マジカル・ジョーカー   作:まみむ衛門

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お久しぶりです
別の作品の執筆中に浮かんだアイディアがあったので、とりあえず形にしました。おまけ編です。


すいとーよ

『なあ司波兄よお』

 

「俺は未だにお前と連絡先が残ってる自分にびっくりしてるし、かけてくるお前にもびっくりだよ」

 

 文也たちと達也たちは殺し合い、決別した間柄だ。

 

 しかしながら、もうすぐ卒業する高校に入学したばかりのころに行われた九校戦の縁で交換した連絡先は、お互いに「何かに使えるだろう」とずっと残していたのだ。

 

 そしてその電話帳を使って、文也が突然、達也に電話をかけてきた。

 

『いやまあ、俺としてもお前と話すのは癪なんだけどよ……この前のお祭り騒ぎのせいでなんか感覚麻痺しちまったんだわ』

 

「被害者のくせに……」

 

 殺し合ったとは言うが、達也が一方的に、理不尽に、文也たちを殺そうとしたに過ぎない。加害者である自分が言うのもなんだが、文也の感覚にはほとほと呆れ果てるばかりだ。

 

 とはいえ、他にも、彼らほどではないにしろ、または彼ら以上に確執の深い組織同士も、融和ムードを見せていた。

 

 例えば、七草と四葉。十師族の二大勢力同士で無理して良く言ってもライバル関係、しかも現当主の弘一と真夜の間には戦略級魔法『深淵(アビス)』よりも深い因縁がある。だが、文也の言う「お祭り騒ぎ」をきっかけに、主に七草の方から、融和ムードを見せていた。使者になっている真由美はさぞ苦しいだろう。

 

(お祭り騒ぎ、か……)

 

 喉元過ぎればなんとやら。

 

 まだ二か月も経っていないのに、もうこの表現だ。

 

 

 

 

 ――危うく、人類が滅びかけていたというのに。

 

 

 

 

 狂信者テロ組織『アルマゲドン』。

 

 魔法師が世に知られるきっかけとなった1999年の事件を起こした集団であり、それが100年弱の時を越えてまた暴れ出したのだ。以前に比べて用意周到で、何十年もかけて各国各地域に布教と洗脳の手を少しずつ広げ、世界中で核兵器を秘密裏に作り、「世紀末」に人類を滅ぼそうとした。

 

 それが、先日の『ラグナロク事件』だ。世界を滅ぼすべく、大量の核兵器が放たれ、世界中で暴徒と兵隊と兵器が暴れまわり、宇宙から巨大隕石が降ってきた。

 

 

 

 

 

 

 そんな、漫画やアニメですらあり得ないような「破滅」を救ったのが、世界中の魔法師たちであった。

 

 

 

 

 

 実際はさておき、魔法師の至上命題は「核兵器使用を阻止すること」である。そのために、人種・性別・思想信条・国籍・組織・一族・勢力などありとあらゆるしがらみを乗り越え、世界中の魔法師たちが一致団結して、解決にあたったのだ。

 

 この影響で第三次世界大戦以来常にひりついていた国際情勢は融和ムードになり、その中心となった魔法師たちはさらに融和ムードになった。この達也と文也は、日本の学生魔法師たちの中心として特に大活躍した二人であり、達也はともかく、あの文也ですら、この穏やかな雰囲気に流されたのか、こうして多少親し気になっているのだ。

 

「それで、用はなんだ? これから深雪とデートなんだが?」

 

『気持ち悪!!!』

 

 電話の向こうで大馬鹿に馬鹿にされたが、もう慣れたものである。誰が何と言おうと、深雪は、愛する妹であり、愛しい恋人であり、未来永劫の伴侶だ。何が起きたか知らないが、達也の心にも、異常な変化が起きている自覚はある。

 

『で、まー、要件はよお……『分離魔法』についてなんだが』

 

「『分離』? ああ、なるほどな」

 

