ISになんか中二病要素が濃い仮面ライダーに変身可能なオリ主を放り込んだだけのお話。
 深夜のテンション的な流れで書きました。

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○闇乃 影司

 白髪白肌赤目。
 ポニーテールの絶世の美少女のような男の娘。
 性格はとても荒々しく、人間不信の塊で周り全てが敵で口が悪い。

 ISを動かしたのでIS学園に入学することになる。
 
○大宮 優

 黒髪ショートカットの男の娘。
 闇乃 影司にとても親しく接しようとする。
 それが例え影司にどれだけキツく扱われようと。

 ISを動かしたのでIS学園に入学することになる。

*他にも二人ぐらい出すが多すぎじゃね? とか書ききれんの? と思ったので上の二人でメインで書きました。一応他の二人も名前だけで語られる感じです。


オリ主の一人は中々にクズである。

 Side 闇乃 影司

 

 

 産まれてこなければよかった。

 

 

 常々そう思う事がある。

 

 だが自殺を実行したが出来なかった。

 

 まるで運命か得体の知れないナニカが味方しているかのように死の運命を回避できた。

 

 やがて俺は死ぬことを諦めて、捨てっぱちになって生きている。

 

 警察のお世話になったのも一度や二度ではない。

 

 少年院のお世話になったこともある。

 

 自衛隊のクソどもの実験施設にもいたこともある。

 

 それはそうと自分はIS学園なんて場所にいる。

 

 ISと言うのはインフィニット・ストラトスの略。

 

 まあ一種のパワードスーツで女性しか使用できない謎使用であり、そのせいで女尊男卑なんて言う風潮が出来た。

 

 正直どうでもよいことだ。

  

 自分がISを動かせることも、今日がIS学園で初めての授業であることも。

 

 どうでもいいことだ。

 

 自分は今、サボって学園内の海辺にいる。

 

 朝日が海面に反射して輝き、潮風が心地よく自分の肌を撫でる。

 

 それをずっと見詰めていた。

 

「ここにいたんだ。探したんだよ・・・・・・」

 

「お前か・・・・・・慣れ慣れしいんだよ・・・・・・」

 

 大宮 優。

 少なくとも他に四人いる希少な男性IS操縦者の一人。

 どうして動かせるかどうかは考えるだけ無駄だ。

 世界中の偉い科学者どもが今日に至るまで解明できなかった事が自分達ごときに分かる筈もない。

 

 今はそれよりも――

 

「先生怒ってるし、かんかんだし・・・・・・あー僕も後で怒られる――」

 

「じゃあ教師にはこう伝えてくれ。退学させたかったら何時でもどうぞってな」

 

「どうしてなの」

 

「ああ?」

 

 とても悲しそうな。

 大宮は今にも泣きそうな表情をしていた。

 

「どうしてそんなに寂しい生き方をしようとするの?」

 

「・・・・・・」

 

 と言って泣き始めた。

 まるでこいつは俺のことを知っているかのようだ。

 俺もこいつの事を知っている気がする。

 

「見つけた。問題児さん」

 

「誰だ?」

 

 後ろ髪が扇のように広がり気味の水色髪の女性。

 扇子(折りたたみ式のうちわのような物)を持っている。

 扇子の表面は液晶式なのか文字が浮き出ている。

 自信に満ちあふれ、スタイルもいい美少女だ。

 学生服であり、IS学園の生徒である事からその時点で只者ではない(IS学園の倍率はもはや天文学的で入学できるのは世界中の文武両道のエリートを越えたエリートだけ)

 

「この学園の生徒会長の――」

 

「更識 楯無」

 

 俺は彼女を知っていた。

 

「あら、知ってたの?」

 

「子供の頃よく比較されたからな。イヤでも覚える」

 

「そう」

 

 更識 楯無。

 この学園にいる限りは何時か出会うとは考えていたが想定外の速さだ。

 どうして俺がこの女を知っているのか――彼女自身、表の世界でも有名な少女だ。

 日本人に関わらず、自由国籍だとかロシアの代表候補生とか特異な肩書きを持っている。

 

 だがそれだけではない。

 俺は彼女と同じ世界――世界の裏側に属する、創作心溢れる中学生の妄想が具現化した世界の家庭の生まれなのだ。

 

 俺はそんな家庭の、次期当主の一人で、そして無能のレッテルを貼られて――それから闇乃家自身の内部抗争にも巻き込まれた事もある。

 

 自衛隊の施設にいたのもそれ関連だ。

 

「で、俺が言うのも何だが授業サボっていいのか?」

 

