お労しい兄上になったんだが…ここどこ?   作:gnovel

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閲覧ありがとうございます!

思い付きで始めたこの小説に数多くの高評価を貰うことが出来て感謝の極みです!

本当にありがとうございます!

これからも頑張ります!

それではどうぞ


オーバーロードの世界に転生した兄上 その2

サーバー終了の時刻になれば無論ログインしていた者は例外なくログアウトされる

……筈だった

 

「え?」

「これは……」

 

モモンガは慌てて周囲を見渡すとそこにはNPCたちと自分の隣に座ったまま目を見開いている黒死牟の姿がそこにあった。

 

「……サーバーダウンの時刻ではないのか……?」

「確認してみます……これはッ!?」

 

『0:00:43』

 

「もう時間は過ぎている筈……!」

 

不審に思ったモモンガが時間を確認してみた。だがその時刻は既にサービス終了の時刻を報せていたのだった。モモンガはまさかと思いつつコンソールを開こうとするが

 

「コンソールが開けない!?」

「……」

 

それからモモンガは他のシステムも試そうとしたがどれも反応が無かった。

 

「黒死牟さん……これは」

「……我々の……理解を超えた……何かが起こっているようだ……」

 

黒死牟は静かにそう告げる。そしてモモンガと黒死牟のただならぬ焦りを感じたのか

 

「どうなさいましたか?モモンガ様?黒死牟様?」

 

アルベドが声を掛けてきた。その表情や仕草からはただのNPCと言うにはどこか違和感があった。まるで本当に生きているような……

 

「……心配は無用……気にするな……」

 

「左様ですか。失礼いたしました!」

 

反応が遅れたモモンガの代わりに黒死牟が答えた。モモンガは伝言(メッセージ)で黒死牟と会話を試みた。

 

『あの……黒死牟さん聞こえますか?』

『……うむ……聞こえる……』

 

それから彼らは自分たちがどういう訳かゲームの世界に転移してきたことを理解した。そして目の前のアルベドを『透き通る世界』でみた黒死牟の見分によると

 

『……まるで命を持った……かのようだ……息をしているし……体内を血液が循環している……』

『マジですか……じゃあほんとに僕たちゲームの中にいるんですね……』

 

そして黒死牟は自分の肉体から『虚哭神去(きょこくかむさり)』を造った

 

「……!やはり……この感覚は……!」

『ど、どうしました!?黒死牟さん!?』

 

黒死牟は自分の血肉から生成される『虚哭神去(きょこくかむさり)』を体から出す際の体を突き破るような感覚がしたことでいよいよもってこれが現実であることを理解した。

そしてその考えを聞いたモモンガもここが現実であることを実感した。

 

『……してモモンガよ……』

『は、はい黒死牟さん。何でしょう?』

 

黒死牟はモモンガに一度全階層の守護者を集めることと一度自分たちの強さがあのままなのかを確かめたいという旨を伝えた

 

『そしたら第6階層に行きますか。ちょっと自分も確かめたいので……』

 

モモンガはアルベドに一時間後に第6階層に全階層の守護者を集めるよう命令した。

 

そして黒死牟からとある提案をされた

 

『……一度……私と……剣を交えてみるか……?』

『あー……そう、ですね……黒死牟さんお願いします……』

『だが……その前に試してみるとしよう』

 

『何をです?』

『……『鳴女』だ』

『!確かにそうですね……!』

 

黒死牟が唯一作ったNPC。それは黒死牟と同じく『鬼』の異形種であり非戦闘員の『鳴女(なきめ)』のことであった。

 

『鳴女』の戦闘能力はアインズから見ても下から数えた方が早い程だが、その真価は『転移魔法』にあった。

本来遠くの場所に移動するには転移結晶等のアイテムや『転移魔法』がないと出来ないのだが、鳴女はその転移魔法がそれらとは比べ物にならないレベルの汎用性を持っていた

 

まずアイテムにしても魔法にしても発動まで一定のラグがあるが、鳴女の場合はそのラグ無しで即座に転移出来るのが強みだった。さらに言えば同時に複数のプレイヤーやアイテムを一度に転移できるのも相まってアインズのメンバーは鳴女を重宝していた。

 

ギルドの争いでも鳴女は大いに活躍した。アインズのメンバーの転移は勿論のこと逆に相手のメンバーを鳴女の領域に飛ばし、そこで待ち伏せを行う等々、他のNPC達のように高火力な魔法や物理を持たないがアインズを裏から支えてきたと言っても過言では無かった。

 

 

黒死牟はすぐさま鳴女に呼びかけるように

 

「……鳴女……第6階層へ頼む……」

 

ベン!

