少年には走る才能があった。
幼い頃から天才だ神童だともてはやされたその才能は、もはや人類の枠を超えたものだった。

13歳で金メダルという栄光を手に入れ、そこから5連覇。
あらゆる距離の世界記録を更新した。
過去を振り返っても彼以上に早い“人間”なんて存在しない。
順風満帆に見える人生、しかし少年は大きな挫折を味わった。

初めて金メダルを手に入れてすぐ後の事、彼は幼馴染に初めての敗北を喫した。
走ることで。
当然だ、彼女はウマ娘だったのだから。

それでも、……
  前編 人類史上最速の少年
  中編 ハリボテエレジー
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