「会長特権って奴よ。それよりもそんな可愛い子泣かして男の風上にもおけないわね」

 

「知らねえよお前も何時まで泣いてんだ」

 

 そう言って俺は大宮に泣き止むように言う。

 だが大宮は「だってぇ、だってぇ」と泣き止む気配がない。

 

「今日は見逃してあげるけど、あまり先生を困らせない方がいいわよ」

 

 そう言って更識が去って行く。

 俺はどうするべきか考えた。

 

 

 結局俺は部屋に戻った。

 優は飯を食べるために席を外したりするがそれ以外はべったりだ。

 そうこうしているうちに夜になる。

 

「食事しなくて大丈夫なの?」

 

「ああ。体を弄くられまくったせいで食事も水は多少抜きでも平気なんだよ」

 

「そう――ああ、それと影司君。一週間後に男性操縦者全員と代表候補生とでクラス代表決めるためにエキシビジョンマッチやるんだって」

 

「興味ない。勝手にやってろって伝えろ」

 

「なんていうか、冷めちゃってるんだね・・・・・・人生に・・・・・・」

 

「ああ。やりたい事とか、将来とか、そんなのわかんない。だから何度か命を絶とうとした」

 

「・・・・・・」

 

「頭に銃弾叩き込んでも死ねなかった。屋上から飛び降りても。爆弾でも。放射能でも死ねなかった――」

 

「じゃあ今ここで僕に殺されても受け入れられるの?」

 

「できるもんならな」

 

 もうなにもかもが分からない。

 このまま生き続けていたらこの世界を業火に変えるまで生き続けそうだ。

 そんな怪物になる前に死ななければならない。

  

 それはそうと、俺の話を――本当の話だが信じ込んでそうなこいつは本当になんなんだろうか?

 

 

☆ 

 

 一日遅れで大宮 優に引っ張られる形で授業に出席した。

 

 大宮 優は見かけによらず人外レベルの怪力でパワー負けし、制服が千切れてボロボロになった状態で授業を受けざるおえなかった。

 

 周りからは奇怪な目線で見られる。

 

 少なくとも好意的では無い。

 

 他の男性IS操縦者の姿も見える。

 

 クール系の美少年、倉崎 稜や普通の男子、王野 纒。

 

 そして最初に発見されたらしい織村 一夏がいた。

 

「俺の名は――」

 

「織村 一夏だろ。俺は闇乃 影司。好きに呼べばいい。今いらついてるんだ。あんまり関わるな」

 

 俺は制服を大宮の奴の裁縫技術で修復されながら織り村に適当に受け答えする。

 

「それと俺はクラス代表の戦い辞退するから。決めるなら勝手に決めろ。気にくわなかったら留年でも退学でも何にでもしろ」

 

「おい、そんなことは――三年間それでいいと思ってるのかよ」

 

 織村はそんな事言うが俺は「しらねーよ」と返した。

 

「ふん、男子なんて所詮こんなもんですわね」

 

 長い金髪の、サイドヘアーがロールしているお嬢様然とした美少女が突然話に割って入ってきた。

 

「誰だこいつ?」

 

「セシリア・オルコットさん。イギリスの代表候補生で専用機持ち。クラス代表の決定戦の参加者の一人だよ」

 

「なるほどね。お前も相当嫌われてるみたいだな」

 

 そう言って周りを見る。

 セシリアに対し敵意を向ける女子生徒が多い。

 一体こいつは何をやらかしたのだろうか。

 

「どうでもいいことですわ」

 

「そうか」

 

「しかし殿方達は揃いも揃って大したことなさそうですわね」

 

「わかったわかった。お前が凄くてナンバーワンだ。クラス代表でもなんでも好きにすればいい。この話はそれで終わりだ。もう俺に関わるな」

 

「ちょっと馬鹿にしてますの?」

 

「もう俺に関わるなっていってんだろ」

 

 イライラする。

 俺は間違っても聖人君子ではない。

 暴力に訴えようとしたが大宮――素性は分からないが化け物の片鱗を見せているコイツに妨害される恐れがあるので適当にあしらう。

 

「ふん。試合放棄するなら「放棄するつもりだから」あなたプライドはありますの?」

 

「あってどうするんだ? んで話は終わりか?」

 

「あなた最低の殿方ですわね」

 

「そりゃどうも」

 

「どうしてこんな奴がISを動かせたのかしら」

 

