「我が名はむきむき。紅魔族随一の筋肉を持つ者!」   作:ルシエド

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あとがき

 終盤はリアル事情のせいで変な投稿時間になることが多かったです。でもそんな時間にすぐ感想くれた方も居たりして嬉しかったです。かしこ。

 自分はこの作品を書き始める前に、こんなことを活動報告に書いておりました。

 

> 最初は

>「お、紅魔族主人公でダブルヒロインか?」

> と読者さんに思われて

>「ちげえ、この主人公ゆんゆんとかと同じ、めぐみんに攻略されてるヒロインの一人だわ」

> と思われて途中から

>「この主人公はカズマさんのヒロインだったんや!」

> となり最終的に

>「エリス様マジ女神」

> と言われるような、原作リスペクトっぽい話になればいいなあ……と思います(小並感)。

 

 それっぽくなっていれば幸いです。WEB連載をリアルタイムで追っていた時は、めぐみんの正ヒロイン感とエリス様の真ヒロイン感に心奪われていた記憶があります。

 上記の他にも、こんなことも活動報告に書いておりました。

 

>最初から最後まできっちり詰めたfeat。ファジーに始めて地味に隙間を詰めた課金。なので今回は、間に余計なエピソードを自由に入れられる感じにしたいなあ、と思います。

>基本は1~2話完結構成で、章ごとに完成させるべき本筋を用意。

>あれですね、ゲームによくある『いつでもメインシナリオを進められるけど、やろうと思えばたくさんサブイベントをこなしてレベル上げやアイテム集めができる』ってやつです。

>あれっぽいストーリー。

>メインストーリーとシナリオクリアがあるオープンワールド? 的な。

>人間関係の軸ワードは「あの人が一番最初だったから」。

>戦闘関係の軸ワードは「ギャグで流せないクソバランスの世界」。

>まだ追加されるやもしれません。

 

 この作品は設定とイベントだけを最初に積み上げておいて、それを切り崩したりカットしたり繋げたりして話を作りました。大体平行世界五つ分くらいですね。

 なので自分にしては珍しく結構想定外の流れが多くありました。話というか、キャラ単位で見ると割とそう思います。

 一部のイベントは描写を完全に放棄したため、描写されてないだけで起こっていたという設定のイベントも、起こっていないという設定のイベントもあります。

 実際イベントが起きたかどうかは、皆さんの想像におまかせするということで。

 

 

 

【主人公】

 

・むきむき

 「ワードで作った主人公」。

 「いつだって正直で居ることができれば、自分の発言の矛盾に気を付ける必要は無いんじゃないかな」とかそういうワードを接いで作ったキャラです。

 方向性としては『気弱』で『泣き虫』だけど『巨躯のマッチョメン』というところにも見られますが、ギャップや落差を意識してキャラ作りしました。

 「仲間と弱点を補い合う」「心の弱さを体の強さでなかったことにはできない」など、キャラの設定を文章ではなくワードの継ぎ接ぎで作っていくのは楽しかったです。

 

 「君がどんなに卑下しようと、僕は君が凄い人だって知ってるよ!」と言うタイプ。

 むきむきが信頼して期待した人が期待に応えてくれなければ、その人諸共むきむきも死ぬので、何気に死にやすいタイプです。

 むきむきが重傷を負う頻度はPT内でも相当に多かったと思われます。頑丈なくせに。

 

 頑張ろう、君は凄い、とむきむきに褒められた人は彼に信頼され、期待されます。

 むきむきが褒める度合いはなんだかんだいってその人の本質を見てるので、絶対に越えられないハードルになりません。

 「がんばって!」「すごーい!」の嵐でその人間に限界を越えさせて、全力の上限値でやっと越えられるハードルを越えさせたりします。

 時々自分から踏み台になりに行って、その人を跳ね上げてハードルを越えさせたりします。

 

 なので『頑張れる人』はむきむきの声を受け頑張り、成長していきます。

 『頑張れない人』はむきむきの声を受けても頑張らないので、褒められるだけです。

 特に「しょうがねえなあ」と言いつつ期待に応えてしまう人は、むきむきの周囲に置くことでガンガン結果を出し、ガンガンその能力を伸ばしていきます。

 期待に応えるためにスキルフルアームズになり、爆殺能力を様々な形で応用し、ハンスの死体を使って毒攻撃したりするようになるわけです。

 アクアが言っていたカズマとむきむきが互いを高め合うという相乗効果の裏には、こういう設定もあったりしました。

 

