シュラハトくん見逃して   作:私貴方私(Y-ou@so-soなフリー)

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「おっと、怖がらせて申し訳ないね。PDF出力で見てもいいよ」

「まあ、ぼくのオススメは夜間モードで見ることだけどね。文字サイズとかはデフォルト設定がいいよ」

「あと、『あとがき』や『まえがき』にもおもしろい話があるから面倒くさがらずに見るといいよ」

「じゃあ、シュラハトくんによろしくね」







『物語を現実にする魔法(フィアランティア)』















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【プロローグ】おわり
シュラハトの思惑、勇者の決断



【プロローグ】おわり

シュラハトの思惑、勇者の決断

【プロローグ】おわり

シュラハトの思惑、勇者の決断

 

『昔々、あるところに

人を喰らう魔の王がおりました。

勇ましい者達はこれに挑み

多くの物語がこの地に産まれました』

【昔話の一節】

 


 

 

この世界には魔王がいる。健全な男子が考えることなんて単純だ。

 

『魔王を倒して、みんなからチヤホヤされたい 』

 

俺もそんな子供の1人だった。

幸い有名な騎士の家系だ。

誰もその夢を否定することはない。

幼馴染と騎士の真似事をして遊び、趣味で魔導書を買い漁った。

 

棒振りの才能はあまりなかったため、興味の尽きない『魔法』にかじりついた。

ただ、あくまで目指す先はカッコいい『騎士様』。

武器を扱えないと話にならない。

 

時はあっと言う間に過ぎる。

成人した俺は、『騎士見習い』として戦場へ出るようになった。

 

便利な魔法をたくさん覚えていた俺は、鎧をピカピカに磨いたり、武具の修復ができたため、戦場ではとても重宝された。

 

お礼として、『先輩騎士達』は様々な武器の扱い方を教えてくれた。

才能に恵まれない俺は、もちろんどれも二流止まり。

一流の騎士が剣を『100(完璧)』使えるとしたら、俺は精々『60(まあまあ)』が良いところだ。

 

だが、俺には『魔法』がある。

『剣の60』と『槍の60』と『弓の60』を合わせ、そこに『魔法の90』を加えると、戦力としては十分だった。

 

もちろん単純な足し算とはならない。

いちいち武器を切り替えるデメリットはある。

しかし、魔法で武器を作れば手ぶらで戦場を歩ける。

装備重量を無視できるメリットの恩恵は明白だった。

鉄の塊である盾や剣は、携行して動き回るには重くて場所を取るのだ。

 

先輩達からは、『得物は戦場のドレスコードだ』と怒られたりもした。

 

しかし、それも昔の話だ。

それは俺が一人前になったからではない。

 

先輩達は()()()()()。それだけの話だ。

 

何も不思議なことではない。

ここは死が身近にある世界。

魔物との戦いで、騎士が華々しく散るなんて言うのはありふれた話だ。

みんな俺に何かを託して逝った。

先輩も、見習い時代の同期も、初めての部下も、みんな、みんな…。

 

 

ああ、誇らしい(寂しい)

 

 

みんなの分も、襲いくる強大な魔物達から故郷を守り、俺は憧れの『騎士』になった。

 

戦乱の時代、戦果を上げる機会などいくらでもあった。

そしてついに『北側諸国最強の騎士』まで登り詰めた。

 

今なら魔王だろうが何だろうが倒せるはずだ。

正直浮かれていた。

 

だから、その結末も実にありふれたものだった。

 

 

 

 

「下僕、ついて来なさい」

 

 

耳障りな女の声が聞こえる。

この身体はそれに抗うことができない。

 

カチャリ カチャリ

 

一歩進むごとに、空虚な鎧が軋む。

そこに人の温もりは感じられないだろう。

 

『断頭台のアウラ』

 

現在のご主人様だ。

 

『北側諸国三大騎士』という称号も今では何の価値もない。

既に名誉も誇りも()さえもこの手にありはしないのだから。

 

 

そう、まさかこの世界が『葬送のフリーレン』だと気づいた時には、既に全てが詰んだあとだった。

 

 



 

 

星も見えない暗闇の森。

不自然に静まり返ったその場所に、蠢く影が一人の男を囲んでいる。

 

 

『人 と 魔』■■■■■■『1人 と 8匹』

 

 

全知(シュラハト)』は『最強(南の勇者)』に語りかける。

 

「お前には、ここで死んでもらう必要がある」

 

