「むっふっふ~、これで僕好みの光景が見れそうだ。しっかりね、ニナちゃん」

怪しく笑う介入者の目的とは


読む人を多少選ぶモノかもしれませんので、ご注意ください。

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「キャスター、界渡商会ナンバー27、ニナと申します」

苦労の末、『特異点F』から帰還したカルデア最後のマスター藤丸立香。

 

彼は数日の休養の後、所長代理となったロマニ・アーキマンとダ・ヴィンチちゃん、デミサーヴァントのマシュ・キリエライトと共にカルデアの召喚室へと赴いていた。

 

「えっと、確かこの石を使ってサーヴァントに来てもらうんでしたよね?」

 

立香は床に置かれた盾の側に設置されたケース。虹色に輝く石、聖昌石が30個入ったケースを見ながら、先程聞いた説明をもう一度確認する。

 

「うん、大体そんな感じかな。カルデアの召喚に応じてくれる英霊がどれくらい居るかは分からないけど、カルデアに協力的なのは確実だ。何が起きるか、待ち受けているか分からない以上備えは万全にしないとね」

 

ロマニことドクターロマン(本人希望)は立香の質問に対し召喚を行う理由も含めて再度解説する。

 

「うんうん、なんだか所長代理っぽくなってるね、ロマニ」

 

軽く彼の肩を叩きつつからかうような笑顔を向けるダヴィンチ。

 

「先輩、過去の聖杯戦争のデータからは『触媒の無い召喚は召喚者と似通ったサーヴァント』が召喚されるそうです。カルデアの召喚システムにどのくらい影響が有るかは分かりませんが、先輩と相性の悪い方が召喚されることはまずないと思います」

 

マシュは気合いの入った表情で情報を伝え、カルデアの案内地図を側に用意している。これから召喚されるのが誰なのかを楽しみにしているようだ。

 

「ありがとう、マシュ。それじゃあ、召喚を始めます」

 

マシュに礼を言った後、召喚の為の魔方陣へと向かい詠唱を開始する。

 

 

 

 

魔方陣が輝き、現れたのはキャスターの描かれたカード。

光の中から現れたのは黒いスーツを着こなした、厳しさを感じる凛々しい女性であった。

 

華奢とは感じさせないしなやかな肢体、首の後ろで纏めた艶のある黒髪、鋭い目つきに横一文字の唇。

己にも他人にも厳しそうな印象を受ける。

 

 

「キャスター、界渡商会ナンバー27、ニナと申します。貴方がマスターですね。良き取引相手であることを願います」

 

「え、あ、あぁ、はい」

 

彼女の雰囲気に戸惑い気味にそう返すことしかできなかった立香。

彼女がその対応に何か言おうとする前に

 

「ちょっ、ちょっと待って。カイト商会、って言うのは何なんだい?僕らはそんな商会聞いたことが無いんだけど」

 

そう質問するロマニに対し

 

「知らないのも無理はありません。界渡商会、『世界を渡る』と書いて界渡と読みますが、私達界渡商会は文字通り世界を渡って商売を行います。今回は私が『界渡商会カルデア支部』の人員として派遣されました。会長が世界を脅は……コホン、説得して『商人』という概念を元に作らせて霊基登録を行い、『界渡商会の会員の誰か』が召喚されるようになっています。それと、こちらが契約書です。サインを頂ければ契約は完了ですが、よく読んでからお願いします」

 

そういって、数枚のビッシリと規約が書かれた契約書をロマニに渡す。

万が一が無いように事細かに記載されているが、それはお互いを護る為の必要な面倒事と言える。

 

「今不穏な発言が聞こえた気もするけど、気にしたら負けってヤツかな?うん、僕とレオナルドで確認させてもらうよ」

 

 

 

「あぁ、戦力が充実するまでは私も戦いますのでご安心を。商人というのは時には武力も必要としますので、真っ当なサーヴァントの方々程ではありませんが強さはそれなりにありますのでご安心ください」

 

契約書をロマニとダヴィンチが二人でチェックしている最中、商人と聞いて不安そうな顔をしていた立香とマシュに、戦力としての自分の程度を、彼女は不安を与えないように柔らかな笑顔で補足説明する。

