ウマ娘……彼女達は走るために生まれてきた。
時に数奇で時に輝かしい別世界の名前と共に産まれその魂を受け継いで走る。
それが、彼女達の運命。
この世界に生きるウマ娘の未来のレース結果はまだ誰にもわからない……
彼女達は走り続ける。瞳の先にゴールだけを目指して……


ところがどっこいウマ娘の名門トレセン学園に一人のへんちくりんなウマ娘が入学しちゃった。
本来馬の魂をもって生まれる筈なのに一台のマシンの魂を産まれ持っちゃったウマ娘、その名はゼロゼロマシン。そう、あの悪知恵だらけの妨害野郎ブラック大魔王のゼロゼロマシン。
こりゃどうせ録なことにゃならないよ!

「うるせいやい!一応ウマ娘なんだから問題はねぇだろうがよ!」

まぁたそんな事言ってどうせまた無い知恵絞って卑怯なことばっかりするんでしょ。
そんなこんなで始まったチキチキウマ娘猛レース各々の夢に向かって走る者がいる中で卑怯でワルのゼロゼロマシン、その魂を受け継いじゃったウマ娘は果たして全うなウマ娘になって栄光を掴めるのかっていうのがこの話。
さぁ今度こそ出発、チキチキウマ娘猛レース始まりだ!


ジャパンワールドカップのクロスオーバーが流行ってるのでチキチキマシン猛レースとクロスさせてみました。ネタが浮かんだり好評だったら続きを書きます

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短編版
ぶっつけろ!邪魔をしろ!


 

トレセン学園の最強チームリギルの試験。そこに集まったウマ娘達、皆初々しいねぇ。

どの子も優秀な子ばっかりだよ、まずは原作主人公のスペシャルウィーク編入してばっかで緊張してるけど未知数の力を秘めてるねぇ。頑張って!

 

次にハルウララ、笑顔で元気でかわいいねえ。

でもちょっと距離が長いけど大丈夫かな?

 

続いてリギルの先輩達から期待されているエルコンドルパサー、ムーチョムーチョ!

 

そこから少し離れて、いたいた嫌な奴。

紫の髪に背鰭みたいなカバーを耳につけてる悪名高い嫌われものゼロゼロマシン。試験で皆も見てるってのに相も変わらず何か企んでんだろうね。

 

「あったりめぇじゃねぇか!俺を差し置いて最強名乗られちゃ腹の虫が収まらねぇってもんだぜ。」

 

「次、ゼロゼロマシン何か目標はあるか?」

 

おっとそんなこんな話してたら面接はとうとうゼロゼロマシンのところまでやって来ちゃった。どうせ録なこと言いっこしないんだから全く。

 

「全員ぶっちぎって一位になること以外ありゃしめぇよ!ええ?綺麗事言ったって結局は皆そうなんだからよぉ、どいつもこいつも勝ちたいってのが本音だろ?」

 

ほらほらほら早速、悪いこと言っちゃって。トレーナーも周りの子からも睨まれてるのがわかんないのかねぇ?

さて、そんなこんなで始まったチームリギルの入部テスト。ゼロゼロマシンもゲートに入って……おっとまた何か悪いこと企んでるぞ。

 

「余計なこというんじゃないよ!今からこのかんしゃく玉でよ、皆スタートと勘違いさせてゲートにぶつけさせてやるんだから。」

 

そういって特性かんしゃく玉を取り出したゼロゼロマシン、嫌らしい笑いを浮かべて地面に叩きつける!

 

っと、ところがどっこい大失敗。間抜けにも火薬を詰めすぎてゼロゼロマシンも吹っ飛んじゃった。悪いことするからこうなっちゃうんだよね。

 

さて、その間に本来のスターターピストルがなって全員一斉にスタート。ゼロゼロマシンは出遅れちゃってるねぇ。

少しして先頭はエルコンドルパサー、ぐいぐいと前に進んでるねぇ。ところがそれが気に食わないのがゼロゼロマシン。

 

いつの間にか追い抜いてまた妨害しようと企んでるぞしつこいねぇ。

 

「うるせぇ!今度はこの丸石で躓かせてやるんだからね!」

 

懐からバラバラと小さな石をばら蒔いちゃってまあ、真面目にやりゃいいのに効果の程を確認しようと足を止めちゃって妨害のこともあって減点減点減点の嵐!

 

そんなことも知らずにほくそ笑んでる内に後続が小石をばら蒔いたところにやって来ちゃった気をつけて!

 

「ひひひと来たもんだ、さあて全員スッ転ぶだろうからとっととゴールへ向かおうっと」

 

なぁんて余裕綽々で今更走り出したけど卑怯なことしすぎてゴールしても入部は出来ないんだけどね。しかもおまけに小石は全部蹴っ飛ばされてゼロゼロマシンの後頭部に激突、天罰だねこりゃ。

 

「何?どうなってんのこれ」

 

文句言ったってずるっこいことした自業自得なんだからね。さて、それからそれから暫くしてスペシャルウィークが追い上げてきた。キングヘイローと並んだ、頑張れ頑張れどっちも頑張れ!

ギリギリのところでスペシャルウィークが追い抜いてゴール!一位のエルコンドルパサーには追い付けなかったけどとっても頑張ったねぇ。

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

「畜生ー!覚えてろぃ!」

 

結局、チームリギルに対する入部試験は地に伏したまま終わってしまった。幾分か他の子に比べて()は体が丈夫なので特に怪我はないのだが、妙に悔しくて出た言葉を吐いてからはっと気づく。……またやってしまった。

ウマ娘としてこの世に生まれて以降昔から改善できない悪癖に頭を抱えつつも、周囲の冷たい視線に耐えかねてターフを去っていく。

 

私、ゼロゼロマシンが産まれ持った悪癖……レースに関わった途端油断すると妨害の事しか頭に浮かばなくなってしまい口も悪くなってしまうというもの。

どうも私の中にあるウマ娘としての魂に由来するものらしいんだけど、此方としてはたまった物ではない。

 

『何か目標はあるか?』

 

チームリギルのトレーナーさんに言われたことを思い出す。私の本当の目標は……

 

「全うなウマ娘に、なりたい……!」

 

誰に言う事でもなく、夕日の中に消えていくのでした。


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