツ、ハルナ、私は主砲の自動追尾を有効、各目標をロック。ヤハギ率いる巡洋艦、駆逐艦は速力を上げ、近接戦もしくは雷撃戦で対応、全艦、行動に移せ!」

 

「「了解!」」

 

「ヤマト!あれを」

 

「はい、皆さん聞こえますか?」

 

『『聞こえるよー』』

 

『こちらソウリュウ、敵の解析を完了。ル級1、タ級2、リ級elite5、ツ級4、イ級7』

 

「多いですね。一から三番主砲、一、二番副砲、各目標をロック、空対艦ミサイル、発射準備、艦首ミサイル、発射準備!」

 

『新たにワープアウト反応、解析、完了。敵は、ヌ級flagship!』

 

「ヤマト、イセ航空隊発艦準備!全機、緊急発艦!急げ!」

 

『了解!』

 

「イセ、ムツ、ハルナ、照準は」

 

『問題なし』

『発射準備完了』

『いつでも撃てます!』

 

「全艦、撃ち方始め!」

 

ヤマト以下三艦から蒼白い光が放たれ、ル級、タ級、リ級3が沈む。又、航空隊の攻撃により、ヌを撃沈。巡洋艦隊は、近接魚雷戦がうまくいき、ツ級2、イ級4撃沈した。

 

「残った敵を掃討します!全艦、全主砲、斉射ーーー!!」

 

ソウリュウ以外の全艦から蒼白い光が放たれ、全ての敵が沈む。

 

フミヅキ「凄い…」

キヨシモ「これが、この世界のヤマトの力……」

 

「各艦、損害を報告」

 

「全艦損害を確認せず」

 

 

「キヨシモさん、フミヅキさん。彼方のヤマトに、これを…」

 

キヨシモ「わかった」

フミヅキ「任せて」

 

 

(ヤマト、こちら島、ワープ準備完了)

 

「了解、イセ、ソウリュウ、行きましょう。」

「「うん」」

 

〔さようなら、地球、私達は必ず帰る。必ず帰ってきます!〕

 

「ヤマトさん?」

「ごめんなさい、何でもありません。行きましょうか。全艦、ワーープ!」

 

ヤマト達が先程までいた宙域から姿を消した。ワープに成功したのだ。

 

フミヅキ「戻ろうか。皆行っちゃったし」

キヨシモ「うん」

 

フミヅキ、キヨシモ「ワープ!」

 

 

[異世界の友へ、負けても挫けないで]




次回、宇宙艦これヤマト2199第三章第二話「死か、それもと死か、突入!グリーゼ581」

人類滅亡まで、後、342日

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヤマト「いやぁ~、遂に太陽系を抜けましたねぇ」

あぁ、やっとだな。

ヤマト「設定としては、まだガミラスの位置を知らないんですよね?」

あぁ、そうなっている。

ヤマト「この作品はどこまで続けるつもりなんですか?」

やれるなら星間国家連合までかな?

ヤマト「結構続けるつもりですね。」

途中挫折する可能性もあるけど、2202までは絶対にやるよ。ただ。今の2202、最終章でヤマトが沈んだら、話が終わる…

ヤマト「でも、旧作の2,3、永遠に、完結編、復活篇、劇場版、さらば、新たなる旅立ち全部見たなら何とか…」

なるかなぁ、次回の、結構大変なことになると思うしなぁ~~


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死か、それとも死か、突入!グリーゼ581

「ソウリュウ、現在位置は?」

 

「太陽系から約8光年に位置する、シリウス恒星系を、18sknotで航行中」

 

「此処が、あの地球の姿が見る事の出来る最後の宙域ね」

 

「あの地球?どういう事?イセ」

 

「まあ見てなさいな。ソウリュウ」

 

「は~い」

 

「?」

 

「これが、8年前の、地球が攻撃を受ける直前の最後の姿よ」

 

「そして、ヤマト、貴女が発見される二年前の地球よ。」

 

「これが、地球、写真では見たことがあるけど、綺麗ですね。」

 

「ヤマト、皆、この地球の姿を覚えておいて。これが、私達が取り戻すべき、本来の地球の姿よ。」

 

「分かりました。良く覚えおきます。」

 

 

 

「皆さん、これより、ワープに移行します。ワープアウト先は、グリーゼ星系です。全艦、ワープ準備!」

 

「「了解!」」

 

 

 

ガミラス本星

 

 

 

演説を終えたデスラーは、拍手と共に多くの官僚に迎えられた。

 

 

 

「セレステラ、例の、何だったかな?」

 

「ヤマトですね。」

 

 

 

セレステラと呼ばれた女は前に出て、全体に話しかける。

 

 

 

「今宵、皆様には、帝国最前線の映像をご覧頂きます。」

 

「何故その様なものを?」

 

「それは、この作戦を、総統御自身が立案されたからです。」

 

 

 

周りがざわつく。

 

 

 

映像が展開される。

 

 

 

ヤマト後方、シュルツ乗艦のガイデロール(艦娘の間ではル級)

 

 

 

「ヤマトガゲシュタムジャンプヲシタ。追ウカ?」

 

(勿論だ)

 

「ダロウト思ッテトレースシテイル」

 

 

 

(ゲール司令から補給です!我々は、まだ見捨てられていなかったのです!)

 

 

 

「ホントウカ」

 

(そうか、ならば、補給を受け次第、直ちにジャンプでヤマトを追う)

 

「(ザ・ベルク!)」

 

 

 

ヤマト

 

「ワープ完了、艦隊各艦、損傷を確認」

 

「確認できず。全艦異常無し。」

 

「ソウリュウ、現在の宙域は?」

 

「グリーゼ星系の、グリーゼ581付近です。」

 

「アカシさん、次元アクティブソナーでシオイさんがついて来ているか確認してください。」

 

「了解……次元アクティブソナーに感有り。音紋照合完了、次元推進音、イ401と確認」

 

「了解しました。この恒星け…」

 

 

 

ヤマト艦隊の全艦に電撃が走る。

 

 

 

「な、何が…イセ、分かる?」

 

「プラズマ波の様だよ。フレアとかから飛ばされてくる。」

 

「な、成る程」

 

「でもおかしい。通常の数値よりかなり高い。」

 

「まさか……」

 

「明らかに人為的に撒かれているものだよ」

 

 

 

ガミラス本星

 

 

 

映像通信機に、ゲールが写し出される。

 

 

 

『銀河方面軍司令官、ゲールであります。総統閣下。今回はこのような作戦に私めを参加させて頂ける事は大変光栄であり…』

 

「もういい、ゲール君、報告したまえ」

 

『は!現在のヤマトは、ネズミが罠にかかった状態であり、又、後方からは、新型魚雷…』

「デスラー魚雷」

『デスラー魚雷を搭載した艦が居ます』

 

ヤマト

「レーダーに感有り!ガミラス艦、艦隊後方12000!」

「対艦戦闘用意!」

「敵艦、魚雷発射!」

「迎撃用意!」

 

「迎撃可能限界まで、後10,9,8,7,6,5」

 

ヤハギが叫ぶ

 

「ヤマト!まだ撃たないのか!」

 

「3,2」

 

「艦尾魚雷、ってーー!」

 

「敵魚雷撃破確認、異常無し」

「ふぅ、良かった」

「…待って!敵魚雷からガス状の生命反応を感知!」

 

「え!?」

 

すると、ハルナが震えた声でヤマトに話しかけてきた。

 

「ヤマトさん、あ、あれ、何ですか?」

 

「な、何、あれ、ガス、よね?」

 

ガミラス本星

「これは、一体…」

 

ヒスの疑問に、デスラーが答える。

 

「何、とある惑星に住むガス生命体を魚雷に組み込んだだけだよ。さぁヤマト、どう乗りきる」

 

デスラーが不敵な笑みを浮かべながら画面を見ていた。




次回、宇宙艦これヤマト2199第三章第三話「ヤマト、波動砲でフレアを撃て!」

人類滅亡まで、後、325日

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヤマト「作者さん」

はい、

ヤマト「やらかしたそうですね」

はい、

ヤマト「何故しっかり保存しなかったんですか?」

いえ、その、一気に作り上げようと思いまして油断してました…

ヤマト「とある人が言っていたじゃないですか!」

あるひと?

ヤマト「『油断、怠慢、すなわち…』」

わーーーーーーーー!それ以上は駄目ーー!違うやつーー!

ヤマト「て、一つ要請が来ているのですが」

要請?

ヤマト「えぇ、重巡洋艦で、鎮守府内の多くの人からは、とあるアニメに出てくる紫色の髪をした軍人気質の癖に普通の女子高生を自称する女の子に似ている艦娘さんからで、」

おい、それ、何とか戦隊の隊長的立ち位置に居そうな那智じゃな…

ギロ

な、那智姉じゃないですか~、ハハハー
(何か恐ろしい視線を感じた)

ヤマト「はい、そうですよ?で、本人から、『私の出番は無いのか』と、」

2202まで無いです

ヤマト「分かりました。そう伝えておきます。」

それではまた次回


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ヤマト、波動砲でフレアを撃て!

グリーゼ星系に到達したヤマトを追うガミラス艦から発射された魚雷を迎撃したヤマト達に魚雷から出てきたガス生命体が襲いかかる。これをどう切り抜けるのか!


ガミラス本星

 

「総統、これは一体…」

「何、ある惑星のガス生命体を魚雷に組み込んだだけだよ。さぁヤマト、どう切り抜けるのか見せてもらおうか…」

 

ヤマト

「や、ヤマトさん、あ、あれ、何ですか?」

 

ハルナが言った方向を向くと、黒いガス状の生命体が迫ってきていた。

 

「な、何あれ、ガス?……」

 

皆が狼狽える中、ヤマトとイセは落ち着いていた。

 

「皆さん落ち着いてください。あのガス生命体は、イセさんの解析でエネルギーを吸収して成長する事が判明しました。すぐに離脱します。イセさん、プラズマ波の隙間を探してください。」

「わかったわ」

 

ガミラス本星

 

「諸君、私は、ヤマト達に一つの逃げ道を用意したのだよ」 

 

デスラーの言った逃げ道が表示される。

 

「これは…」

 

「例えヤマトが逃げ道を見つけても、赤々と輝く熔解炉が口を開けて待っているのだよ。」

 

一拍置いてからデスラーが言った。

 

「諸君、ヤマト達が選択した道は、我々が拍手で健闘を祈ろうじゃないか」

 

「がはははは、罠に引き入れた敵に健闘を祈るとは、総統も『相当』冗談がお好きですな。」

 

その男は再び笑い出すが、それを不快に思ったデスラーは、椅子の隠しスイッチを弾きその男を落とした。

 

「ガミラスに下品な男は不要だ。、では諸君、ヤマト達がどの選択をするのか、じっくりと観察しようではないか。」

 

ヤマト

「イセ、解析は!?」

「出来た、けど……」

「けど?」

「これ、見て」

 

イセがそう言って全員に見せてきたのは、プラズマ波が出ている空間図だった。

 

「嘘、でしょ?」

「残念ながら、真実よ」

 

ソウリュウが嘆く。

 