「そうだな。手土産はありがたくいただくとしよう」

 

 


【 南 の 勇 者 が 現 れ た 】


 

 

雲の隙間から一筋の月光が差し込む。

彼の手に握られた二振りの剣が、それを分かつ。

 

 

次の瞬間。

辺りは真昼のように明るくなった。

森の木々は次々と『黄金の柱』に変わり、舞い上がった瓦礫の破片は『輝く黄金の嵐』となって彼を襲う。

 

 

【南の勇者は剣を振った】

 

 


勇者は『黄金郷のマハト』を撃退した


 

 

森を薙ぎ払い、神話の時代にうたわれた『巨人』や『竜』が顕現する。

 

 

【南の勇者は剣を振った】

 

 


勇者は『神話の■■■■』を撃退した


 

 

宙に浮かぶ眼前を覆う程の『巨巌』。

轟音と共に大地を抉る『稲妻』。

空から雨霰の如く怒涛の質量が降り注ぐ。

 

 

【南の勇者は剣を振った】

 

 


勇者は『七崩賢の■■■■』を討伐した


 

 

不可視の壁(ベーゼの魔法)』が『不死の軍勢(アウラの魔法)』を巻き添えにして南の勇者へ迫り、重ねて振るわれた力によって『黄金(マハトの魔法)』へ変えられていく。

 

 

【南の勇者は剣を振った】

 

 

何かが砕ける音が聞こえ、魔法はほどけて宙へ解けていく。

 

 


勇者は『不死なるベーゼ』を撃退した


 

 

空が海に変わり、大地が空に変わり、森は魔物に変わる。

神話のような魔法の濁流が眼前に迫る中、その人間は手に持った光を薙いだ。

 

 

【南の勇者は剣を振った】

 

 


勇者は『七崩賢の■■■』を討伐した


 

 

辺りが七色に瞬き、全てがただの妄想だったかように、再び暗い夜の森が視界に広がる。

 

そこに()()の『最強』が1人。

 

 

『南の勇者』

 

 

『人類最強』とうたわれる、無類の強さを誇る人間だ。

1年という短期間で戦線を塗り替え、たった1人で魔王軍を壊滅させたバケモノ級の英雄。

 

『全知のシュラハト』。

彼の表情が変わったところを見たのは、後にも先にもこの時だけだった。

ただそこには、旧来の親友を出迎えるような()()()さえ見てとれた。

 

背後からカタカタと音が聞こえる。

何も乗っていない天秤が揺れる。

 

七崩賢は既に半壊。1名は戦意喪失。

 

そう、相手は『人類最強』。

普段は強者であり、奪う側である魔族の長達。

それが今、群れることでようやく戦闘として()()()()()()()

 

情けない。

何故私はあちら側にいないのか。

人類の為に磨いた武技の数々は、今やその目的を果たすこと叶わず。

 

今すぐ自害してしまいたいが、それすら叶わない。

せめて戦闘に参加せず死にたい。

勇者様の邪魔にだけはなりたくない。

しかし、その願いも叶いそうにない。

 

すでに私が自由に動かせるものは何一つなく、その支配権は背後で何もできず震えている『断頭台』の手の中にあるのだから。

 

 

 

 

戦況は人類が優勢。

 

訂正、勇者様が優勢。

私以外の不死仲間は瞬く間に壊滅。

七崩賢も2名消滅済み。

残りもダメージが深刻だ。

『人類最強』とは言え、勇者様が強過ぎる。

 

私は心の中で勇者を讃える讃美歌を唱える。

 

不死仲間達も成仏しながら、勇者様を応援していることだろう。

私も早くその仲間に入れてほしい。

 

私は『断頭台』の肉壁として扱き使われつつ、勇者様へ相棒のハルバードを振り下ろす。

人を守る為に磨いた私の技が、人に牙を剥いている。

 

それでも勇者様はまるで()()()()()()()()かのように、これを捌き切る。

その変態的な軌道は、魔族の魔法も私の斬撃も掠り一つしない。

 

ここまで来ると、私も少し楽しくなってきてしまった。

『人類最強』に私の技術がどこまで届くのか試してみたい。

 

魔族にかけられた『身体強化の魔法』から膂力を捻り出す。

突き、払い、斬り、そして殴る。

もはや身体の一部と言っていい相棒を流れるように振るう。

それでも勇者様は片手間で私の技をいなす。

 

一瞬。

七崩賢の放った魔法の光が辺り一面を真っ白にする。

勇者様の目線が下る。

私はその隙を見逃さなかった。

 

手元に微かな()()()を感じる。

 

ん?