 カズマが「お前らああしろこうしろ」と指示を出し最高の結果を出すなら、むきむきは「君ならあれが出来るこれも出来る」と期待し結果を導きます。

 

・靴

 むきむきの武器です。繋いだ手が切り飛ばされても、の展開に繋げるためのものでした。

 でも本質的には武器ではなくて、彼の旅のお供です。

 前に進む彼の足を守るものです。

 幽霊さんが言った「この素晴らしい世界を見て回れ」という言葉を実現させるためには、最も大切であると言えるものです。

 

・ペンダント

 スピンオフのウィズの仲間の、毎日祈りを込めたペンダントが至高の触媒になる、という設定。

 WEB版魔王戦の、女神の髪の毛を入れたペンダントは魔王が触れればそれだけで火傷してしまうほどのものになる、という設定。

 その二つを合わせたものです。

 ペンダントに毛があるせいかむきむきは怪我ある状態が増えてしまったのかもしれません。毛がない方が怪我ない未来がつかめたやも。実際はどうだか知りません。

 話の都合もありますが、ペンダントの中に入っている紅魔族の髪の毛は、むきむきが最初に里を出た時にむきむきの味方だった人の髪の毛しか入ってません。特別感ありますね!

 

・恋愛関係

 エゴが薄い。自分勝手に行かない。欲求が少ない。

 ないわけではないけれど欲求を理性で押さえ込めてしまう。

 別の言い方をすれば、根が引っ込み思案で本音をどこかへやってしまうのが得意な性格。

 また別の言い方をすれば、他人の欲求を自分の欲求より優先しがちな、周囲にとっての『都合がいい人』になってしまう少年。

 なので恋愛ポテンシャルは結構低いです。

 恋愛における最強の性格タイプは泥棒猫、とか本で書いてる人もいらっしゃるくらいですしね。

 彼は恋愛においてはとことん誠実で、それが最大の武器です。

 

・ゼル帝

 お兄ちゃん。

 転生先って別に人間に限らなくていいじゃん、という発想から生まれた存在。

 没エルロードイベントで体を入れ替える神器が運び込まれ、芸達者になる魔法でオウムのようにキーワードをオウム返ししてしまったゼル帝により神器が発動。

 ゼル帝がブルードラゴンの肉体をゲッツしてアクアがカズマにドヤるという未来もありましたが、アクアがドヤる未来は抹消されました。

 

・ちょむすけ

 ペット。正確にはめぐみんの使い魔。

 むきむきに密かにめっちゃ加護を送っている邪神。というかウォルバク戦後はちょむすけのパワーソースは大体むきむきに注がれてます。

 現在は確か誕生(分離)から九年、九歳だったと思います。

 ルシエドが密かに魔法少女年齢とか呼んでる年齢ですね。

 ちょむすけは九歳の女の子。でも魔獣となって暴走するシナリオもありました。それがあったらウォルバクシナリオをカットしてこちらがウォルバクメインシナリオになってたかもですね。

 

・カズマ

 ご存知原作主人公。

 この作品ではもうひとりの主人公。

 むきむきの戦闘関連のステータスはカズマと組み合わせると最強になり、めぐみんやゆんゆんと組み合わせても凶悪になるようデザインされております。

 なのでコンビとしてはむきむきとカズマのコンビが最も強いです。

 むきむきがエピローグ以降ではターンアンデッドを覚えるのでカズマの潜伏暗殺コンボを邪魔するアンデッドが息をしなくなります。

 

 笑えるクズがカズマさんなら、笑えないクズがDT戦隊。

 笑い話で終わらせられるのがカズマさんなら、笑い話で終わらせられないのが以下略。

 でもきっと来世では別の道を行ってると思われるDT戦隊。

 まあカズマさんは全てを忘れて来世で幸せになるとかどうなん、今この人生をよくして今の自分のままで生きたい、って人なのでそこら辺でも対極ですが。

 基本的に自分が嫌いな人、自分の能力に自信がある人はカズマさんの対極です。

 自分の能力の低さを受け入れつつつも、全く卑屈なところを見せず、自分が嫌いな様子もないカズマさんはとてもいいキャラだと思いました。

 

 地球とこの異世界の物語と関係を繋ぐ人の一人でもあります。

 

 

 

【仲間】

 

・めぐみん

 メインヒロイン。

 イベント次第ではカズマさんとむきむきで三角関係になるかもしれなかった人。まあ三角関係と言ってもカズマとやたら仲良いめぐみん見てむきむきが膝を抱える、みたいな感じでしたが。

 でも却下。今の形に落ち着きました。何故か?