 文也の言う『分離』は、系統魔法の中でも最高難度にあたる、構造情報を改変する魔法だ。

 

 そして達也はその一つである『分解』に異常に高い適性を持っている。『分離』は『分解』の深度が浅いバージョンであり、兄弟関係の魔法だ。当然、達也は「劣等生」ながら使えるし、しかも得意な魔法である。

 

 それにしても、なぜこのタイミングで、『分解』ではなく『分離』なのか。何だか知らないが、どうせ遊びみたいな研究なのだろう。

 

「俺はお前のライバル企業のエンジニアなんだが……まあいいか」

 

 これで貸し一つ。達也は口角を吊り上げ、妹のおめかしにまだ時間がかかりそうなことを確認して、文也の質問に答えたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お兄様お兄様大変です!!!」

 

「み、深雪!?」

 

 深雪は、高校に入学したころに比べて大人びた雰囲気が出てきてさらに綺麗になった。激情を露にすることも少なくなり、すっかり「大人」である。一方で達也にだけ見せる甘えた様子は、この世の何よりも可愛い。

 

 だが、そんな妹が、早口で血相を変えて、ノックもせずに達也の部屋に飛び込んできた。テレビをつけながら半年前に無事入学した大学の課題を消化していた達也は、妹の様子に、目を丸くする。

 

「こちらをご覧ください!」

 

 深雪が出したのは、チープなパステルカラーの水筒のようなものだ。

 

「ああ、この前MTC(マジカル・トイ・コーポレーション)が出したやつだな」

 

 確か大学に入学して一か月ほど経ったぐらいからCMを流すようになっていた新商品だ。汚い水を綺麗にする、がキャッチコピーで、人間が飲める水を作る仕組みを学ぶとともにサバイバルの知識も得られて、かついざと言う時に実用的、というオモチャだ。

 

 オモチャにしては相変わらずハイスペックすぎる、とCMを初めて見た時は呆れ果てたものだ。

 

 そういえば今日発売だったが、まさか妹がこれを買っていたとは思わなかった。

 

「その、これなんですけど…………ああ、えっと、もう実演いたしますね!」

 

 そういうと深雪は、一緒に持ってきていたカップに入った液体をそのオモチャに入れ、ジャバジャバと軽く振ってからサイオンを流す。

 

 その様子を、紅茶を飲みながらぼんやり「視て」いた達也は、

 

 

 

 

「っ!? ゲホゲホ!」

 

 

 

 

 思わず吹き出し、床を汚してしまった。

 

 ああ、今朝せっかく掃除したのに。あと愛する妹がせっかく淹れてくれたのに。

 

 そんなことを考える余裕もないほどに、達也は動揺していた。

 

 達也の『精霊の眼(エレメンタル・サイト)』は「視て」いた。

 

 深雪がカップから入れたのは、食塩と砂糖を入れた紅茶という、得体のしれない代物。

 

 そして、CAD(オモチャ)が、内部のその液体に向かって投射した魔法は――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――最高難度に数えられる、『分離』そのものだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「と、と、とんでもないことですよ、これ!?」

 

「嘘だろ……」

 

 魔法が終わり、水筒の中に残ったのは、純粋な水と、細かく分かれたスペースにそれぞれ入った砂糖と塩と紅茶成分。

 

 つまり、水の中に溶けた砂糖と塩と紅茶成分を、このCADに仕込まれた魔法が『分離』したということだ。

 

 さて、水溶液を純粋な水に変えるというのは実に難しい。100年以上前から、主に水不足の地域で悲願となっているのが、「海水を飲料水に変える」ことだ。一応の実現は出来ているが、安定性・コスト・量・環境・安全面など、さまざまな課題があり、未だ本格的な解決に至っていない。何せそれが、先の第三次世界大戦の原因の一つにすらなっているのだから。

 

 そしてそれは魔法があっても変わらない。海水を純粋な水に変える魔法は、何度も言ったように難しいからだ。

 

