世界一の大剣豪になりたくて!   作:リーグロード

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アンケートで募集したミホークが行く世界の内容をちょっとだけ見せます。
いうなればPVってやつですな。


異世界へレッツゴー!(お試し)前編

 鋼の錬金術師

 

 血と硝煙、そして弾丸飛び交う戦場のなか、とある1人の軍人が剣を携えて走り抜ける。

 その軍人こそ、後のアメストリス国軍の最高指導者となるキング・ブラッドレイであった。

 

 今の年齢は人間の全盛期ともいえる20代のなかば、皺ひとつない若々しい姿で、戦場にて数々の武勲を上げている最中だった。

 今回もそんないつもと変わらない戦争となる、そんな筈だった。

 

「ふう……」

 

「よお、流石のお前もこの戦場では息が上がるか」

 

 現れたのは同期で軍に入隊した男、ベルク・ジュドー。

 他の仲間からは口から産まれてきた男とも呼ばれている。

 

「なあ、知ってるか?今回の戦争にあの大剣豪とかいう剣士が参加してるらしいぜ!」

 

「そうか」

 

 ジュドーはお前とどっちが剣の腕が上だろうなと笑いながら残敵がいないかを戦場を散策していた。

 

「くだらんな」

 

 正直、大剣豪の噂は耳にしている。

 だが、そのどれもがホラ吹き小僧の出した嘘と言われるくらい荒唐無稽な話ばかりだった。

 

 曰く、錬金術を用いずに山を斬って崩落させた。

 曰く、短剣1つで敵部隊を壊滅させた。

 曰く、その眼は千里先の敵すら射抜く。

 

 他にもまだあるが、そのどれもが上記に記したものと大差ない内容のものばかりだ。

 

 こんな信憑性もない噂話に踊らされているジュドーに呆れた目線を送るブラッドレイ。

 まあ、ジュドーも話のネタ程度にしか思っていないのだろう。

 その証拠とでもいうべきか、ジュドーは陽気なまま敵のいなくなった戦場を闊歩していた。

 

「おーい!こっちは敵の生き残りなし!そっちは?」

 

「こちらも同じく問題無しだ。では帰還するとしようか」

 

 殺し損ねた敵がいない事を確認し終えると、自軍の本拠地へと帰還しようと戦場を後にしようとしたその時だった。

 

「っ!?待て!ジュドー!!!」

 

 突然首筋に刃物が通り過ぎたような悪寒が走り、咄嗟にジュドーへ警告の声を飛ばす。

 それを受けてジュドーも即座に腰の剣を抜いて戦闘態勢に入った。

 

 それと同時に、少し先にある建物がまるで切り裂かれたように斜めに崩れ落ちた。

 

 ドゴゴゴォォォ!!!

 

「っ!?」

 

 緊張からゴクリと唾を飲み込んだのは果たして自分かジュドーか?

 どちらでも構わない。この先にアレをやった化け物がいる。

 我が父と同類か、はたまた別種の類いの化け物かは知らないが、気を抜けば死は確実か……。

 

 鞘に納めていた剣を再び抜き取り、冷や汗を浮かばせながらやって来る化け物に構える。

 

「ふむ、先に向かった部隊は全滅か……」

 

 色白肌に黒髪、羽飾りのついた大きな帽子に、赤と黒のロングコートを羽織った出で立ち。

 なにより、その鷹のような鋭い眼光と、背中に背負う巨大な十字架を思わせる一眼見ただけで業物と判断できる剣を持った男。

 

 あれが、噂に聞く剣豪……ジュラキュール・ミホーク!?

