テンプレ世界で魔王城を燃やそうとする話。

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はっきり言います。
ふざけました。


カオス?あ、いつも通りです。

「魔王様」

 

察してくれ。

ここは剣と魔法のファンタジー世界で、勇者と魔王が居る世界だオラァ!

なんか……あれだな。テンプレな世界でつまらないな。

なんかこう、ゾンビがワッーで出てくる世界で冒険したり、江戸時代風の世界に行かないのか?あ、魔法使いで現代に行って人々を救う話も良いな。

おっと、今はナレーターとしての仕事中だった。

 

ここはある世界の禍禍しい城。

まぁ、魔王城だけどさ。

その城はいつも月が出ており、城は塀で囲まれており周りには枯れた木がそのままになっていた。

そんな城で人形ではあるが、人とは言えない生物が玉座に座っている人物に向かって話しかけていた。

魔王と魔物なんだけどさ。

 

「どうした」

 

玉座に座っている人物はゆっくりと顔をあげて、話しかけてきた生物を目でとらえる。

目で見られただけだが、その生物は蛇に睨まれた蛙のように動けなくなった。

なぁ、魔王。お前さっき下を向いてたけど、寝てたりしてないよな?

 

「……城の外に火の木の棒を持った人間が居ます。勇者ではありません」

 

その生物は一呼吸置き、落ち着いてから話し始めた。

その話を聞いた魔王はもう一度下を向いた。

え、まだ眠いのか?無理するなよ。この作者が書く魔王はろくな目に合わないからな。きっとお前にも良くないことが起きるだろうから、今のうちに休んでおけ。

 

「! ……放っておけ」

 

魔王はその生物を向き話し始めたが、また下を向いて喋らなくなった。

やっぱこいつ寝てるだろ。

 

 

 

 

 

「ここが魔王城か」

 

諸君、お待たせ。これから作者がふざけまくるぜ。

そう、ここが魔王城(今回の被害場所)

そして魔王城の裏に一人の村人らしき人が立っていた。

和服でおかっぱで平均的な身長だぜぇ!

そんな村人は何本も火の木の棒を持ってます。これで今から魔王城を陥落させるようです。

わーパチパチ。

 

「まずは火を付けるか」

 

あっ(察し)

分かったよ、もう分かったよ。それで魔王城を燃やすんだろ。そんなの誰だって思い付くだろ。

 

魔王城を陥落させる方法

1.火の木の棒を使い火を付ける

 

村人は二本の棒を用意した。

一本は地面に置き、もう一本は地面に直角になるように置いた。

原始的ッ!圧倒的に時間がかかる作業ッ!だがッ、それを『今』実行しようとしているのだッ!

なんか奇妙な冒険風に喋ってみたが中々難しいな。

そもそもアニメ派だからなぁ。

 

「お、火が付いた」

 

分かってるよ、分かってる。

それを城にポイして城を燃やすんだろ。

村人はその火が付いた棒を、周りの枯れている木に近づけた。

その火は枯れている木へ燃え移り、次々と広がっていった。

木は燃え広がり、煙をもくもくと上げながら魔王城の周りを火と煙で覆っていく。

 

魔王城を陥落させる方法

2.周りの木に火を付け、燃やす

 

「次はこの塀の中に入るか」

 

村人は急いで魔王城の正門へ走っていった。

 

 

 

 

 

「魔王様、大変です!」

 

「…………なんだ」

 

お前今寝てただろ。

先程とは違う生物が玉座に座っている人物に話しかける。

 

「城の周りが燃えています! 現在消火活動中ですが、いつこの城に火が広がるか……」

 

改めて文字に起こすと酷いことしてるな。

魔王は選択を誤ったと思った。

たかが人間だから、火の木の棒しか所持してないから、眠いから、なんか威厳を保つのに疲れたから、部下に怯えられて悲しくて拗ねていたから……なんてものは言い訳に過ぎない。

後半に本音言い過ぎだろ。

 

「この城に居る全魔物に消火活動を行うように言え。

 

門番も非番の奴も全員だ」

 

魔王の命令を聞いた生物……なんか疲れたから魔物で良いか。

魔物は魔王の言葉を聞くと、すぐに何処かへ走り始めた。

……ん、門番も?

 

 

 

 

「よし、付いたな」

 

村人(悪魔)が塀の前に着くと、そこには誰も居なく、魔王城の後ろに煙と火を消そうとして、空を飛んでいる魔物達が見えるくらいだ。

幸い(不幸)にも門は開いているようで、簡単に中に入れそうだ。

だけど城って普通燃えるか?

 

「窓、窓……お、あったあった」

 

なんで窓なんか探してんだ?

村人は窓を見つけると、先程とは同じ方法で火を付け始めた。

そして火が付くとそれを窓へと近づけた。

 

「おぉ! とても綺麗だ……」

 

窓はガラスで出来ており、ガラスは綺麗な赤オレンジ色に段々と変わっていき、溶けていった。

なんかガラス細工とかでこういう光景をテレビで見るな。

 

「嫌がらせはこれぐらいにするか」

 

嫌がらせかよ!

ガラスを溶かしたのが嫌がらせとか悪魔すぎないか?

村人は城の中に生えている植物を燃やし始めた。

どんだけ燃やすことに執着してんだ。

そして村人は塀の外へ逃げ出した。

……あれ、これって城の周りは火が燃えてる。

逃げようとしても、空は煙でよく見えない。

歩くにしても火と煙で危険。

これ……陥落成功してね?

 

「最後に城の前の木を燃やすか」

 

もうやめて村人!とっくに魔王達のライフはゼロよ!

そうして木に火を近づけようとしたとき……

 

「貴様か」

 

村人は後ろを振り返る。

振り返ると先程まで玉座に座っていた人物。魔王(苦労人)が居た。

あ、魔王さん。お疲れ様でーす。

村人は城……否、魔物の王が自分の目の前に居たことに驚き、手に持っていた物を投げてしまった。

あっ……

 

「「あっ」」

 

火が付いた棒は木へ燃え移り、次々と周りの木を燃やしていった。

村人と魔王はお互いを見つめ合い、数秒ほど経過した。

 

「そ、それでは!」

 

「逃がすかこの野郎ォ!」

 

村人は逃げたした。

 

魔王城を陥落させる方法

3.誰にも見つからない

4.そもそもしない




【魔王城を陥落させる方法】
1.火の木の棒を使い火を付ける
2.周りの木に火を付け、燃やす
3.誰にも見つからない
4.そもそもしない



【私の作品の魔王】
勇者(ホモ)に愛される
https://syosetu.org/novel/192345/

・ヒキニート(勇者も)
https://syosetu.org/novel/187165/

・インクを目に入れられる
https://syosetu.org/novel/183623/

・ロリコン(勇者と神も)
https://syosetu.org/novel/180796/

・少女に転生(まとも)
https://syosetu.org/novel/182552/

・魔王に憑依
https://syosetu.org/novel/175974/

……ろくなのがないですね。


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