勢い余って立派なお髭を半分切り飛してしまったようだ。

私の武技も捨てたものではないらしい。

 

「ん!?」

 

しかし、満足して隙をさらした私へ、勇者様の強烈なカウンターが入る。

「マズい、ブラフッ!?」反射的に身体が後退する。

 

勢いあまって、ハルバードの柄頭が後ろで怯えている『断頭台』の額を強打する。

 

ゴッ! うンン!?

 

すごい声が聞こえた気がするが、それを気にする余裕はない。

ドワーフの名工が作ったフルプレートメイル。

その中で最も装甲が厚いはずの胸部へ勇者様の剣が入り込む。

 

それは水面を薙ぐように、何の抵抗もなく装甲を通り抜けていく。

そして、その刃が私の身体を突き抜け、背後に『隠れていた者(断頭台)』へ到達する。

 

驚きで硬直した私の身体。

そこへさらに一歩、距離が詰められる。

 

 

「君にはまだ役割がある」

 

 

兜に吐息がかかるほど、密着した距離。

聞こえた囁き声に私は目を見開く。

その瞬間、強烈な衝撃が身体を突き抜けていき、私は吹き飛ばされた。

 

宙を舞うピンクの球体。

咄嗟に掴み取った『天秤』。

今まで感じていた身体を縛るナニカがほどける感覚。

 

「ッカハッ!?」

 

勇者様による凄まじい一撃で吹き飛んだ私は、急激な脱力に抗う間もなく意識を手放した。

 

 

 


勇者は『断頭台のアウラ』を()()した


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほぉ、その選択をしたか。ならこちらもこの選択を通してもらおう」

 

鮮血が舞った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「以上が、私と勇者様の出会いだ」

 

「そうか、なら僕達と一緒に魔王を倒そう」

 

「んん?」

 

宿屋で仲良くなった青髪のイケメンに暇つぶしの昔話をしたら、何故か勧誘されたんですが…。

 

 

√s

 

 


 

■ 実績解除

* 【NEW】シュラハトと南の勇者に存在を許容される

* 【NEW】七崩賢は半数生存

* 【NEW】ヒンメルパーティーへ加入

 

【注意】

本作では『まえがき』と『あとがき』にもストーリーが含まれるため、表示することを推奨します。




■ 次回予告
冒険は終わるものだ


















Lv1
ここからは1〜21話までの閲覧実績が必要です







『冒険の終わり』

「何かを変えるには、それ相応の対価が必要になる。
不幸な誰かを幸せにするなら、別の誰かの幸せが必要になるだろう」
【理】






勇者ヒンメルの死後■■■前 。

北側諸国 シュヴェア山脈
そこには2人の騎士が訪れていた。

「ダッハ侯爵領壊滅の報あり。三大騎士を派遣し、元凶と思われる剣神クヌーテの討伐を命ずる」

『剣神クヌーテ』
魔王軍において、魔法ではなく武を持って強さを証明し続ける存在『将軍』。
その中でもこの時代でもっとも人類に直接的被害を出しているバケモノだ。

それを討伐することが彼らに命じられた指令。
普通の騎士であればこの指令はただの死刑宣告と言える。

だが、彼らに気負った雰囲気はない。

「久しぶりに三騎士で集まれると思ったのにな。ヴァルのやつ欠席かよ」
「ヴァールハイトは黄金郷とやらの調査任務中だからな。帰ってきたらおもしろい土産話が聞けるかもしれないぞ。私は今からワクワクしている」

