ジョジョの奇妙な冒険~アメジストのif物語~ 作:Tarako@如月銘酪
2020年を締めくくる小説として!
一話
https://syosetu.org/novel/237782/1.html
五話
https://syosetu.org/novel/237782/5.html
前回
https://syosetu.org/novel/237782/13.html
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ジョラル
勇気も決断もクソもない主人公
理亜
いつも何かに追われるタイプ
ジョナサン
紳士…?おーい紳士ー?
瑠
何かに捕らわれている
あらすじ
理亜ちゃんは仕事に追われつつ、ジョラルは怪奇現象に巻き込まれつつ…
「あー、仕事が終わらない…」
あ、皆さんどうもこんにちわ。理亜です。
今現在私は目の前にある山積みの…尚且つ私の視界を遮る書類と対決しております。
現在の時計の針はよい子も寝る12時前。
これが深夜の美しい夜景を彩るひとつだと思うと誇らしい気持ちもありますが、逆にのうのうと明かりを消して寝ている上司にダイナマイトを投げつけてやりたいと思っています。
「ダメだダメ。エナドリ買お…」
遡ること数週間前、ジョラルの担当になる前に押し付けられた書類達。先輩は
『護衛ほど簡単な仕事もねえっしょ、ダイジョブ!』
といって通常の一ヶ月の仕事分×3の仕事量です。はは。
ドアを開けた先に、ジョラルがつったっていた。
「あらジョラル。あんたこんなところでなにやっているのかしら?」
なにやらコンビニ袋をさげている。
「んいや、ジョギング帰りにお前のアパート寄ったら電気付いてたから…」
私のアパートは決してジョースター家に近いわけではない。大体30分位かかってしまうのだ。
「なんで深夜12時に折り返し含めて小一時間もジョギングするのよ、新手のストーカー?」
まあもっとマシな嘘を付いてほしいものだ。…本当にストーカーなら。
「いや、石を何個か研いで宝飾を作ってたんだけど…いつの間にか寝ちゃって、真夜中でさ、足が悲鳴あげてたしジョギングしようかなと。それよりもコレ。」
ガサガサ、と音を立てるコンビニ袋の中には、エナジードリンクと、栄養ゼリーがはいっていた。
「おお!徹夜と残業の救世主!」
「何一つ救われて無いけどな。」
ジョラルは肩をあげて訳のわからない、といった、冷めた目で理亜を見つめた。
その言葉に理亜は内心驚きつつ、
「まぁね。あんたも手伝う?」と冗談混じりに誘った。
「生憎、まだ社会人になりかけてるだけで使えないんだ。すまないな」
とかわされた。(どうせ嘘だろう。)
(ッチ、せっかく五時まで寝ずにやらせようと思ってたのに)
と内心がっかりしながら
「そお?用がないなら回れ右なのだけれど」
と半分強制的にアパートからジョラルを追い出そうとする。
「おう。また明日な。」
パタン、とドアを閉めた理亜は、ジョラルの「また明日」という言葉に心底呆れていた。
「…あんた、友達が死んだのも忘れてるのね。…バカな奴。」
…何かを忘れている気がする。明確にはなにもわからないのだが。だが、胸の中のしこりは、当然のごとくこびりついて剥がせない。
何より、理亜が、あんなに悲しく辛い顔をしていたのだ。何かあったに違いないのだろうが…
「…わからない。」
わからないからグダグダと時間を潰しているのだろう。
また、自分は何も出来ないのだろうか…?
(初めから何も出来てやしないんだ、何も出来ないに決まってる。)
ごろん、と寝頃がって、見ないフリをした。
『君は因果を信じるか』
ふと、低い男の声が響く。
「誰だ…?何をしようっていうんだ…?」
『私は信じている。』
こほ、こほ、と咳き込んでいるようだ。
「あんた…病気か?大丈夫か?なぁ、因果って、何なんだ?」
『運命』
気配がまるで無くなったようだった。
何かがあるのだろう。
真夜中は薄暗い。心細くなっていきカラス達はまるで不幸を呼ぶようだった。しばらくじっとしていると、まるで、それ以上詮索することはやめてくれ、というようにそれこそ、先程の男が言うように、ジョラルは眠りについた。
『夢、程自我をさらけ出し、そして不安定な物は無い。夢という物を誰一人として事実だと理解することはないが、夢…無限の可能性を秘めるそれ、は一つの運命の集束点へと導く目印を与える。クラウスは多少短絡的な様な気もするね。あぁやって逃げれば逃げるほど、策を労するほど、人は逃げ道を失うものだ。クラウスも知らず知らずのうち、ジョラルに向かうように記されている。…『運命の集束点』、因果に引き寄せられる。ジョラル君は感が良い。元の場所を辿っていっている。彼自身が、己の力に気づいていない事は痛手だが、…まぁ、この際そんな事はどうでもよい。いつかこの世界の始めの特異点に出会い、そして運命は巡り、新しい運命の軌道は、始まりを祝福してくれるだろう。私もそろそろ身を引くべきかもしれないが、その前に少しだけ、そうだなぁ、例えるならバニラエッセンスを一滴だけ加えよう。つまらないと飽きられてしまうからね。』
