とある斜陽王国における勘違い戦線   作:himeneko

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聖騎士、情け無用の残虐ファイトに戦慄する

ドラゴン退治は騎士の誉れ。

帝都アーウィンタールからこんにちは、聖騎士のシグルドです。

 

いやー、暗黒神(笑)は強敵でしたね。

奴さん、本性を現すや否や帝都ごと僕を薙ぎ払おうとしたので、つい本気でやっちゃったんDA☆

図体がデカくなる変身をする=即退場、というお約束を知らなかったうぬが不覚よ。

全力全開で放った次元断切の余波が、地平線の彼方まで続いて見えるけどコラテラルダメージだよね(白目

なんて悠長に構えてる暇はないんだった。

そんじゃ残党を片付けに王国へ帰りますか。

 

ところでアルシェ、白皇号に積み込もうとしてる黒焦げな金髪君はどちら様?

 

ジルクニフ皇子?

 

あー、生きてたのか。

ここで捨て置けば、間違いなく帝国市民による私刑にかけられるよなぁ。

因果応報だけど彼も被害者なんだよね……。

 

だから連れて行く?

 

流石はマイフェイバリットシスター!

皇族への憎しみより、利用された哀れな青年への慈悲が勝るなんて兄は嬉しい!

 

そんなんじゃない? 全てを失った皇子にNDKして愉悦するために生かす?

 

はっはっは、兄はわかっているとも。

そうやって悪ぶるアルシェのなんて健気なことか!(勘違い

ここは可愛い義妹の願いを叶えるしかないよね。

ではさらば帝国、また会う日まで~

 

 

 

うちのNPC相手だと流石のブレインたちでも厳しいので超速で帰郷。

アルシェ、《メッセージ/伝言》で戦況の確認を……って気絶してる!?

あ、そっか。

我が愛馬は新幹線より速いんだった(マジキチ

とりあえず風魔法で風圧を遮断しておこう。

それからフールーダ……いや、ラナーに連絡をっと。

 

『シグルド様っ!? ああ、よかった!』

 

おおう、あの冷静沈着なラナーがめっちゃ慌ててる。

フールーダが前線に出ている可能性が高い以上、ラナーが指揮を執っていると踏んでいたけど

もしかして想像以上にヤバイ戦況か。

 

『モモンガ様が! ナザリックで! シャルティアが大暴れで! 王都に侵攻が!?』

 

わかった、まずは落ち着こうか。

ゆっくりと深呼吸して、ひっひっふー、ひっひっふー(違

よし、今は要点だけ。

僕は何処で何をするのが最善かな?

 

『王都へ向かってください! 推定難度300の悪魔が多数のモンスターを率いて暴れています!』

 

了解。

そっちは大丈夫かい?

 

『こちらはトブの大森林付近の平原で交戦中です。十二魔将の半数は既に撃破しましたわ』

 

そりゃスゴイな。

闇墜ちしたとはいえ、レベル100相当のNPCなのに。

まさかフールーダがまたキチガイ染みた新魔法を開発してたとか?(恐怖

 

『いえ、魔王モモンガとその側近の方の参戦で一気にこちらが有利になりましたの』

 

喋るハムスターの次は魔王を名乗るモモンガ!?

世界は不思議で満ちているなぁ(白目

この世界のげっ歯類強すぎだろ……。

 

『ち、違うのです。彼の魔王はオーバーロード。なんでもその、……シグルド様の宿敵だと主張されていて』

 

えっ、僕はげっ歯類にとって不倶戴天の敵なの?

しかしげっ歯類の分際でオーバーロードとは恐れ入る。

でも骨でしょ?

飛膜がないなら、それただのリスじゃね?

 

『本当にご存知ありませんの? ナザリック地下大墳墓の支配者、豪奢なガウンを身に纏ったオーバーロードを』

 

ナザリック?

う~ん、どこかで聞いた覚えがあるんだけど……。

なんだっけなぁ……。

あ、モモンガさんのホームの名前じゃん!

つーかオーバーロードのモモンガってモモンガさんのことかよ!?

 

「お、お知り合い……なのですか?」

 

ああ、うん。

同好の士というか、マブダチというか、仲のいいフレンド?