 

「っ!?伏せろ!!!」

 

 背中の剣を抜いたミホークはその場から動くことなく、ただ剣を振るった。

 傍から見れば一体何を?といった行動だが、そこから溢れる闘気をその眼で読み取ったブラッドレイが声を張り上げてその場に倒れ伏せる。

 

 対するジュドーはブラッドレイの声に反応し動こうとした時には既に時遅く、ミホークの振り払われた斬撃によってその胴体は泣き別れとなった。

 

「は……?」

 

 ジュドーの人生最後の景色は綺麗に切り捨てられた己の下半身だった。

 痛み、熱さ、迫る死による寒さ、色んな感覚がぐちゃまぜになりながら、ジュドーはその人生の幕を終えた。

 

「……これが剣豪の力か。なるほど、馬鹿げた噂話が流れるわけだ」

 

 たった一振りで生み出した惨状にブラッドレイは冷静さを失わずに状況を見極める。

 錬金術の類ではない。だが、超常の類であるのは間違いない。

 

 そうでなければ、ただの剣の一振りで遠く離れた人間の胴体を一刀両断なんて出来る筈がない。

 だが、そのネタが分からない。この眼は他の兄弟の最強に匹敵する力を持つ。

 その眼でも今の攻撃がただの斬撃以外の情報を見抜けなかった。

 

 本気を出すべき相手であると認識したブラッドレイはその左目を隠している眼帯を外す。

 

「まったく、本来なら今頃本拠地に戻ってコーヒーの一杯でも嗜んでいた頃なんだがな……」

 

 不測の事態、普段であれば悪態でもついてほんの少しの苛立ちのまま敵を殺す。

 それが今までの自分だった。が、何故だろうか?今まで出会った事のない類の敵。

 

 まさしく、強い敵と書いて強敵と呼べる存在との出会いに嬉しさを感じている自分がいる。

 立ち上がりながら腰に携えている2本の剣を引き抜く。逃げるという選択肢は最初(はな)から存在しない。

 

「ほお、立ち向かうか。ならば、多少の退屈凌ぎ程度には役立ってもらおうか」

 

 既に戦場であれば目と鼻の先といえるの距離まで近づいてきたミホークは傲岸不遜な態度でその剣先をブラッドレイに突きつける。

 

 その眼からは自身が負けるなどと微塵も思っていないのだろう。事実、ミホークとブラッドレイの力の差は覆すのが果てしなく困難極まる。

 それでも、ブラッドレイの眼からも自身が敗北することなど微塵たりとも考えていない強い光が宿っていた。

 

 開戦の合図は崩れ落ちる建物の瓦礫が地面に落ちる音と共に始まった。

 

 先手を取ったのは剣豪こと、ジュラキュール・ミホーク。

 自身の背丈を遥かに上回る大剣を軽々と片手で持ち上げると、そのまま横薙ぎに振るってブラッドレイを斬り裂こうとする。

 

「ぬん!」

 

 常人では知覚するのも困難な速さで迫るミホークの攻撃にブラッドレイはその自慢の眼で見切り、どこぞの手刀でスパスパ斬る水鳥がモチーフの拳法家みたく宙返りで回避する。

 だが、そのまま獲物を逃がすミホークではなく、すぐさま大剣の軌道を変えて追撃を行う。

 

 その攻撃にブラッドレイも地面へ着地すると同時にバックステップで後ろに跳ぶ。

 着地狩りはできずとも、逃げたブラッドレイを追ってミホークも更に前へ跳んで追撃を仕掛けるが、それもブラッドレイは自身との間に剣を挟み込んで防ぐことに成功する。

 2人の顔の距離は少し顔を前に傾ければくっつきそうになるほどに近い。

 

「なるほど、いい眼をしているな。俺の攻撃をこうまで華麗に避ける者はそうはいないぞ!」

 

「ははは、お褒めの言葉をどうも、礼をくれるというのならば大人しく殺されてくれることを願うよ」

 

「残念だが、俺は勝負事には手を抜かないタチでな……」

 

「そうか……、それは残念だ!!」

 

 ブラッドレイは力任せに剣を押し込み吹き飛ばそうとするが、ミホークはビクともすることなくブラッドレイを睨む。

 

「どうした、まさかその程度ではあるまいな?」

 

「っ!」

 

 ブラッドレイはアメストリス国家の大総統の地位を手に入れる為にホムンクルスが用意した人形だ。

 その人形役は誰でも簡単に選ばれるわけではない。ホムンクルスとそれに協力する研究者たちの非人道的とも呼べる実験や研究を乗り越え、賢者の石に適合出来たブラッドレイだからこそ任された役だ。

 

 だからこそ、ブラッドレイはその眼だけでなく、肉体面においても常人を遥かに上回るスペックを有している。

 そんな彼の全力の膂力をもってしても小動(こゆるぎ)もしないミホークに驚愕する。

 

 この細腕の一体どこにこれ程までの力が隠されているのか?

