-レイチェル・マスタング-
18歳。ワシントンD.C.出身。ジャブローの防衛を担う陸戦中隊に属する第5陸戦小隊、通称「
身長174cm。スリーサイズはバスト98cm、ウエスト58cm、ヒップ89cm。
※原案はMrR先生。
-マコト・カザマ-
17歳。大阪出身。第5陸戦小隊に属するレイチェルの部下であり、いつも彼女に振り回されている若手の新兵。か弱い印象を受ける中性的な美男子だが、戦いの中で日々成長している。京都士官学校を休学して前線に志願した過去を持つ、リューコ・タカスギの元同期。90mmブルパップマシンガンを装備したジムに搭乗する。階級は伍長。
※原案はMrR先生。
-アンジェラ・ベリー-
18歳。ワシントンD.C.出身。第5陸戦小隊の副隊長であり、レイチェルとは同期の親友。愛称はアン。ブラウンカラーのショートヘアと褐色肌が特徴のグラマラスな美女であり、広報課のグラビア撮影にも喜んで応じる奔放な性格。ジャブロー防衛戦では敵の攻撃で隊を分断されていたため、レイチェルやマコトとは別行動を取っていた。ガンキャノンに搭乗する。階級は少尉。
身長174cm。スリーサイズはバスト97cm、ウエスト57cm、ヒップ89cm。
※原案はMrR先生。
-ミスズ・フジバヤシ-
17歳。兵庫県出身。第5陸戦小隊に属するレイチェルの部下であり、先の防衛戦で活躍していたマコトに対抗意識を持っている若手の新兵。薄紫色のツインテールが特徴の美少女。ジャブロー防衛戦では敵の攻撃で隊を分断されていたため、レイチェルやマコトとは別行動を取っていた。陸戦型ジムに搭乗する。階級は軍曹。
身長162cm。スリーサイズはバスト83cm、ウエスト56cm、ヒップ84cm。
※原案はMrR先生。
-ユキ・サンジョウ-
17歳。東京出身。第5陸戦小隊に属するレイチェルの部下であり、物静かで掴みどころのない小柄な美少女。青い髪をボブカットに切り揃えている。ジャブロー防衛戦では敵の攻撃で隊を分断されていたため、レイチェルやマコトとは別行動を取っていた。ガンタンクに搭乗する。階級は曹長。
身長155cm。スリーサイズはバスト75cm、ウエスト55cm、ヒップ77cm。
※原案はMrR先生。
『隊長! 敵MSの熱源反応が……!』
『……来やがったなァ?』
カリュブス機をはじめとする「四海竜」が捉えた、複数の熱源反応。それが「増援」のMS部隊のものであると悟った4人の猛者は、同時に口角を吊り上げていた。
本来ならばさらなる「新手」に戦慄する場面なのだろう。しかし自分達の技量に絶大な自信を持っているエースパイロット達は、
『……っ!』
ギョロリと蠢くカリュブス機の愛機の
『……
『了解ッ!』
――そして、次の瞬間。密林の木々の隙間を縫うように撃ち放たれた実弾の嵐が、「四海竜」に襲い掛かる。その直前に僅かに視えた銃口の照り返しから「兆候」を掴んでいたカリュブス達は、瞬時に散開して「新手」の初撃を回避していた。
それから間も無く、RX-79[G]「陸戦型ガンダム」を筆頭とする5機のMS小隊が密林から飛び出して来る。現場から最も近い位置に配備されていた部隊が、リューコ達の危機に駆け付けて来たのだろう。その「新手」の部隊に属する機体には、いずれも星形の
『さっすが噂の「四海竜」、判断が早いわねッ! 私達も散開して各個撃破よ!』
『了解っ!』
リューコ達の窮地を救うべく現れた「新手」――第5陸戦小隊のレイチェル・マスタング少尉は、艶やかなブロンドのロングヘアを振り乱して溌剌とした声を上げる。ジオン地上軍屈指のエース集団「四海竜」を前に不敵な笑みを浮かべる彼女は、透き通るような青い瞳で眼前の敵機を射抜いていた。