 

『仲良し!?』

 

うん。

所属していた組織は違ったけど、よくパーティーを組んで冒険したよ。

タイマンのPvPもよくやったし。

そっか、モモンガさんも死んでこっちに転生しちゃったのか。

……え、転生して骨?

どうやって生まれたの?

骨も赤ちゃんから始まるの?

うわっ、なんだそれ! わたし気になります!(興奮

 

『え、ええっと……シグルド様もユグドラシルプレイヤーなのですか?』

 

廃課金勢でした(白目

ま、まあ前世の話だし今世はナチュラルボーン聖騎士だから問題ないよね(願望

というかラナーもユグドラシル知ってるんだ。

 

『前世……? やはり神人? それにしては戦闘力が……』

 

ラナー?

 

『ッ、なんでも、ありません……』

 

この騒動が終わったらゆっくり話そうか。

どうやらお互い聞きたいことがいっぱいあるみたいだしね。

 

『はい……でもひとつだけいいですか?』

 

いいとも。

 

『シグルド様が例えどのような存在であったとしても、私はずっとお慕いしています』

 

お、アルシェ気が付いたのか。

ていうか《メッセージ/伝言》の感度が急に悪くなったんだけど。

アルシェ、何かした?

 

『……(腹黒義妹ぉぉーーーー!?!?)』

 

なんか今魂の慟哭を受診したような……?(直感

おーい、ラナーさーん?

テステス、只今《メッセージ/伝言》のテスト中。

 

『……繋がっていますわ』

 

良かったよかった、断線したのかと思ったよ。

で、言いたい事って?

 

『~~~~~~ッ! 帰ってから直接お伝えします!!』

 

うおっ、びっくりした。

お淑やかなラナーでも声を荒げたりするんだなぁ(呑気

こういう時はそっとしておこう(日和見

 

『少々おふざけが過ぎましたの。そろそろ本題に戻りましょう』

 

じゃあ確認だ。

現在王都を攻めているのは難度300、つまりレベル100相当の悪魔。

そして同じタイミングで現れたのがモモンガさん。

考えにくいんだけど……悪魔の名前はウルベルト、じゃないかな?

 

『いいえ、敵指揮官はナザリックのNPC、アーチデヴィルのデミウルゴスです』

 

ほっ、良かった(安心

でもアインズ・ウール・ゴウンのNPCも暴走してるってこと?

あの優しいモモンガさんが意味もなく侵略とかするわけないし。

大体いつも無駄に苦労を抱え込む性質だったからね、彼。

許せないな。

何の関係もない王都の民を傷つけようだなんて。

前世の友人を苦しめるような真似をするなんて。

僕の聖騎士ムーブが絶対に許しはしない!

 

『あ、あのシグルド様!?』

 

王都が見えてきた!

これより突入し王都に蔓延る悪魔どもを一掃する!

ラナーは無理しないで。

モモンガさんによろしく!

 

『え、ちょ、まっ』

 

通信終了っと。

さあ覚悟しろ無情なる悪魔どもよ。

愛する民を虐げた報いを受けさせてやる!

 

 

 

 

 

 

Side ラキュース・アルベイン・デイル・アインドラ

 

 

ああ、王都が燃えている……。

 

それは突然の事だった。

親友のラナーが聖騎士団を率いて国境付近へ出撃した直後の事。

平和だった王都の中に無数の悪魔たちが攻め込んできたのだ。

悪魔たちは強大で、ミスリル以下の冒険者では太刀打ちできない程だった。

戦火はあっという間に王都中へと広がった。

 

私たち蒼の薔薇も戦った。

一匹でも多くの悪魔を討ち、民への被害を食い止めるため剣を振るった。

この身は最高位のアダマンタイト。

聖騎士団の騎士にも後れを取らない自負があった。

憧れの聖騎士様の薫陶を受けたことがあるのだから当然だ。

 

影のような悪魔を何体も、何体も斬り捨てた。

ガガーランが叩き潰した。

ティアとティナが切り刻んだ。

イビルアイが串刺しにした。

 

王城に駐留していた聖騎士団の居残り組も城下町に降りてきて奮戦している。

やはり凄まじい練度だ。

特に若い騎士の一人が悪魔を葬りながら駆け寄ってきた。

 