 だが、今、目の前で。

 

 とてつもなく優秀だが『分解』も『分離』も使えないはずの深雪が、このオモチャのようなチャチなCADを用いて、確かに、『分離』を成功させた。それも、砂糖や塩のみならず、紅茶成分まで、しかも「同時」に、である。恐ろしいことに、こんな子供向けの水筒サイズの道具一つで。

 

「CMを見た時は、濾過魔法か何かだと思っていたが……」

 

 文也のことをナメていた。

 

 今になって思い出されるのが、高校卒業直前あたりにあちらからかけてきた電話だ。質問内容はまさしく『分離』。この開発のために、『分解』のエキスパートである達也に色々アドバイスを求めたのだろう。

 

 直後、達也のパソコンに、四葉本家から着信が入る。メッセージではなく、緊急のビデオ通話。

 

 もうなんとなく、話題は分かっている。

 

 達也と深雪は疲れた顔で、それに応答することにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それでよー、マサテルのやつったら、今まで食ってたゆで卵を止めて結局トリササミに切り替えたんだよ」

 

「ふふ、何それ。一条君は相変わらずストイックだね」

 

 新商品の発売を迎えた翌日の国立魔法大学。魔法工学部に進学して半年ほど経ってすっかり慣れた文也と、幼馴染であり同じ学部の先輩であるあずさは、いつものように、あずさの作ったお弁当を空き教室で広げて食べながら、雑談を繰り広げていた。

 

 内容は、将輝の筋トレ計画について。国防軍に強い影響力を持つ一条家の長男にして次期当主かつ戦略級魔法師として、彼は防衛大学校に進学した。その中で運動能力に限界を感じ、本格的なボディメイクを始めたのだ。そこで、真紅郎――彼も魔法大学魔法工学部に進学したが珍しく今日は同席していない――の提案で遺伝子検査を受け、体質的に卵類の栄養吸収効率が悪いと知った将輝は、たんぱく源をゆで卵からササミに変えたのである。このなりふり構わなさは、同じく防衛大学校に進学した駿に魔法抜きの運動能力で最近負けが続いているからだろう。相変わらずストイックで、そして負けず嫌いであった。

 

「おい、井瀬」

 

「ん? げ、なんだよ、相変わらず怖え顔しやがって」

 

 そんな穏やかな日常に、闖入者がやってくる。

 

 司波達也と、司波深雪だ。

 

 深雪は魔法学部に、達也は魔法工学部に、それぞれ進学し、どちらも新入生代表として入学式でスピーチをしたのは、記憶に新しい。

 

 ちなみに、今年の魔法工学部新入生主席は文也だったのだが、先のラグナロク事件での圧倒的な実力と、『トーラス・シルバー』としての実績と、筆記試験で全科目満点の偉業と、何よりも文也の素行不良により、達也が代表として選ばれた。

 

『スピーチはダルいから回避できてラッキーだけど、なんか納得いかねえ』

 

 というのは、当時の文也談である。ちなみに彼の成績は、魔法工学部内では実技主席、筆記三位であった。

 

「まずは挨拶からだな。新商品発売おめでとう。飛ぶように売れて話題みたいじゃないか」

 

「おう、あれか! どうだ、びっくりしただろ? いやー、お前の話もすげえ参考になったぜ」

 

「それはどうも」

 

 文也はケラケラと愉快そうに悪戯っぽい笑みを浮かべる。高校入学以来、身長や体格や人格が大人びる気配は未だない。隣のあずさは身長こそ伸びていないが纏う雰囲気は大人っぽくなったというのに、いつまでもクソガキのままだ。

 

「「……」」

 

 そうして男二人が言葉の応酬を交わす中、あずさと深雪は無言だ。あずさは何が起きているのか分からないが何やら不穏な話題になりそうで困惑し誤魔化すような苦笑。そして深雪は疲れの見える無表情だ。

 

