1950年。北海道の函館にてとあるサラブレッドがデビューした。
10戦10勝。複数のレコードを記録し、人々の記憶に刻み込まれた3本脚で走る幻の馬。

日記が止まった1951年6月3日。東京優駿。
割れんばかりの熱狂の中、一生に1度の大舞台で颯爽と駆ける鹿毛の背中を追い掛ける誰からも見向きをされていなかった真っ黒なサラブレッド。
その馬は、一瞬の煌めきか、はたまた己の実力か、幻へ並び立つ程に近付いた。

同族から嫌われ、人間だけを愛していた真っ黒な馬は、スタート前に初めて自分から隣の鹿毛へと鼻を寄せたという。
真っ黒な身体が白く染まるのを見つめながら、


「悲しい話だ」
誰かが、苦しそうに鉛筆を滑らせた。




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2024/11/08追記。
https://syosetu.org/novel/351228/
告知が遅れましたが、加筆修正や新規のお話を追加した作品を新たに執筆しています。同じ話でも少し読み易くなったりしていますので是非に。
もし、『幻の夢を追いかける花』の「このお話のリメイク版が見たい!」といった思いがありましたらコメント頂けますと幸いです。

加筆修正版を投稿し始めたので、こちらの作品は「完結済」に表記変更させて頂きます。

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◇2024/02/08。1ページ目のスキル修正と追加を行いました。

P.2〜→真っ黒な馬がメイン。
If→真っ黒な馬の子供や孫達がウマ娘として登場する話。
競走馬→ウマ娘は登場しない「馬」が中心の話

基本的にこの作品に出てくる競走馬(ウマ娘)と騎手、馬主、トレーナー等に元ネタはありません。
全て作者のオリジナルです。

「◇」がタイトルに付いているのは、競走馬の風味があるお話です。

僕の考えた(多分)最強のウマ娘。
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