 そんな疑問が浮かぶが、ブラッドレイはそれを即座に捨て去り、鍔迫り合いの状態からバク転して距離を取る。

 

「どれ、もう少しだけ実力を見せてもらおうか……」

 

「っっ!?」

 

 5つの斬撃が瞬きほどの一瞬の間にブラッドレイに襲い掛かる。それをギリギリ致命傷にならずに避けられたのは今日まで育て上げた肉体、それになにより最強の眼による見切りがあったからだ。

 もしこれが最強の盾であれば構える前に斬られ、最強の矛であるならば撃ち合う前に叩き折られていただろう。

 

「……っ、化け物め!」

 

「よく言われる」

 

 体に5つの傷をつけて血を垂れ流すブラッドレイが憎々し気に化け物と罵るが、ミホークからは笑みを浮かべて涼し気に受け流される。

 

 あの斬撃を避けられるのであれば、少なくとも退屈な暇つぶしにはならないだろうと上機嫌になるミホーク。

 

 すぅ~、ふぅ~、と命の危機を脱して高まる心臓の鼓動を落ち着かせようと短く深呼吸を行う。

 剣豪ミホーク、噂以上の怪物だ。剣の腕もさることながら、その身体能力もまた尋常ではない。

 

 一撃でもまともに喰らえば致命傷、掠っただけでもこの重傷だ。

 久しく……いや、もしかすれば初めて感じる命の危機に興奮しているのだろうか?

 

「なるほど、これが血が疼きだすというものか……」

 

 かつての軍学校の教官から教わった時の言葉を思い出す。

 この眼をもって挑む戦場からは(つい)ぞその感覚を味わうことはなかったが、確かにこれは……。

 

「少々、病みつきになりそうだ……!」

 

「くるか……」

 

 その顔に鬼が……殺人鬼宿る。お父様が持っていた7つの原罪の1つである憤怒の罪が騒ぎ出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 銀魂

 

 

 

 キーンコーン!カーンキーンコーン!!

 

 江戸一番のカラクリ技師である源外の工房から鉄を打つ音が響く。

 

「おーい!爺さん。言われた通りに来てやったぞ~」

 

 死んだ魚の方がまだ生き生きしているような濁った眼をした銀髪天然パーマの侍が気怠そうな声でやって来た。

 

 実はこの数日前、お登勢経由で源外から自身の工房に来るようにと依頼を受けた。

 源外は江戸一番のカラクリ技師であると共に、発想が斜め上過ぎてただのボケにしか見えない発明品を作ることも多い。

 そんな発明品の後始末というか巻き添えをよく食らっている銀時は嫌な顔をするが、家賃を盾に半ば強制的にこの依頼を受けさせられたのだ。

 

「お~、銀の字!よく来たな。ん?なんだ、ガキ共はお留守番か?」

 

「あいつらはほれ、あそこ」

 

 指差した方を見てみると、河原の方で神楽が外に出してあった源外の発明品である三郎で遊んでいた。

 

「ひゃほーい!いけー!三郎!!!」

 

「おわー!神楽ちゃん!!?なんで僕の方にぃぃぃ!!!」

 

「うんが──!!」

 

 神楽を肩車した状態の三郎が新八を追い回しており、遊んでいるというよりも、獲物を追い回す狩人といったところか。

 

「おーい!お前ら、いつまでも遊んでんじゃねえぞ、それで源外の爺さん?今日は一体どういう用件で俺らを呼び出したんだ?」

 

「ふふふ、そう焦るな銀の字……。実はな、お前さんらを呼んだのは他でもない。この発明品を試して欲しいからだ」

 