『大きな杖を持った軽装の騎士』は、この場にいない『弓使いの同僚(ヴァールハイト)』の愚痴をこぼす。
それをフルプレートの騎士が宥める。

「そうだ。さきほどの村で()()()が1年ほど前から居座っていると聞いた。話を聞きに行ってみないか?」
「眉唾だろ。エルフなんて何百年も目撃例ないじゃん」

彼らは北側諸国最強と言われる『三大騎士』。
とくに当代は歴代最強とうたわれる猛者たちだ。

その理由は『騎士』としての高い防御力は勿論、それぞれが『魔法使い』『戦士』『弓使い』でもあり、全員が極めて珍しいダブルジョブだからである。

「まあ、たまには昔みたいに二人っきりで騎士ごっこも良いと、私は思うけどね」

「いや、ごっこじゃねぇよ。これでも結構高難易度なクエストだぜ? はぁ、俺の幼馴染様は、外面だけは完璧な騎士様なんだがなぁ……。マイペース過ぎるだろ」

2人はふと足を止める。
耳に届くのは、シュヴェア山脈に吹く冷たい風の音だけ。



「なあ、ニヒツ」
「なに?シュ■■ 。私はすでに臨戦態勢だぞ」

凍える寒さに紛れ込み、人には出せない異様な殺気が辺りに満ちる。

いち早くそれを感じ取った二人は、『防御魔法』と『魔法の大盾』を瞬時に展開した。





















人を殺す魔法(ゾルトラーク)






「はぁ?」




彼女(ニヒツ)のフルプレートに大穴が空いた。
















Lv2
ここからは1〜28話までの閲覧実績が必要です







『冒険の終わり』

「何かを変えるには、それ相応の対価が必要になる。
不幸な誰かを幸せにするなら、別の誰かの幸せが必要になるだろう」
【理】






勇者ヒンメルの死後■■■前 。

北側諸国 シュヴェア山脈
そこには2人の騎士が訪れていた。

「ダッハ侯爵領壊滅の報あり。三大騎士を派遣し、元凶と思われる剣神クヌーテの討伐を命ずる」

『剣神クヌーテ』
魔王軍において、魔法ではなく武を持って強さを証明し続ける存在『将軍』。
その中でもこの時代でもっとも人類に直接的被害を出しているバケモノだ。

それを討伐することが彼らに命じられた指令。
普通の騎士であればこの指令はただの死刑宣告と言える。

だが、彼らに気負った雰囲気はない。

「久しぶりに三騎士で集まれると思ったのにな。ヴァルのやつ欠席かよ」
「ヴァールハイトは黄金郷とやらの調査任務中だからな。帰ってきたらおもしろい土産話が聞けるかもしれないぞ。私は今からワクワクしている」

『大きな杖を持った軽装の騎士』は、この場にいない『弓使いの同僚(ヴァールハイト)』の愚痴をこぼす。
それをフルプレートの騎士が宥める。

「そうだ。さきほどの村で()()()が1年ほど前から居座っていると聞いた。話を聞きに行ってみないか?」
「眉唾だろ。エルフなんて何百年も目撃例ないじゃん」

彼らは北側諸国最強と言われる『三大騎士』。
とくに当代は歴代最強とうたわれる猛者たちだ。

その理由は『騎士』としての高い防御力は勿論、それぞれが『魔法使い』『戦士』『弓使い』でもあり、全員が極めて珍しいダブルジョブだからである。

「まあ、たまには昔みたいに二人っきりで騎士ごっこも良いと、私は思うけどね」

「いや、ごっこじゃねぇよ。これでも結構高難易度なクエストだぜ? はぁ、俺の幼馴染様は、外面だけは完璧な騎士様なんだがなぁ……。マイペース過ぎるだろ」

2人はふと足を止める。
耳に届くのは、シュヴェア山脈に吹く冷たい風の音だけ。



「なあ、ニヒツ」
「なに?シュ■■ 。私はすでに臨戦態勢だぞ」

凍える寒さに紛れ込み、人には出せない異様な殺気が辺りに満ちる。

いち早くそれを感じ取った二人は、『防御魔法』と『魔法の大盾』を瞬時に展開した。





















人を殺す魔法(ゾルトラーク)






「はぁ?」




彼女(ニヒツ)のフルプレートに大穴が空いた。







目の前でくずおれるニヒツ(彼女)

俺たちは事前に攻撃を察知し、()()()()()姿()()を取っていた。
防御に優れたタンクである騎士が守りの体勢に入ったはずだった。

しかし、結果としてアイスクリームのように中央部をくり抜かれた大盾が足元に転がっている。
『その魔法』は防御魔法だけでなく、()()()()()()()()を貫通していた。

「『人を殺す魔法(ゾルトラーク)』だと!? フリーレンの世界じゃあるまいし」

俺は素早く『ニヒツ』を後ろに引っ張り、防御魔法を展開する。

塵を操る魔法(ジベラドーラ)


