ザックスをオラリオに行かせてみました。
FF側としてはCCのエンディング直後、オラリオ側はベル君が来る二年前になります。

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CCエンディング段階で死んでいる味方キャラをオラリオにぶち込みました。
セフィロスは狂った後のものではなく、英雄セフィロスです。
英雄時代の記憶は捨てている、という妄想によるものですね。
リメイクでそれっぽい描写あったから悪いんだよ!
あ、ジェネシスは生きてるから問題ないよね。



悲劇の男たちは迷宮へと舞い降りる

英雄とは誰の心にもある憧れの言葉といっていい。

そんな英雄になった男がいた、英雄の友がいた、英雄に憧れて混乱に巻き込まれた男がいた。

みんな、必死だった。

 

生きたくても【劣化】に苦しみ自分を怪物(モンスター)と罵り、それでも英雄になりたかった男。

 

自分の細胞、それによる人とは違う自分の体。

モンスターと自分を罵り、親友の動向を探るために行動した。

最期には全てを後輩に託してその身体を灰へと溶かしていった。

 

英雄となった男は英雄になった後も迷うことなく戦いに身を投じていった。

誰よりも危険な任務に身を置き、後輩のことを思いやった。

勘違いであった、しかし彼はそれによって狂ってしまった。

英雄としての自分を捨てて支配者として振る舞った。

 

「‥‥‥クス!ザックス!」

 

声が聞こえる、記憶は鮮明だ。

死んだと思っていたのに、そう思って重い瞼を開ける。

 

「アン、ジール?」

 

「起きたか‥‥」

 

「アンジール!?おま、死んだんじゃなかったか!?」

 

「起き抜けにうるさい奴だな。まあお前らしいか」

 

前と変わらない姿のアンジール、先輩の姿が目に入り大声を出してしまう。

目の前で、自分が殺したはずの男が生きている。

それだけでも受け入れ難いことだ。

 

「身体は動くか?」

 

「え?」

 

寝かされているベッドから出る。

快調だ、絶好調とも言っていい。

 

「絶好調だよ」

 

「そうか、ならついてこい」

 

「分かった」

 

アンジールに色々と聞きたいことはある。

それは今ではないことを察して大人しくアンジールについていくことにする。

アンジールの服装は最期の時と同じクラス1stの制服だ。

自分の服も同じくである。

 

「俺の剣はどうした?」

 

素朴な疑問、歩いている時にアンジールが聞いてきた。

 

「クラウドに、信頼できるやつに託したよ」

 

「そうか」

 

アンジールはザックスの答えに安堵したように返す。

もう夕方だ、どこかの職員であろう人にアンジールは頭を下げられていた。

【ギルド】や【ダンジョン】に【冒険者】そんな単語が聞こえてきた。

外に出て、気づいたのはこれまでいた場所である。

天高くそびえる巨塔、神羅ビルといい勝負ではないだろうか。

アンジールによると【バベル】という建物らしいが詳しい説明は後だと説明はされなかった。

外は【ミッドガル】とは全く違う景色である。

どちらかというと地方の町と似たような感じだ。

路地裏を通って進む先にあるのは廃教会。

修繕はされているようだが寂れている雰囲気は隠せていない。

 

「教会?」

 

「ここが今の俺たちの拠点だ。入るぞ」

 

「あ、ああ」

 

全く未知の場所、戸惑うばかりだ。

不安とともになんだか高揚感も心の内に感じる。

ワクワクしているのだろう、そんなことは簡単にわかった。

 

「地下室!」

 

「秘密基地みたいだろう?」

 

隠し扉を開けて下に降りる階段を下る。

地下室、その響きに童心をくすぐられて下に降りる。

扉の奥にあるのは、普通の生活空間。

ソファにベッド、部屋は違うが台所もある。

 

「おかえり。その子は?」

 

「俺と同じところからきた奴だよ」

 

「君と?」

 

「アンジール、この子は」

 

「ああ、ザックス。コイツはな」

 

「ヘスティアさ。これでも一応女神なんだよ?」

 

「女神!?いや、嘘‥‥っぽくないな」

 

女神、その思い出には悪いものしかないザックスは目の前のヘスティアを警戒する。

アンジールと親しく話しているところを見て悪いヤツではないと察しはするがそれでも警戒は解けない。

モンスターでもない、ソルジャーでもない、はたまた人間でもない、ザックスには分かることだ。

 

「アンジール君、説明してないのかい?」

 

「驚かせたくてな。まあ座れ。詳しく説明する」

 

ヘスティアがソファに座っており、アンジールが丸椅子に座るように促すのでザックスはその通りに座って二人の説明を受ける。

 

ミッドガルは存在しない、魔晄エネルギーも存在しない。

全く別の世界に来たのだと説明された。

この都市は【オラリオ】世界で唯一のダンジョンによって世界の中心と言われ発展した都市だ。

【ギルド】や神のこと、神が組織する【ファミリア】についての説明を受ける。

その後にはこの世界に来たものの共通点だ。

アンジールによれば分かっている限りでアンジールやザックスの他にセフィロスとラザードであるらしい。

ザックスの記憶通りならば死んだところを看取った、死んだと思っていた皆である。

 

「信じられないか?」

 

「情報がありすぎて、入ってこない」

 

「だろうな。だがじっとしてるのはお前らしくないぞ?」

 

考えるより行動するのはザックスの特徴、どこでもザックスのそれは変わらない。

そう思ってアンジールは腕を組んでザックスに言った。

 

「‥‥‥そうだな!取り敢えずダンジョンに」

 

「今日はもう遅いからやめておけ」

 

「それに冒険者登録もしないといけないよ」

 

「えっ」

 

「それでザックス君はうちには入ってくれるのかな?」

 

ヘスティアの誘いをザックスは快く了承する。

アンジールがいる、セフィロスもいる。

元々のセフィロスだとアンジールが言っていたがそんなには信じられないでいる。

だからこそであるし、ここに集まっているならこのファミリアに入るのが良いだろう。

 

「今帰った」

 

階段から声が聞こえる。

立て付けの悪い扉が開く音が聞こえ、姿が見える。

整った顔にアルビノによる白い肌に銀色の長髪、魔晄を浴びた青い瞳は人を寄せつけない冷たい印象を受ける。

ザックスにとっては馴染んだ姿、憧れていた英雄がそこにいる。

 

「ザックス?お前も来たのか」

 

変わった様子が見えない、英雄のままザックスを見て驚いている。

そんな姿を見て、ザックスは思わず立ち上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ザックスとアンジールのキャラを保てているかが心配です。
大丈夫でしたらよろしくお願いします。
アンジールが好きならゴルベーザも好きだよなぁ!
ラザードはギルドにいますよ。

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