 そう言って奥からゴソゴソと何かを探しに行き、やがて「あった!」と声を上げて何やら見覚えのある物を持ち出してきた。

 

「おいおい、爺さん。これって……」

 

「あれ、それって前にスケットダンスとのアニメコラボの時に使った物じゃないですか?」

 

「ああ、懐かしいアルな!スケット団の連中元気にしてるアルかな?」

 

 いつの間にか外ではしゃいでた新八と神楽がやって来て、3人は源外の持つある物に注目する。

 それは以前、銀時達がスケット団の部室へお邪魔した時に使用した源外の発明品だ。

 

「ちょっくら前に発明品の片付けをしてた時に出て来たもんでよ、そんでふといいアイデアが思いついて改良したのがこの『次元転送装置WTマークIIセカンド』だ!!!」

 

「って、WTマークIIセカンドてなんだぁ!!!」

 

 ドドーンッ!!!!という効果音でも付きそうな程自慢げに発表した源外のネーミングに新八がツッコミを入れる。

 

「何ってお前、ボーボボのネタ知らねえの?俺達ギャグ漫画界にとっての明石家さんま的な存在だぜ」

 

「そうアルよ。これだからメガネは……」

 

 呆れ果てる銀時と神楽から非難の眼を向けられて、新八は「もういいです」と言って引き下がった。

 

「で、その次元転送装置WTマークIIセカンドとかいうのは何が変わったんだよ?」

 

「まあそう慌てんなって……まずは実際に使ってみるこった」

 

 源外に促されて早速起動してみるとキュイーンと起動音を立ててガタガタと機械が動き出す。

 次にガターン!ガガガ……!!と不穏な雰囲気が醸し出される。

 

「おい、爺さん。これ本当に大丈夫なのか?」

 

「うぅ~ぬ、この次元転送装置WTマークIIセカンドは前回のと違って使用者ではなく相手をこっちの次元に転送する機能だ。それもランダムではなく、あらかじめに入力していた条件。今回はお前ら万事屋に用がある奴を連れてくるって設定なんだが……ぬお!?」

 

 源外の説明中、ついにピー!!とヤカンが沸騰したような音と共に機械がボン!と煙を上げて爆発した。

 

「ごほごほごほ、なんだ?ぶっ壊れたのか……、ん?」

 

 周囲を覆い隠す程の煙に咳き込む銀時。

 手をパタパタと振って顔周りの煙を散らして目を開くと、未だモクモクと立ち昇る煙の奥から見慣れない人影が見えた。

 

「誰だ?こんなところに……」

 

「どうしましたか、銀さん?」

 

「およ?あそこに誰かいるアルよ、新八」

 

 やがて煙が晴れるとそこには見覚えのある西洋のドラキュラ風の装いを着た鋭い眼をした剣士と思わしき男が立っていた。

 

「……ここは?」

 

 キョロキョロと視線のみ動かすが、その姿勢や立ち回りから油断や隙は一切感じられなかった。

 その立ち振る舞いに新八は無意識に緊張、神楽は本能的に警戒、銀時は戦場を駆け抜けた経験から木刀に手を添えて様子を見ている。

 

「さて、ここがどこかお前達に聞けばわかるだろうか?」

 

「「「っっっ!!?」」」

 

 真っ正面から現れた者の顔を見た銀時達3人はびっくり仰天し思わず──

 

「「「た、タイム!!」」」

 

「……よかろう」

 

 ほんの少し考え込んで、その要求に許可を出す。

 それを聞いた途端、3人は背を向けてヒソヒソと会議を始めた。

 

(おいィィィイイ!!なんで急にワンピースのミホークが現れてんだ!?)

 

(知りませんよ!?そんな事は源外さんにでも聞いてください!!)

 

(ってか、あの爺さんは何処に行ったんだ?さっきから姿が見えねえぞ!!)

 

(源外の爺さんなら、さっきデカイのがきたから用を足してくるってトイレに行ったね)

 

(なにしてんだァァアアアア!!この非常事態にあのクソ爺はぁぁ!!)