「そんな……」

 

すると、ヤマトが口を開く。

 

「前門の虎、後門の狼、ですか…」

 

pipipi pipipi pipipi pipipi

カチャ

 

『ヤマト』

「何でしょうか、艦長」

 

〔(小声状態)あれ、何?アカシ〕

〔新開発の妖精間無線通信機です。〕

〔なんだか右肩の方に追加されたと思ったら、それだったのか〕

〔はい、何でも、あのゲームを模してほしいとか〕

〔あのゲーム?〕

〔え!?ソウリュウさん知らないんですか?20世紀から21世紀前半に販売されていた、coma〇〇製作のあの名ゲームを〕

〔わかんない〕

〔そんな~、メタ〇ギアですよ、メタ〇ギア〕

〔いや、わかんない〕

〔そんな~〕

 

一方ヤマト

『艦隊を率いてこのままグリーゼ581に向かえ』

「で、ですが艦長!」

『入り次第私からの指示に従え』

「ですが…」

『いいな?』

「わ、分かりました。」

 

「皆さん、艦長には、何か策が有るようなので、命令に従い、グリーゼ581に向かいます。どちらにせよ、出口は其所しかありません。全艦、両舷増速!最大戦速!機関一杯!」

「「「了解!」」」

 

ガミラス本星

「諸君、テロン人達は、どうやら焼身自殺の道を選んだようだ」

 

デスラーがゆっくりと拍手を始め、それに続いてその場の官僚達も拍手をし、拍手の音が響き渡った。

 

ヤマト

 

ヤマト達は、グリーゼ581の真上に来ているために、物凄い熱気や熱な襲ってくる。

 

「艦内の冷却が間に合わない。しかも耐熱限界が近い。」

『ヤマト、艦内の全員は船外服を着用した。全シャッターを下ろし、波動防壁を展開しろ。』

「分かりました。全艦、シャッター下ろせ、波動防壁展開」

「「「了解」」」

 

すると、ソウリュウが異変に気付く

 

「こ、これは…、後方のガス生命体が消失しました!」

 

イセが仮説を説明する。

 

「成る程、我々よりもエネルギーの多い恒星を呑み込もうとして、逆に吸収されたというわけね。艦長はこれを狙っていたのか」

 

ヤマトが口を開くがとんでもないことを言う

 

「いやぁ~、この艦隊に瑞鶴さんとか加賀さんが居なくてよかったです。うっかり口を滑らして『焼き鳥』とか『七面鳥』とか言っていたら、確実にリンチですね。」

「ちょぉ、ちょぉ、ちょぉ、何言ってんの!ほんとだよ危ないなぁ」

「「「ハハハ」」」

 

「前方にフレア」

「全艦取り舵回避!」

 

「回避完了」

「ふぅ」

「気を抜かないで!」

「「「はい」」」

 

「前方に巨大フレア!」

「回避!」

「大きすぎて回避できない!」

「どうすれば…」

 

pipipi pipipi pipipi pipipi

カチャ

 

「はい、艦長」

『ヤマト、波動砲でフレアを撃て!』

「は、フレアをで、ありますか?」

『復唱はどうした!』

「は、はい!宇宙戦艦ヤマト、波動砲でフレアを撃ちます!」

 

「「「………」」」

 

全員が固唾を飲んで見守るなか、ソウリュウが叫ぶ

 

「ヤマト!艦隊後方に戦艦ル級、いえ、ガイデロール級戦艦接近!」

「構わないで!応戦する暇はありません!」

「敵戦艦発砲!」

 

ガイデロールの放った主砲がヤマトに当たる

 

「くっ、まだ、もう少し」

「ヤマト!」

「電影クロスゲージ、メイド9、波動砲エネルギー充填120%、発射10秒前!9,8,7,6,5,4、対ショック対閃光防御!2,1、発射ーーーー!!」

 

ヤマトから発射された蒼白い閃光は、フレアを引き裂いて通っていった。

 

「今です!突破口はすぐに閉じます!最大戦速で突っ切ります!」

「「「了解!」」」

 

後方のガイデロール

「司令、追ウカ?」

(もちろんだ!急げ!)

(艦内温度急上昇れ艦、耐えきれません!)

「グ、グア、ト、溶ケル……」

(シュルツ司令万歳!)

((シュルツ司令万歳!))

 

轟音を響かせガイデロールが沈む

 

ガミラス本星

「映像、途絶しました。」

「「「」」」

 

全員が途切れた画面を見ていた。

 

「……」

『あ、あの、総統、これは全てあのシュルツめが』

「…」

 

デスラーは無言で強制的に連絡を切る

 

『あ、あら?』

 

「諸君、テロン人達は、悪運が強いようだな、それでは、お休み、諸君」

「「「お休みなさい」」」

「そうそうセレステラ、あのテロンの船、何といったかな」

「ヤマトです。」

「ヤマト、覚えておこう。」

 

「…」

「どうしたのですか?タラン」

「あの最後に放った兵器、兵器開発局で制作中の武器に似ているような……」

「気のせいでしょう。」




次回、宇宙艦これヤマト2199第三章第四話「ワープ失敗、全てが逆の世界、次元境界面」人類滅亡まで、後324日

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヤマト「作者さん、久々に2000文字越えましたね。」
そうだな。
ヤマト「ところで、」
はい、
ヤマト「後二話で三章終了は早くないですか?」
オルタの話は艦娘が全くといっていいほど出てこないから。2199第四章の最終話の『魔女は囁く』でもおんなじだね。
ヤマト「でも、そうすると2199最終話一話前のデスラー戦ではオルタのウイルスがキーじゃないですか!」
だから、飛ばした話の次の話は、前の話の内容が、艦娘の間で出てくるよ。
ヤマト「無茶苦茶じゃぁ」
言わないでくれ……
ヤマト「次の話はいつですか?」
来月の7日位かな。宇宙戦艦道の方に力を注ぐから。
ヤマト「そうですか」
うん。それでは、待っていてくれる皆様、12/7までしばしお待ちを。さようなら
ヤマト「さようなら」


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ワープ失敗、全てが逆の世界、次元境界面

デスラーの魔の手とグリーゼ581の灼熱地獄から逃れたヤマトたち。
彼女達は、再びワープをしようとしていた。

※今回は、ヤマトのみでストーリーが進みます。ほかの艦と合流するのは次回になります。ご注意ください。


「これより、ワープに移行します。各艦、衝撃に備えて下さい。」

 

すると、ソウリュウが

 

「何か、もう慣れたよね。」

 

アカシやムツも同じく

 

「確かにそうだね。」

「初めてワープした時はちょっと大変だったけど、2,3回やっちゃうとね。」

 

「皆さんしっかりしてください!今までは成功していましたが、ワープはかなりのリスクを伴っているんです!何時何があっても良い様に備えていないといけません!」

 

ヤハギやフブキはヤマトに賛同してくれた。

 

「その通りだ。私達はまだ2,3回位しかやっていないんだ。誰かが別の場所に行ってしまう可能性もあるんだ。」

「そうですよ!失敗したら誰かが死んじゃう可能性もあるんですよ!」

 

ソウリュウ達は

 

「気を抜きすぎていたのは認めるけど、多少はリラックスしても良いんじゃないかな?」

 

と、相変わらず楽観主義だった。

 

「ワープ開始します!……、ワープ!」

 

 

「ん、……」

 

ヤマトは異変に気付いた。本来ならばここら辺の自分達の時間は止まっているはずなのにも関わらず、ヤマトは動けているのだ。

 

「お、おかしい。何で動けて……。」

 

ヤマトは腕の時計を見てみた。その時計は、何時も道理に動いていたのだ。

だが、理由は分かった。

ヤマトも馬鹿ではない。ただ単に、宇宙の知識が乏しいだけであり、艦娘の中では一、二位を争う頭の良さを誇るのだ。

 

「周りに仲間が見えないところを見ると、私だけがこの空間に居て、皆と同じくワープ中でわあるものの、1ナノ秒の空間に居ると言うわけね。その影響で私はこの空間で意識があり、動けているわけね。」

 

理解した直後、ワープアウトするが、凄まじい衝撃がヤマトを襲う。

 

「くっ!……」

 

ヤマトが出現した、いや、ワープアウトした空間は、よく分からない空間だった。

 

「一体、この空間は………、っ!推力が低下している!?そんな!波動エンジンからエネルギーが漏れている!?おかしい、本来なら真空から無限にエネルギーを生成するのに………!、まさか!この空間では、逆に放出してしまう!機関を止めれば多少は流出が抑えられるはず……」

 

すると、ヤマトの帽子についているレーダー機能に反応が有った。

 

「前方に浮遊物体?………、こ、これは……。成る程、此処に迷い込み、行き場が無くなりここで無くなったガミラス艦ですか。」

 

アナライザーから通信が入る。

 

「何?アナライザー。」

 

『前方に、ガミラス艦』

 

ヤマトが前を見ると、確かにタ級、いや、ケルカピア級巡航戦艦が居たが、生きていた。

 

「!、アナライザー、あのケルカピア、生きてるわ!」




次回、宇宙艦これヤマト2199第三章最終話「共闘せよ!地球・ガミラス、次元断層脱出作戦!」
人類滅亡まで、後、318日
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

ヤマト「予定道理七日に更新しましたね。」

うん、

ヤマト「あの、」

はい、

ヤマト「私の帽子に触れるの遅くないですか?」

すみません。

ヤマト「レーダー機能だけなんですか?」

いえ、主砲やミサイルの照準装置も備えています…

ヤマト「それだけですか?」

その他には、ホログラム投射による航路確認、現在地の確認。ガミラス語の翻訳機能(地訳、ガ訳)があります。

ヤマト「成る程、では、作者さんは罰としてバイカル湖の上下7往復の刑に処します。それでは、さようなら」

あの、凍死するんだk……


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共闘せよ!地球・ガミラス、次元断層脱出作戦!

