聖剣聖剣って聖槍の方が強いから!!(迫真   作:枝豆%

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みんなイッセー嫌い過ぎ(笑
好き嫌いが別れるキャラかもしれないけど、作者は嫌いじゃないよ。

あれだけシリーズが続いてるし、やっぱり魅力があるんじゃないかな?


ジュウニ

「……あれ、俺…………は?」

 

 ボロボロの体でアーシアから治療を受ける一誠。

 何故こんな状況に陥っているのか理解できないという表情。

 

 周りは一誠を囲むようにしている。

 コカビエルと戦っていた時よりも、どこか服が破れていてアーシアからの回復を既に受けている様だった。

 

「イッセー、起きたのね」

 

 初めに一誠に声をかけたのはリアスだった。

 制服の大部分は破れており、弾けんばかりに大きな乳房は露となっている。だが、そのご褒美も今の一誠には気に出来ないほどの怪我。

 

「確か俺……あのちんちくりんに」

「イッセー君、もう彼にそういう事は言わない方がいい」

 

「何言ってんだよ木場、お前はアイツに……」

「大丈夫だよイッセー君。生きてる事がわかった、それだけでさっきまではよかったんだ……」

 

 さっきまでは、という言葉に少し引っ掛かりを覚えるが体の痛みがそんなことをすぐに忘れさせる。

 ヅキッ! という骨の軋むような痛みが全身に走り、悪魔になってここまで全身が動かない状況になるのはライザー戦の時以来だ。

 

「そういえばアーシアさんはロンと面識があるのかい? 気絶してる時にアルジェントさんって言ってたけど」

「はい! 以前北欧で助けてもらいました、それに北欧の主神オーディン様をはじめヴィーザル様に会わせてもらい北欧にいる間は良くしてもらってました!」

 

 ビックネームに驚くリアスやその面々。

 オーディンといえば北欧の主神。北欧神話のアースガルズといえば、知らぬものはいない戦力。

 

「そう、あの子がアーシアが言ってた子なのね」

「…………はい」

 

 アーシアが北欧から出て、各国を転々と歩き回りシスターとして活動していたのだが、最近に日本に呼びだされ堕天使に殺されリアスが転生悪魔として蘇らせた。初めは戸惑いを見せるかと思っていたが、意外にも受け入れることが出来ていた。その事についてリアスが聞くとアーシアは嬉しそうに語る。「以前助けて貰った男の子に好きな女性のタイプを聞くと『僕より長生きしてくれる人』と答えていたので苦ではありません」と笑顔で語っていた。

 

「彼は一体何者なの? 3大勢力に属しているの?」

 

 リアスはこめかみを抑える。

 自分の眷属が意外にも縁もゆかりもあることに対する驚きと、コカビエルをも軽々と屠る相手に目をつけられたこと。

 既にコカビエルの一件だけで負えないのに、これでは溜め込みすぎて爆発してしまう。

 

「私も詳しくそういう話はしたことはありませんが……ただ、皆からこう呼ばれていました──」

 

 

 

 

「──勇者(エインフェリアル)……と」

 

 

 

 

 ーーーーー

 

 

 

 

 コカビエルを連れて帰ってきてからロンが荒れている。

 多分殺したコカビエルに何か言われたのは違いさなそうだ、とアザゼルは誤解するが真相は違う。赤龍帝である兵藤一誠に「チビ」と言われてからキレてアルジェントさんや木場、そしてその他の人間を除き全ての悪魔や半悪魔に風の鉄槌を与えた。そして比較的に一誠には強く。

 

 恐らく木場の友人である事からここまでする気はなかったのだが、神器から伝わる怒り。つまりドゥンから感じる怒気がロンに伝わりキレやすい状況を作った。

 何にキレているのかは分からなかったが、聖槍もかなり荒々しかったのは間違いない。

 

 そこまでキレる準備がされて、抗えるほどロンに煽り耐性はない。

 

 機嫌が悪いと同時に後悔の念にも駆られている。

 時間を作ってイザイヤ……裕斗に会いにいかなければ。

 

 今はそれで頭がいっぱいになっている。

 平然を装ったが、やはり死んだと思っていた家族が生きているのは嬉しいものである。それにあの地獄を共有した義兄弟なら。

 

 

「アザゼル? 明日オフ貰うね」

「……お、おう! ゆっくり休めよ」

 