 

(どうするんですか銀さん!?相手はあの大剣豪ミホークですよ!!もし僕達の勝手でここへ連れてきたって知ったら?)

 

(そりゃ、お前。あの背負ってる剣でズバッとされるんじゃねえか?)

 

 恐ろしい未来に戦々恐々としていると、先程から会話に参加していなかった神楽が何やら視界の端で不穏な動きを見せていた。

 

「ん、アイツ……」

 

「いくね、三郎!!ファイア!!!」

 

「んががが!!!」

 

 ドゴーン!!と神楽が三郎に指示を出して両腕からバズーカ砲をミホークに直撃させる。

 

「「…………」」

 

 そのまさかの行動に、銀時と新八は口を閉ざして目の前で起きた惨状に目から光が消えて呆然と立ち尽くす。

 

「よーし!続けて第2射発っぶべ!?」

 

「させねえよ。ねえ、何やってのバカなの?バカなんですか、このチャイナ娘は?」

 

 慌てて銀時が神楽の口を鷲掴みしてその愚行を中断させる。その顔には怒りの感情がありありと浮かんでいる。

 

「何って、銀ちゃんいつも言ってるアルよ!喧嘩は先手必勝だって!!」

 

「……しょうがねえ、こうなったらこっちも、殺られる前に殺るしかねえ!!」

 

 覚悟を決めた銀時は肩にバズーカ砲を担いで未だ爆炎で見えないミホークに狙いを定める。

 

「いくぞ、神楽軍曹!」

 

「ラジャー!」

 

「ラジャー!じゃねーよ!!何やってるんですか銀さんまで一緒になって!?」

 

 あまりに自然に攻撃態勢に入る2人に新八がツッコミを入れる。

 

「何って、分かんねえのか新八二等兵?」

 

「いや、なんで僕もナチュラルに兵隊入りしてんですか?しかも二等兵って、新兵じゃないですか僕……」

 

「んなの、オメェがメガネだからに決まってるアルよ」

 

「んだとぉ!!テメェら喧嘩してぇのか!!!」

 

「落ち着け新八、いいかよく考えろ。なんで急にミホークが俺達の漫画の世界にやって来たのか、それはな──ー」

 

「「ゴクッ!」」

 

「尾田っちの野郎が戦争仕掛けに来たからだ!!」

 

「「ええぇぇぇ!!?」」

 

 銀時の衝撃発言に新八と神楽が驚愕の声を上げて驚きに目を見開く。

 だが、新八が即座にそれを否定する。

 

「いやいや、何言ってるんですか銀さん。尾田栄一郎さんが何で銀魂なんかに戦争を仕掛けてくるんですか?」

 

「そうアルよ。ずっと前の大銀魂展でもコラボ拒否なんて言いながらも、実質コラボしてくれたアル!」

 

「バッカ!んな学生のサプライズパーティーじゃねえんだぞ。いいか、俺達ジャンプで連載している作者にとって他の作者なんて人気投票で自分達の票を奪う害虫なんだよ。それを表立って非難すれば炎上になるから、当たり障りないことを言いながら、コラボっていう大義名分の元、こっちの土俵にズカズカと入り込んで侵略しに来たって訳だ!!」

 

「なるほどアルね!つまり、作者同士が喧嘩すれば金を運ぶアリ(ファン)共が減ってしまうから、わざわざ自分の強いキャラをコラボで送り込んでボコボコにして人気票を奪うって魂胆アルか!!」

 

「そのとおーり!」

 

「んなわけあるかぁ!?」

 

 あまりにも飛躍した解釈に、新八が全力のツッコミを入れた。

 そんな会話で時間を潰していた3人の背中に背筋が凍りつくような悪寒が走る。

 振り向けば煙の中から短剣を握ったミホークが出てきた。

 

「ふぅ、初手で殺意もなく砲撃とは、ギャグ漫画らしい一撃だな。しかし、この俺を殺りたければ核兵器は持ってこい。まあ、核ですら一度は切り裂いたこともあるから、有効打になるかは微妙だがな」

 

