バスターミナルで待ち合わせをして、いざ、テーマパークへ出発。
テーマパークに着いて、『VRアトラクション体験会』の説明を聞いて。
いよいよ『VRアトラクション体験会』が始まる……、そんなお話。
第29話は、第1幕~第10幕、の10回に分けて公開します。
第1幕:前日
第2幕:当日~アトラクションスタート
第3幕:ライブ~扉の先へ
第4幕:ねばねばトラップ
第5幕:コインランドリーとお風呂屋さん
本作は今野隼史(辺境紳士社交場)・アークライトの『のびのびTRPGザ・ホラー』の二次創作です。
ソロプレイのルール「カードをもとに物語を書く」に従って記した二次創作です。
登場人物の名前は『立場(的なもの)』から決めているので、
『女子高校生 → 学生』、『その友達 → お仲間』、となっています。
先に記しとく設定、
学生(主人公)とお仲間、は女性、
作中の「ダリル」は通貨単位、1ダリル=1円くらい、
と言うことで。
使った(引いた)カード
キャラクター:女子高校生
イントロダクション:VRの筐(はこ)
シーン1:ねばねば
カード1:闇:ネット配信中
シーン2:荒れ果てた公園
カード2:闇:江戸から来た
シーン3:決闘
カード3:闇:恐ろしきは人
シーン4:浄化された魂
カード4:光:カレー好き
シーン5:ショッピングモール
カード5:闇:霊能力者(NPC)
クライマックス:世界の希望
クレジット
ゲーム名:のびのびTRPG
ゲームデザイン:今野隼史
発売元:株式会社アークライト
© 2021 FRONTIERPUB / Arclight, inc.
第2幕:当日~アトラクションスタート
体が浮かび上がる感覚。目の前が明るくなる感覚。そんな感覚が少しずつ強くなってきて、はっきりとしてきて、目が覚めました。
カーテンの隙間から弱い光が差し込んでます。
体を起こして目覚まし時計を見ます。6時まではまだ十分に時間があります。
でも、もう少し寝よう、とか絶対に無理です。
テーマパークです! VRアトラクションです!
ベッドから出て着替えにかかります。
クローゼットから服を出して、ブラウスとスカート、それに薄手のカーディガン、に着替えました。
次は朝ごはんです。
お父さんもお母さんもまだ寝てるから静かにキッチンに向かいます。
キッチンで、食パンを出してトースターに、おかずは昨日の晩ごはんの残りがあるからそれを食べることに。後はマグカップを出して、冷蔵庫から牛乳を取り出してマグカップに注ぎます。
昨日の残りとマグカップをテーブルに移してる間にパンが焼けて、トースターが知らせてくれました。
焼き上がったトーストをお皿に取ってこれもテーブルに置きます。
テーブルに朝ごはんができあがりました。
家を出る予定の時間まではまだ十分です。
だからゆっくり食べれば良いんだけど急いで食べます。
食べ終わって食器をキッチンに運んで後片付けです。
食器をシンクに置いて順番に洗います。
洗い終わった食器をふきんでしっかり拭いて食器棚に戻しました。
朝ごはんが終わって部屋に戻ります。
さて、家を出るまでどうしましょう。
持ち物をチェックします。とは言ってもインフォメーション端末とお財布だけだからポーチに入れて、後は……。
あ、そうです、お仲間ちゃんからノートが返ってきます。だから、小振りのリュックを持って行くことにしました。
王都中央のバスターミナルへ。乗るバスの時間はもちろんチェックしていて、その時間にはまだ十分すぎます。
でも……、家で待っててもそわそわするだけです。
よし、早いけど出発です。
部屋から玄関へ。家を出てバス停を目指します。
朝の住宅街、今日は休みの日だから道に人はほとんどいません。
そんな中をバス停へと歩きます。
バス停に着いて。
今日はいつもとは違うバス、王都中央のバスターミナル行きのバス、に乗ります。