ワープ中に異変を感じたヤマト。ヤマト一隻だけが次元断層に迷い混んでしまう……

※第三章最終話です。


「あのケルカピア、生きているわ!」

 

『敵ガミラス艦、臨戦態勢二入ッタ』

 

「艦長、殺りましょう。敵は一隻だけです。火力ならば此方が上です!」

 

(泥沼に足を踏み入れた二頭の獅子が、互いに逢い争えば、沈むだけだ。敵も、そのくらいの事は解っている筈だ。)

 

「はい、艦長。」

 

(ヤマトさん、艦長。敵艦が呼び掛けています。)

 

「回線を開いてください。」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「アルファ2、発艦準備。敵艦載機、発艦を確認。零式、発艦してください!」

 

ヤマトからゼロが発艦する。

 

「アルファ2、此方ヤマト。アルファ2は、ガミラス機を第三格納庫まで誘導してください。」

 

ゼロと、ガミラス機、赤のツヴァルゲが並走し、誘導する。

第三格納庫に収用されたガミラス機を保安部が囲み、沖田と古代が出迎える。

 

話の内容は簡単だった。ヤマトの波動砲で次元断層を撃ち、ケルカピアが曳航しつれていくと言うことだ。又、あり得ないことも言ってきた。

 

『地球が先に攻撃を仕掛けてきた。』

 

と、

 

艦長は、この提案を承諾し、ガミラス艦と交信することになった。

 

『私は、ガミラス宇宙軍、ケルカピア級巡航戦艦、EX178(と、その艦長の、ヴァルス・ラングだ。)』

 

「国連宇宙軍所属、宇宙戦艦ヤマト(同じく艦長の沖田十三だ。ヴァルス艦長、貴官の提案に感謝する。)」

 

『(我々も丁度、この次元断層に迷い込み、途方にくれていた所だ。貴艦が役目を果たした後は、我々が、責任を持って、曳航する。だが、この空間を出た後は敵同士だ。貴艦と砲火を交えることを、楽しみにしている。)』

「私モソウ思ッテイル、ヤマト」

 

「えぇ、イナヤさん。」

「イナヤ?」

「はい、EX178だと言いにくいので……。ダメでしょうか?」

「イヤ、悪クナイ。イナヤデ良イ」

「ありがとうございます。」

 

イナヤは、挨拶を終えると、射線上から退く。

 

「波動砲、発射準備に入ります。セーフティロック解除。強制注入機作動。最終セーフティ解除。ターゲットスコープ、オン。電影クロスゲージ、明度20!対ショック、対閃光防御!10,9,8,7,6,5,4,6,2,1、発射ーーーー!!」

 

例の如く、砲口から蒼白い閃光が放たれ、次元断層にあたり、次元境界面が形成される。

 

「コレヨリ、ヤマトヲ曳航シ、共ニコノ空間ヲ脱出スル」

 

「(牽引ビーム射出!)」

 

「イナヤさん…」

「ガミラスハ、結ンダ約束ハ、例エ敵デアッテモ守ル」

 

「(艦長もこの船も出来損ないか!私は艦橋を降りる!)」

 

すると、突然牽引ビームが途切れた。

 

「どう言うことですか!イナヤさん!」

「ワタシノ意識ヲ介サズニ勝手ニ長空間通信ト牽引ビームノ解除ガ……。マサカ!アノ、親衛隊ガ!」

 

すると、急に牽引ビームが再び射出され、ヤマトを曳航する。

 

「先程ハ、スマナカッタ、ヤマト。艦内デチョットシタ問題ガ有ッテ勝手ニビームヲ切ラレタ。ダガ、モウ少シダ。」

 

「はい!」

 

(開口部が閉まり始めている!)

 

「後何分!」

(後、凡そ3分!)

 

 

ヤマト達は、遂に出ることが出来た。安堵していると、突如、ワープアウトしてくる艦隊が有った。

 

「マサカ!サッキノ長空間通信デ!」

 

「イナヤさん?」

 

『EX178、ドケ!ワタシ達ノ射線ニ入ッテイル』

「ゲルガメッシュ…」

『繰リ返ス、EX178、ドケ!』

「ドカナイ!ヤマトハ、助ケアッタ仲間ダ!」

『仲間ダァ?笑ワセルナ!ドケ!EX178!』

「一ツ言オウ。私は、EX178デハナい!イナヤだ!」

『ナンダト!バカヲ言ウナ!全艦、EX178事撃テ!』

「ヤマト……、ありがトウ」

 

そう言って、イナヤが此方に見せた顔は、誇らしい笑顔に満ちていた……

 

「イナヤさん!」

「サラばだ、ヤマト。」

 

その瞬間、イナヤに砲火が命中する。

 

「イナヤ、さん……」

 

(ヤマト、右回頭、逃げるぞ)

 

「分かりました……」

 

回避した直後、ガミラス艦隊が境界面に吸い込まれていく。

 

「そうか。閉じようとする反動で開口部が急激に吸引力を増して知るわけか!」

 

そんな中、イナヤがゲルガメッシュと言っていた艦が逃げた。仲間を置いて。

 

「機関のエネルギーは問題なし。正常に増加中。」

 

ヤマトは、付近に散乱していたイナヤの残骸を見ていた。

 

「……これは…。」

 

ヤマトは、緑の艤装の欠片を一つ拾い、一部に穴を開け、紐を通して首にかけた。

 

「行きましょう、艦長」

(あぁ)

 

ヤマトは、敬礼をし、ワープでその場を去った。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

ワープアウトした先には、皆が待っていた。

 

「ヤマト…」

 

ソウリュウが前に出てきた。

 

「……」

「ソウリュウさん?」

 

すると、ソウリュウが急に抱きつき泣いてきた。

 

「よがった~~~!よがったよぉ~~~!」

「ソウリュウさん!?」

「ごべんなさい、ヤマト、これからは緊張感持って慎重にワープするから!もういなくならないでぇ~!」

「すみません。心配かけてしましましたね。」

 

と、ソウリュウを抱き返す。

 

すると、イセがヤマトの首元に違和感を感じ、訪ねた。

 

「ヤマト、首のそれ、ガミラスのじゃ……」

 

「はい、」

「何でそんなものを…」

「これは、私の大切な仲間の記しです。一緒に生き抜こうとした証です。」

「そうなんだ…」

 

ヤマトがつけていたものには、ガミラス語で、こうかかれていた。

 

[EX178]

 

と。

 

「さぁ皆さん。行きましょ……」

 

ヤマトの左舷後方を爆発の衝撃が襲う。

 

「何処から!」

「ヤマト!魚雷攻撃!」

「そんな!」




次回、第四章『潜宙戦』第四章第一話「魚雷戦!、幻と狼の戦い。」

人類滅亡まで、後、316日。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
三章が終わりました。次回はシオイが活躍する筈です。

ヤマト「筈ってなんですか、筈って。」

いや、ほら、ここで沈められないからさ、狼のUX-01を、ね?最後の方でゲルガメッシュ足止めしてくれるしさ?

ヤマト「じゃあどうするんですか?」

どうしよう……

ヤマト「考えてないんですか!?」

うん、次回の投稿は絶対に新年になるもん。

ヤマト「それまで何をやるんですか?」

コミケとか、艦これとか、いぶきのプラモ製作とか。

ヤマト「それじゃあ仕方ありませんねってなると思います?暇なんだったら作ってください。」

いや、ほら、この作品を楽しみにしてくれてる人とか居るかわかんないし。

ヤマト「急に卑屈にならないでくださいよ!1000以上のUAついてるんですから!沢山いる筈です!ほら!元気出して。」

どちらにせよ、新年になることは確実ですので、ご了承下さい。

ヤマト「それでは、良いお年を。」


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第四章 潜宙戦 魚雷戦!幻対狼の戦い。

ワープの際、ヤマトのみが1ナノ秒の空間に迷い混んでしまった。迷い込んだ先の空間は、時空の性質が反転する次元断層。
そこに、同じく迷い混んでしまったガミラス艦と共闘し、共に脱出に成功した。しかし、ヤマトがイナヤと呼び共闘した彼女は、同じガミラスによって沈められる。イナヤを沈めたガミラス艦隊の半数以上は次元断層に取り込まれた。
ヤマトはワープでその場を離れ、艦隊の元へと戻ったが、その直後、見えない敵からの雷撃を受ける。

第四章『潜宙戦』始まります。

※歴代最短で終わる可能性があります。ご注意ください。


原子恒星系

 

「雷撃2、来ます!」

 

ソウリュウが言った後直ぐに付近で爆発が起こる。

 

「微惑星に着弾。周辺に艦艇は探知出来ず。」

「分かりました。シオイさん、そちらはどうでしょうか?」

 

『此方も見つからない。』

 

「了解しました。シオイさんは引き続き、索敵を、ソウリュウさんは、」

「また来た。雷撃、今度は4。……微惑星に着弾。敵の探知は出来ず。」

「またですか……」

 

すると、アカシがぼやき始める。

 

「もう4時間もこうしているんだよ?こっちだって我慢の限界があるの」

「根比べは続くよ、ね」

「でも、ヤマトさんは流石です。」

「あぁ、そうだな、こんなに星間物質が有るから、敵も我々の空間航跡は見つけられないだろうしな。流石は艦隊旗艦様だ。」

「お褒めに預り光栄です。ヤハギさん。ですが、此方も此方で、面倒なんですけどね。」

「まぁ、辛抱強く待つしかないでしょ。」

 

 

「また一本来ます!………微惑星に着弾。距離二百」

 

 

「ヤマト」

「何ですか?イセさん」

「微弱だけど、次元振を感知したの、恐らくだけれど、ヤマトの見立て通り潜ってるのかも。」

「その可能性が高いですね。…、では、これより、敵を次元航行能力を有する潜宙艦として対処を開始します!対潜哨戒用意!哨戒機発進準備!」

 

すると、ムツが呼び止めた。

 

「まってヤマト。哨戒機を出す位なら、次元アクティブソナーを仕様するべきよ。」

「ですが、ピンガーを仕様すれば、此方の位置がトレースで判明しかねません。」

「じゃあ貴女は、こんなに濃密な宇宙塵の中に哨戒機を出すの?それは自殺行為よ。そんな役割を、誰の哨戒機に任せると言うの?」

「私の哨戒機に任せます。」

「ダメよ!」

「イセ!」

「この状態で貴重なシーガルを失うのは出来ない。それに、この状況ならばムツ案の方がより先決よ。だから、敵を感知し次第使用する。」

「……分かりました。ピンガー発信用意」

 

レーダーを見張っていたソウリュウから連絡が入る

 

「エンジ音聴知!波形は……、ガミラスのものだよ!」

「ヤマト、」

「分かってます。ピンガー、って」

 

次元空間

 

「ピンガー!?何で、トレースしてくださいと言っているようなものじゃん!急速無音浮上!シーガル発艦用意。搭載装備は、亜空間ソノブイ」

 

 

ヤマト

「第三格納庫、ハッチオープン。対潜装備にて発艦してください。」

 

ヤマトは、皆にばれない様に小声で発艦指示を出し、発艦させた後、少し前に沖田艦長に言われたことを思い出していた……

 

『もしそれが命令であったとしても、間違っていると思ったら立ち止まり、それを正す勇気も必要だ』

 

「次元空間から浮上する物体を感知!これは…シオイ?何で」

 

電子双眼鏡をのぞいていたイセがおかしいことにきずく

 

「シオイから、シーガルの発艦の確認。もう一つは誰の…」

 

「新な次元震を探知!これは…、ガミラスのものです!、ピンガーがトレースされてるよ!」

「そんな……」

 

「機関始動!直ちにこの場を離れる!」

 

イセの指示で、艦隊が移動を始める。

 

「シーガル、ソノブイ、投下開始してください!」

 

ヤマトが、シオイと自分のシーガルに指示を出す。




次回、宇宙艦これヤマト2199第四章第二話「潜宙戦、始め!」
人類滅亡まで、後、314日
______________________
皆さま、あけま

ヤマト「あけましておめでとうございます!」

横取りされた……

ヤマト「作者さん、新年になってから一週間が過ぎたんですよ!」

すみません……

ヤマト「多くの作者さんは新年になってすぐに投稿したのに、家の作者と来たら………」

すんません

ヤマト「四章次回で終わっちゃいません?そんな気がするんですが……」

確かに本編は終わるけど、計画として、後、魔女は囁くのストーリーとして、過去の、深海棲艦時代の話を出す予定にしてるから、歴代最短終了は免れると思うよ。

ヤマト「それならいいんですが……」

まあ、また次回に

ヤマト「本年も、宜しくお願いいたします」


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潜宙戦、始め!