『え、援軍っ……!? しかも、その星型の
『ナイスガッツだったわね、サムライの
レイチェル率いる第5陸戦小隊、通称「
『リューコ、遅くなってごめん! 皆は僕達が守るから……ここからは任せてっ!』
『……!?』
その途中。レイチェル機の後に続いていた1機のジムが、肩越しにリューコ機の方へと振り返る。そんな友軍機の挙動にリューコが目を剥いた瞬間、聞き覚えのある少年の声が響き渡って来た。
『その声……もしかして、マコト!? マコトなの!?』
『うん……! リューコもクレイ達も、生き延びてくれていて良かった……! 皆、無事に士官学校を卒業してここに来られたんだね!』
『マコト……!』
90mmブルパップマシンガンを携行しているジムのパイロット――マコト・カザマ伍長。彼の声を耳にしたリューコは、思わず驚愕の声を上げる。彼はかつて京都士官学校でリューコ達と共に訓練を受けていた元同期であり、前線に参加するために士官学校を「休学」していた身だったのである。
『マコト、生きてあなたとまた会えて嬉しい……って言いたいところだけど、奴らと戦うなんて無茶よ! いくらあの第5陸戦小隊が付いていると言っても、あなたが敵う相手じゃないわ!』
『……』
マコトの
『……僕だって、その第5陸戦小隊の1人さ。それに僕の味方は、レイチェル隊長達だけじゃない』
『えっ……!?』
しかし。かつて共に切磋琢磨していた学友達の生死が懸かっているこの状況において、敵に背を向ける選択肢などマコト・カザマにあるはずもなかった。
『君達が……リューコ達が一足先にこの場に来ていたからこそ、僕は逃げずに戦えるんだ。君達に負けない自分になりたいって、そう思えるから』
『マコト……』
『だからあの人達には、思い知らせてやりたいんだ。京都士官学校の生徒は、まだ負けちゃいないんだって!』
リューコの心配を他所に、正面に向き直ったマコト機のジムは「四海竜」のエース機目掛けて走り出して行く。その機体を駆る少年の表情は、過酷な死線を潜り抜けて一人前に成長した「男」の顔であった。
『アン、そっちのゴッグは任せたわよ! 私はあの
一方。カリュブス機のズゴックに狙いを絞っていたレイチェルは、挑発的な微笑を浮かべて陸戦型ガンダムを走らせている。
釣鐘型の豊満な爆乳を際立たせる引き締まった腰つきと、大きく膨らんだ安産型の巨尻。その扇情的な肢体は戦闘の緊張感に汗ばみ、芳しい匂いでコクピットを満たしている。愛機の陸戦型ガンダムが一歩踏み出す度に、彼女の豊かな乳房が上下に大きく弾んでいた。
『レイチェルったら、また1人で美味しいところだけ持って行くつもり? コイツを潰したら私もすぐにそっちに合流するからねっ!』
第5陸戦小隊の副隊長を務めている「アン」ことアンジェラ・ベリー少尉は、そんな同期の奔放さにため息を溢しつつ、自身も不敵な笑みを溢していた。ブラウンカラーのショートヘアを掻き上げ、健康的な褐色の柔肌を露わにしている彼女も、レイチェルに劣らぬグラマラスな肉体美の持ち主であった。
サイズが合う物が無かったのか、ぴっちりと肢体に張り付きボディラインを浮き立たせているアンジェラのノーマルスーツは、今にも内側からはち切れそうになっている。そんな彼女が駆るRX-77-2「ガンキャノン」は、ポルセ機のゴッグと対峙していた。
『俺を潰すだぁ? 威勢が良いのは結構だが、女なら後方で大人しくしてて欲しいもんだぜ。こちとらレディーをいたぶる趣味なんざ無えってのによォ!』