 

 

 

 

 ーーーーー

 

 

 

 

「この学校だよな……なんか人多くない? 明らかにおっちゃんおばちゃんも居るし……」

 

 裕斗に会いに行こうと思ったが、あの学校以外に情報はなく。恐らくこの学校の制服で間違いないと思うのだが……如何せん知らない学校には入りづらい。

 

 右眼には眼帯をしている。アザゼル曰く北欧ではそう珍しくなかったかもしれないが、日本で外国人はかなり目立つそれにオッドアイなど注目の的になるから付けていけ。だそうだ。

 

 探すのはキツイので聖槍を頼ろうとしたが、この程度では羅針盤としての効果を発揮してはくれないみたいだ。やはりピンチぐらいにならないと胸がざわめかない。

 ならドゥンは? と思うが、未だにキレている。相当ご立腹のようだ。

 

 となれば……

 

「シルフィ」

《最近ワタシ使いすぎよ! 何か貢物でも無いわけ!》

「愛媛産のミカンで手を打とう!」

《よろしい!》

 

 シルフィの風を薄く周りに展開して、索敵する。

 とりあえず悪魔が持っている魔力を辿れば裕斗に会えると思い、風で魔力を探知する。

 

 新しい校舎に大きいのが二つ、少し低いのが四つ、小さいのが……いっぱい、古い校舎に小さいのが一つ、体育館に大きいのが一つ。

 大きいのは間違いなく裕斗では無いし、多分前に会った人達ではない。

 裕斗のは多分小さい部類に入ると思うが、校舎の方だと人が密集していそうだし、何よりあの赤いのに会いたくない。

 

「古い校舎かな〜」

 

 単独なら間違えても軽症で済みそうだし、当たりならゆっくりと話せそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 何か厳重な封印が施されていたが、聖槍を使ってバレないように術式を破壊する。万一凄く大事なものがこの中にあって、隠しているとしたら誤解されそうなのでいっその事バレなければいい。という結論に至った。

 

「裕斗〜いる?」

 

 ジメジメとした部屋だ。

 それこそ幽霊がでてきそうな不気味である。

 

 何かカチャカチャという音が棺から聞こえてきたので、ロンはもしかしたら……程度の気持ちで蓋を開けてみる。

 

「……だ、誰ですかぁ」

 

 中には金髪の女の子が入っていた。

 

「失礼しました」

 何だか凄い不味いことをしているような気分だ。

 女の子のプライベートスペースを無理やりこじ開けた……みたいな事になったら非常に不味い。

 

 ともあれ裕斗ではなかった。

 行きたくなかったが、馬鹿みたいに悪魔の気配がしているところに行かなければならないのか……。

 

 蓋を閉めようとすると、違和感を覚えた。

 何かしらの攻撃をこの女の子から受けた。そう認識出来たのだ。

 

「な! なんで動けるんですかぁ!?」

 

 少女は涙目になりながら、魔眼と思われる力を発動していた。

 気を探ると神器の力がロンの体と周りの空間に停止信号の様なものがかけられている。

 

「なんでって……格の違い?」

「やだぁ! 怖いよぉ!」

 

「いきなり攻撃してくるお前もどうかと思うけどな〜」

 

 ロンだけが悪いみたいな言い方に少し疑問を覚えるが、目の前でガチ泣きされては怒るに怒れない。

 

「……てか君誰? なんでここにいんの?」

「それは僕のセリフですぅ、あなたこそなんなんですか?」

 

「僕? 僕はロン、ちょっと知人を探しててね。裕斗っていう名前なんだけど」

「ああ、裕斗先輩でしたか」

「知ってるの!?」

 

 予想外のところから答えにたどり着けるチャンスが降ってきた。

 こんなに早く本人に繋がるとは思っておらず、少々驚くロン。

 

「え!? あ、はい。僕も悪魔でリアス部長に仕える眷属です」

「へー、裕斗は悪魔になったのか〜。なんか皮肉がきいてるな〜」

 

 教会のモルモットから一転、魂を売って悪魔になる。

 教会側からすると、何とも皮肉なことだろう。いい仕返しだ。

 

「じゃあ裕斗だけを呼び出すとか出来ないの? 眷属だし」

「一応連絡は出来ますけど……多分僕から会いたいっていうと、他の人もついてきちゃうと思いますよ」

 