敵を潜宙艦と断定し対処を始めたヤマト艦隊。ムツの提案した亜空間トランスデューサーを応用した亜空間ピンガーがトレースされる。
ヤマトは、反対されていた亜空間ソノブイの投下を行うため、シーガルを発進させる………




「シーガル、ソノブイ投下開始してください!」

 

ヤマトが、自分から発進したシーガルに対して命令を出す。

しかし、反対していたイセからは反論が来る。

 

「ヤマト!どういう事!」

「トレースされたピンガーは当てに成りません。ソノブイなら、位置がバレずに叩くことができる。だから、カモフラージュの為にもシーガルを出したのです。」

「貴女ねぇ!」

「此方ヤマト、シーガル、敵射線を確認できしだい、データにてこちらに送られたし。」

 

『此方シーガル、了解』

 

「シオイさんは、一、二番に次元魚雷を装填して、次元雷撃戦に備えてください。」

 

『了解』

 

「ヤマト、データ来たよ!」

「有り難う、ソウリュウ。対空迎撃!」

 

『此方シオイ、敵潜確認、攻撃許可を』

 

「了解しました。一番は牽制、二番は艦首を。それでまだ抵抗するようでしたら、撃沈を許可します。」

 

『了解。一番発射!』

 

ヤマト達からは見えていない次元断層で、シオイの放った、無誘導牽制魚雷が走る。UX-01は、予想道理回避し、二発目のコースに入った。が、敵も魚雷を撃つ。これは牽制では無く、シオイへの直撃コースだった。

 

「くっ、二番、データ入力緊急変更。目標敵魚雷!ヤマト!そっちに二本魚雷が行った!」

 

『分かりました。』

 

「二番、ってーー!!」

 

シオイの放った魚雷は、敵の放った魚雷に命中し、爆発を起こす。これによって、聴音は出来なくなる。しかし、シオイは、自分の勘を信じて、予備装填をしていた三番を放つ。すると、再び命中音がなる。駄々もれの通信からは、敵の潜望鏡をやったと言っている。

 

「あ、危なかった~~~~。っと、報告報告。此方次元断層シオイ。多少ハプニングは有ったが、目標の攻撃力の奪取に成功。間も無く浮上すると思われる。これより私も完全浮上にて艦隊に合流、以上。」

 

『此方ヤマト。了解。お疲れ様でした、シオイさん。』

 

ヤマト

「皆さん。シオイさんが完全浮上を完了すると同時に、最大戦速で現宙域を離脱。その後、ワープで敵を振り切ります!」

 

「シオイの完全浮上を確認!」

「最大戦速!全艦、ワープ準備!!」

「ワープ準備完了!!」

「ワープ!!!!」

 

ワープ直後、艦首が破損したUX-01が浮上してきた。

 

「ヤマトは確認できず。逃げたな……」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「ワープ完了」

「全艦ワープアウト。各艦に損傷は認められない。」

「了解しました。これより二週間、対潜警戒を強化してください。」

「「「了解!!」」」




次回、第四章第三話「始まり」
人類滅亡まで、後、311日

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヤマト「UX-01は、個人的には格好いいと思うんですよ。」

それは思った。

ヤマト「いきなり話変わりますけど、次回はどういう話なんですか?」

魔女は囁くの前置き(古代と雪のイチャイチャ)をやって、二人がヤマトを元に戻す話しです。聞かれる前に言うと、ソウリュウたちも記憶のやつやられるけど、ガミラスに名前がバレてるのはヤマだけだから、ヤマトだけが連れていかれそうになってる(設定だよ)。

ヤマト「そうですか……。眠ってる皆さんはどうするんですか?」

バランの遺跡でミレーネル死んじゃうから、皆のやつも解けるよ。

ヤマト「成る程」

それではまた次回


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始まり

UX-01から逃げ延びたヤマト達。彼女達は、バラン星を目指す。しかし、何かが襲い来る。


『例の潜宙艦はもうおってきていないみたいだな。』

『この辺りはもう安全ね。……ぁ、綺麗』

『あっちが僕たちの居た銀河系。で、前に有るのが、僕達の目指す大マゼラン。』

『ね、古代君』

『何?』

『いい機会だし、操縦。交代しない?』

『駄目』

『何でよ、良いじゃない』

『大事な機体を失いたくない。』

『ちょ、それ、どういう意味よ』

『そのままだけど?』

『古代一尉、船務長命令です。操縦を交代しなさい。』

『戦術長権限で、お断りします。』

『貴方、この前の一件で、戦術長権限停止中でしょ。』

『あ、それ言っちゃうわけ』

『言っちゃいます~』

 

「青春してるわね~」

「ムツさん、お母さんみたいですよ?」

「それよりも、駄々漏れになってること言ったら?」

「えぇ、003、此方ヤマト。言いにくいんだけど、会話、丸聞こえだよ?」

 

『『え』』

 

「あ、あれ?雪?」

「歌も聞こえる。」

「雪、これは雪だ………」

 

『ヤマト、応答しろ、ヤマト!』

 

すると、雪が操縦を取り、反転する。

 

『ちょ、森君!?』

『ヤマトに帰艦します。』

 

戻ってきたときのヤマト達は、縦回転をしていた。

 

『駄目、格納庫にアクセス出来ない』

『操縦、返してもらうよ。』

 

『シドー、回転と同機を同調』

『分カリマシタ』

 

『一体、何が……』

『わからない』

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

西暦2028年3月18日 日本 ニュース

 

『本日未明、千葉県銚子港へ緊急寄港した、海技教育機構の練習船青雲丸が、何者からか攻撃を受け、神戸大学3年生の高松祐太さん(21)と、東京海洋大学の4年生白浜幸人さん(22)が亡くなったと、防衛省が発表しました。又、凡そ20名の負傷者が出たとのことです。先程の記者会見で、防衛大臣は、防衛閣議を開き、これの対策などを行うと発表しました。次のニュースです……』

 

 

 

 

 

太古より人類は、異形の存在との戦いを繰り広げて来た。

 

この国で昔有った、山田の大蛇は剣に、『霧』は『蒼の艦隊』に、我々は、我々の力では乗り切ることは出来なかったが、何か、いや、何者かに手を貸して貰うことにより、一段と強くなった。

 

このニュースが流れた時、人類の、誰一人として疑問を持つことはなかった。『新たな未知の敵』が現れることに。それよか、日本は北朝鮮を言及、国連で問い詰めるような事をした。しかし、まだ知らなかった、この後、霧の時よりも酷い危機が訪れることに、ただ一人を覗いて…………

 

 

 

『彼女』は、このニュースを見ていた。この戦いの切り札と成る『彼女』は、既に危機を察知していた。

 

二ヶ月後 5月18日 N○Kニュース

 

『こんにちは。正午に成りました。全国のニュースをお伝えします。本日政府は、全船舶に対し、艤装を強化し、謎の攻撃に耐えられる強度にすることを義務化しました。又、防衛省は来月、第5護衛隊群を、近海へ、哨戒に向かわせる事を発表しました。次のニュースです………』

 

この時、海外でも謎の攻撃を受けた似たような被害が続出していた。世界の多くが、北朝鮮、韓国を責めたが、その後、韓国や北朝鮮の船舶も同じような攻撃を受けたことから、本格的に謎化していく事になった。

 

一ヶ月後 6月24日 N○Kニュース

 

『こんばんは。ニュース7です。船舶を狙った相次ぐ攻撃事件。遂に、自衛隊が動き出しました。本日午前8時30分、海上自衛隊第5護衛隊群が、横須賀を出港しました。第5護衛隊群は、凡そ一週間の哨戒を終え帰ってくるとの事です。次のニュースです………』

 

『彼女』は、夕飯を食べながらこのニュースを見ていた。

夕飯を食べ終えた彼女は、直ぐそばに有った、『それ』を磨きだした。

『彼女』が何故出ないのか。出ないのでは無い、出たくでも、心の中の何者かが、まだその時では無いと語りかけてくるのだ。

 

この一週間後、予定道理に帰還した第5護衛隊群からの報告は、海上自衛隊第1、第2護衛隊群を動かすまでになった。これは、戦後初の、日本連合艦隊として、知られることになった。しかし、この連合護衛艦隊は、旗艦の航空防衛護衛艦いずも、イージス護衛艦こんごう、この二隻以外は帰ってこなかった。

又、これは、公開されていない事実だが、艦隊司令は、報告に、『人型をした敵が居た』と伝えた。

 

西暦2028年 12月8日 日○レ

 

『本日の国連決議にて、全世界に対し、第一級非常事態宣言と、国連軍の召集、協力者の募集を開始しました。又、一般船舶、旅客機等は全て国内航行のみと成りました。国連は、人型の敵生命体を、深海棲艦と名付け、自衛隊が戦闘体制に入りました。続いてのニュースです…………』

 

 

この月、人類は異常な速さで再び、制海権、制空権を失った。大国アメリカも、ロシアも、中国も、強いと言われていた全ての国が、なす統べなく、制海権を奪われ、空軍も、制空権を奪われた。この時、全人類は思っていた。この敵には、絶対に勝てないと。15年前の霧の災害では、まだ人類は抵抗できた。だが今回は、抵抗の余地さえも与えてくれないのだ。全ての生物が諦めていた。しかし、この時、まだ諦めていない組織が有った。自衛隊だ。彼等は何とかして勝つことは出来ないか模索していた。

 

そんなところに、『彼女』がやって来た。

 

『彼女』は、自分の生まれを知らない。

 

『彼女』は、自分がどこから来たか知らない。

 

『彼女』は、自分の本当の名前を知らない。

 

しかし、『彼女』は、奴等に対する手段を持っている。だから『彼女』は、基地司令に対し、こう言った。

 

「司令官さん。私は、彼等深海棲艦に対抗することのできる方法を、手段を持っています。私を使って貰えませんか?」

 

「君は、誰だ」

 

「帝国海軍、最重要軍事機密の一つ。超弩級戦艦。大和型一番艦。大和です!」




次回宇宙艦これヤマト2199第四章最終話「終結」
人類滅亡まで、後、304日

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヤマト「原作では、一番会いたい人に会えたのに、私だけですかね?」

まぁ、今回の話は君の過去の話が主だからね。

ヤマト「成る程。ところで、私が話しかけた基地司令の名前って何ですか?」

一応、君の艦長の先祖だよ。

ヤマト「成る程。次回はどうするんですか?」

一応、吹雪の轟沈の話から始まって、君が沈み、その後、武蔵指揮で戦いが完全終結したとこまでかなぁ。その直後、古代が雪を助けた事に成ってるから、君が目を覚まして、ソウリュウ達を起こして終わり。