「私は聖騎士団グリューンリッターの準騎士クライムです。

シアルフィ公爵閣下の命により、我々は悪魔の掃討に向かいます。

冒険者の方は市民の避難誘導をお願いできますか?」

 

馬鹿にしてる、そう一瞬激高しそうになるが……

 

「ッ、危ない!」

 

準騎士クライムに突き飛ばされ石畳を転がる。

一体何を、そう思って見上げた先には何かと鍔ぜり合う準騎士クライムの姿があった。

何か、そう忍者服を纏ったクモのような異形。

それが自分より数段上の強さを持つと感覚的に理解した。

 

「女性に対して不意打ちとは卑怯な!」

 

「暗殺者に卑怯とは片腹痛い。だが我が必殺の一撃を食い止めた腕前は見事」

 

「殺気には敏感なんだ。ブレインさんの剣閃に比べれば止まって見えるぞ」

 

「一撃を止めた程度でいい気になるな。そら!」

 

クモの異形の八本足が霞のようにブレる。

その瞬間、金属を削る嫌な音が耳を貫く。

 

「こいつ速っ、ぐはあっ!?」

 

クモの瞬撃のいくつかは捌いたようだが、全てとはいかずクライムの身に鋭利な足が殺到した。

純白の騎士甲冑は無数の亀裂が走り、身体のいたる所から血が噴出する。

しかしクライムは倒れない。

血を流し傷も痛むだろうに、その足は大樹のように揺るぎなく大地を踏みしめている。

その姿に我に返った私は準騎士クライムを援護するべく魔法の詠唱に入る。

 

「援護は不要です。あなた方は市民の避難をお願いします」

 

耳を疑った。

明らかな格上、明らかな劣勢、明らかな死。

このクモの異形は一対一で倒せる相手ではないのは明らかだった。

他の騎士たちはすでに王都中へ散らばっているのか近くに居ない。

可能性があるとすれば、私たちと共闘する道だけだ。

影のような悪魔と戦っているガガーランたちは優勢なのだ。

イビルアイなら何かしらの対抗手段を持っているかもしれない。

そう言い募る私に準騎士クライムは

 

「聖騎士団大原則ひとつ! 騎士は国民の盾で在らねばならない!」

 

「こいつ、どこにそんな力が!?」

 

クモの異形を弾き飛ばしながら吠える。

 

「あなたは冒険者である前に王都の市民だ。だから絶対に守る。

俺のような孤児を救い上げてくれたあの方の背に少しでも近づけるように!

この命を賭して、絶対に守り抜いてみせるんだああッ!!」

 

「ちィ! 死にぞこないが小癪な!」

 

私はその戦いに圧倒された。

強さも速さも圧倒的にクモの異形が上だ。

しかし準騎士クライムは怯まない。

圧倒的な手数に対し、愚直なまでの防御戦を繰り広げる。

致命になるもののみ剣で弾き、それ以外は甘んじてその身で受ける。

無骨で華麗さの欠片もない泥くさい戦法。

徐々に傷は増え、流れる血量も無視できないレベルになっている。

なのにその瞳に絶望は一切ない。

 

「貴様如きにこれ以上時間は取れん。この一撃で絶命するがいい」

 

「ッ!」

 

クモの異形が勝負を決めにくる。

準騎士クライムの首筋を狙った致命の一撃。

これを喰らえば敗北、いや絶命は必至。

見ている私には回避も防御も間に合わないと分かってしまう。

なのに彼の表情は獰猛な狼が狩りの詰めに入るかのように凄惨に歪んでいた。

そして彼は死地へ自ら飛び込んだ。

 

「ぎっ、ッ、うおおおおおッ!! 武技<雪辱>!!」

 

「なっ、致命傷を受けて反撃、げひゅっ!?」

 

「ハアハア……やった、初めて……成功した……」

 

クモの異形は準騎士クライムの起死回生の武技により真っ二つに絶ち切られた。

だが代償はあまりに大きかった。

クライムが放った武技は自分が受けたダメージの数割を攻撃力に上乗せして返す斬撃だった。

その系統の武技では最下級の、しかしジャイアントキリングを行うには十分なものだ。

それ故にクライムの命は燃え尽きる寸前だった。

相討ち前提の決死行。

冒険者の自分とは相容れない精神だ。

 

なのに心を揺さぶられるのは何故だろう?