「んー、それは困る。てかなんで君はここにいるの?」

「あ、僕はギャスパーです。ロン君には効かなかったんですけど、僕の神器の力を操れなくて興奮すると勝手に力を使ってしまうんです。それが危険だから、ここで封印されてるんです」

 

「へー……大変だね」

 

 聞いてなかったのか! と言われるくらい興味無さげなロンに、ギャスパーも苦笑い。

 

「じゃあ暇なの?」

「え? ……まぁ、とくにやらないといけないことはないですけど」

 

「じゃあさじゃあさ! 暇なら遊ぼうよ。なんかこんなに暇そうな人初めてだからさ!」

「は! はい! いいですよ!!」

 

 

 思えば二人とも、ゆっくりと同世代と遊ぶということをした事がない。

 ギャスパーはハーフだった故に迫害され、それが影響し今は引きこもり。ロンもロセやアーシアと仲良くなったりしたが、やはりゆっくりと遊ぶということはしてこなかった。

 それにロンは気付いてはいないがギャスパーは生物学的には男。

 そういう男友だちという意味では初めての体験である。

 

 

 

 

 

 

 手始めにトランプ、ゲームにパソコン。

 など、現代的な遊びを教えて貰ったが、野生児のロンには難しく一勝もあげられていない。

 

「というかギャスパー強すぎない?」

「僕だって伊達に引きこもってませんから! ネット界では最強ですよ」

 

「マジかよ! すげぇな!?」

 

 オドオドしていたキャラとは一変、ダンボールから出てこないという不気味さはあるが自信に満ち溢れる程のオーラがギャスパーに纏っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「は! 甘いな! まだジャンプが残ってる!」

「はい知ってます、だから復帰阻止します」

「ふざけんなぁぁ!!」

 

 

 

 

「これが神のフルハウスだ!!」

「あ、僕フォーカードです」

「NOooooooOOOO!!」

 

 

 

 

「やべぇ3ヘル飛んだ!」

「大丈夫です、もうダウン入れてます」

「すげぇなギャスパー!」

 

 

 

 

 

「お前これは詐欺だろ。顔コピペして契約者に送るのは……」

「いえいえ、みんな喜んでますよ。ウィンウィンってやつです」

「悪魔かよ」

 

 

 

 

 

 

 

 何時間遊んだのか分からないくらい楽しんだ。

 数時間? 数十時間? 

 どれだけ流れたか分からない時間。でも、今一番楽しい! という感情が大きい。

 友達、とはまた違ったものなのだろう……仲間、というのもまた違う。

 

 

 ロセといた時のような胸のざわめきもない、アーシアといた時のようなフワフワという気持ちもない。

 ただただ楽しい。

 綺麗なものを見て、美味しいものを食べて。

 それだけが娯楽と思っていたし、実際それしか触ってこなかった。

 

 それを教えてくれた。

 裕斗に会うという目的を忘れるほど、楽しく遊んでいた。

 

「あー、さすがに画面見すぎて目が疲れてきたわ。ちょっと寝てもいい?」

「はい、大丈夫ですよ。ここには僕以外来ませんから……ベットは棺の中なんで自由に使ってください」

 

 ゲーム初心者は目が疲れやすい。

 一日中睨めっこしていれば、さすがに疲れた。

 

 ギャスパーから棺を借りて仮眠をとる。

 

 

 

 

 

 ものの数時間しか寝てないが、周りがザワザワしてきたので目を覚ました。

 ベットは一つしかないので、横にギャスパーもいるのが確認出来る。

 眠いなーと思いながら意識が覚醒していくと、大人数の足音が棺の方へと近づいてくる。

 

 元々真っ暗な部屋だったが、棺の蓋を外から開けられることで少しだけ光が中に入ってきた。

 

 

 

 

『え?』

 

「え?」

「ん? おはよ」

 

 リアス眷属のギャスパーの隣にいる悪夢への驚き。

 眷属がこの部屋にいることへのギャスパーの驚き。

 ロン、起床。

 

 

 ロンの裕斗に会いに来る。という当初の目的は達成された訳だが、ある意味最悪の状況下で目的を達成してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回、修羅場

ギャスパーと友達らしいことするssを見たこと無かったから入れてみた。絶対良い奴(確信
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