 

「す、すみません」

「ご、ごめんなさい」

 

不安そうな顔をしていたと自覚し、不快にさせてしまったかもしれない、とすぐに二人は謝った。

 

「いえ、かまいません。戦力増強のための最初の召喚で商人を名乗るサーヴァントが来れば不安になるのも当然です。ですが、「召喚できて良かった」と言って頂ける自信がこちらには有りますので楽しみにしてください」

 

そう言って、表情は変わらないのだが、纏う雰囲気がその自信の程を伺わせる。

 

「ですので、しっかりと商品を買ってくださいね」

 

「「やっぱりお金取るんですか!?」」

 

「えぇ、商人ですから」

 

驚く立香とマシュにニッコリと笑顔で返していると、契約書を確認し終わった二人が近寄って来た。

 

「契約書の中で分からなかった部分が有るんだけど良いかな?」

 

「えぇ、どうぞ」

 

「うん、じゃぁ~」

 

と羅列していく

 

1:商品を9割引の代わりにその過程を本として商会の会長に余さず提示する、ただし外部への流出はしないと保証

2:商品はあらゆる世界で対価をもって行われた全てが該当する

3:本来の未来よりも、より多くを救うための商会の人間の独断行動、及び他の会員の介入の許可

4:特異点での、その土地を乱さない範囲での現地人との商売の許可

5:召喚者、立香への商会直通の携帯電話の譲渡

 

 

「以上なんだけど」

 

「そうですね、1は商品がそもそも高額の物が多数有ること、カルデアへの商会の介入自体が会長の意向ですので会長に提出するのは必然です。

2は文字通り、金銭のみならず物々交換も適用されます。

3は私達がまだ行けない特異点に先んじて会員が行くことも有り得るからです。会長がハッピーエンドがお好きですから。

4は例えば車の販売はしない、という感じでしょうか。その時代におけるオーバーテクノロジーはレンタルのみに限定する形ですね。食料もその土地、時代に存在しない物は販売しないつもりです。

5は万が一を危惧してです、「警戒すべきは特異点だけではない」と会長がおっしゃっていましたから」

 

「う~ん、その会長って言う人は随分不思議な人だね」

 

「えぇ、会員の(わたくし)達にも分からないことをおっしゃいますが、不要なことはしない方ですから、(わたくし)達には分からない理由が有るのでしょう。契約書の疑問点は以上でよろしいですか?」

 

「そうだね、人理修復への協力、よろしくお願いします」

 

「はい、承りました」

 

お辞儀をするロマニへ、ニナもお辞儀を返す。

数拍遅れて立香とマシュも慌ててお辞儀をする。

ほんの少し間を取ってから、揃って頭を上げると共に

 

「では、まずは無料サービスとして蘇生を行いましょう」

 

「へ?」

 

「へ?、ではありません。商人としてまずは自身の商品を紹介も兼ねて振る舞うのです。マスター候補の方々には(相手が面倒なので)眠ったままでいただきますが、職員の方々と所長さんには働いていただかないといけませんから」

 

「所長も蘇生できるんですか!?」

 

間の抜けた返事をするロマニへと分かりやすく説明するニナへ、マシュは思わず声をあげてしまう。

 

「えぇ、可能です。悪魔との取引で魂を、というのは定番でしょう?そして肉体はこの世界ではホムンクルスという実例が有りますから、何も問題ありません。当然寿命も、です」

 

「な、なんて無茶苦茶な」

 

「因みに『名前を書かれると必ず死ぬノート』、という品もあるのですが」

 

「異世界って恐ろしいね!?」

 

 

 

 

こうして始まった人理修復の旅路は、彼女によって本来とは少々異なる道程へと変わっていく。

 

――――――――――――――

オルレアンにて

 

 

「空を飛ぶワイバーンにはこちらをオススメします」

 

『とても美味しそうな見た目と香りを放つ生肉(猛毒仕込み)』

『見た目がシーソーに近い投石器』

『ミニガン(固定器付き)』

 

「物騒!?」

 

 