 そして金髪ロール(オルコット)が離れると教室がざわめき始めた。

 俺のことだ。

 内容は様々だが「どうしてあんな奴がISを動かせたのかしら」とか「他のIS操縦者を見習いなさいよ」などと言う内容だ。 

 

「じゃあ俺はふけるわ」

 

「え? 教室に来たばっかりなのに?」

 

 織村が当然の疑問を投げかけるが無視して教室の外に出る。

 

「今日こそはちゃんと授業を――」

 

「またお前か」

 

 細腕からは信じられないとんでもない馬鹿力で引き留めようとする。

 俺は――複雑な気持ちだった。

 心が温まるような感情と不愉快さがごちゃ混ぜになって。

 それを振り払うように俺は持ち前の怪力で優を片腕を振り回すようにして投げ飛ばそうとするが離れない。

 人間が宙を舞っていた。

 

「どうなってんだお前?」

 

「そりゃ鍛えてるから!」

 

「ちっ!」

 

 真面目な口調で、真剣な目つきで引き留めようとしてきた。

 こいつといると何もかもが変になる。

 おかしくなりそうだった。

 だから教室の床におもいっきり叩き付けた。

 

「まだ離れないのか・・・・・・」

 

 けっこう威力は強めた筈だ。

 そして俺は織村に殴られたが殴った織村の拳の方がダメージを負っている――が、構わず殴りかかってくる。

 

「一夏! よせ! 手が――」

 

「離せ箒! こいつは! こいつだけは!!」

 

 織村の感情は当然の物だ。

 なにやら黒髪のポニーテールの少女が後ろにいて織村を止めようとするが構わず殴りかかる。

 

 そして――

 

「静かにせんか!? 朝っぱらから何をしている!?」

 

 織村 千冬。

 世界最強らしい女性が教室に入ってきた。

 

 

 Side 織村 千冬

 

 闇乃 影司は平手打ちをして一週間停学、謹慎処分。

 

 一夏は反省文などの軽めの処罰で済ませた。これは他の教諭や生徒と相談した結果で他の教諭も納得した上での判断だ。

 

 それと影司は強制的にクラス代表決定戦参加し、破った場合は監禁処置も辞さない処分をくだした。

 

 クラス代表決定戦の強制参加は正直、教師としてどうかと自分でも思うが、退学処分を望んでいる闇乃にそれはご褒美しかならないので参加させた。

 

 

 弟以外の他の男性操縦者も気に掛かるが飛び抜けて問題児なのは闇乃 影司だった。

 

 自分達の出生に関わる「忌まわしき計画」に関連する存在かと思うが断定は出来ない。

 

 大宮 優も異質な点は多々あるが問題は闇乃 影司だった。

 

 

 闇乃の過去は人の負の部分を詰め込んだ物が羅列されている。

 

 そして闇乃は本来の最初のIS操縦者である。

 

 悪魔のような人体実験を行われて――彼に関わった人間は全員死んでいる。

 

 手に負えない化け物。

 

 ISでも殺せない怪物。

 

 あの天災でも手出しが出来ないほどの――それが闇乃 影司。

 

 とんだ化け物を送り込まれたものだと私は思った。

 

 

 もしかすると日本政府の連中はこの学園を潰すために闇乃をこの学園に送り込んだかもしれない。

 

 なら大宮 優はなんなのだろうか?

 

 他の二人の男性操縦者、倉崎 稜と王野 纒との繋がりは?

 

 日本政府を出し抜くためにも。

 

 そして闇野 影司を救うためにも。

 

 涙で土下座して闇乃を救うのに協力してほしいと懇願してきた大宮 優のためにも今は「世界最強」としてではなく、「教師」としての責務を果たす。

 

 

 

 Side 大宮 優 

 

 あの教室での出来事から一週間。

 

 影司君はずっと心閉ざした。

 

 会ったばかりの時のような態度を取る時もあれば、壊れた機械のように瞬きもせずに停止する時もあった。

 

 いくら相談しても。

 

 泣いて訴えても、怒って殴っても無理だった。

 

 クラス代表決定戦。

 

 影司君への大ブーイングの中から始まった試合。

 

 相手は織村 一夏。

 

 影司はわざと負けて早々に試合終了した。

 

「おい待てよ」

 

 しかし一夏は納得せず、戦うように要求する。

 

「お前本当にそれでいいのかよ!?」

 

 一夏は影司の首を掴んで必死に怒り混じりで呼びかける。

  

