犯罪多重奇頁 米花   作:ゴマ助@中村 繚

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MATERIAL~黒猫のサンタクロース

「メリー・クリスマス! プレゼントをお届けに参りました。受取証にサインかハンコお願いします。肉球印でも可です」

 

真名:黒猫プルートー〔サンタ〕

性別:不明(自己申告は雄寄り)

身長:変幻自在

体重:変幻自在

出典:『黒猫のデリバリー・メリー・クリスマス!~雪国のプレゼント・ファクトリー』

地域:日本、アメリカ、欧州各地など

属性:混沌・善

 

 クリスマス聖杯がもたらしたサンタパワーの奇跡により、復讐者でしか召喚されないはずの黒猫プルートーがライダークラスにチェンジしてまさかのサンタに就任。猫でもサンタになれる!もう何でもアリである!

 

 クラス「騎兵」のサーヴァント。騎乗しているというよりは箱にinしている。

「え、猫とサンタって何か関連性あるんですか?」

 彼の質問に対し、最近は“クロネコ”がプレゼントを運び、飛脚やその他諸々とシェアを争っていると語ると納得してくれた。プレゼントを運ぶ者、すなわちサンタである。

 真面目に解釈すると、世界各地、特に近代以前の日本では黒猫は幸福を招くシンボルとして大切にされていた。黒い招き猫は商売繁盛を招き、魔を除け、厄を除け、幸運をもたらしてくれる福猫である。黒猫に横切られたら賭け事で勝てる。黒猫を飼えば結核が治る。黒猫は恋煩いを治してくれるなど、黒猫は人間に幸福を運ぶ存在とされてきた。

 幸運の象徴が反転したのは明治時代。開国後に諸外国の文化が入流し、黒猫が悪魔の化身であると、魔女と共に禍を運ぶ存在であると民衆に広まったためである。

 サンタプルートーは、『黒猫』の霊基に混在した「黒猫の伝承」にある福猫の側面が大きく出ている。犯人の罪を告発するのではなく、人間に対して様々なモノを運ぶ存在となっているのだ。

 不幸でも幸運でも、猫は人間にナニかを運ぶ。運んでくれるなら幸運が良い、幸福が良い。貰って嬉しいプレゼントが良い。実はプレゼントを運んで届ける存在として適任だったのだ。

 が、猫の手で運べるプレゼントの数は限られているので、主に運ぶのはダ・ヴィンチちゃん謹製のダンボール製トラックである。ダンボール製なのに高速移動して総重量よりも重いプレゼントを積載・牽引できる謎仕様。オマケに、有事の際には大砲搭載戦艦にトランスフォームし、ボタン一つで大砲を発射する。本当にダンボールか?!

 乗り心地、もとい入り心地はとても良い。

 素敵な素敵なプレゼントを皆さんの元に迅速・丁寧に、仔猫を運ぶかのようにお届けします。受け取りの際はハンコかサインをお願いします。時間指定はなるべくナシで。

 猫の手を借りるほど運送業は忙しいため、お手伝いは随時募集中。目指せ『王の軍勢』レベルの社員一同!

 トナカイでもサンタでもウェルカム!アットホームな職場です。

 

 サンタとなったプルートーは、ペットショップで売っていそうなサンタの帽子を斜めに被った状態で右目が隠されている。これはメカクレと言うのか、言わないのか。首の縄はクリスマスツリーを彩るオーナメント&モール飾りになり胸元にはベルが鳴る。ぶっちゃけ重いです。

 サンタに任命されるにあたり猫なりの使命感からか属性が「善」にチェンジした。

 サンタとは、その人のために一番欲しいプレゼントを送り届けて喜ばせるのが仕事である。彼は人類監視情報網『NNN』へのアクセス権限を使い、人間の本音から本当に欲しい物をリサーチしてプレゼントを選別することができる。ちなみに、『NNN』とは『ねこねこネットワーク』の略称である。

 サンタとしての職務を全うするために甘えん坊な性格を封印し、例え届け先で温かいクッションを勧められても、温かいストーブを勧められても、炬燵という全猫憧れの最終兵器(リーサル・ウェポン)の誘惑に襲われても、イヴの間にプレゼントを届け終える。それがサンタの使命である……と、やる気はある。

 しかし、『黒猫プルートー』は物語の恐怖装置として創造された存在である。被害者であり復讐者。猫であり悪魔。死者であり生者。猫故のキャラクター性はあるが、彼はクリスマスを体験したことがない。

 なので、クリスマスがもたらす「楽しさ」や「ワクワク」を体感したことがないため、クリスマス=楽しいを理解できなかった。

 クリスマスは楽しいもの。

 ジングルベルを聴くと足取りは軽くなり、いつもは食べないお菓子につい手が伸びてしまう。家族みんなでクリスマスツリーを飾り付け、サンタさんへ手紙を書く。夜になれば、サンタに会うために眠い眼をこすって夜更かししてしまう。

 サンタだってクリスマスを楽しみにしている。サンタだって、クリスマスは楽しいのだ。

 福を運ぶ黒猫が楽しい胸の高鳴りを知ることができたなら、きっと立派なサンタクロースに成長していることだろう。

 