 むきむきとカズマさんの友情がとんでもなく強くなったからです、以上!

 

 喧嘩しないアムロとシャア、喧嘩しないカズマと龍鳳の間に女が入っても、どことなく茶番感しかしません。

 翔太郎とフィリップの間に女を入れて三角関係にする意味があるのか? みたいなもの。

 スタードライバーのタクトとスガタみたいにするという手もありますが、カズマさんが受け身の人なのでそれも難しい。

 元々三角関係イベント入れなければ発生しない関係だったので、ここのカットの影響はそんななかったと思います。

 

 三角関係イベントはめぐみんからカズマへの好意はむきむきの勘違いだったパターンと、むきむきが告白してめぐみんにフラれ、そこから立ち直って強くなるパターンもありました。

 子供の頃からの初恋が破れて強くなるパターンです。まあ真っ先に切り捨てられたイベント案でしたが。

 その場合はゆんゆん単独ヒロイン化、ミツルギが失恋仲間として励ましに来る未来もあったと思います。

 まあ採用しなくて良かったんじゃないですかね! 明らかに人選ぶ要素!

 

 総じてめぐみんは一途で、愛情深い人。

 本編のシナリオでは序盤はむきむきを立ち直らせる精神的支柱兼ヒーローとして描写していましたが、途中からはむきむきにそれが必要なくなり、後半戦ではむきむきがめぐみんを励まして立ち直らせ、むきむきがめぐみんのヒーローとなっていました。

 ギャルゲー的に言えばギャルゲープレイヤー(めぐみん)が攻略対象(むきむき)を攻略して好感度カンストさせたら、後半の一枚絵付きイベントでプレイヤーが攻略対象にノックアウトされた感じでしょうか。

 

 コロナタイトで火力超強化。本作の最終決戦では対魔王戦のため温存されましたが、本来野外での軍VS軍の戦争において彼女を敵に回すことは、死を意味します。

 赤壁の戦いで三軍纏めて吹き飛ばして全員壁の赤いシミにすることができるでしょう。

 

・ゆんゆん

 メインヒロイン。

 めぐみんに勝てない人。めぐみんに勝ちたい人。でも最後にはめぐみんに勝つことが目標ではなく、好きな人をゲットする手段となった人。

 めぐみんに勝てないかもと不安になったり、ボツられたイベント案ではめぐみんにフラれたむきむきのメインヒロインになっていたりと、とにかくめぐみんの恋愛強者っぷりに押されていた感があります。

 それでも本編でロスタイムまで粘りきったのは、作者の連載開始当初の予想を遥かに越えた粘りだったと思います。

 

 実は今まっとうな意味で紅魔族で一番強い人。

 魔力総量も多く、使える魔法も多彩で、本編全体を通して魔王軍幹部ですらぶった切れるライト・オブ・セイバーをぶっ放しまくっております。

 エピローグ後はむきむきの召喚魔法登録を解除し、むきむきはそれに安心しましたが、めぐみんはそこにゆんゆんの凄まじい覚悟を見て警戒を強めました。

 恋愛的にも精神的にも戦闘力的にも胸的にも、物語を通して少しづつ成長していったキャラであると思います。

 

・アクア様

 知性はクーリングオフされました。

 

・ダクネス

 むきむきに優しくされたり、女性扱いされると好感を持つが萎える人。

 カズマにぞんざいに扱われたり、雑に対応されると興奮して惚れる人。

 第一印象が良かったためむきむきには結構頼りにされてます。年上のちょっと変だけど頼れるお姉さんくらいには。

 

 カズマに対し「こんなやつを好きになるのは私くらいだろう」と思っていたらアクアが怪しくなり、エピローグ後にはアイリスも結構怪しくなくなってきて大ピンチ。

 何せ魔王を倒した勇者の血を取り込むのはベルゼルグ王家の伝統。そりゃもうピンチです。

 恋愛的には基本受け身で周囲に流されやすいダクネスさんなので、此処から先は中々苦戦すると思います。頑張れダクネス!