ヤマト「成る程。」

それではまた次回


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終結

謎の雪の影響で、ヤマト達は眠ってしまった。その夢の中で、ヤマトは、昔の自分の記憶を見ていた。

その記憶は、ヤマトが、まだ大和として在った頃の話。

第四章最終話「終結」


大和が、横須賀基地司令に直談判しに行った翌日、大和は、防衛省に呼ばれていた。

 

防衛省

 

「これが、防衛省ですか……」

 

中に入り、10分程待つと、秘書ではなく、防衛大臣本人がやって来た。

 

「始めまして、大和さん。私は、防衛大臣の、島辺です。」

「戦艦大和です…」

「本日貴女にお越し頂いたのは、貴女に御聞きしたいことがあるのです。」

「はぁ……」

「単刀直入に申します。貴女は何者ですか?」

「分かりません。私が分かるのは、戦艦大和の記憶を持っている事です。」

「そうですか……。では、昨日、横須賀司令に、『対抗手段を持っている』と言ったそうですね。その対抗手段とは何ですか?」

「それは……、私には、艤装と呼ばれる装備があります。それを体に装着することで、彼等に対して攻撃をすることが出来ます。」

「成る程。その艤装を装着出来るのは、他にもいるのですか?」

「一般人や、他のクラスの人は無理です。ただ、私の他にも、駆逐艦や空母等も存在しているでしょう。」

「貴女達の名前は、何でしょうか。」

「名前、ですか……。そうですね………。艤装をつけられるのは、その艦の記憶を持った女の子だけですから。艦の娘と書いて、艦娘。艦娘でどうでしょうか?」

「艦娘、ですか。了解です。では、艦娘の扱いとしては、海上自衛隊所属とします。階級は、戦艦は2佐、空母が3佐、巡洋艦は1尉、駆逐艦、潜水艦は2尉、支援艦は3尉ですね。」

「分かりました。」

「本日は有り難うございました。大和2佐」

「有り難うございました。」

 

西暦2028年12月20日 TB○

 

『本日14時、防衛大臣は記者会見で、全国に居る、艤装使いを集めていると述べました。艤装使いの詳細は、機密のため言えないとしていますが、、深海棲艦に対抗することのできるということを明かしました。次のニュースです………』

 

この日、このニュースが流れて以降、海外艦を含む艦娘が、防衛省に集まってきていた。そして、凡そ2週間が経つと、判明している限り全ての艦娘が現れた。

 

その3週間後、国会で、『艦娘に対する、安全及び権利保護法』が制定され、艦娘の権利が損なわれることなく生活することができるように成った。

 

そして、西暦2029年1月29日 この日、人類・艦娘対深海棲艦の、凡そ6年に及ぶ戦争が、幕を開けた…………

 

最初の頃は、資材が余りあるほど有り、余裕だった……。しかし、そんな中、一つの事件が起こる。

 

当時、大和・武蔵は、一度戦場に出たきり、資材の消費が激しいため、常に待機を命じられていた。そう…、あの戦争の時の様に………。

 

西暦2031年4月7日 この日は、大和が坊ヶ崎で沈んだ日である。

 

当時、大和は、こんなことを呟いたという………

 

『もし、この世界に、神という存在が居るとしたら。私は、神を二度と信じない。人類を死地に追いやり、私の大切な、あの人を失わせた神という存在が在るのなら!!私は、その神を二度と信じない!!』と

 

この日、深海棲艦の異常行動を感知した防衛省深海棲艦対策本部幕僚会は、調査のため、赤城・加賀を軸とした、特別調査艦隊を編成。

 

その際、加賀の随伴を担っていたのが、駆逐艦『吹雪』である。

 

彼女達は、マレー沖へ派遣され、敵情を調査。発見されずに帰還するところを、敵潜にバレ、それに気付かぬまま、午後二時三四分、駆逐艦吹雪機関部に、魚雷3本命中。その影響で、大破炎上。その後、爆沈。

 

14:30

 

「本当、何も無くて良かったですね。加賀さん。」

「気を抜くのはまだ早いは、吹雪さん。大和さんに早く会いたいのは解るけれども。」

「そうですよね。だって、加賀さんには、瑞鶴さんが居ますもんね。」

「あ、赤城さん。何故それを」

「うふふ」

 

「Lancico del siluro!(魚雷発射!)」

 

全四門から発射された魚雷は、無防備で、一番遅れていた吹雪に命中。直後、大きな水柱を立て爆発。

 

「嘘!魚雷!いやだ!沈みたくない!いやだ、いやだよぅ」

 

その直後、爆発を起こし、沈んでいった。

 

「Colpire!Conferma di affondamento(命中!撃沈確認)」

 

17:46 帰還

 

「旗艦赤城。報告します。調査終了後、帰還途中にて、敵潜と遭遇。魚雷の先制射により、駆逐艦吹雪機関部に、全弾命中。その後、大破炎上、爆発。捜索を続けましたが、発見に至らず、撤退。……………、撃沈です。沖田司令。」

「了解した。報告書の詳細部に、爆沈と表記し、提出せよ。この件は、私から大和に報告する。」

「了解しました。……、失礼します。」

 

「赤城」

 

「はい」

「すまなかった。」

「いえ。その言葉は、私ではなく、大和さんに。」

「そうだな。」

 

大和型 部屋

 

コンコンコン

 

『私だ、沖田だ。大和、話がある。』

 

すると、扉が開き、大和が出てくる。

 

「君に、報告することがある。」

「はい」

「本日、17時46分に帰還した、特別調査艦隊の話だ。」

「はい」

「本日14時34分、加賀随伴艦吹雪の、……、撃沈が確認された………」

「そ、んな………そんな………嘘、ですよね、沖田司令。嘘と言って下さい!お願いです!!沖田司令!!!!」

「残念ながら…、事実だ……。」

「そんな……、何で吹雪ちゃんじゃなきゃ駄目だったんですか!?吹雪ちゃんの代わりに、他の艦娘が沈めば良かったのに!!」

 

パシン

 

乾いた音が響き、大和が、熱くなっている自分の頬を触る。何が起きたか、頭が理解し出した。

しかし、叩いたのは、沖田ではなく、武蔵だった。

 

「大和!!ふざけたことを言うな!!!!」

「むさ、し?」

「貴様も分かっていることだろう!!、私達艦娘は、船だ!酷い被害を受ければ沈む!良いか!!いくら吹雪がお前にとって大切であったとしても!そのようなことを言って良いはずが無いだろう!」

「………、ごめんなさい。武蔵、私、取り乱してて。ちょっと、外に行って頭冷やしてくるわね。」

 

この日から大和は数週間塞ぎ込んでいた。大和の傷が癒えたのは、吹雪撃沈から、4ヶ月半がたった頃だった………

 

それから4年後

 

西暦2035年10月11日

 

この日は、大和が沈む日であり、大和がヤマトに移るまで意識を途絶させた日でもある。

 

深海棲艦は、ほぼ世界中からいっそうされていた。

 

しかし、まだ、たった一ヶ所、奴等に奪われたままの場所がある。

 

其処の名前は……、『沖縄』

 

過去の対戦で、アメリカにより占領された島県だ。其処に、飛行場姫と呼ばれる最後の敵と、敵の最終戦力が集結していた。

 

人類も、深海棲艦も御互いに、負けることの出来ない最後の戦いに成った。

 

この日、艦娘の既存戦力、凡そ137人が集まっていた。

 

 

司令である沖田は、訓示を言う為に、台の上に立っていた。

 

『諸君、この日は、我々人類に取って、最良の日と成ることを願う。我々に、残された資材も日数も少ない!しかし、この作戦を成功させる事によって、人類は解放され、また再び、自由な生活を送る事が出来る!これより、本作戦の作戦名を伝える。作戦名は、『天二号作戦』!!今回の艦隊総旗艦は、大和、副艦に武蔵。その他主戦力に、アイオワ、ガングート、ローマ、イタリア、ビスマルク、ウォースパイト。その他戦艦等だ!………、これより、天二号作戦を発令する!!全艦、出撃せよ!!』

 

「「「了解!!!!」」」

 

西暦2035年10月11日11時23分 東シナ海

 

 

「全艦、戦闘用意!!」

(吹雪ちゃん。貴方の仇、取らせてもらいます!!)

「攻撃、始め!!!!!!!!」

 

「各砲座、個々に照準合わせ。副砲は、周辺の駆逐を、対空砲、弾幕張り続けて!!」

 

「主砲、斉射三連、ってーーーーーーーー!!!!」

 

大和は、装填しては撃って、装填しては撃ってを繰り返し、当時とは打って変わった活躍をした。

 

そして、もう少し踏ん張れば、人類の勝利と言うとき、隣に居た天津風が大破し、その直後、リ級から魚雷が放たれた。大和は、天津風を庇うため、前へ出たが、それは、大和の下を通り、命中しなかった。

大和が天津風を逃がし、合流しようとしたその時、ヲ級やル級、タ級が包囲していた。

 

「くっ……、これでは、………。武蔵、聞こえますか?」

『どうした?大和』

「これより、旗艦権限を武蔵に移行、貴女に、全権を預けます。必ず勝利してください。人類の明日のため」

『何を馬鹿な事を言っているんだ!よせ!!やま…』

「さて、これで舞台は整いました。…、思う存分、戦いましょう!」

 

「sommerso!yamato!!(沈め!大和!!)」

「ってーーーーーーーー!!!!」

「sparare!!(撃て!!)」

 

大和は、一人で、20近い敵を倒して行き、後15人程に成ったとき、飛行場姫から放たれたと思われる爆撃編隊が、一斉に急降下、大和に向け、爆撃を刊行した。

 

「う、そ………」

 

「Questa è la fine(これで終わりだ)」

 

その直後、全ての爆弾が命中。そして、大和は、同じ坊ヶ崎で、その生涯を終えた。

 

「あぁ、また沈むのね。あの時の様に……。皆、無事に、作戦を終えて、生きて、帰っ、てね……」

 

 

武蔵

「武蔵」

「どうした?ビスマルク」

「大和が……、沈んだわ」

「………、そう、か。」

「作戦は?」

「押しきる。それだけだ。」

「了解」

 

大和沈没から、30分。武蔵達の活躍により、飛行場姫は撃破され、人類は、平和を取り戻した………

 

西暦2035年10月11日午後10時54分 深海棲艦戦争。『終結』

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

ヤマト

「…………あ、あれ、私、は……………」

 

回りを見ると、ソウリュウが寝ていた。

 

「ソウリュウ、起きてください。何をやっているんですか?早く起きてください。」

「んぅ、何?うるさいなぁ、って///」

 

急にソウリュウが遠ざかる。

 

「何ですか?ソウリュウ。急に飛び退かないで下さい。」

「いや、目を開けた直後に人の顔が目の前に有ったら誰でも驚くよ……」

「スミマセン」

「それよりも、私達、何で寝てたんだろぅ」

「分かりません。」

「皆は?」

「起きたみたいです。」

「良かった。」

「えぇ、それでは、行きましょうか。全艦、ワープ準」

「ちょっと待って、ヤマト、貴女まだ、旗艦権限停止中だよね?」

「あ」

「と、言うわけで、ワープ準備!」

「「「了解」」」

「私、旗艦じゃなくなった……」




次回、宇宙艦これヤマト2199第五章『マゼランへの道』次回、第五章第1話「猛将、ドメルとの戦い〔前編〕」
人類滅亡まで、後、295日

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヤマト「作者さん」

はい

ヤマト「さっきのソウリュウの反応が凄く可愛かったです」

そうか(あ、この人、やっぱりそっちのけがある人なんだ。)

ヤマト「何か変なこと考えませんでした?」

んなわけないだろ~ハッハッハッ

ヤマト「そうですか……。それよりも、遂に、スネーク、ではなく大塚さん、ではなくもないけれど、ドメル将軍との戦いですね!!」

うん、何か違うの聞こえたけどそうだね。

ヤマト「ドメラーズにこの端末見せたらどんな反応しますかね?」

一応タグにMGS(ネタ)とは入れたけど自重しようね

ヤマト「すみません。」

良いけどさ。それよりも、ヤマトって、吹雪じゃなくて、今はソウリュウが好きなの?