ステータス:

筋力D 耐久D 敏捷A+ 魔力C 幸運C 宝具A

運送業のお陰かちょっと馬力がついた。多分、本人(猫)ではなくダンボールトラックの馬力。

 

スキル:

〇対魔力C

〇騎乗B

〇忘却補正C

 

〇聖夜の怪物A

→「変化(悪魔への転生)」がサンタ仕様に変化した。

サンタたるもの、どんな家にもお邪魔しなければならない。プレゼントを届ける相手に警戒心を抱かれないように怪しくない可愛い猫を装い、煙突のない家には窓の隙間からにゅるんと侵入できるようにその身を変化させる。人間に変化できなくなったが、猫状態で大きさが変幻自在のため巨大な(化け)ネコチャンにもなれる。

猫は天使であり悪魔である。サンタクロースとブラックサンタのように二面性を持つのである。これに対して、ナイチンゲールが(サンタ含め)頷いていた。

 

〇ラッキー・キャットA

→「魔女の使い魔」がサンタ仕様に変化した。

世界各国に散文している「黒猫」の伝承の内、福猫としての伝承を再現する。魔術的な黒猫の概念において、日本以外にも黒猫を幸運の象徴として信仰する地域も多い。縁起がいい黒猫が福を運ぶので、来年の運気は上場ですよ……多分。

輝く目で夜も遠くを見渡せるということから、闇夜に潜む魑魅魍魎から人間を守る厄除け・魔除けとして重宝されている。目が輝くと言っても、目からビームは出ません。これに対して、カルナが(サンタ含め)残念がっていた。

 

〇黒猫の宅急便EX

→ダンボールトラックを得た黒猫は大量の荷物を運び・届けることができるようになった。どんなプレゼントも、どこにでもしっかりとお届けします。決して諦めません、お届けのサインをもらうまでは。

何としてでも目的地に辿り着いて使命を全うする鋼の決意(猫ver.)。あくまで猫基準なのでちゅーるには勝てなかったりする。

 

宝具:

聖夜運送最終兵器、波贈砲発射(HOLLYNIGHT DELIVERY OF BLACK CAT)!』

 

「稼働電力シャットダウン、再起動非常電源スタンバイOK! ターゲットロックオン、回路開きます! プレゼントエネルギー充填120%! 最終セーフティ解除……撃ちます!」

 

 サンタプルートーが肉球の手でポチっとなとボタンを押せば、ダンボールトラックは大砲搭載戦艦にトランスフォームする。

 プレゼントエネルギー充填120%に到達し、サンタからのプレゼントを待つ人々の、楽しいクリスマスに胸をときめかせる人々のワクワクとドキドキ感情を対象に向けて一気にぶっ放すプレゼント宝具。

 この宝具を受けた者は、例えどんなにもリア充を恨み・嫉み、空元気でぼっちを満喫してちょっと心が寒い人にも幸福のプレゼントで心が満たされることとなる……さらば憎悪よ。

 クリスマスは楽しいもの。例え、起源とは違う進化を遂げたとしても、クリスマスとプレゼントとサンタは人々に幸せで楽しい時間を与えるために、自分たちも楽しみながら幸福を運ぶのだ。

 それは恐怖装置である黒猫さえも幸福を運ぶ猫に反転させてしまった聖夜の奇跡。その現状を相手に強制し、強制的に幸せにしてしまう。別名:強制ハッピーエンド侵食ドリーミー砲。またの名を、児童向け優しい世界展開装置。

 

真名:黒猫プルートー〔サンタ〕

 黒猫プルートーが様々な事情でサンタクロースとなった存在。

 プレゼントを運び、幸運を届け、楽しいクリスマスをもたらしてくれる福猫サンタ。しかし、猫の手しかないので周囲の手伝いが必要不可欠である。

 罪を告発するために鳴くのではなく、来訪を知らせるためにインターフォンとして「ぴんぽーん」と鳴き、プレゼントが届いたことを知らせてくれる。

 一説によると、本来は福猫であった黒猫が不吉な存在として広まってしまったのは、饗庭篁村によって翻訳されたエドガー・アラン・ポーの小説『黒猫』が日本で発表され、殺人犯を絞首台に送った悪魔の如き恐怖が原因ともされている。が、詳しくは分かっていない。

 本来ならばあり得なかった聖夜の奇跡の姿。これには原作者も驚愕し、頭を抱え、羽ペンをぶん投げるだろう。当の本人(猫)は楽しくサンタをやっているのでオールオッケーです。

 

召喚初期:サンタ帽子で右目隠し、首にオーナメント&モールを巻いてベルを首に下げた黒猫。冬毛なのでいつもよりちょっともふもふしている。

第一段目~第三段目:同上

最終再臨:プレゼントの箱に入って休憩しながらちゅーるを食べる黒猫のサンタクロース

 

絆礼装ではサンタ帽子をくれる。勿論猫サイズ。

ヴァレンタインになると、贈り物orお返しとして縄っぽいリボンがかけられたプレゼントの中から蓋をパカっと持ち上げて登場する。どこから見たことがある登場の仕方……主に、日曜日の夕方とかに。

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