 だがよく見ると、二人とも、わずかに指先が震えている。「あの夜」に刻み込まれた恐怖は、未だ二人から拭い去り切れていない。それは、笑顔の裏でさりげなく攻撃用CADの電源を入れていつでも戦闘できるよう警戒している文也も同じだった。

 

「とんでもないことをしてくれたな。『汎用分離魔法』だと? 世界を救うヒーローにでもなるつもりか?」

 

 達也の口から放たれたキーワード。それを聞いた文也は、誇らしげに胸を張り、小さな体を目いっぱいに反らす。

 

「ふはは、どうだ、すげえだろ! 構造情報を改変する魔法は起動式・魔法式こそ確立されていたけど、求められる技術が高すぎてほとんどの魔法師に使えなかった! だが、ついに、俺とあーちゃんは、大体魔法師ならだれでも使える『分離』の開発に成功したのだ!!!」

 

 この空き教室に人が少ないのが幸いした。土曜日は学生も講師陣も登校したがらないので授業が少なく学生数も少ないのである。ちなみに文也とあずさは「人が少なくて授業がしやすい」と相変わらずの変人っぷりをいかんなく発揮した、大学に戻ってきた廿楽の授業を取るために、不本意ながらこうして登校している。もし平日で他に学生がいたら、大騒ぎになっていたに違いない。

 

 そう、あの新発売の水筒型専用CAD『すいとーよ』――期待を裏切らないクソネームとしてCM発表当初から一部で話題沸騰中――に登録されている起動式は、構造情報に干渉する非常に難しい魔法『分離』を改造した、誰でも使える『汎用分離魔法』である。昨日実演したのは深雪だが、『マジカル・トイ・コーポレーション』が発売したオモチャだから当然、子供でも使えるようになっている。

 

 一部の突出した魔法師にしか許されなかった構造情報改変魔法。ついにその一端が、あらゆる魔法師の手に届いたということだ。こうなれば、達也のほぼ専売特許である『分解』の汎用化もあと一歩だ。

 

 そんなとてつもない技術革新が、急にオモチャとして日本全国に安価で流通したものだから、コアな魔法工学界隈は大騒ぎになっている。四葉の情報によると、今夜にはニュースとして本格的にリリースされ、世界規模で話題に上ること間違いなし、とのことだ。

 

「ああ、すごいとも。技術者として悔しい限りだ」

 

 達也は素直に負けを認める。

 

 魔法エンジニアとしての実績も実力も、かつては横並びだったが、今は明確に達也の方が上だ。だが、これは彼の発想にすらないことであった。しかもこの魔法の言わばスペシャリストであるだけに、敗北感は大きい。

 

 しかしそれよりも、もっと気にしなければならないことがある。

 

「あの魔法は、間違いなく世界の水不足を解消する。ああ、きっとお前らは、教科書に載るような偉業を成し遂げたんだろうな」

 

 内容とは裏腹に、その口ぶりは投げやりで詰るような声音だ。

 

 このとんでもなさにいち早く気付いた達也と四葉は大急ぎでこの起動式を解析した。

 

 そこで分かったのが、『汎用分離魔法』という新技術のすさまじさだけではない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この起動式は、実に『マジカル・トイ・コーポレーション』らしいことに、かなり大規模化しても、術者への負担がとても少ないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 つまり。専用の魔法施設を作れば――大規模な「海水飲料水化プロジェクト」が可能であるということだ。

 

 間違いなく、これで世界中の水不足が大幅に解消される。沿岸部のみならず、離島での生活も大幅に改善し、その影響は内陸部にも及ぶだろう。特に西アジア・中東あたりは、多くの命が救われ生活が楽になる。

 

 

 

 

 

 

 

 これはまるで――達也が運用している恒星炉みたいだ。

 

 

 

 

 

 海洋環境を改善しなおかつ世界をなお覆うエネルギー問題を大幅に解消し、なおかつ「暴力」以外での魔法師の地位向上が成し遂げられた。

 