同時に魔力を含んだ塵を周囲に展開し、敵の視界を撹乱する。

『血涙が出る間思考を加速させる魔法』


切り札を一枚切る。

視界が赤く染まる。
思考がクリアになる。

『人形を操る魔法』

人形(ヒトガタ)よ。『聖典を詠唱し、治癒魔法』を行使しろ」

懐から取り出した藁人形を媒体に、使い捨て魔道具を起動する。
命令を受けた簡易ゴーレムは回復魔法を負傷者に施す。


人を殺す魔法(ゾルトラーク)


「くッ! 『試作攻撃魔法3号(ゾルトラークもどき)』」

魔力の籠った塵による探知妨害をものともせず、『人を殺すための魔法(魔族の魔法)』がこちらを正確に射抜く。

俺は咄嗟に『未完成の魔法(ゾルトラークもどき)』でそれを迎撃した。
近い性質を持つ魔法同士が干渉し、僅かにその軌道を逸らす。
『前世の知識』を趣味で再現した魔法が、俺の命運を数秒繋いだ。


「ほぉ、それはワシの真似事かのう?」


魔力の塵が晴れ、声の主の全貌があらわになる。
俺はこいつを知っている。


「『腐敗の賢老』だと!?」

賢老クヴァールが顎に手を当て、首を傾げる。
そして何かひとり納得したように頷いた。

「んン? …あぁ、なるほどのう。それはワシの二つ名か?」

自分の二つ名を知らない?
分からないことはたくさんあるが、今は時間を稼がないといけない。

「まさかゾルトラークの源流にこんなところで出会えるとはな。先生と呼んでもいいか?」

「ふむ。『先生』か……良いぞ。まだ二つ名など気が早いとも思うがのう……これもまあ良い。せっかく弟子からの貢物だ。今日から『()()』ではなく、『腐敗の賢老』を名乗るとしようかのう」





「では『弟子』よ。最初の修行だ。ワシに命懸けでお前の全て(魔法)を見せるが良い」






クヴァールが言い終わるや否や『人を殺す魔法(ゾルトラーク)の嵐』が襲いかかる。

会話による時間稼ぎは失敗したらしい。
いや、あの楽しげなクヴァールの表情を見るに、本気で弟子に指導(殺し合い)をつけているつもりなのかもしれない。

どちらにしても魔族と人は分かり合えない。
一方がもう一方を(経験値)にして成長するのみ。

「じゃあ、『弟子』のために死んでくれ『先生』!!」





ここまで来ると認めるしかないだろう。
どうやら俺は『葬送のフリーレン』の世界に転生していたらしい。
確かに『ヘンな魔法』や『人を喰う魔族』というヒントはあった。
しかし、そんなものはファンタジー作品としてありふれた設定だ。

この時代には『一般攻撃魔法(ゾルトラーク)』も『勇者ヒンメル』も存在していない。
それに加え『魔王』は健在であり、『大陸魔法協会』はまだ設立すらされていない。
フリーレンもヒンメルもゼーリエすらも、表舞台には影も形もなかった。

飛行魔法が未だ存在せず、少し離れた場所からの情報伝達ですら魔物や魔王軍の妨害で困難を極めている。
七崩賢の名前など彼らから生き残った者がほとんどいないため、まともな記録が残っているわけもない。
人類は、明日の朝日すら拝める保証がないほど疲弊し切っていた。

だから、俺が強くなって魔王を倒すつもりだった。

それがどうだ。
クヴァール1人になんとか攻撃をさばくだけで精一杯。
これでは魔王になど到底およぶはずもない。





「ぐっ!」

ゾルトラークをさばききれず、俺の杖が弾き飛ばされる。

「まあ、弟子としては及第点じゃのう。次の修行は来世で行うとしよう」

杖を無くし、魔力も使い切って満身創痍の俺を見て、クヴァールが無造作に近づいてくる。



人を殺す魔(ゾルトラ)試作攻撃魔法4号(ゾルトラーク)』!!」

俺は『魔力遮断のマント』で覆ったワンドから魔族用に()調()()したゾルトラークを放つ。

『魔力探知』は遮断できるが『貫通魔法(ゾルトラーク)』は防げないマントを利用した奇襲攻撃。

こちとら伊達に色んな世界(漫画やアニメ)を見てはいないのだ。
この世界の住人に技術は劣っても発想力で負けるわけにはいかない。
転生者を舐めるなよ。

「なるほどのう。先ほどよりも威力が向上している。それにお前の魔力は先ほどから()()()()()()()。弟子の評価を改める必要がありそうじゃのう」

クヴァール 健在

そして、どうやら『魔力制限』の方もバレてしまったらしい。
クヴァールを殺し切れず学習されてしまった。
ここでこいつを殺し切らないと、未来で『フリーレン達が勝てない』かもしれない。




