────────勝ち目がないと悟り、征夷大将軍としての権力を明け渡した徳川幕府。こうして、200年を超える徳川の統治は終わりを告げた。

だが、新政権での扱いが酷く悪かった幕臣達は、再度将軍を祀り上げて新政権に反旗を翻す。これが戊辰戦争である。

そんな戊辰戦争にて次第に劣勢を強いられていた元幕府軍は、朝廷に対し奇怪な提案を持ち出した。

────曰く、冬木なる地に万能の願望機有り。彼の者達は英雄を使い魔とし、其の願望機を使い魔の討ち合いにて奪い合うと云う。
然らば、使い魔にて討ち合うならば血を流さず、明確に勝敗を決める事が出来るのでは無いか。
此の戦にて我が軍が敗ければ、大人しく兵を退き、帝にこの地位を返上致そう、と。

朝廷側も兵の消費が減るなら、と此れに同意。
双方のお抱えである陰陽師集団、土御門の一門に聖杯の模倣品を造らせた。

喚び出される英雄は双方六騎ずつ。
元となった聖杯と違い、どれか一つのクラスが欠けるものの、呼ばれる英霊達は日ノ本に於いて高い知名度を誇る者達ばかり。強大な知名度補正が、本来より性能が劣るサーヴァント達をカバーする。


今、幕府の最後の足掻きが始まる。
朝敵と成り、再び権威を握る事が出来るのか。
  プロローグ()
  壱話 各々の心象()
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