 文也が実現可能性を見せた海水飲料水化プロジェクトは、それに並びうるものになりかねない。

 

 またそんな大規模な話以外にも、この起動式が登録されたCADと魔法師が一人いれば、無人島や海上での遭難における飲料水問題も解決する。漁船や潜水艦や戦艦のような、長期間海洋で活動する船で間違いなく重宝されるだろう。

 

「まあ恒星炉やらテラ・フォーミングに比べたらちょっとばかし負ける気がするけどよ、これでなんとか、追いついたってところだな」

 

 さらに文也は胸を張る。その協力者、というか貢献度で言ったらほぼ半々のあずさもまた、控えめながら、誇らしげに、少し明るい笑みを見せた。

 

「その、えっと、正直あまり実感は湧かないんですけど……少しでも、みんなが安心して過ごせたら、いいな、って思って……」

 

 言ってて照れ臭かったのか、あずさが頬を赤らめ、目を泳がせ始める。達也と深雪には通用しないが、男女問わずハートを打ち抜くような清純な可憐さがある。こういうところは、昔から変わらない。

 

 

 

 

 

 そう、この、小さいようでスケールの大きい計画は――あずさが発案したものである。

 

 

 

 

 

 きっかけは、先のラグナロク事件だ。

 

 卑劣な洗脳を繰り返していたアルマゲドンだが、その方法の一つが、「生活の苦しさ」につけこむことだった。

 

 技術は年々進歩しそれは普及したものの、第三次世界大戦の少し手前あたりから、「持たざる者」の生活は苦しくなる一方であったのである。世界を滅ぼそうとする狂信者集団に洗脳され、それに加担した「持たざる者」。世界的に彼らはこれまで以上に冷たい目で見られ、またさらに加担しなかった者も含めて社会から爪弾きにされてしまった。

 

 そんな様子を見て、あずさは心を痛めた。

 

 そうして、何かできないかと思いついたのが、この『汎用分離魔法』と、それを利用した水不足の解消であった。

 

 文也だけでは成し遂げられなかった。彼女の、無償の愛――『梓弓』以外のもう一つの代名詞となった『アガペー』に通ずるような優しさが、苦しんでいる人々を救う大きな一歩となったのだ。

 

 ちなみにこんな開発経緯だが、商品の命名はお察しの通り文也である。

 

 そんなあずさの優しさに、達也と深雪も何か感じるところがないわけではないが、今はそれどころではない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この二人は、またもや、世界中を巻き込む大騒動を、これで引き起こしたことになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 あの革新的な起動式は類似のものも含めて国際特許取得済みになっていた。これから文也たちは、この魔法を欲する世界中の国々から、「ラブコール」を受けるだろう。そしてその「ラブコール」には、手荒なものも間違いなく多く含まれる。

 

 そしてそれに、日本と日本魔法師界、ひいては十師族が巻き込まれるのは確定だ。

 

「御当主様からお前に伝言だ。『こちらにも限界はある』ってよ」

 

「せいぜい夜道に気を付けるぜ。誰かさんたちに襲われたこともあるしな」

 

 言うだけ言い残して去ろうとする達也に、文也は挑発的な嗤いを浮かべさらに中指を突き立てる。「夜」が怖いのは、誰よりも経験済みだ。

 

 

 

 

 

 ――こうして、文也とあずさとその周囲は、世界をより明るくする魔法を開発したがために、色々な騒動の渦中に入ることとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――次期当主(深雪)お宝映像(スキャンダル)が全世界に自動発信されないように、ひっそりと彼らを守っている四葉が、本人たち以上に苦労する羽目になり、真夜の胃痛が加速したのは、言うまでもないことであった。




現在、新作『魔法科高校の劣等生・来訪者編クリアRTA』を連載中です。ちょうどキリの良いところまで進んでいますので、ぜひお楽しみください
https://syosetu.org/novel/281033/

ここまで読んでお察しの通り、宣伝目的もあっての投稿でした
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