『さーて、いたぶられるのはどっちになるかしら? MS戦に男も女もないってこと、身をもって教えてあげるわ!』
レイチェル達の威勢を鼻で笑うポルセ機のゴッグに対し、アンジェラは獰猛な笑みを向けながら攻撃を開始する。彼女が褐色の巨乳をばるんっと揺らした瞬間、ガンキャノンの両手に握られていたビームライフルが火を噴いた。
『狙いが見え見えなんだよッ!』
『きゃあっ!?』
しかしポルセは彼女を挑発しながらも、ビームライフルを構えようとするガンキャノンの挙動を見抜いていたようだ。初撃のビームを最低限の動作でかわした彼のゴッグは、巨大な爪で地面を抉り大量の土をアンジェラ機の顔面に浴びせる。
その原始的な目眩しに意表を突かれたアンジェラが目を剥いた瞬間、呉須色のゴッグが一気に間合いを詰めて来た。そして2発目のビームを撃つ暇も与えず、ガンキャノンの両腕を掴み上げてしまう。
『頭に来るぜ、こんな時に限ってモテ期が来やがる! 殺るか殺られるかの世界に女が出しゃばって来てんじゃあねぇッ!』
『いやぁあぁっ! このままヤられちゃうっ! もうダメぇえ〜……なんてね?』
『ぐぉおおッ!?』
ポルセ機の獰猛な攻勢に悩ましい声色の悲鳴を上げ、アンジェラは豊満な巨乳を左右に揺さぶる。しかし次の瞬間、真正面に砲身を向けたガンキャノンの240mmキャノン砲が火を噴き、ポルセ機は爆音と共に吹っ飛ばされてしまった。
『ギリギリの水着でグラビア撮影ってのも楽しいけど、やっぱり私達はノーマルスーツよねっ! この前の防衛戦では、部隊を敵に分断されて思うように戦えなかったし……その分まで暴れるわよ〜っ!』
ガンキャノンの両腕を引き千切ろうとしていたポルセ機は、キャノン砲の直撃を浴びて激しく転倒してしまう。そんなゴッグの姿に挑発的な笑みを浮かべるアンジェラは、艶やかな唇をぺろりと舐めながら操縦桿を握り直していた。
隊長のレイチェルと同じく、水着姿での「広報活動」にも積極的に参加している彼女だが、やはりノーマルスーツを着てMSパイロットとして戦う道こそが彼女にとっての生き甲斐であるようだ。
『……ったく、ヤりづれぇ女だぜ! ちょっと優しくしてやったらすぐにこれだ!』
そんな彼女に手を焼くポルセはうんざりした表情で操縦桿を握り、愛機のゴッグを起き上がらせている。どうやらこの両者の戦いは、まだ終わりが見えないようだ。
『こんなに弾幕を張っても、掠りもしないなんて……! こ、これが「四海竜」ッ……!』
その一方。アスピード機のアッガイと対峙しているジムの若きパイロット――マコト・カザマ伍長は、90mmブルパップマシンガンを連射して弾幕を張っていた。しかし白桜色のアッガイは縦横無尽に密林を跳び回り、その悉くをかわしている。
美少女と見紛うほどに華奢な体躯の少年兵は、この光景に戦慄して操縦桿を握る手を震わせていた。しかしそれでも、彼の双眸は敵機を見失うことなくアスピード機の動きを視線で追い続けている。
(それでも僕は……僕はもっと、強くなるんだッ! リューコを、皆を守れるように……! 皆で一緒に生き延びて、この戦争の終わりを迎えられるようにッ!)
先ほどリューコ達の部隊が一瞬で壊滅させられたように、新兵では到底太刀打ち出来ない強敵であることは明らかであった。それでも彼は恐怖に抗い、眼前のアッガイを仕留めるべく鋭く目を細めて狙いを定めて行く。
(リューコ、ユキノ、アーデ、パッチワーク、リーサ、クレイ、クラム……! 皆、僕に力を貸してくれッ!)
