ある町の一角にて一人の男が居た。
男の視線はうごかず、ただ前だけを見据えていた。
その瞳は黒く、吸い込まれそうな程に不思議な歪んだ眼をしていた。

男は町を眺める。

ただただ眺める。

その地黒の肌は多数の傷痕で覆われ、その眼の様に黒い髪は風で靡く。


誰も、男に近寄ることはない。

たとえそれが異形の者であっても…



よくある物語…
誰もが聞いたことのある様な物語…


これはそんな話。
これはそんな英雄の話。
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