 

 

 

ともかく準騎士クライムに回復魔法を施す。

幸い私は高位の信仰系魔法を使える。

一分が何時間にも感じられる。

どうにか目立った傷を塞ぎ、彼の蒼白だった顔色も回復していく。

瀕死の重傷だが何とかなる、そう思っていたら

 

「ありがとうございます、治療してくださったのですね」

 

そう言うや否や元気に飛び起きた。

 

「私はもう平気です。私より他の負傷者をお願いします」

 

このひとは何を言っているのだろうか。

傷は粗方塞いだとはいえ、致死量に限りなく近い出血だったのに。

 

「死ななきゃ安いです。仮に死んでもシグルド様がいつものように蘇生してくれますから」

 

いつも死んでいるかのような口ぶりだ。

聖騎士団は周辺諸国最強で無敗伝説すらあるのに何故?

 

「訓練は実戦形式ですから」

 

騎士団って厳しいのね、うん……。

 

「おかげで才能のない私でも戦えるようになりました。死の恐怖に打ち勝って初めて準騎士に叙されるんです」

 

それは果たして死の恐怖に打ち勝っているのかな。

ただ慣れちゃっただけなのでは?

そう思っていたら王城付近で大爆発が起きた。

 

 

 

そこからは酷いものだった。

 

準騎士クライムを伴って急ぎ王城へ向かったが謎の高位悪魔デミウルゴスと遭遇。

あまりの戦力差に一方的に蹂躙された。

ティア、ティナ、ガガーラン、そして準騎士クライムは戦死。

私とイビルアイもかろうじて生きている、といったざまだ。

デミウルゴスは私たちに一瞥もせず、城内へと消えていった。

 

すでに回復魔法を使う余力すら尽きていた。

私に出来ることは、ただ燃え落ちていく王都を見ながら死を待つことだけだった。

あの強情なイビルアイですら悔しさと無力感からか嗚咽を漏らしている。

 

ごめんなさい、ラナー。

あなたの留守を守ることすら出来なかった。

最高位の冒険者が聞いて呆れるわよね……。

でもせめて、親友のあなたには武運がありますように……。

 

だんだん意識が闇に飲まれていくのを感じる。

 

これも魔剣キリネイラムの担い手の宿命なのだろうか。

暗黒の精神に身体を乗っ取られてしまう。

ああ、これが死……深い水底へ沈むように私の光が消えていく。

ふふっ、闇に魅入られた私にはお似合いの最期…

 

 

「まだ息がある……! 《ヒール/大治癒》」

 

 

あれ?

あれだけ酷かった傷が無くなってる?

 

 

「もう大丈夫だ。痛むところはないか?」

 

はえっ、シグルド……様……!

 

「ラキュース、君が無事でよかった」

 

あ、ありがとうございます……うぅ……。

憧れの聖騎士様に醜態を見られるなんて、恥ずかしくて死んじゃいそぅ……。

実際死にかけてたけど!

 

「君の仲間とクライムも蘇生しなくてはな。《トゥルー・リザレクション/真なる蘇生》」

 

「う~ん……はっ、シグルド様!?」

 

「身体の調子はどうだクライム。レベルダウンは最小限に抑えたつもりなのだが」

 

「はいっ! 絶好調です! 御手を煩わせてすみません!」

 

「気にしなくていい。部下を、仲間を助けるのは当然なのだから」

 

「シグルド様……はいっ!」

 

「よく頑張ったな。そのまま経験を積めば、君は良い騎士になれるだろう」

 

「本当ですか!?」

 

まるで兄と弟のようなやり取りに自然と頬が緩む。

まだ鉄火場を抜けたわけではないのに、不思議と安心感が広がっていく。

 

「シグルド……」

 

「イビルアイ、君も無事か?」

 

「あ、ああ」

 

「だったら援護を頼みたい。敵は強力な悪魔らしいからね」

 

「お前に援護など必要ないだろう。確かにあの悪魔は強かったが、お前と比べれば雑魚同然だったよ」

 

「そんな事はない。私一人では取りこぼす命があるかもしれない」

 

「私でもお前の役に立てるのか……?」

 

「そうだ、君が欲しい」

 

「え……ええーーーっ!?!?」

 

ちょっと待って。

なにを唐突にうちのメンバーをナンパしてらっしゃるんですか!?