「野宿は危険です。こちらの簡易ホテルをオススメします」

 

『球体型カプセルホテル(ステルス自走機能付き)』

 

「眠っている間に目的地に到着します」

 

 

「呪い、ですか。オススメはこれですね」

 

『藁人形「代替り君」(呪い返し十倍)』

 

「あの、私の出番」byゲオルギウス

 

 

「本拠地ごと広域殲滅するならばこちらを」

 

『地球破壊ばk「それはダメです!!」』

 

「なんてもの使おうとしてるのよあの女!?」(ジルの魔術で偵察中)

 

 

 

ローマにて

 

「その方、商人であると聞いたぞ。余は今までに見たことが無いような芸術品など見たいがあるか?」

 

「それでしたらこれは如何でしょうか?」

 

『等身大ネロ人形』

『手のひらサイズネロ人形(ガラス製)』

 

「おぉ!!素晴らしいな!!余の美貌を客観的に見れるというのは良い!!」

 

 

「水の上を歩く、とは不思議な気分であるな、このような物を持つだけでとは」

 

『水捌けの石簡』

 

「申し訳ありませんがこちらは非売品です。貸出限定となります」

 

 

「兵士の方々を無力化するにはコレですね」

 

『対人捕獲ネットランチャー』

『暴徒鎮圧用ゴム弾入りマシンガン』

『電気ウナギ入り落とし穴:エレキホール君』

 

「最後だけなんか違くないですか?」

 

 

 

「ローマ!」

 

「ローマ!」

 

「「ローマ!!」」

 

「「ニナさんがローマだけで会話を!?」」

 

 

 

オケアノスにて

 

「貴女も商人なのですね、海賊はあまり好きではありませんが商人ならば別です。私達が支払うのはこちらです」

 

『大量の香辛料』

 

「ハッ、良いねぇ。こんだけ気前よく支払うってんなら、しっかり働かせてもらうよ」

 

「では、契約成立ですね」

 

 

「おぉ、なんともそそる姿でござるなぁ。女商人、デュフフ」

 

「黒髭とは、アレは敵ですね。殲滅します」

 

『サテライトレーザーキャノン』

 

「僕達も余波で危ないですから!?」

 

 

「ヘラクレスと鬼ごっこなどと、マスターが無理をする必要はあまり無いと思いますが」

 

『パワードスーツ』

 

「ははは、皆に役割があるからね、僕だけ安全な場所で、って訳にはいかないよ。」

 

「そうですか」

 

 

「ありが、とう」

 

「その、ありがとうね。アステリオスを助けてくれて」

 

『医療用キット』

 

「いえ、お礼はマスターにしてください。(わたくし)はあくまで商人、求められた商品をお売りするだけですから」

 

「それでも、ありが、とう」

 

「えぇそうね、貴女が居なければアステリオスは助からなかったんだもの、お礼ぐらい素直に受け取りなさい」

 

「そう、ですか。では受け取らせていただきます」

 

 

 

ロンドンにて

 

「おかあさん」

 

「ヒッ!?」

 

「ストップ、ストップですよぉ、お嬢さん。そちらのお嬢さんは、早くお帰りなさい。こちらのパンをお売りいたしますから」

 

「あ、ありがとうございます!!」タッタッタッ

 

「どうしてじゃまするの?」

 

「貴女が幸福であることを望む方がいらっしゃるからですよ、ジャックさん。今おかあさんの所へお連れしますから」

 

「ほんと?」

 

「えぇ、本当ですよ(あの方の所へ急がないと、私が危ないですしね。あの方本当に子供好きですから)」

 

 

「(どうやらシロは犠牲者が出る前にジャック・ザ・リッパーを会長の所へ送り届けたようですね)」

 

「どうしたんですか?ニナさん」

 

「いえ、なんでもありませんよ」

 

 

「おぉぉ!!カッケー!!」

 

『仮面ライダーベルト』

 

「レンタルしかできませんよ?」

 

「いいんだよ、どうせ座には持ってけねーんだし、なぁなぁ、ちょっとやっても良いか?」

 

「えぇ、どうぞ」

 

『変身!!』

 