今ここで()()()()()()()()しかない。





この時代では『フリーレン』も『ゼーリエ』も表舞台に出ていない。
それにそのフリーレンですら、倒しきれなかったクヴァール。
ここでコイツを倒し切ることができれば……


「俺が今世紀最強の魔法使いってことなんだよ!!」



俺の2つ目の切り札。
『手放した杖』の遠隔起動。
つまり、クヴァールの背後から放たれる一撃必殺。

「『試作攻撃魔法4号(ゾルトラーク)』!!」


「なんだとォ!?」

クヴァールは魔力の動きを背後から検知し、咄嗟に防御の姿勢をとる。
魔法が着弾し、爆風と砂埃が俺の視界を覆った。

「やったか?」

手応えはあった。しかし、相手はあのクヴァール。
この戦いの間でゾルトラークに対する防御魔法を開発していてもおかしくはない。

「はっきり言って割に合わない代償だな……」

砂埃で見えてはいないが、遠隔操作に使用した俺の杖はもう木っ端微塵だろう。
あんな曲芸が何のリスクもないわけがない。
魔法使いが長年魔力を込めた杖を()()()()()ことで一度だけ使える裏技みたいなものだ。



「汝、良質な砥石なり」


見知らぬ魔族がそこにいた。
『そこ』とは俺の背後のことだ。

他の魔族と戦闘中だったとはいえ、全力で魔力探知を続けている魔法使いに気付かれず背後を取ったということだ。

素早く距離を取り、その見知らぬ魔族を観察する。

そして気づく。
俺はコイツを知っている。
正確にはコイツの持っている『宝剣』を俺は知っている。

「お前、『剣神クヌーテ』だな」
「然り」

今回俺たちが遠征した理由、『剣神クヌーテの討伐』。

クヌーテはクヴァール同様、人とかけ離れた見た目をした異質な魔族だ。
片方だけ異様に伸びたツノ。
異様に伸びた手足と一本しかない腕。
そして、その視線は先ほどからこちらを一瞥もせず、常にヤツの『宝剣』に向けられている。
そして、薄いベールで覆われた頭部からは、真っ黒な何かで塗りつぶされた頭部が覗いている。

どの特徴も後天的に手を加えられた形跡が見える。
その姿はまるで()()()()()()()()()()()ようなありさまだった。


「クヌーテ。そやつはワシの弟子、お前にはやれんのう」

最悪だ。
砂埃が晴れ、その巨体が再び姿を現す。
あれだけの切り札を切ってもなお、『賢老』は健在だった。
いくらか消耗しているようだが、目立った傷は見当たらない。

「おいおい、いくら俺が今世紀最強の魔法使いとはいえ、最強クラスの魔族2匹相手はきちいっての……」

魔力の残りは心許ない。
手持ちは予備のワンドといくらかの魔道具。
武器の類もいくらかあるが、俺の腕では『剣神』には通用しない。
そもそも俺は、奴の動きを目で捉えられていない。

「謝罪、すでに研いでいる」
「相変わらず、話が通じん奴じゃのう」

俺が気づいた頃にはすでに振り抜かれた『宝剣』が目の前に迫っていた。

防御は?盾ごと両断されるだろう。

魔法は?発動が間に合わないだろう。

武器は?武器ごと両断されるだろう。

回避は?間合いから離脱できないだろう。


『これは死んだな』






「らしくないね相棒」

諦め始めた俺の前に何かが割り込み、剣の軌道を逸らす。
思わず尻餅をついた俺に誰かの声が聞こえる。

「君が『今世紀最強の魔法使い』なら、私は『今世紀最強の戦士』だぞ!!」

騎士ニヒツ(相棒)』がそこにいた。
ゾルトラークで貫かれた装甲は剥がれ落ちているが、傷は治り切ったようだ。

「バカやろう。遅いぞ」
「主役は遅れてやってくるものさ」

俺は立ち上がり、ワンドと剣を構える。
彼女が隣にいるだけで、さっきまでの絶望が嘘みたいに消える。

「相手はふたり、こっちもふたり。こんなの楽勝だぞ」
「そうだな。俺たち『北側諸国三大騎士』の戦場に敗北はない」


俺はもう何も怖くなかった。










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