 

「うおっ!」「……やはり……いたか……」

 

琵琶の音が鳴り響いたかと思うと、二人の足元に襖が一瞬にして開き、二人を目的の場所へ送り届けた。

 

『……鳴女よ……あとで会おう……』

「お待ちしてます。黒死牟様」

 

 


 

ベン!

 

「あっ!この音は!鳴女さんのだ!!」

 

6階層に響いた琵琶の音を聞きつけ、ナザリック大地下墳墓第6階層の守護者である、エルフ種のビーストテイマー――アウラ・ディベイ・フィオーラは主たちの歓迎の準備をしていた。

 

「……よし……ついたか……」

「久しぶりだな……この感覚」

 

空中に襖が現れたかと思うとそこからモモンガと黒死牟が降り立ってきた。

 

「あたしの階層にようこそ!モモンガ様!黒死牟様!」

 

とあ!っと円形劇場(アンフィテアトルム)の突き出した上層部から綺麗に飛び降りたアウラはモモンガ達に走って駆け寄ってきた。

 

「……確か……もう一人いた筈だが……」

「あッ!!……マーレ!!早く来てー!!モモンガ様たちが来てるよー!!」

 

先程アウラが出てきた所から同じくエルフ種のマーレが降り立った。

 

「も、申し訳ありませんでした……ようこそいらっしゃいました。モモンガ様、黒死牟様」

「マーレ、会えてうれしいぞ」

 

「こ、こちらも……うれしいです……」

 

モモンガがマーレを一頻り撫で終えるとこれから黒死牟と訓練をする旨と一時間後に全階層の守護者が集まることを伝えた。

 

「「では私たちがお手伝い致します!」」

 

 

モモンガと黒死牟はアウラのシモベのダミーターゲットを使って各々の力がどれくらいか、魔法を発動できるかを一通り確かめた後黒死牟と訓練をすることにした。

 

「ご苦労であった。アウラ、マーレよ私はこれより黒死牟殿と訓練を行う。離れよ」

 

「「はっ!」」

 

「……では……はじめると……しよう……」

 

黒死牟とモモンガは円形劇場(アンフィテアトルム)の中心に移動して互いに距離を取った。

 

『お手柔らかにお願いします……』

『……無論だ』

 

「どきどき……」「あの御二方の……訓練……」

 

黒死牟は『虚哭神去(きょこくかむさり)』を構え、モモンガも『スタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴーン』を構え、カウントダウンが0になるのを待った……

 

【訓練開始】

 

カウントが0になった

 

 

「参る」「行くぞ……!」

 

次の瞬間アウラとマーレの視界いっぱいに無数の斬撃と魔法が飛び交った。

 

 


 

「すっごぉい……」「流石は、モモンガ様と黒死牟様だ……」

 

二人の目の前ではモモンガが魔法を放ち、黒死牟がそれを斬り払いながらモモンガに無数の斬撃を浴びせ、モモンガが魔法でそれらを逸らし、魔法で追撃するということが続いていたからだ。

その様子はまさに天変地異と言っても過言では無かったとアウラたちは後に語った

 

 

月の呼吸 陸ノ型 常世孤月・無間

 

乱れ打ちされた無数の斬撃がモモンガを魔法ごと斬り裂こうとしてくる。それに対してモモンガも

 

「『石壁(ウォール・オブ・ストーン)』!!『黒曜石の剣(オブシダント・ソード)』!!」

 

自分に向かってくる斬撃を無数に重ねた石の壁で防御し、宙に浮かんだ黒曜石の魔法剣で斬撃を相殺しつつ、黒死牟に発射した。

 

「……ふん……!」

 

(あれ砕けるってやっぱやばいな……)

 

向かってきた剣を黒死牟が腕力で砕きながら、次の型を繰り出した。その刀の形状は既に変わっていた

 

 

月の呼吸 玖ノ型 降り月・連面

 

(今度は上か……ッ!)