『どうだ!?』

 

「おぉ!鎧も格好いいけど、こっちも格好いいよ!」

 

「だろだろ!」

 

 

「執筆に適した万年筆はありますかな?」

 

「どうぞ」

 

「おぉ!これぞまさに「ストップです」ふむぐ!?」

 

「作者が大変だそうですから会長から止めるよう言われています」

 

「なんと!?随分と勉強不足な方ですな」

 

「貴方の言い回しは難しいんです、下手に間違えると大変ですし」

 

「ならば仕方ありませんな!!」

 

「おい、俺にもよこせ、対価は………これで足りるか?」

 

「えぇ、十分です」

 

 

「雷、ですか。対策は万全です」

 

『対雷用充電池』

 

「なんと!?因みにレディ、その電池は」

 

「交流式です」

 

「おぉ!やはり分かる方には分かるのか」

 

「因みに魔力に変換してこちらのパワーアップに使えます」

 

「なんと!?」

 

 

ロンドン終了後

 

「ふむ、アレが魔術王ソロモンですか」カキカキ

 

「あのニナさん、どうして魔術王の似顔絵を?」

 

「こうする為です」ペタリ

 

「どうしてサンドバッグに貼り付けてグローブを装着してるんですか?」

 

「無論、こうする為です」スマッシュ!!

 

「サンドバッグが吹っ飛んだ!?」

 

 

アメリカにて

 

「流石に広いですね」

 

「徒歩での移動では時間が掛かりすぎますね」

 

『電力と魔力駆動式ジープ』

 

「先のロンドンで充電できてよかったです」

 

「ごめんなさいテスラさん」

 

 

「ケルト、戦士として直接戦えば強いのですがね」

 

『誘引香』

『トラップ各種』

 

「おの~、俺っちの罠よりエゲツナイんじゃないですかねぇ」

 

 

「ここでも呪いですか」

 

再び『藁人形「代替り君」(呪い返し十倍)』

 

「シータァァァ!!」「ラーマ様!!」

 

 

「冗談はよしこさん」

 

「貴方(の発言)こそ冗談でしょう?」

 

『男の尻に寄生する虫(対象ケルト限定:品種改造済)』

 

「ニナさん!?」

 

「ケルトの男性しか狙わないので大丈夫です」

 

 

「クロさん、医療品の補給を随時お願いします」

 

「はいはぁ~い」

 

「あら、クロ。貴方が此所の担当だったのね」

 

「あ、ニナ先輩、お久しぶりッス」

 

「久しぶり、ところで医療品の対価は?」

 

「あぁ、それなら会長の自腹らしいッスよ、『彼女の働きがそのまま報酬ってことにしておくから』だそうッス」

 

「会長らしいというかなんというか、まぁ対価で彼女と揉めるのは面倒そうだしね」

 

「そうッスね、その話しした時いきなり撃たれそうになったッスから」

 

「それ、ヒナにはバレないようにね」

 

「はいッス」

 

 

 

キャメロットにて

 

「お疲れ様ですニナさん」

 

「お疲れ様、ヒナ」

 

「手筈は整えておきましたので、あとはスムーズに行く筈です」

 

「まったく、優秀な後輩が居ると楽ができていいわ」

 

「えへへ~」

(主に食料配布と難民救助、キャンプ地の設営などで終了、あとは立香とマシュの出番を奪いかねないため:会長のオーダーより)

(あとオジマンディアス様と初代様の口調が難しいため)

 

 

 

バビロニアにて

 

「貴様が商人か」

 

「はい、英雄王」

 

「ふむ、ではシドゥリが持つリストの条件に当てはまるモノを出せ、相応の対価は出すゆえな」

 

「ではこちらを」

 

『ズラリと並んだ様々な道具

(例マイクラの木こりMOD効果の付いた斧)』

 

「ほぅ、なかなかやるではないか。(おれ)も持たぬ面白い品があるな」

 

「それが(わたくし)達の強みでもありますから」

 

「よかろう、対価は今すぐは渡せぬ、少し待つがいい。今日は休み、明日より町での仕事を振る、精々励めよ」

 

「はい」

 

 