旧友達を想う少年の闘志が、最高潮に達した瞬間。アスピード機の挙動を見抜いたマコト機の銃口が、的確な座標に向かって火を噴いた。闇雲に弾幕を張っているように見せ掛けて相手の動きを観察し、敵機が回避行動を取った先に発砲したマコト機の実弾が、ついにアスピード機のボディを掠めて行く。
『……ッ! なかなか良い狙いだ。ぎこちなく荒削りな挙動を見るに、まだ新兵のようだが……それでも俺の動きに喰らい付いて来るとはな』
『ある人に教わったばかりなんだ。躊躇うな、立ち止まるな。その一瞬が、僕の「力」だッ!』
『ふっ……なるほど。貴様も俺と同じく、師匠には恵まれていたようだな! だが、俺も負けんッ!』
先の防衛戦の最中、第6陸戦小隊のソノ・カルマ軍曹から投げ掛けられた言葉。そこに込められた意味を己の胸に刻み、マコトは雄々しく吼える。その威勢を前に「骨のある相手」と認めたアスピードも、愛機のアッガイを勢いよく走らせていた。
ジムの90mmブルパップマシンガンと、アッガイの105mmバルカン砲。双方の弾雨が互いのボディに襲い掛かり、相手の装甲を削り合って行く。どちらが先に力尽きるか。その鬩ぎ合いが始まっていた。
そんな中。イーサン機と交戦していたRGM-79[G]「陸戦型ジム」は100mmマシンガンで弾幕を張り、瑠璃色のアッガイを牽制していた。「四海竜」最弱のイーサンでは避け切れなかったのか、すでにそのボディには幾つもの弾痕が窺える。
『ふん……マコトの奴、この前よりますます腕を上げてるようだけど。あんな調子じゃあ、弾切れになったところを狙われてお陀仏じゃない』
イーサン機を相手に優位に立ち回っている陸戦型ジム。そのパイロットであるミスズ・フジバヤシ軍曹は、薄紫色のツインテールを弾ませてマコト機の戦況を一瞥していた。
鋭い眼差しでチラリと僚機の様子を見遣る彼女は、形の良いお椀型の美乳をぷるんと揺らしている。肢体にぴっちりと張り付き、ボディラインを浮き立たせているノーマルスーツが、均整の取れた彼女のプロポーションを強調していた。
(……ホント、いつも危なっかしくて……見てられないんだから)
決して勇猛とは言えない臆病な性格でありながら、それでも部隊の仲間達を守るため、日々戦場に身を投じているマコト。そんな彼のひたむきな姿に男としての力強さ、頼もしさを覚えていたミスズは、己の胸中に宿る甘い高鳴りを無視出来ずにいる。しかし、素直になれない彼女がその想いを口に出すことは容易ではない。
『……しょ、しょうがないわね。レイチェル隊長もアン副隊長も手が離せないみたいだし……ここは私がさっさとコイツを片付けて、助けに行ってあげるしかなさそうね』
一体誰に言い訳しているのか。「四海竜」の強敵達と交戦しているレイチェル機とアンジェラ機の様子を見遣ったミスズは、マコト機が窮地に陥った時は自分が動くしかないという
『……この俺をさっさと片付けるとは、随分な大言壮語だな。しかし、貴様の洗練された射撃技術……俺を侮っているようには見えん。こちらの力量を正確に把握した上で勝負を急ぐ必要に駆られるほど、あの機体のパイロットに執着していると見た』
『は、はぁっ!? こ、この私があんな奴に執着するわけないでしょっ!? か、勘違いしないでよねっ! マコトは見ての通りの新兵なんだから、私が守ってあげないとすぐに死んじゃうんだからっ!』
『多少荒削りであるとはいえ、あのアスピードと互角に渡り合っている奴がか? 理屈に合わんな。貴様のような手合いを指す単語を旧世紀の書物で読んだことがあるぞ。確かツン……ツン……ツンドラ?』
『……〜っ!』
全てを見透かしたようなイーサンからの冷ややかな言及に、ミスズは目を剥いて一気に頬を紅潮させる。羞恥と怒りに満ちた貌でイーサン機を睨み付けたミスズは、早急に彼を黙らせるべく操縦桿を握り締めた。
次の瞬間、ミスズ機の陸戦型ジムが素早く100mmマシンガンを構える。イーサン機の腕部に搭載された6連装ロケットランチャーが火を噴いたのは、その直後だった。
『こ、こここっ、こんのぉおおぉおお〜っ! それ以上喋ったら撃つわよ〜っ!』
『もう撃っているではないか』
実弾による弾幕の応酬が互いの装甲を削り合い、周囲の木々を薙ぎ倒して行く。激しい弾幕を浴びせ合いながら接近して行く両者は、近接戦闘の準備に入ろうとしていた。シールドで砲弾を凌いだミスズ機がビームサーベルを引き抜いた瞬間、イーサン機もアイアンネイルを構える。
(事実を述べただけだというのに、何が気に障ったのかは知らんが……奴が感情的になっている今が好機。攻めるなら、ここだッ!)