男は、笑いながら、己の精神の具現化たるそれに手を差し伸べ、まるで呆れるようにこういい加えた。
『神にこれ程まで近しい存在が私と彼しかいない、等、この世界は終わっているなぁ。』
男は、にやりと笑いながら、既に存在しなくなった廃墟…いや、教会から去った。
ジョラルは、うっすらと目蓋を開けて、天井を見て、その後に、何か思い立ったかのように立ち上がり、すたすたと廊下を歩き、そしてリビングに出た。
「おはよう…」
そこにはジョナサンが座っていた。まるで雰囲気が違った。静かな怒りをジョラルは感じた。
「ジョナサンさん…どうしたんですか?」
ジョラルは、この先がどんなに恐ろしいかを想像し、それでもジョナサンに説明を求めた。
ジョナサンの携帯が、ジョナサンの手でバキ、と折れる。
「…ディオが殺されかけた」
ジョラルは、突拍子も無い言葉に、「え?」と聞き返す。
「廃ビルの屋上から何者かに突き落とされた…重傷だそうだ。…助かる可能性も…」
少ないだろう…という言葉をジョナサンは飲み干した。その言葉を言ってしまえば諦めざるおえないからだ。
「ディオの様子が変だったことも僕は理解していた…!だけど彼なら何とか出来ると思ってた…ッ!僕は、僕は、見過ごした…!盲点だったッ!」
わなわなと身体が震える。心が震え、燃え尽きるほど身体は暑くなる。
「ジョナサンさん!」
はっと、意識が覚めるようにジョナサンが振り返る
「許さないでください。その人の事。…でも、道を踏み外してほしくないです。…お願いです、やめてください。」
紫の瞳は、青みがかった紫色になっていた。
「ジョラル君…ごめん…僕は…」
日が、夏を告げる。
開いた窓から、綺麗な風がぶわぁっと吹くと、ジョナサンとジョラルの髪が揺れる。
「…僕は、情けないな…」
ふと、ジョナサンは、思い出したかのようにジョラルに問いかける
「瑠君は…?彼はまだ、君との因果に決着をつけてない。…もしかしてだけど」
瑠が…実の父、ディオ・ブランドーを、突き落とした…?
「信じたくは無いな…だが、無いとも言いきれない。」
ギリ、と唇を噛む。
(何したって何も…本当に、変わらないのか…?)
眠る前、少し前に聴いた男の言葉を頭のなかで繰り返し思い出す。
『君は因果を信じるか』
「ジョナサンさん!どうしたんですか!?」
理亜がリビングに入る。とても焦ったようすだ。
「うん、理亜さん、…ディオが今死にかけている。…僕は今、実は身動きがとれないんだ。」
ジョラルは、またもや驚いた顔をする。
「実は、…なんでもない。とりあえず僕は今身動きがとれない。どうにか君らに、ディオを死にかけにした犯人を、突き止めて欲しいんだ。僕が君たちにこんなことを頼むことはきっと間違っているよね…でも、お願いだ。…ごめん。」
ジョナサンは何かを覚悟している様な瞳で二人を見つめる。
「そんな、ジョナサンさん、やめてくださいよ。あなたが謝ることなんて無い。そもそも私はあなた方をお守りするために派遣されました。頼まれなくともやりますよ。やります。」
理亜は、既に決心を決めていたようだった。
運命はすぐに傾く。急展開するこの運命にジョラルはまだ覚悟を決めていなかった。
「……っ」
命を懸けることなんて、ほんとはしたくない。危ないことは、自分から避けて通るべきだということを自分は知っている。
なら、見ないフリをして、現実から目を遠ざけるのか?
気づいていたはずだ。『星の血統』の持ち主である、ということに。わかっていたはずだ。避けては通れない道だということに。
「俺もやります。…しっかり出来るかわかりませんが、それでも止めません。俺が奴を止めるべきなんです。…よね?」
頭をあげ、ジョナサンを見つめる。
「…ありがとう。二人とも。」
ジョナサンが、ぎゅうっと、二人を抱き締める。
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勇気ある者
月に惑わされず
星に照らされ
真実を掴むであろう。
「また…星が一つ」
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「んでジョラル~、あんた、どうすんのよ?」
理亜がジョラルの口にポテトを突っ込む。
「んぐっどうするって…?」
「スタンド操れないのあたし知ってるよ?」
にこやかな笑顔でジョラルの背後のスタンドを指差す。
「ぐぅ…俺にはよくわからないんだよなぁ、こいつの、能力?とか。」
理亜が呆れたように言った
「自分を知ればいいのよ。ま、良いわ。あ、SPW財団から連絡来たから席外れるね。」
はい、今回は500文字減でお送りいたしました。
ほんともう休みが欲しい…
14話は、新年!
皆様、アメifをここまで読んで頂いてありがとうございます。
来年も精進して参りますので、何卒よろしくお願い致します。
皆様に少しでも多くの感動を与えられます様に。
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