 多分もうむきむきがプラズマ手刀叩き込んでも当たりどころによっては傷もつきません。

 

・クリス

 実は作中で全く正体がバレなかった人。

 バレるイベントの用意はあったものの一切バレなかった人。

 彼女の個人イベントが有った場合、むきむきに盗賊の技量を信用され、クリスという個人として信頼され、女神としては信仰されるという部分を描写する話になっておりました。

 クリスとエリス、どちらにも別々の感情が向けられ……という話ですね。

 

 エピローグ後のむきむきはなんやかんやあってウォルバクアクアエリスから均等に力を貰って行使するタイプのモンクになりましたが、メインはエリスです。

 むきむきの冒険者稼業にエリスが頼んだ神器回収の依頼が加わり、悪しき悪魔をアレン・ウォーカーばりに左手で殴ってぶっ飛ばし、エリス様に彼が色々お礼を貰ったり。

 まあそんな感じの日常になります。

 没バニルイベントではむきむきがバニルに魂を売り渡し、バニルの助力を得る代わりに死後地獄でバニルの奴隷となる契約を交わしたため、エリスがむきむきに死後天界に送られ女神の下でずっと働く契約をぶち込むことで、事実上無効にするというウルトラCもありました。

 

 基本的には善意と慈悲と愛の人。

 けれど原作でも

>「一番弱い職業の人が魔王を倒す。そっちの方が、格好良いじゃないですか!」

 と言っており、堅実な道より『この人に勝って欲しい』という願いや想いを優先するという面も持っている人です。

 彼女はこの作品でも、信じて賭けて幸運にも勝ちました。

 

・ミツルギ(とその仲間二人)

 クリス同様、パーティインはしなかった人。

 彼については描写すべきことは大体作中で書ききった感あるので特に言うことはないです。

 これから先もカズマとは微妙に仲が悪く、むきむきとは仲が良く、でもカズマとむきむきの実力両方を評価している、といった距離感で接してくれるでしょう。

 強いて言うなら、ミツルギは『引き立て役』で終わらないよう気を付けました。ミツルギの取り巻きの二人も、『ハーレムメンバーという名のアクセサリー』にならないよう気を付けました。

 クレメアとフィオは、アクセルの街が無数の安楽少女によって陥落され、それをむきむき・クレメア・フィオ・リーン・キースの五人で奪還するイベント採用して、もっときっちり掘り下げて見てもよかったかもですね。まあテンポの問題で投げ捨てたわけなのですが。

 

 

 

【没イベント抱えたその他の人(一部)】

 

・レイン

 平民上がりの貧乏貴族の娘で一般の生活にも詳しい、という独自設定を裏に貼っておいた人。スピンオフとWEB版のカズマの王城戦での台詞からの捏造ですね。

 彼女の採用されなかったイベントはカレン・ドネリーも絡む貴族イベント。おかげでカレンが影も形も存在しません。

 カレンの出番とか刹那で忘れちゃいました。まあいいか、あんな貴族……

 

・クレア

 ベルゼルグ貴族の清浄化を図るハイパークソレズ大戦でむきむきと共闘。

 アイリスを狙う不埒なレズ貴族を全員排除し、アイリスの周辺からレズの影を一掃しました。

 最後にはアイリスの側にはクレアとレインだけが残ったそうです。

 

・サキュバスクイーン

 設定だけ居た人。

 カズマさんが「魔王軍相手に商売してるサキュバスが居るらしい」「サキュバスは人が居なくなったら困るだろ」「サキュバスに頼んで魔王軍の情報抜けるんじゃないか?」「ヤッた後は口が軽くなるぞ」と提案するというシナリオで出て来るオリジナルキャラです。

 氷の城に住み、サキュバスの元締めとなるキャラ。スピンオフによるとサキュバスは魔界の土地に帰属し、その土地を治める悪魔に従っているようです。

 なので種族としてのサキュバスを統括するキャラを用意してみました。

 ユダヤ人のように、一つの国に密集するのではなく様々な場所に拡散し、種族特性とサキュバスはこう在るべしという口伝を頼りに、サキュバスの在り方を維持するサキュバス達。

 そんなサキュバス達に道を示すキャラ。

 そういう風に設定した、偉いだけのクソニートサキュバスです。

 この人の説得に成功することで、魔王軍に情報線で勝てるようになり人間側が有利になる、という単発シナリオでござんした。

 

・ダスト

 むきむきが奇襲でやられ、敵がむきむきにトドメを刺そうとしたその時、薄れ行く意識の中でむきむきは、しょうがねえなと言わんばかりに槍を拾い上げるダストの姿を見るのだった。