羞恥と怒りで精彩を欠いたミスズ機は、僅かに挙動が乱れている。そこに勝機を見出したイーサン機は、ビームサーベルを振り上げたミスズ機の脇腹に鋭利な爪を突き込もうとしていた。
『……ッ!?』
しかしその瞬間、真横から飛び込んで来た「新手」の牽制射撃に反応し、咄嗟に飛び退いてしまう。密林に身を隠し、奇襲の機会を窺っていたRX-75「ガンタンク」の40mm4連装ボップミサイルランチャー。その弾雨が突如、イーサン機の死角から襲い掛かって来たのだ。
『ちぃッ、戦車もどきの援護射撃か……! 味な真似をッ!』
ミスズ機を仕留める好機を逃し、悔しげに歯噛みするイーサン。彼を乗せたアッガイは体勢を整えるべく後方に飛び退き、陸戦型ジムとガンタンクの両方を視界に捉えられる位置まで後退して行く。
『……ミスズ。マコトに夢中になり過ぎだし、相手のペースに乗せられ過ぎ。私達の任務は友軍機の援護と敗残兵の追撃なんだから、まずはそれを優先して』
密林の中からミスズ機を援護していたガンタンクのパイロット――ユキ・サンジョウ曹長。青色の髪をボブカットに切り揃えている小柄な美少女である彼女は、ノーマルスーツの食い込みによって強調された肉感的な桃尻をぷりんっと揺らしながら、身を乗り出してミスズを嗜めている。
『は、はぁあ!? ユキ曹長に言われなくたってそのつもりですけどぉっ!? 敵のペースになんて乗せられてませんけどっ!』
『マコトに夢中なのは否定しないんだ?』
『……〜っ! も、もう知りませんっ!』
スゥっと目を細めているユキからの追及に頬を赤らめ、ミスズは髪と乳房を揺らしながらプイッとそっぽを向いてしまう。そんな彼女達のやり取りを傍受していたイーサンは、「何を見せられているんだ」と言わんばかりの冷たい表情で操縦桿を握り締めていた。
――そして。曲者揃いの第5陸戦小隊を纏め上げているレイチェル機の陸戦型ガンダムは、「四海竜」の隊長機である蘇芳色のズゴックと一進一退の攻防を繰り広げていた。自身と互角に渡り合う陸戦型ガンダムの立ち回りに、カリュブスは不敵な笑みを浮かべている。
『へぇ……大口叩くだけあって、なかなか愉快な腰使いを見せてくれるじゃあねぇか。男を喜ばせるのが上手いねぇ』
『そういうあなたは随分とヌルい攻め方ねぇ。ソフトな感じも嫌いじゃないけど、私の趣味じゃあないわ』
ズゴックの両腕部に搭載されたメガ粒子砲が唸り、陸戦型ガンダムのビームライフルが閃く。激しいビーム射撃の応酬が周囲の木々と大地を焼き払っていた。双方のパイロットは互いに挑発的な薄ら笑いを浮かべ、互角の撃ち合いを繰り広げている。
『ははっ、そりゃあ悪かったな。……なら、ほんの少しだけ
『……ッ!?』
しかし、カリュブスはまだ本気を出していなかったようだ。彼のズゴックは突然、それまでとは比べ物にならない速さで左右に跳び回りながら陸戦型ガンダムに接近して来る。
ビームライフルでの迎撃では照準が間に合わないと判断したレイチェル機は、咄嗟にライフルを捨ててミサイルランチャーに換装し、ミサイルでの弾幕で広域を纏めて吹き飛ばそうとしていた。
『その無駄な弾幕を見てりゃ分かるぜ。……あんたはまだ、その機体を乗りこなせてねぇッてなァ!』
しかしカリュブス機は乱れ飛ぶミサイルの隙間を縫うように、レイチェル機の懐に滑り込んで来る。そして次の瞬間、先の防衛戦での「悲劇」を再現するかのような、低姿勢からのクロー攻撃が閃いた。
天を衝く凄惨な轟音。陸戦型ガンダムの腹部に、アイアンネイルの一撃が炸裂したのだ。シャア・アズナブル専用機のズゴックが、ウィラー中尉搭乗機のジムを貫いた時のように。
『んはぁあぁぅっ!?』
陸戦型ガンダムのボディがくの字に折れ曲がり、あまりの衝撃に機体が激しく転倒する。蠱惑的な悲鳴を上げたレイチェルの肢体はシートに激しく叩き付けられ、豊満な爆乳と巨尻がばるるんっと大きく躍動した。
『くっ……んっ、はぁっ、あぁっ……!』
扇情的な匂いの汗が飛び散り、ブロンドの髪が揺れ、コクピットの中が芳しい汗の匂いで満たされる。悩ましい呼吸と共に上下するレイチェルの胸は、しとどに汗ばみ濃厚なフェロモンを漂わせていた。
シートに身体を叩き付けられた痛みに悶絶する彼女は、蠱惑的な声を漏らして苦悶の表情を露わにしている。引き締まった腰をくねらせて身悶える彼女は、芳しい汗に塗れた乳房を左右に揺らしていた。
『……コクピットの位置が土手っ腹じゃなくて良かったなァ? 危うく、今の一突きだけでイっちまうところだっただろう?』
『きゅ、急にこんな乱暴な突き方するなんて最っ低っ……! 女の扱いも知らない童貞ってこれだからっ……!』
『注文の多いレディだねえ。その童貞に一泡吹かされた気分は如何かな?』
『……っ』
一気に形勢を覆され、劣勢に立たされてしまった陸戦型ガンダム。そのコクピット内で悔しげに唇を噛むレイチェルは、予期せぬ恥辱に頬を赤らめ、キッと鋭くカリュブス機を睨み上げていた。強烈な衝撃に打ち震えている彼女の肢体は汗でじっとりと濡れそぼり、ビクビクと痙攣している。
(は、疾いッ……! ほんの一瞬とはいえ、この私が敵機を見失うなんてッ……!)