イビルアイも真っ赤にならない!

ラナーにバレたら大変なことになるわよ!?

 

「兄様、この危機的状況の中、何をしてるの?」

 

「えっ、あの……アルシェ?」

 

「これだから節操のない性騎士は困る」

 

「誤解だ!? それとなにか聖騎士のニュアンスが違うように聞こえたのだが!?」

 

「兄様の不潔」

 

「!」

 

アルシェも一緒だったのね。

口では厳しいことを言っているけれど、シグルド様の背中に抱き着きながらでは説得力も半減よ。

え、なにガガーラン?

あの至高の童貞を紹介しろ?

 

うん、もう何が何だか分からないわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

Side シグルド

 

 

王都の悪魔を一掃して、王城前で知人と部下を回復していたら義妹に罵られた件(白目

 

違うんだよマイシスター。

イビルアイことキーノちゃんとは、そんな関係じゃないんだよ。

ただ彼女が普通に暮らせるように王国の改革を少し後押ししただけなんだってば!

だって変な仮面を着けたまま生活するなんて可哀想だろう?

今ではたまに笑顔を見せてくれるようになったし、僕は褒められることをしたんじゃないかなぁ。

まあ同じくらいの頻度で、さっきみたいに顔が赤くなるのは不可解だけどさ(有罪

 

アルシェさん?

なにやらドレスの龍がバチバチ発光しているのですが……。

ぎゃああーー! 光の龍が出た!?

そして直撃したーー!?

…………あれ? なんともないぞ。

何がしたかったんだマイシスター。

 

兄様はいつまでも私だけの兄様でいなさい?

 

はっはっは、普段から人前では絶対に甘えてこないのに珍しいな。

いいとも、アルシェが満足するまで一緒にいようか。

おや、変な顔をしてどうかしたのかい?

 

洗脳が効いてない?

 

うん、効いてないよ。

もしかして、さっきの可愛いお願いをするために傾城傾国を使ったの?

ヤバイ、うちの義妹が可愛らしすぎてキュン死しそうなんですが!(妹魂

あいたぁ!?

ちょ、アルシェさん、脛を蹴らないで!?

聖騎士ムーブが崩れちゃうからやめて!?(必死

 

ぐずぐずしてると置いて行く?

 

お、おお! そうだった。

一刻も早く陛下の下へ馳せ参じねば!

まあパパンが守ってるから心配ないと思うけどね(フラグ

 

 

 

 

 

 

 

そして玉座の間。

 

モモンガさんちのデミウルゴス君の暴挙を止めるために辿り着いた僕たちの前に広がる光景。

それは凄絶な光景だった。

それは苛烈な光景だった。

それは殺戮の光景だった。

 

悪魔ですら泣き出すであろう鬼畜の所業。

 

「デミウルゴス、お覚悟を。おおおおおおおおッ!!!」

 

「セバス、私は負けなッ、あぶぶぶぶぶぶぶぶ!?!?」

 

老紳士の情け容赦ないラッシュラッシュラッシュ!!

インテリヤクザが宙に浮いたまま落下できない程の圧倒的コンボ!

フックだ、ボディだ、ボディだ、チンだ!!

なおも老紳士のコンボが継続中。

えぐい……インテリヤクザは既に全身粉砕骨折で再起不能だろう。

なのにまだ打つべし、撃つべし、討つべし!

老紳士の暴虐は止まらない。

インテリヤクザの心臓はもう止まる寸前。

 

 

「のう、セバスとやら。もうこの辺で許してやれぬかのう」

 

 

ここでまさかの陛下からの恩情発言。

流石その温厚さで民を思いやる名君たるランポッサ三世陛下だ。

しかし……

 

 

「これは至高の御方に二心のないことを示す重要な作戦です。部外者は黙っていただきたい」

 

 

陛下の提案を一蹴。

そして止めと言わんばかりに、インテリヤクザの頸部も全力で一蹴。

ミサイルみたいに天井へ突き刺さるインテリヤクザ。

そこへまさに必殺の一撃を叩き込まんとする老紳士。

 

 

 

もうやめたげてよぉーー!?(戦慄

 

 

 




貴重な八肢刀の暗殺蟲の一体が殉職した模様(悲報
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