「イシュタル様、ですか。(わたくし)は相手が神であろうと妥協は致しませんのでお覚悟ください」

 

『神殺しの逸話の武具』(ゲームと認識される世界より)

 

「なんでそんなもの私に向けるのよぉぉぉ!!?」

 

「まさか自覚が無いのですか?」

 

「アレはそういうモノよ」

 

「ご苦労なされてるのですね、英雄王」

 

 

「やれやれ、ラフムっていうのは随分と愚かだねぇ。ま、ちゃっちゃと会長のオーダーを遂行しておこっと、ニナさんに怒られたくないしね」

 

「あの、貴方は?」

 

「ボク?ボクは只の商人ですよ。お人好しな会長の無茶ぶりに付き合わされる、ね。ほらほら、早く逃げてくださいよ。道は作ってありますから、寄り道しないで、振り返らないで、真っ直ぐ帰ってくださいね」

 

「あ、あぁ、ありがとう!!」

 

「英雄王には「イオが契約通り仕事を果たしました」ってお伝えください」

 

「あぁ!!ありがとう!!イオさん!!」

 

「じゃ~ねぇ~。ヒラヒラ さてと、じゃぁ追いかけられないように、もう一仕事しますか!」

 

 

「このような泥は興味深いですね、商会にサンプルとして送っておきましょう」

 

「ニナさんそんな悠長な!?」

 

「大丈夫です。この程度の敵ならば特に問題ありません」

 

「Oh~!商人って随分お強いのネ」

 

「いや、ニナさんだけですよ。あんなに強いの」

 

「マスター、界渡商会の会員はこの程度当然です」

 

「なんだか会員の皆さんだけで人理修復ができそうなのは気のせいでしょうか、先輩」

 

「アハハハハ」

 

 

 

 

時空神殿にて

 

「最後の戦いです。(わたくし)達商会の人間も会員No.1~99までの者が救援に駆けつけてくれます。といってもできるのは商品と宝具による支援が主ですが」

 

お客様は神様です(カスタマー イズ ゴッド)

 

効果は敵と認定した相手の強化状態を解除し、様々な弱体化を行う

同時に味方と認定した相手の弱体化を解除し、様々な強化を行う

 

この宝具は商会の会員ならば全員が使用可能であり、それぞれ固有の宝具も所有している。

 

そして、その宝具を99人分重ねればどうなるのか。

 

縁を手繰り、加勢せんと現れた多くの英霊が、兵士が、玉座への道を切り開かんとそれぞれの逸話をも上回る苛烈さで魔神柱を殲滅し続ける。

 

 

 

「馬鹿な、馬鹿な馬鹿な馬鹿な!!こんな、こんなことが許されるものか!!我等が偉業を、商人風情が妨害するなどと!!」

 

「風情、とは酷い言い様ですね。貴方の眼は節穴ですか?(わたくし)達はほんの少しお手伝いしただけのこと、多くの英霊の方々がここに来てくださったのはマスターとマシュが自分にできることを模索し、頑張って駆け抜けてきたからなのですよ?」

 

「ふざけるな!!貴様の会長とやらが関与しているのは分かっているんだぞ!!」

 

「いいえ、分かっていませんね。会長はあくまで『本来の道筋よりも多くを救うため』に(わたくし)を派遣したにすぎません。つまり、始めから貴方は負けると会長はご存知だったのです」

 

「ぬ、ぐぉぉぉぉぉ!!」

 

吠えるゲーティアを尻目に、後ろから聞こえる足音にニナは振り向いた。

 

「そして、救う対象は貴方もですよ、ドクターロマン」

 

「ドクター!?どうして此処に、いえ、ドクターはレイシフト適性は無い筈では!?」

 

「貴様は、貴様はぁぁぁ!!」

 

「ははは、やっぱり知ってたのかい?」

 

「えぇ、『自分を犠牲にするような馬鹿者は叱らなくちゃね』と会長から依頼されてましたから」

 

「手厳しいなぁ。でも、僕がやらなくちゃゲーティアは倒せないよ?」

 

「いいえ、既に伏線は張ってあります」

 