ヤマト「な、何を行って張るんですの?オッハハハハ」

何かいろいろ変な言葉になってるがそういうことなのね。まぁ良いけどさ。それではまた次回。第五章で


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第五章 マゼランへの道 猛将、ドメルとの戦い〔前編〕

謎の雪の正体は解らぬまま有耶無耶に終わった事件。ヤマトは旗艦権限を取り戻し、ワープに移行する。


「敵艦、レーダーに感知。」

「総員、戦闘用意」

「また威力偵察?」

「敵さんに聞いてください」

「っ!敵艦、180°転進」

 

「っ!!こう、何度も何度も準備準備じゃあ気が持たないよ!!」

「落ち着いてください。艦内では、オムシスも不調な上にこの状況なんです。私達が落ち着かなければ、皆がどんどん落ち着きなくなって殺られてしまいます。」

「でも……」

「お願いします。」

「解ったわ」

 

ヤマト達は最近、ガミラスからの威力偵察に悩まされていた。この威力偵察は、ドメル将軍の差し金であり、ヤマトを疲弊させるのが目的であった。

 

「全艦ワープ準備!」

「了解。でもヤマト、このままワープすると、この先に在る、中性子星カレル163の重力勾配の影響で、航路が歪められちゃうよ。」

「ワープの航路修正をお願いします。」

「了解」

「航路修正完了、問題ないと思う」

「分かりました」

「…、ヤマト、緊急事態。敵駆逐2、接近!」

「恐らく何時もの威力偵察でしょう。気にせずにワープ準備を…」

「敵駆逐発砲!」

「そんな……」

「何をしているんですか!直ぐにワープで敵を振り切りますよ!!」

「「「了解」」」

「全艦、緊急ワーープ‼」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「全艦ワープアウト。損傷は確認できず」

「やっぱり、カレル163の影響で、航路が歪められたよ」

「やはりですか。」

「ソウリュウ、直ぐに、ワープ航路の測定を」

「了か……、ヤマト!敵艦隊、前方から、多数ワープアウト、それに続き、後方からも多数ワープアウトを確認!敵艦隊、本艦隊の包囲陣形を展開!」

「全艦戦闘用意、各砲座、配置に付け」

「ヤマト、航空隊の準備を」

「駄目よ、敵は我々が艦載機を出すタイミングを狙ってくるはず。全艦、波動防壁展開、副縦陣、最大戦速、このまま突っ切ります!」

「でも、前方には敵旗艦とおぼしき、超弩級戦艦が」

「死中に活を見いださなければ、この包囲を破ることは出来ません。」

 

ガミラス

 

「cornered era!yamato!(追い詰めたぞ!ヤマト)」

「della nostra la rabbia Si può pensare!(我々の怒りを思いしれ!)」

「Tutta la nave Sparare!!(全艦、撃て!!)」

 

ヤマト

「主砲、副砲、各砲座配置良し」

「全砲門開け、ってーーー!!」

 

ヤマト達から、魚雷やミサイル、主砲の蒼白い光が放たれ、敵を沈めて行く。しかし、波動防壁も無限の壁ではない。耐久力も存在する。

 

「波動防壁へのダメージ増大、間もなく突破される!」

「構わず進んでください!」

「波動防壁消失!」

「構うな!ってーー!!」

「機関、推力低下!?」

「機関室、状況報告!!」

「一番砲搭、応答しろ!どうした!返事しろよ!」

 

「全艦、散会!!本艦はこれより、敵旗艦の足止めに行きます!島さん!ぶつける覚悟で進めてください!!」

 

『りょ、了解!!』

 

『此方ソウリュウ!左舷推進機被弾、速力低下!!誰か!』

 

『此方オオヨド!レーダーに被弾!第一、第二主砲損傷、攻撃不能!』

 

『ハマカゼ!起きろ!まだ傷は浅いぞ!しっかりしろ!』

 

『フブキ!!何をやっているの!早く動きなさい!っぐぁ!!』

 

『アマツカゼちゃん!!起きて!此方フブキ、背中の推進機に被弾!又、アマツカゼちゃんが被弾、誰か助けて!!』

 

「二番副砲、応答して下さい!二番!くっ!二番主砲、敵旗艦に照準合わせ!狙うは旗艦ただ一隻………ってー!!」




次回、宇宙艦これヤマト2199第五章第二話「猛将、ドメルとの戦い〔後編〕」
人類滅亡まで、後、286日

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヤマト「結構被害が大きい様な…………」

キ、キノセイジャナイデスカ?

ヤマト「というか、駆逐艦被害受けすぎじゃないですか?ハマカゼは意識不明、フブキは航行不能、アマツカゼはフブキをかばって損傷して、意識不明。長門さんが居たら、リンチにあったあげくに宇宙の彼方へLet'goですよ」

は、ははははははははは、やべえな。

ヤマト「次回は?」

勿論正面装甲で弾かれて、ぶつけて攻撃。ハマカゼは意識不明。

ヤマト「そうですか」

所で誰に電話を?

ヤマト「長門さんに決まってるじゃあないですか。もしもし、長門さん、殺っちゃってください。」

お、おい、よせよ、悪い冗談だ…… ガシッ

へ?

長門「次回、おまけ、『去らば作者よ、永遠に』」

二種類くらい映画が混じってるよ!其処は愛の戦士達にしてよ~

ヤマト・長門「それではまた次回」


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猛将、ドメルとの戦い〔後編〕

ワープアウトと同時にガミラスが仕掛けてきた。その影響で、ヤマト以外の艦が多大な被害を受けてしまう。


『此方ヤハギ!ムツの三番主砲が爆発した!』

 

『ハルナ、大丈夫じゃ、なさそう、です……』

 

『ハルナ、しっかりしなさいよ!ハルナーーーーー!!!!っがは!!』

 

無線からは、味方の悲鳴や、血を吐く様な声が聞こえた。

 

「二番、発射ーーーー!!」

 

しかし、ヤマトの放ったショックカノンは、敵艦首で、むなしく弾かれた。

 

「そんな………。だったら!」

 

ヤマトが前進し、敵の真横にぶつける形で進んでいた!

 

ガキン!!という、金属同士がぶつかり合い、擦れ会うような音がする。

 

「ってーーー!!!!」

 

超至近距離でヤマトが主砲を発射する。

すると、敵の主砲が火を吹き、使い物にならなくなった。

 

ヤマトと、敵旗艦は互いに睨み会うような行動をとった。

 

『イセ!!甲板が!!』

 

『大丈夫よ、ソウリュウ……』

 

『アカシからの反応が無いが、どうしたんだ?』

 

『あぁ、アカシ』

 

『ヤハギ』

 

『アカシは、いい奴だったよ………』

 

『ぐっ、ゴホ!ま、まだ生きてるよ………か、勝手に、殺さないで、貰いたいなぁ………』

 

『誰か!ハマカゼちゃんとアマツカゼちゃんが目を覚まさないんです!きゃぁ!!』

 

『どうした?フブキ、応答しろ!!フブキ!!フブキーーーー!!』

 

「ソウリュウ、まだ動けますか?敵は私が何とかします。まだ動けるのなら直ぐに駆逐艦の救助を、オオヨドは、気絶しているハルナと、アカシを曳航して戦線を一時離脱してください。イセはまだ戦えますか?」

 

『主砲は無事だよ』

 

「わかりました。では、合流してください。ヤハギはムツを曳航、オオヨドと共に戦線の一時離脱を」

 

『了解』

 

『此方も了解』

 

『同じく』

 

 

「ヤマト」

「イセ、その格好は……」

「大丈夫だよ。主砲は全て問題ないから。」

「なら良いけど………」

「それよりも、殺りに逝くんでしょ」

「えぇ、」

 

 

『二人とも!殺りに逝くって、行くの漢字違う気がするんだけど、死にに行く訳じゃないよね!?ヤマト!まだ死なないでよ!まだ言いたいことも聞きたいことも何も出来てないのに!』

 

「死にに行く分けないじゃないですか、奴等を殺る。それだけです。」

 

『本当だね!信じるからね!』

 

「はい、まだ全然お話出来てませんでしたしね。」

 

「ヤマト、逝くよ。」

 

「はい、イセ」

 

 

ソウリュウ

 

「ヤマト…………」

〔まだ、伝えたいこと何も伝えてないんだよ……。死んじゃやだよ……〕

 

「んぅ、あ、あれ?フブキ?」

「アマツカゼちゃん!良かった、目が覚めたんだね!!」

「えぇ、まぁ。」

 

ヤマト

 

「艦尾一番カタパルト損傷!!」

「右舷対空砲、応答しろ!!」

「一番副砲大破!!右舷レーダー破損!!第二環境被弾!応答して!」

「二番、三番、砲塔大破!一番、四番、撃ち続けろ!」

 

「あれは、ソウリュウ航空隊!?」

 

『死なせないから!絶対に!!』

 

「ソウリュウ………。有り難う」

 

『別に、ただ死なせたくないだけだから……。だから、どれだけ損傷が激しくても、生きて』

 

「勿論です!きっと、ボスも見てますしね!」

 

『ボ、ボス?』

 

『そうだ!ヤマト!きっと大佐やオタコンも見てるぞ!』

 

「はい!」

 

イセ・ソウリュウ〔〔なんの話だろう??〕〕

 

ガミラス

 

『Domerazu La tua nave e Generale Dom a Quartier generale dell'imperatore da Ordine di ritorno di emergenza Lo è(ドメラーズ、貴艦とドメル将軍に、帝星司令部から、緊急帰還命令だ。)』

 

「Perché. Vicepresidente! Avevamo Yamato detenuto in un altro passo!(何故です。副総統!我々は、あと一歩でヤマトを仕留められたのです!)」

 

『Non ascolto obiezioni. Ritorna immediatamente(反論は聞き入れない。直ちに帰還せよ。)』

 

「accidenti(くっ)」

 

ヤマト

 

「何……」

「敵が、撤退していく……」

 

『全敵艦ノワープヲ確認シマシタ』

 

「見逃してくれた…の?」

 

〔敵に何かが有ったのでしょう。それだけは解りました。〕

 

『ヤーーマーートーーーー!!!!」

 

ヤマトの名前を叫びながら抱きついてきたソウリュウを、全員が困惑の目で見つめる。

 