 

 

上空から降り注ぐ複雑かつ無数の斬撃がモモンガに襲い掛かった。モモンガは

 

(『衝撃波(ショック・ウェーブ)』……ではダメだ!『転移(テレポーテーション)』で距離を取るしかない……!)

 

瞬時にあの斬撃を流しきることが厳しいことを知るや否やすぐさま距離を取った

 

 

「…………後ろか……ッ!!……これは!」

 

黒死牟の付近から『植物の絡みつき(トワイン・プラント)』と『肋骨の束縛(ホールド・オブ・リブ)』が現れ、モモンガに意識が向いた黒死牟の体を拘束した。

 

 

「『連鎖する龍雷(チェイン・ドラゴン・ライトニング)』ッ!!」

 

第7位階の魔法の1つである太い鞭のようにのたうち回る雷を繰り出し、確実に当てるつもりで打ち出してきたモモンガに対して黒死牟がとった策は

 

 

月の呼吸 伍ノ型 月魄災渦

 

(相も変わらず……刀を振る必要が無いのはずるいよな!!)

 

 

まず自分を拘束している物を全て切り落とし、即座に黒死牟は一呼吸を行い襲い来る雷に対して迎撃を行った。

 

 

月の呼吸 肆の型 薄月・黒雲白雨(うすづき こくうんはくう)

 

大太刀の神去で三日月を描くようにして振りかぶり、暴れ狂う雷を包み込むようにして斬撃を展開し、雷を殆ど打ち消した。少し黒死牟に命中したが即座に【鬼】の力で傷が再生した

 

(……ふむ……やはり魔法は厄介だな……)

(やっぱり対応力がえげつないな……まぁ、互いに手の内は全てわかってはいるけど……)

 

そんなことを考えながら互いに次の手を繰り出そうとしたその時

 

【訓練終了】

 

「……終わりか」

「そうで……そうだな」

 

訓練の終了の合図が流れ、一度二人は伝言(メッセージ)で互いの感想を述べることにした

 

『いやー……やっぱキツいですね。その斬撃の対処には困りましたよ……』

『……とはいえ第10位階の魔法を使われては……私が負けるな……』

 

『いやいやいや、逆にそうまでしないと俺が勝てないんですから……自信持ってくださいよ』

『……そうか……む……?』

 

『どうしました?黒死牟さん?』

『……モモンガよ……観客席の方を見よ……』

 

観客席には既に全階層の守護者が集まっていた。

 

『観客席……あれ!?可笑しいな!?タイマーは集合時間の3分前に設定したはず……あ!!間違えて……集合時間の3分後の時間になってました……』

『……是非も無し……』

 

彼らの表情からは歓喜に驚愕、畏敬等の感情が読み取れた。それはそうだろう、彼らの絶対なる主たちがこれまでの日々と変わらない様子で鍛錬に励んでいたのだから。主たちの互いに高め合おうとするその姿を見て彼らは感動していたのだった。

 

「オ……オオ!トテモ、トテモ素晴ラシキ戦イデシタ!!」

 

2mを優に超す体格を持ち、冷気を放つ二足歩行の蟲の姿をした第5階層『氷河』の階層守護者である『コキュートス』はモモンガと黒死牟の戦いに畏敬の念を抱き、感動していた。

 

畏敬の念を抱いているのはコキュートスだけではなく、この場に集合した階層守護者たちは洩れなく感動していた。どうやら彼らの脳裏には在りし日のギルドメンバーの訓練の様子が浮かんでいるのだろう

 

モモンガは守護者たちのその光景に若干引き気味になりながらも守護者たちを集めさせた。




なお兄上は心臓を潰されても体の内側から爆発されても隕石落とされようが何とでもなる模様

流石の兄上とはいえ、第10位階の魔法はキツイようです

戦闘描写が難しい……もっと精進しなくては……

閲覧ありがとうございました!
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