1950年。北海道の函館にてとあるサラブレッドがデビューした。
10戦10勝。複数のレコードを記録し、人々の記憶に刻み込まれた3本脚で走る幻の馬。
日記が止まった1951年6月3日。東京優駿。
割れんばかりの熱狂の中、一生に1度の大舞台で颯爽と駆ける鹿毛の背中を追い掛ける誰からも見向きをされていなかった真っ黒なサラブレッド。
その馬は、一瞬の煌めきか、はたまた己の実力か、幻へ並び立つ程に近付いた。
同族から嫌われ、人間だけを愛していた真っ黒な馬は、スタート前に初めて自分から隣の鹿毛へと鼻を寄せたという。
真っ黒な身体が白く染まるのを見つめながら、
「悲しい話だ」
誰かが、苦しそうに鉛筆を滑らせた。
2023/12/02追記。
更新をお休みさせて頂きます。
時々、過去のお話を読み返しながら更新をお待ち頂ければと思います。
※更新はお休みしますが、初期のお話などを加筆修正していこうと思っているので、加筆修正したお話はお知らせします。
◇2024/02/08。1ページ目のスキル修正と追加を行いました。
P.2〜→真っ黒な馬がメイン。
If→真っ黒な馬の子供や孫達がウマ娘として登場する話。
競走馬→ウマ娘は登場しない「馬」が中心の話
基本的にこの作品に出てくる競走馬(ウマ娘)と騎手、馬主、トレーナー等に元ネタはありません。
全て作者のオリジナルです。
「◇」がタイトルに付いているのは、競走馬の風味があるお話です。
僕の考えた(多分)最強のウマ娘。
キャラクター設定 | |
◇雑談 | |
感想 | |
出会い | |
少し、足りない気持ち | |
優駿イベント | |
◇番外編:休日を | |
◇誰かの日記 | |
イベント:季節は巡り、花は咲く。 | |
◇馬がヒトに出会ってから、別れるまで。 | |
トレセン学園での日常 | |
初めての邂逅 | |
語ったり語らなかったり、ラジバンダリ | |
ウマ娘のアセビボタンが可愛い | |
アセビボタンに脳を焼かれた人々 | |
必要な練習 | |
◇或る馬主の話 | |
馬酔木牡丹の独白 | |
◇とある家族の欽慕 | |
ライブをしよう | |
番外編:寒さと冬毛と金勘定と | |
運命的な出会い | |
帝王へ向けた花 | |
初めて見る、馬酔木の花。 | |
番外編:いつかのクリスマスは離れた場所で | |
◇馬、人、雪が降る世界 | |
手綱と牡丹は紅霞に沈む | |
番外編:気まぐれ散歩 | |
エピソード零? | |
ワガママ魔法少女と長女のお花 | |
◇ある時代の、ある勝負の、或る実況 | |
三冠バの演出家、一冠バの名花。 | |
番外編?:チカラちゃんとボタンちゃん | |
◇ちゃんねるで語り合う人々 | |
新旧のステークス | |
今日だけは、桜色を捧げて | |
まだ、目覚めていない君は | |
◇下賜されるは、圧倒的な記録 | |
再び出会えた奇跡を掌で重ねて | |
6月に隠される耳 | |
猫は牡丹の花に集まるらしい | |
◇馬とウマ、忘れられない鬼籍のヒト。 | |
少し昔の思い出と決意する心 | |
空の川を眺めていた | |
口にしようが我が愛はいない | |
ヒトの子は昔の失恋を引き摺らない | |
◇死人に梔子、 | |
ようこそ。 | |
If | |
Ifのプロフィール | |
アセビボタン、トレセン学園にて | |
アセビボタン:いつか見る栄光 | |
アセビロード:ステップでリズムを刻んで | |
色とりどりを渡しに | |
◇アセビスズナ:慈愛/晴れ晴れと | |
◇アセビルピナス:電撃6ハロンの隣にいるウマ | |
反転した歴史 | |
アセビツバキ:海を超えて、完璧へと至る | |
クリスマスは其々の思いの中で | |
アセビコウロ:まだ、走り始めたばかりの君へ。 | |
明けましておめでとう御座います | |
番組ジャック……? | |
寒い季節を熱くする | |
幻覚の中で出会う2人 | |
◇ご高覧あれ、美しき名花の走り | |
ステップの確認事項 | |
強者達が舞う、未だ高い壁 | |
憧れと癖者とG1初勝利 | |
◇在りし日を思う | |
飛べ、その手が触れる前に | |
炎に焚べろ、新緑の香り | |
あどけない君へ偉大な2分間を | |
育成目標:オークスで3着以内 | |
アナタがただ一つだけ、落としたものを | |
笑ってしまう程簡単に、救われる時もある | |
心を震わせる力はきっと、皆が持っている。 | |
勝ったら一緒に | |
◇「きっと、現れますから」 | |
◇眩しい色彩を | |
あの人よりも優先できるもの | |
理解出来ないものに怪異の被せ物を | |
◇海に魅入られる | |
間に合いませーーーーん!!!! | |
海外の冠を手にせよ、乙女。 | |
その馬は、突然変異。 | |
皇帝へ無邪気に火を付けて | |
日本生まれジャパンカップ海外招待枠 | |
競走馬 | |
50年代の競走馬:アセビボタン | |
50〜60年代の競走馬:アセビスズナ | |
70年代の競走馬:アセビルピナス | |
90〜04年代の競走馬:アセビロード | |
90〜04年代の競走馬:アセビツバキ | |
2020年代の競走馬:アセビコウロ | |
21世紀にいた競走馬:ポンポーソ トゥカーナエ | |
その身体に触れながら | |
初めて見た、競馬の興奮。 | |
適当な人 | |
障害3歳以上未勝利。 | |
皆と走る=最高 | |
愛が世界を超えるのならば、 | |
牡丹の思いは時の碧落に沈む |