「良かった~~~!!ヤマト、もう、死にに行くような真似はしないで」

 

「はい、解りました。各艦の損害を報告。ワープ不能な艦の機関の修理が完了し次第、現宙域を離れます」

 

「「「了解!!」」」




次回、宇宙艦これヤマト2199第五章第三話「亜空間ゲートを越えて」
人類滅亡まで、後、278日

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
おまけ

ヤマト「そういえば、今日は、『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士達』と『ヤマトよ永遠に』の連続放送って聞いたなぁ~。見たことないし、見てみよう。」

『本日放送予定だった、宇宙戦艦ヤマトですが、予定を変更して、[去らば作者よ 永遠に]をお送りいたします。』

ヤマト「え?」

その映画は酷いものだった。何かの作者(名はコスモゼロと言うらしい。)が、長門に投げ飛ばされ、地面に叩きつけられ、何かよくわかんないけど、宇宙に飛ばされてガトランティスに当てられて終わるという話だった。

ヤマト「よ、良くわかんない映画だったな………」

御仕舞い

このおまけに出てくる人物、団体はフィクションです。実際のものとは関係はありません。


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亜空間ゲートを越えて

ドメル将軍の攻撃から逃れたヤマト達。ビーメラ4と呼ばれる惑星にて古代達はある情報を持ち帰ってきた。その情報とは『亜空間ゲート』


「全く、何だったのさ、あの伊藤って奴」

「まだその事を言ってるんですか、ソウリュウ」

「だって、ヤマトの事を化け物呼ばわりした上に、ヤマトに銃撃ってきたんだよ?」

「あの事に関してはもう問題は有りませんから、落ち着いてください。」

「でも」

 

すると、イセが静止する。

 

「ヤマトが大丈夫だと言っているんだよ、それ以上は良いでしょう。それに、最近ソウリュウおかしいよ、ヤマトの事に成ると」

 

「ご、ごめん……」

 

「でも、確かにそうだね、なんと言うか、ソウリュウってばヤマトの事に成ると剥きに成るって言うかなんと言うか……」

「確かに!この前のビーメラの時なんか、マジギレしてたしね。」

 

「アカシにムツまで、別にそんな事無いのに……」

 

「この前ソウリュウが怒ってくれたのは、私を心配していてくれたからですよね?ソウリュウ」

「う、うん///ありがと////」

「いえ、此方こそ有り難う御座いました」

 

〔あ~、やっぱりヤマトは笑顔だよね~。有り難うなんて言われちゃったし。〕ニヘラ

 

ア「(小声)ねぇイセ、あれって絶対あれだよね?」

イ「(小声)あぁ、アカシも気付いていたか。ヤマトが居なくなった時が有っただろう?あれ以来ずっとあんな感じで、何かあるとヤマトに抱きついたりしているんだ」

ハ「(小声)これって、ソウリュウさん本人は気づいているんですかね?」

ム「(小声)気付いてないんじゃない?」

ハ「(小声)ムツさんもそう思いますか……」

オ「(小声)私もそう思いますね」

ア「(小声)オオヨドも察していたとは……」

ヤハ「(小声)というかこれ、ヤマト本人も気付いてないんじゃないか?」

ア「(小声)それは思った。でも、ヤマトもヤマトでソウリュウにあまいから、多分あれなんだろうね」

ヤハ「(小声)駆逐艦には言わないでおこう。ついでに二人をくっつけよう。」

全「(小声)そうしよう。」

 

「皆さん何の話をしているんですか?」

 

「何でもないよ?ね?イセ」

「あ、あぁ、何でもない、ね?ハルナ?」

「えぇ、何でもありません。そうですよね?ムツさん」

「そうね、何でもないわ。ね?オオヨド」

「はい、何もありません。そうですよね?ヤハギ」

「あぁ、何でもない。」

 

「そうですか、それよりも、後10分です。」

 

「そうだね。」

 

 

2時間50分前

 

『此方sword3、発艦する。』

 

「時間は三時間です。繰り返しますが、続行不能と判断したら直ぐに帰還してください。」

 

『分かってるって。それじゃ、発艦する!』

 

現在

 

「ヤマト、後5分だよ」

「機関始動!」

「イセ!」

「ヤマト、万が一の事を考えての事なの。」

「でも」

「亜空間ゲートからsword3の信号探知!来るよ!」

 

篠原の乗っている鹵獲されたツヴァルゲが出てきた。しかし、ツヴァルゲの右翼は、敵の攻撃を受けたのか被害を受けていた。

 

 

「ヤマト、篠原さんの体調はどうなの?」

「佐渡先生曰く『まぁ、問題なかろう。』との事なので、無事のようですよ。」

「良かった~」

「それよりも、篠原さんの持ち帰った情報を見てください。」

 

そういうとヤマトは端末を取り出し、横についているスイッチを押しホログラム投射する。其処に映し出されたのは、バラン星と、マゼラン側ゲートの存在。そして、大集結しつつある敵の艦隊だった。

 

「こ、これは」

「篠原さんが持ち帰った情報の中に、このバラン中心部に、人工構造物があるというのがありました。恐らくこの星は、ガミラスが人工的に作り出した星だと考えられます。そして、現在このバランに、一万を裕に越える数の敵が集結しつつあると言う事です。」

「ヤマト、回避航路は既に策定済みだよ。」

「いえ、このまま行きます。敵中に活路を見いだすのです。」

 

「ヤマト、沖田艦長に似てきたね。」

「そうですか?」

「うん、言うこととかね。」

「それは光栄ですね。全艦、発進準備!」

 




次回、宇宙艦これヤマト2199第五章第4話「バランの戦い〔前編〕」
人類滅亡まで、後、265日

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
えー、読者の皆さま。題名に『亜空間ゲートを越えて』と書いてありますが、読んで分かる通り、今回は亜空間ゲートを越えていません。すみません。次回には絶対に越えますので、今しばらくお待ち下さい。次回は、前、後編編成と成っていますので、どこで切れるか予想しながらお待ち下さい。

ヤマト「本当に申し訳ありませんでした。」

次回もぜひお読み頂けましたら幸いです。


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バランの戦い〔前編〕

篠原が身を呈して持ち帰ったバランの情報には、多くのガミラス艦が集まってきていると有った。そんな包囲網を、ヤマト達はどうやって突破するのか。


「全艦、発進準備!準備が整い次第、作戦を説明します。」

「「「了解」」」

 

「作戦概要、と言っても簡単な説明ですが、今回は亜空間ゲートを越えた直後、私は直進し、バラン内部の人工物を確認します。イセはムツ、フブキ、アカシ、オオヨドを連れて左に散会、ソウリュウはハルナ、ヤハギ、アマツカゼ、ハマカゼを連れて右に散会してください。越えた直後に全艦第一戦速に移行。そのまま敵の包囲を突破。イセ、ソウリュウ隊は、マゼランゲートに到達し次第突入。先にマゼランへ。私は、波動砲での破壊と同時に重力アンカーを解除。マゼラン側へ突入します。」

「危険だよ。ヤマト」

「確かに危険です。ですが、これを成し遂げれば、敵の多くを殲滅することが出来るのです。そうすれば、今後の航海も少しは楽に成ると思うんです。」

「でも………」

「ソウリュウ。私は別に沈もうとしているわけでも、沈む気も有りませんから。」

「信じてあげたら?ソウリュウ」

「イセ………」

「ヤマトが約束を破ったこと有った?」

「無い」

「なら信じなさいよ。周りから見ても、二人はいいパートナー何だからさ。」

 

〔〔〔然り気無く二人の反応を見るつもりだ!!〕〕〕

 

「「パ、パートナー///」」

 

「いや、何で二人して赤く成ってるのさ」

「「な、成って無いです(もん)!」」

 

 

「はいはい、そうだね。それよりヤマト」

「え、えぇ。これより作戦行動を開始します。全艦、亜空間ゲート突入!!」

 

ヤマトの指示により、全員が亜空間ゲートに入っていった。

 

亜空間ゲート内部

 

「これが、亜空間ゲート。ワープとは又違った感触ですね」

「でも、意外と、きつい気がするんだけど」

「で、ですね。」

 

イ「(小声)こ、ここでもイチャつけるとは……」

ア「(小声)た、確かにそうだね。」

ヤハ「(小声)いや、あれ、イチャついてるのか?」

ハ「(小声)きっとイチャついてます。」

ム「(小声)辛そうにしているように見えるのだけど?」

 

「皆さん。もうすぐフェイズ2に移行しますよ。」

「まさか、あの渦に入るの?これ、大丈夫!?」

「問題ないはずです。行きます!全艦、フェイズ2移行!!第一種戦闘配置!!突破します!!」

 

バラン

「Rispondere alle porte sul lato Galactic!! Qualcuno sta cercando di apparire qui !!(銀河方面側のゲートに反応!!何者かが、ここに現れようとしています!!)」

 

「全艦突破完了。作戦行動に移る」

「イセ、ソウリュウ。お願いします。」

「「了解!」」

 

「第一戦速!主砲副砲は左右展開!撃ち方始め!!」

(撃ち~方~始め!!)

 

ヤマトの主砲から放たれた蒼白い閃光は一本づつ線を描き敵艦に命中した。

 

「艦首魚雷、両舷対空ミサイル、ってーー!!」

 

「La nave Telon irrompe nel gruppo in via di sviluppo 6 Ulteriormente in corso(テロン艦、展開中の第六群を突破。更に進行中)」

「Questo è esattamente il post del dio che mi lancia a Yamato Successo !! (これぞまさに、我にヤマトを討てとの神の掲示。成敗!!)」

 

「各シャッター閉鎖!このまま前進します!」

(左舷防核に直撃弾!)

(左舷高射砲、応答しろ!)

(右側底部に被弾!)

 

「主砲、撃つ手をやめないで!!ってーーー!!」

 

(バランの重力に、捕まった!)

(引きこまれます!)