 その服装は多少の焦げが見受けられるが、平然と歩いてくる姿はまさに不死身の化け物。

 その姿に銀時達は恐怖で顔を引き攣らせていると、ミホークは握っている短剣を鞘にしまい込み銀時の顔をジッと見つめる。

 

「ここが何処かは今思い出した。お前達のくだらん雑談を聞いてな」

 

「いや~、それはあのですね……。何と言いうか~、銀魂らしい演出というか、お茶目なイタズラみたな?」

 

 顔から冷や汗をダクダクと垂れ流しながら言い訳を並べる銀時をミホークは無言で睨み続ける。

 

(おいぃぃぃ!!なんで俺が悪者みたいになってんの?やったのは神楽の奴だぞ!?そりゃ俺も、後から殺られる前に殺るしかねえなんて言ったけどもぉ!!そんな眼で睨むの止めて、お願い300円あげるから!!)

 

 心の中で必死に抗議するが、目の前の男にはそんな気持ちなど伝わるはずもなかった。

 ズカズカと遠慮容赦ない足取りで銀時の前まで歩を進めるミホーク、それを嫌な顔をしながら後ろに下がる銀時。

 

「最近、骨のある剣士と戦えずに暇をしていたからな。ちょうどいい、俺の暇つぶし相手になってもらおうか」

 

 ギロリと鋭い視線と同時に戦闘狂特有の笑みを浮かべたミホークの言葉に、ヒュッ!と銀時が息を飲み込む。

 そんな窮地の中、どうしたものかと視線を後ろに向けると、まるでコソ泥の如く抜き足差し足で逃げようとする新八と神楽の姿を視界に捉える。

 

「ちょっと待て、お前ら!俺を置いて何処に逃げるつもりだ!!」

 

 急いで逃げる2人の腕を掴んで逃がさんと引き止める。

 それを必死な顔付きで引き剝がさんと抵抗を強めるが、生命の危機を感じている銀時の握力がそれを許さないでいる。

 

「僕はちょっと道場の復興がありましてぇぇ!!」

 

「私は定春の散歩がぁぁ!!」

 

「噓つけ!新八、お前のその道場設定なんてビームサーベ流篇とマカデミアナッツの回以外は使われてねえ設定だろうが!それに神楽、お前定春の散歩なんざいつも俺か新八に押し付けてるだろうが!!!」

 

 そう叫びながら2人を力づくで引き寄せる。

 っが、それで素直に抵抗を止める2人ではない。

 

「ふざけんな!こちとら連載開始当初から頑張ってきてんだよ!!」

 

「こっちだって、OPとかじゃお前らよりも定春の散歩シーンに出演してるね!!」

 

「ざっけんじゃねえよ!お前らだけ逃がしてたまるか、銀さんだってさっさとトンズラしてえんだよ!!」

 

 そう言ってさらに力を込める銀時に、ついに根負けした2人が抵抗虚しくも引っ張り寄せられて捕まえられる。

 

「ぐへへへへ、こうなったら死なばもろともじゃい!お前らも道連れになってもらうぜ!!」

 

「あんたそれでもジャンプ漫画の主人公か!?」

 

「は、離すね銀ちゃん!あたしこんな所で死んだら定春が悲しむアルよ!」

 

「うるせぇ!!俺を置いて勝手に逃げようとした奴らのいう事なんざ聞くか!!逃げたかったらな、まずはこの銀さんを逃がしてから逃げやがれ!!!」

 

 新八の言う通り、ジャンプの主人公にあるまじき発言を連発する銀時。

 そんな銀時の肩をポンとミホークが叩いて銀時の視線を2人から自身に向けさせてこう言い放った。

 

「ん?」

 

「生憎、俺は女子供を相手する気はないが……。お前は逃がさんぞ」

 

イヤアアアアァァァァ!!!!

 




次回はダンまちのPVですけど、ちょっと本気出して書きます。

ミホークが異世界(別タイトル)に行くなら?

  • 鋼の錬金術師
  • 銀魂
  • ダンまち
  • 異世界おじさん
  • 異世界サムライ
  • FGO 英霊剣豪七番勝負:下総国
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