『どうしてお前がそんな風になったのかは知らない! 間違っても気持ちは分かるとは言えない! 正直言ってお前はどんな過去があろうが最低だと思う! けどな! そんなお前に優は! あいつは! 必死に涙流して土下座して、許してほしいって! 僕がどうにかするからって頼み込んできたんだぞ! そんな思いすら踏みにじってまで、お前は男以前に人間として恥ずかしくないのかよ!』

 

 必死の呼びかけ。

 

 訴え。

 

 闇乃 影司は――

 

『「それが、自分が生きてきた人生だったから」』

 

 応えた。

 

 何故か脳内にも響き渡る。

 

 影司の心も伝わってくる。

 

 無意識のウチに念話の力を使用しているのだろう。

 

『「頑張っても頑張っても報われなくて。そして化け物になって、気がついたら孤独になって――本当は誰かに優しくされたかった。誰かに甘えたかった。だけどそれは許されなかった」』

 

 そして闇乃 影司の人生が脳内で断片的にヴィジョンとして映し出される。

 

 無能、役立たずと吠える両親。

 

 同じ子供達からも馬鹿にされ、イジメられる。

 

 お前は化け物だと罵る大人達。

 

 罵声を浴びせて銃を乱射して殺そうとしてくる兵士達。

 

 大量の死体が転がり、燃えさかる建物の中で立ちそびえる影司。  

 

『「分かった事がある。化け物は、化け物の宿命からは逃れられない。化け物が無理に人間社会で生きれば生きるほど――現実は辛いんだよ」』

 

 そう言って影司は――虚ろな瞳で血の涙を流していた。

 

 その間にも影司の断片的な歴史が流れてくる。

 

 その中には大切な人の死の光景と感情すらも流れてきた。

 

『「始めよう。本当の戦いを――」』

 

 そうして彼は変身した。

 

 とある世界。

 

 仮に仮面ライダー鎧武と呼ばれた世界。

 

 そこで赤き異形の戦士。

 

 王の資格を持つ存在、ロードバロンと呼ばれた存在へと変貌した。

 

 本来、闇乃 影司は違う姿になる運命になるのだがこの世界独自の影響か、それとも僕や王野 纒の影響でこんな風になったようだ。

 

 ISを振り払い、着地し、手に持った剣を向ける。

 

「始めるぞ」

 

「何が何だか分からないけど――いいんだな」

 

「ああ」

 

 サイズ差の有利不利など関係なかった。

 

 少しの間を置いて――空中を飛翔し、急接近して斬りかかる。

 

 一夏は反射的にそれを受け止める。

 

 激しい剣の斬り合いが始まったが一夏は防戦一方となり、ISの機動力を使って引き剥がそうとするが影司はピッタリと張り付いてそこからは一方的な展開になった。

 

 本気を出して、覚悟を決めた闇乃 影司は強かった。

 

 だが一夏は「なんだ。あいつメチャクチャ強いじゃねえか」と満足したようだ。

  

 

 大波乱と化したクラス代表決定戦が終わって少し経った後。

 

 僕は影司と離れ場所で数人の身届け人――織村先生、山田先生、一夏君に箒さんやセシリアさん、本音さんにその姉の虚(うつほ)さんに更識生徒会長、稜君に纒君など限れた人間が引き受け――影司と相対していた

 

 千冬先生からは仮面ライダーなどの力に関して「後でキッチリと説明してもらうぞ」と念押しされたが。

 

 僕は仮面ライダーゴーストムゲン魂。

 

 そして影司は再びロードバロンになっていた。

 

「――大宮。正直、色々と言わなければならない事はあるが。最後だけ、最後だけ――我が儘に付き合ってくれ」

 

「うん――いいよ――」

 

 そして僕は戦った。

 

 前世で影司君に殺された(救われた)時にした約束を果たすために、僕は今度こそ、影司君と光溢れる未来を掴み取るためにも。

 

 これが始まりの物語。

 

 ここからどうなるかは分からない。

 

 辛い事が待ち受けているかもしれない。

 

 けど二人一緒なら――ううん、二人だけじゃない。

 

 本当に心を通わせた皆となら乗り越えられる。

 

 それが僕が目指す未来。

 

     




 本当はPIXIVかプログに掲載しようと考えましたが作家としての将来をふと考えてあえてハーメルンに投稿しました。

 二次創作を幾つか書いていますが自分の悪いクセがでないようにしました。

 それはクロス先の作品のキャラを全く出さない、あんまり出ない、目立たない作風です。

 本作でもそれは出ていますが、その分一夏君に頑張ってもらいました。
 
 ぶっちゃけこれ、ISの二次創作である必要ないよね? とか思ったりしましたがせっかく完成して書き上げたので投稿しました。


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