 

「Una nave Telon, un modello affondato vicino a Balar Equator(テロン艦、バラン赤道付近にて沈没した模様)」

「Per dire che un nemico di questo grado non può essere sconfitto, il nome del lupo è caduto,(この程度の敵一人倒せぬとは、オオカミの名も落ちたものだな、ドメル)」




次回、宇宙艦これヤマト2199第五章最終話「バランの戦い〔後編〕」
人類滅亡まで、後、263日

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ヤマト「次で五章が終わるということは、遂に七色星団ですね」

ああ、リメイク版だとなかったけど、オリジナル版だとあったドメルからの通信をどうしようか悩んでいるんだ。

ヤマト「一回戦っちゃってますから、リメイクの方でいいんじゃないんですか?」

やっぱりかー。それより……

ソウリュウ「ヤマトー、一緒にお昼食べよー」
ヤマト「少し待ってくださいね」
ソウリュウ「後、イセから映画のチケットと、ムツからディ○ニーのペアチケもらったから、明日一緒にいこー」
ヤマト「ディ○ニーですか…、行ったことがないんですよね……」
ソウリュウ「ならいこ!楽しいよ!」
ヤマト「ですが、私よりも、ほかの人と行った方が楽しいのではないですか?」
ソウリュウ「ヤマトは私と行きたくないの?ディ○ニー」
ヤマト「行きたいです……」

君たち、予定についての話は別のところでしてもらえる?後、一回爆発して。

ソウリュウ「ムツじゃあるまいし、そんなことしないよ~」

もういいや。勝手にイチャついてて。

それでは、また次回


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バランの戦い〔後編〕

銀河方面側のゲートを使用し、バラン星へ来たヤマト達。ヤマトは、敵の引き付け役と人工構造物の確認のため、単身バランに突撃する。ソウリュウ隊イセ隊は、マゼラン側ゲートに近づいていた………


「此方ソウリュウ、イセそっちはどう?」

『もうすぐゲートに到達する。ソウリュウの方は?』

「此方も同じ」

『了解』

 

――――――――――――――――――――――

「くっ!バランの重力に捕まった!引き込まれる!」

 

〔どうすれば……このままでは………、いや、このまま引き込まれて沈んだ様に見せれば……〕

 

 

「Una nave Telon, un modello affondato vicino a Balar Equator(テロン艦、バラン赤道付近にて沈没した模様)」

 

「Per dire che un nemico di questo grado non può essere sconfitto, il nome del lupo è caduto,(この程度の敵一人倒せぬとは、オオカミの名も落ちたものだな、ドメル)」

 

――――――――――――――――――――――

 

「イセ!!ヤマトの反応が!!消失したよ!!私見てくる!」

『止めて!!ソウリュウ!ヤマトならまだきっと無事よ!』

「何でそんな事言えるの!」

『この突破作戦の説明を聞いてなかったの。ヤマトはバラン中心部に潜む人工物の確認に向かったのよ。』

「本当に?」

『貴女が本当にヤマトを好きなら信じてあげなさい。』

「すっすすす//好きって///何言ってるの//!でも、信じなきゃ始まらないよね…………うん、信じる。生きてるって」

 

――――――――――――――――――――――

 

「Bandiera di Gelugamesh!!(ゲルガメッシュ旗艦!!)」

「Cosa !!(何か!!)」

「C'è un oggetto che sorge vicino all'Equatore Balun!(バラン赤道付近に、浮上する物体有り!! )」

「Quello che ho !!(何ぃ!!)」

 

――――――――――――――――――――――

 

「此方ヤマト、敵の人工構造物を確認!これより、波動砲の発射シークエンスに移行する。友軍全艦は、至急マゼラン側ゲートに突入されたし!」

『此方イセ突破隊、了解。これより、フェイズ3に移行する。』

『此方ソウリュウ隊了解。大マゼランでまた会おうね、ヤマト』

「えぇ、もちろんです。」

〔また無事に、向こうで会えますように。〕

「浮上!最大戦速!!艦首艤装結合!!targetスコープオープン!!」

 

「Yamato! Yamato è arrivato!(ヤマトです!!ヤマトが浮上してきました!!)」

「Che cos'è !! Tutte le navi, attacco !!(何だと!!全艦、攻撃!!)」

 

「艦首回頭180°、発射弁開け。セーフティロック0、強制注入器作動を確認。最終セーフティ解除!」

(重力アンカー、解除準備良し!)

「発射10秒前。対ショック対閃光防御!5,4,3,2,1、発射ーーーー!!」

 

ヤマトの撃った波動砲は、敵の艦隊には当たらず、バランを狙っていた。

 

「È quel cannone? Scarsamente, dove miravamo(あの大砲か。下手くそめ、何処を狙って)」

「Anomalia nel sistema di controllo dei balun! Pianeti, crollo !!(バラン中心部の制御システムに異常!惑星、崩壊します!!)」

「Ritirate !! Tutte le navi si allontanano immediatamente !!(て、撤退!!全艦直ちに離脱しろ!!)」

 

「重力アンカー解除!!総員、衝撃に備えよ!!」

 

その直後、波動砲を撃っているヤマトは後ろに進み出した。

 

「っ、くっ」

 

波動砲を撃ちながら亜空間ゲートに突入したヤマト。その直後、マゼラン側ゲートは崩壊し、破壊された。

 

――――――――――――――――――――――

「っ、んぅ、」

「ヤマト、起きて」

「ソウリュウ?」

「そうだよ、皆無事にマゼランに来られたよ。」

「良かったです。シオイさん、周辺の敵反応は」

『確認できない。問題なく来られたみたい』

「良かった。…………あれが、大マゼラン」

「私達、ここまで来たんだね」

「えぇ、やっと、やっとイスカンダルへ行ける。」

 

マゼランゲートを抜けた艦隊の皆は笑顔で、「ここまで来たんだ」など様々に口ずさんでいた。

 

「皆さん。私達は確かに人類が到達しえなかった所までやって来ました。ですが、未だに敵の母性の位置が解っていません。銀河系を抜ければ少しはましになると思っていた敵の攻撃も、マゼランに近付くに連れて激しく成ってきています。最悪、大マゼランに敵の本星が有るかも知れない以上、気を緩めることは出来ません。それに、まだようやく1/4が終わった程度です。後3/4残っているのです。もうすぐで半分です。頑張りましょう!!」

「そうだね。それに、この前の敵。銀色の超弩急戦艦。ゼルグート級だっけ?あれもまだ居るしね。」

「そうです。此処からが本番です!!」

「張り切って行きましょーーーー!!って、ムツキちゃんなら言ってたと思います。」

「そうですね。では、気合い、入れて、行きましょう!!」




次回、第六章『七色星団の戦い』
次回、第六章第一話『決戦七色星団!!〔前編〕』

人類滅亡まで、後、256日

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と、いうわけで終わりました。

ヤマト「次回、何だか嫌な予感がするんですけど………」

?もちろん波動砲は一時使えなくなるけど、別の艦に刺さるよ。ガルントのやつ

ヤマト「そうではないんですよ。影で何者かが私とソウリュウに何かをしようとしているような……」

き、気のせいじゃないかな~?それよりも、七色星団では、我が艦隊から誰かが雪と共に拐われるよ。ダレダロウナーボクニハワカラナイナーー

ヤマト「守りますから、絶対に!」

やらせはせんよ、ヤマト!


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七色星団の戦い 決戦七色星団!!〔前編〕

亜空間ゲートを越えたヤマト艦隊の目の前に、到達すべき大マゼランが広がる。その先に待つ敵とは………


「皆さん。このホログラムを見てください。」

「これは?」

「七個の惑星?」

「はい。我々は便宜上、ここを七色星団と呼びますが、ここはイオン乱流が有り、一度呑み込まれると、脱出はほぼ不可能と言われているところです。」

「回避航路は既に策定済みだよ、ヤマト。」

「有り難う、ソウリュウ。でも、今回は敢えてここを突破します。」

「何でさ!自殺行為よ!それは!!」

「イセ。この前のゼルグート級を覚えていますか?」

「うん」

「ここは、サレザー恒星系の一歩手前の場所です。もし敵が、我々がイスカンダルヘ行くのを阻止しようとしているのならば、ほぼ必ず彼の時の指揮官が来る筈です。」

「だからさ!何で死の危険が有る所を行こうとするのさ!」

「あの指揮官、いえ、あの艦とは決着をつけなくてはいけないんです。七色星団は、イオン乱流が激しいことも在り、広域レーダーは使用が出来ません。又、七色星団に到着直後、イセ、ソウリュウ、そして私の航空隊を展開します。これよりワープを行い、七色星団へ向かいます。全艦、第一種戦闘配備のままワープに備えてください!」

 

――――――――――――――――――――――

 

「Quanto è stato difficile trasformarlo dal reparto di sviluppo tecnologico ……(あれを技術開発部から廻してくるのが何れ程大変だったか……)」

「Sono grato. Segretario Thalang〔感謝してます。タラン長官)」

「Ma cosa diavolo pensi di usare per queste cose(しかし、あんなものまで、一体何に使うつもりだ)」

「Pensando ad una piccola idea segreta(ちょっとした秘策を考えまして)」

 

「Nobile fiore blu che fiorisce nella terra Nessun mio canto di risonanza della mia città natale di giubilo La protezione di Dio continua con noi Continua a Garlegan Millon Lodate la vittoria del paese(蒼き 花咲く大地 気高き我が故郷よ 響け歓喜の歌 神の加護は我らと共に在り続けん ガーレガミロン 称えよ祖国の勝利を)」

 

「Lancio di tutte le navi!(全艦発進せよ!)」

 

ゲルバデス級のダロルド、三段空母のランベア、バルグレイ、シュデルグ、次元潜航艦のUX-01、ドメルのゼルグート級[ドメラーズⅡ世]が、第二バレラスを通過する。

 

「Notificare tutte le navi sul corso. Corso 728, obiettivo, sette gruppi di stelle a colori !!(全艦に針路を通達する。コース728、目標、七色星団!!)」

 

「「「comprensione(了解)」」」

 

――――――――――――――――――――――

「全艦、ワープ完了。シオイ、次元振は?」

『無いよ。』

「了解。問題ないみたいだよ、ヤマト」

「分かりました。全航空隊、発艦準備!!敵反応を確認し次第発艦!!パイロットは機内で待機。総員、第一種戦闘配置!これより、イオン乱流による電磁嵐が激しくなります。広域レーダーから光学レーダーに切り替え!!」

「結構揺れるね。艦内は大丈夫かな?」

「何言ってるんですかソウリュウ。大荒れの日の海の方がもっと酷いですよ。」

「こんな状況で、良くそんな話が出来るな。ヤマト」

「ヤハギさん、慣れですよ。」

「……そうか」

 

――――――――――――――――――――――

「Senso di occorrenza, direzione delle 9(感有り、9時の方向)」

 

「Input dal segugio. Le pecore entrarono in una foresta di esitazioni(猟犬より入電。羊は迷いの森に入った)」

「Da questo punto passare all'azione operativa(此より作戦行動に移る)」




次回、第六章第二話「決戦七色星団!!〔中編1〕[敵航空隊の猛攻]」
人類滅亡まで、後、253日

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ヤマト「遂に七色星団ですね。」
ソウリュウ「いや~、ここまで来たねぇ」

そうだなぁ~って!!何故ソウリュウが此処に!!

ヤマト「私が呼びました」
ソウリュウ「私が呼ばれました。」

まぁ良いや。それで、七色星団と言えばやっぱり、オリジナル、リメイク共にあるドメルの自爆だけど、ヤマトに聞こう。

ヤマト「何ですか?」

第三艦橋どうしたい。

ヤマト「リメイクでお願いします」

了解。それでは。読者の皆様に問題です。答え合わせは〔中編2〕でやります。

中編2では、ヤマト艦隊の一人が、雪と共に拐われてしまいます。そこで、此処に書いた艦娘の誰かが拐われていきます。コメント欄に答えを書く必要は在りませんので、ぜひやって見てください。

1,ソウリュウ(え?)

2,イセ(いや!)

3,ヤハギ(ふざけるな!!)

4,シオイ(やめて!)

5,ヤマト(主人公ですよ!?)

6,アカシ(酷いことするつもりでしょ!エ○同人みたいに!!)しねーよ!

以上です。それでは次回、お会いしましょう。


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