 目覚めたむきむきは、あれが夢か現実かを疑い始める。

 だがむきむきは気絶してしまっていた上、ダストが「あの敵は逃げた」と嘘を言ったため、真実を確かめる方法はなくなってしまったのだ……みたいなシナリオ。

 

・アクシズ教

 ベルゼルグ王城をアクシズ教徒が占拠するシナリオもありました。

 

・アイリス

 カズマとのフラグイベントばっさりカットしてしまってすまない……(竜殺し)

 

 

 

 

 

 ルシエドは作品書いてる時、「こういうことを気をつけよう」というルールを自分に課しつつ、「面倒臭え」と頻繁にそのルールを投げ捨てています。

 

 例えば、自分が書いた作品を読む皆さんはPCに例えられます。

 

 まず読者さんが頭の中で情報を処理するのはメモリに例えられます。

 登場人物が多すぎる、世界観設定を地の文で長々と書きすぎる、といった失態を繰り返すと読者さんの頭の中で処理すべき情報が多くなりすぎてしまい、メモリ不足が起きてしまいます。

 こうなると処理落ち、情報の破損が起きてしまい、正確に情報が伝えられません。

 メモリで処理すべき情報は出来る限り少なく。

 処理の負担は出来る限り少なく。

 そうすると読者さんにするっと情報を処理してもらえます。

 

 読者さんの情報処理がメモリなら、感情処理がCPUです。

 感動している時はメモリに負荷がなくても100%、話がつまらない時はメモリの負荷だけ増えて0%の稼働率。

 これをどれだけ動かせるかで、作品の価値は決まります。

 

 グラフィックボードは、読者さんの情景想像力。

 読者さんのグラフィックボードの性能はそれぞれなので、読者さんが情景を頭の中に描けなかったなら、それは作者の責任です。

 どんな人でも頭の中に情景を思い浮かべられるよう、作者の方で皆さんの方へと送る情報を洗練させなければなりません。

 ちなみにルシエドは四苦八苦してもこれが中々上手く行ってなかったり。

 

 ハードディスクは皆さんの脳内にある情報です。

 例えばゼロ魔の二次創作を書く時、皆さんの記憶の中にルイズの姿があれば、作者がルイズの容姿を綿密に描写する必要はありません。

 皆さんの脳内の情報を利用すれば、『ガンダム』の一言で外見描写が終わることもあります。

 異世界の店の中は綿密に描写する必要がありますが、現代なら『コンビニ』の一言で終わることもあります。

 創作は読者さんの脳内情報を利用するものです。

 皆さんの脳というハードディスクに色んな情報が入っていると、作者はそれだけ描写を軽く読みやすくすることができ、軽い気持ちで大きく楽しめる作品が作れます。

 

 回線速度は更新速度です。

 別に遅くても気にしない方はいらっしゃいますが、速ければ速いほど良く、『遅すぎる』とちょっと論外になってしまいます。

 近年になればなるほど、更新速度と回線速度の速さは求められていたりしますね。

 

 メモリに負担はかけたくない。でもCPUはガンガン動かして欲しい。ディスクの情報はどのくらい利用するか。グラフィックボードはどのくらいの性能を想定するか。とにかく回線(更新)速度上げよう。

 そんなことを考えていたら、むきむきはこういったバランスに仕上がり、完結しました。

 

 イベントは元より沢山捨てるつもりで作ってあったものですが、いざ採用せず捨てるとなると少しもったいない気もします。

 が、これでいいのです。

 何かが付け足されることもあれば、何かがカットされることもあるのが物語というもの。

 彼らの物語はこの結末をもって完成であり、この完成形に後は何を付け足しても余分だと思うのです。

 

 没シナリオはここで火葬です。

 さようなら、インポルエンザでむきむき達が全滅したシナリオ。君のことは忘れない!

 この後書きをもってボツられた幾多のシナリオの供養とします。

 シモノーケ・ボーボボとか四蔵法師とかボツったキャラはどこかで復活するかもしれませんが気にしないでください。どうせどこかの作品で出た時はまるっきり別人です。

 

 さようなら、没シナリオ達。

 

 ルシエドは次に名探偵マーニー書くか、エグゼイド書くか、ホモヴィヴィッド書くか、聖杯戦争書くか、ウルトラマンヒトラー書くか、ISベイブレード書くか、ウルトラマンネクサス再構成書くか、1.5章のカルデア書くか、まるで決めていないけれど。

 次の作品を書くまでは、君達のことは忘れないよ……

 

 

 




 レクリエイターズ「スーパー創作大戦のネタに使ってええんやで?」

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