バスの時間は……、バス停の時刻表を見ると乗るつもりだったバスのふたつ前のに乗れます。
少し待ってバスが来ました。
でも行き先が違います。もちろん乗らずにバスターミナル行きを待ちます。
また少し待って、バスターミナル行きのバスが来ました。
バスが止まって、ドアが開いて、バスに乗ります。
バスに乗ると人は少なくて席は十分に空いてます。
そのひとつに座って、バスが動き始めました。
バスは走って、ときどきバス停で止まって、また走って、バスターミナルに着きました。
バスから降りて路線図へ歩きます。
路線図まではすぐの距離で、だからすぐに路線図の前に着きました。
バスターミナルのいちばん大きな路線図、バスターミナルでの待ち合わせは基本ここです。
だから待ち合わせをしてるらしい人が私以外にも何人かいました。
腕時計を見ると待ち合わせの7時半までは十分すぎます。
VRアトラクションの体験会は8時半に集合です。
テーマパークへは直通のバスを使うから、7時半は十分に余裕があります。
だから今の私は間違いなく早すぎです。
路線図の前に立って、ときどき時計を見て、7時20分。
「学生ちゃーん!」
お仲間ちゃんの声です。声の方を見るともちろんお仲間ちゃんです。
私は腕を上げて大きく振ります。
こっちに真っ直ぐに、お仲間ちゃんは早足になって私のところに来ました。
お仲間ちゃんはパーカーとジーンズの姿にトートバッグを持ってます。
「おはよっ」
お仲間ちゃんに朝の挨拶。
「うん、おはよっ」
お仲間ちゃんからも。
「ごめん、待たせちゃったね」
そう言ってくれるけど私は、
「大丈夫だよ、今来たところだから」
と返します。
でも、
「本当に今来たところ?」
そう尋ねられて、
「ちょっと前、かな」
って言ったけど、
「本当にちょっと前?」
と返ってきて、
「かなり前、かな」
そう答えました。
お仲間ちゃんはもちろん笑顔です。
「隠さなくて良いのに」
そう言ってくれて、今度は私から。
「それじゃ、お仲間ちゃんが先に来てたら?」
「今来たところ……、かな。
うん、一緒だね」
お仲間ちゃんは納得です。
「そうだ、これ、先に返しとくね」
お仲間ちゃんのトートバッグから昨日のノートが出てきて、私に返ってきました。
リュックを下ろしてノートを入れてまた背負います。
「本当に助かったよ」
「うん、
でも次からは宿題だね」
お仲間ちゃんに言って、
「だね、宿題した方が良いね」
そう返ってきました。
「それじゃテーマパーク行きは……」
お仲間ちゃんは路線図を見ます。
「12番のりば、だね」
お仲間ちゃんがチェックして、ふたりで12番のりばに向かいます。
12番のりばに着くとちょうどバスが来たところでした。
待っていた人が順番に乗っていきます。
私たちもバスに。
お仲間ちゃんが先に乗ってその後を私が乗ります。
バスはバスターミナルが始発なのでもちろん席は空いてます。
だからふたりならんで座りました。
それなりの人数が乗って、ドアが閉まって、バスが動き始めました。
バスターミナルを出てバスのスピードが上がります。
テーマパークは王都の郊外にあります。
だからバスは郊外への道に入ります。
休みの日なので道はそんなに混んでなくて順調に走ります。
お仲間ちゃんと私、もちろんテーマパークのお話になります。
「VRアトラクションのこと調べてみたんだけどね」
お仲間ちゃんが話し始めます。
「何か分かったの?」
私はVRアトラクションのことはぜんぜん知りません。もちろん気になります。
だからお仲間ちゃんに尋ねます。
「うん、完全に謎なのが分かった」
「完全に謎?」
どう言うことだろ、気になる、が増えます。
「どう言うこと?」
思ったままを尋ねます。
「コンサートを体験できるとか、映画が見れるとか、テーマパークのアトラクションを大迫力で体感できるとか、後は大画面でゲームするだけとか、