汗ばむ肢体をくねらせて爆乳と巨尻をたぷたぷと揺らし、衝撃のダメージに悶絶するレイチェル。彼女の胸中はカリュブス機の予期せぬ速さに対する戦慄と、自身の不覚に対する恥辱に満たされていた。
本来の姿形の愛機ではない特攻型グフタンクに乗せられていたガリウス・ブリゼイドとは違う。自身の能力を最大限に発揮出来る専用機を得たエースの強さを、レイチェルはこの時初めて思い知ったのだ。
『俺達の役割は仲間を逃がすことであって、お前達の殲滅じゃねぇ。ケツまくって逃げ出してくれりゃあ、俺達としても続ける理由は無いんだが……どうする?』
『……そんな、こと言われて……逃げ出すような尻軽女がッ! こんな最前線に居るなんて、思わないことねッ……!』
『だろうな、言ってみただけだ。……ただしそんな台詞を吐いた以上、ブッ壊されても文句は言うなよ?』
カリュブスとの実力差は圧倒的。それを肌で思い知ってもなお、レイチェルの陸戦型ガンダムは立ち上がろうとしている。そんな彼女の蛮勇に敬意を表し、カリュブスも全力で叩きのめすべく操縦桿を握り締めていた。彼のズゴックはアイアンネイルを煌めかせ、陸戦型ガンダムにとどめを刺すべくにじり寄って行く。
『そこまでだッ!』
『……うぉッ、と!?』
しかし、そのとどめが叶うことはなかった。突如密林の奥から翔び上がって来た連邦軍の「新手」のMSが、カリュブス機の行手を阻むように頭上から現れたのである。
今回は外伝「オーガ・マスト・ダイ」の最終話で触れていた「森夜叉」の脱出シーンについて掘り下げる番外編の中編となります。
今回のお話は第1部「パンツァー・アンド・パンツァー(https://syosetu.org/novel/223795/3.html)」に登場した第5陸戦小隊のレイチェル・マスタングとマコト・カザマが登場している他、第1部には登場していなかった他の隊員達も参戦しております。外伝「コバルト・キャリバー(https://syosetu.org/novel/223795/12.html)」に登場した「四海竜」ともかなり良い勝負をしている模様。
余談ですが、リューコとマコトが元同期という設定は外伝「キョート・フラワーズ(https://syosetu.org/novel/223795/102.html)」の第1話でも出ておりました。次回の後編は、さらにこの場に参戦して来た「新手」のお話になります。次回でこのエピソードも完結となりますので、最後までどうぞお楽しみに!(*´ω`*)
ちなみに「四海竜」のリーダーであるカリュブスにつきましては、X2愛好家先生の作品「九十九 光の気ままな実験録(https://syosetu.org/novel/357309/)」にも登場しております。こちらの作品のエピソード(https://syosetu.org/novel/357309/9.html)では、ジオンが勝利したGQuuuuuuX世界出身のカリュブスが燻銀な活躍を見せております。「オーガ・マスト・ダイ」では「森夜叉」の一員として活躍していたラアス・リュレウ・ソボミも登場しておりますので、ぜひご一読ください!( ^ω^ )
Ps
コクピットが腹だったら即死だった……(ノД`)