そう言いつつ取り出したのは真っ黒なノート

それは『名前を書かれた者は必ず死ぬ』という効果を持つ死神の持ち物であった。

 

「それって………」

 

「えぇ、これにはゲーティアの名前を書いてあります。わざわざ名乗ってくれて有難いですね。そしてこのノートにはさらにこんな効果も有るんですよ」

 

ペラリと捲った次のページには

『ロマニ・アーキマン

子孫に囲まれ天寿を全うし老衰で死亡』

 

「こう書くことで死因も指定できるのですよ」

 

「いやいやいやいや、なんでそんなことを!?」

 

「いえ、『彼の今までを考えたらそれぐらいはないとね』と会長が仰ってまして」

 

「って、僕結婚するの!?誰と!?僕は『マギ・マリ』一筋なんだけど!?」

 

「それはですね」

 

「ロマニ様~❤️」

 

「彼女、会員No.48のシバさんです」

 

やや露出が多めな女性、手を振りながら飛んでくる。

 

「か、彼女が?」

 

「はい、彼女がです。家事能力も含めて極めて優秀ですよ。伴侶としてもかなりのオススメです」

 

「えぇい、貴様らいつまで私を無視している!!」

 

「あら、まだいらっしゃったのですか?仕方ありませんね。ロロ」

 

「はい、ニナ姉さん」

 

二振りの刀を手に、いつの間にかニナの背後に控えていた少女。

 

「マスター、マシュ。これを二人にお譲りします。これは『絆刀 縁(はんとう えにし)』。とある刀鍛冶師を真似て名付けられた刀で、お二人が紡いだ絆、縁の強さがそのまま切れ味や頑丈さになる一品です。(わたくし)からのプレゼントなのでどうか大切にしてくださいね」

 

「「は、はい!!」」

 

「では、早く倒してしまいましょう。そしてパーティーを開きましょう。お世話になった方々と楽しく食べ、飲み、騒いで、笑いあいましょう。それが、今を生き、未来へ繋げる人理の紋様となるのですから」

 

 

かくして、カルデアでの犠牲者はなく、特異点においても犠牲となったものは商会の尽力で極力減り、会長の望むハッピーエンドは訪れた。そして、これからのカルデアを密かに支援し続ける。全ては、自分が好きな光景を見るために。

 

 

 

 

 

「第二部?そんなの先回りして剪定された世界を回収して新世界に植え替えてあるよ。大切な取引相手だからね。あと、コヤンスカヤとかいう『自称』商人と僕らを混同しないでね、僕らはきちんと対等な利益を前提にしてるんだから」

 

 

 

 

 

 

一応

 

マテリアル:ニナ

 

クラス:キャスター

 

宝具

商会会員共通

お客様は神様です(カスタマー イズ ゴッド)

 

・敵全体の強化解除

・敵全体へ現存の弱体化を(OCに応じて50%~100%)複数付与(3ターン、Lv))

・味方全体の弱体化を解除

・味方全体に無敵付与(1ターン)

・味方全体に現存の強化を(OCに応じて50%~100%)複数付与(3ターン、Lv)

 

ニナ個人の宝具

『乙女の逆鱗』

 

日々様々なことに真面目に取り組んでいたため、恋愛などを経験する時間も余裕もなかった。

とあるケルトの女王と気が合う。

特定の禁句を言われると味方にも発動する。(主にギャグパート)

 

・自身に男性特攻付与(1ターン)

・敵単体に強力な防御力無視攻撃(Lv)

・敵単体にスタン付与(確定)

・確率で敵全体に恐怖付与(1ターン)

 

 

モーション

 

カットインは革手袋の手首部分を持ち引っ張ってる瞬間

 

仕込みが施された革手袋をはめ、ステップで近づきラッシュする。

みぞおちへのアッパーで少し浮かんでる時にバックステップからの突進しながら振り下ろし。

拳ごと地面に頭を叩きつける。

その光景を見ていた敵は恐怖する、かも。

 

 

そのためルーラーのマルタさんと話が合うとか。




ご都合主義万歳
こんな風な世界の外からの介入者が居ても良いかな、なんて思ったので

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