話って言うか噂みたいなのはいっぱいあったけど、いろんなのがありすぎて、これだ、ってのはぜんぜんなかった」
お仲間ちゃんが教えてくれます。
「そっか、お話がありすぎて謎なんだね」
「そう言うこと、
あー、気になる!」
お仲間ちゃんは気になりすぎてぞくぞくしてる感じです。
「でも体験会で分かるんだから、
もうちょっとのがまんだよ」
「うん、体験したら分かるよね!」
お仲間ちゃんの「気になる感」って言うか「楽しみ感」、よーく分かります。私もお仲間ちゃんと一緒です。
その後もVRアトラクションのお話をしながらバスに揺られます。
バスは王都の郊外への道からテーマパークへの道に入りました。
テーマパークへの道を走ってテーマパークのバス降り場、テーマパークらしい立派なバス降り場、に止まりました。
乗客が順番にバスから降りてお仲間ちゃんと私も降ります。
バス降り場の前に立って、少し向こうにテーマパークのゲートが見えます。
でもゲートの前も、ゲートまでも、人はちらほらよりも少ないです。
「誰もいないね」
そう言います。
「まだオープンまで時間あるからね」
お仲間ちゃんからそう返ってきました。
「よし、ゲートだね!」
「うん!」
お仲間ちゃんの力が入った言葉。私の声にも力が入ります。
ふたりでゲートに向かいます。
すぐにゲートに着いて、でも、もちろんゲートは閉まってます。
テーマパークはまだオープンしてないから不思議じゃないです。
「あれかな?」
お仲間ちゃんが指します。
指した先、ゲートのいちばん端にふたり、人がいます。
テーマパークのスタッフさんかな?
「行ってみよっか」
私を見てお仲間ちゃんが言います。
「うん」
私が同意して、ふたりでゲートの端へ向かって歩きます。
私たちが近づいて、ゲートにいた人がこちらに気づいてくれました。
十分に近づいて、やっぱりって言うか、もちろんって言うか、いたのはテーマパークのスタッフさんでした。
「「テーマパークにようこそ!」」
ふたりのスタッフさんが言ってくれました。
スタッフさんのひとりの声が続きます。
「VRアトラクションの体験会ですね?」
「はい! もちろんです!」
お仲間ちゃんはテンションが上がりながら答えます。
答えてからテーマパークの招待券とVRアトラクションの体験会の招待券を取り出します。
取り出したチケットをスタッフさんに渡します。
スタッフさんがチケットを確認して、
「はい、確認しました。
体験会のチケットは会場でお渡しください」
そう言って体験会のチケットがお仲間ちゃんに戻ってきました。
「ではテーマパークの入場、
インフォメーション端末をおねがいします」
スタッフさんがインフォメーション端末を出します。
お仲間ちゃんと私もインフォメーション端末を取り出します。
まずお仲間ちゃんがスタッフさんのインフォメーション端末に同期させます。続いて私が同期させます。
インフォメーション端末を見るとテーマパークの地図が表示されてます。
「VRアトラクションの体験会は赤い印の建物です」
スタッフさんがそう言ってくれて、なるほど、地図に赤い印があります。
「はい、OKです」
お仲間ちゃんが答えました。
「あと、招待券ですのでテーマパーク・クレジットをチャージしています」
スタッフさんの言葉を聞いてインフォメーション端末の表示を切り替えます。
テーマパーク・クレジット、テーマパークの中で使うお金、が5,000TCチャージされてました。
5,000TC、大きいです。
「ありがとうです」
お仲間ちゃんがスタッフさんにお礼を言って、私も頭を下げます。
「「では、良いパークの1日を!」」
ふたりのスタッフさんの声を受けて、お仲間ちゃんと私はゲートを通ってテーマパークに入りました。
インフォメーション端末、テーマパークの地図を見ます。
体験会の赤い印はそんなに遠くではありません。
「それじゃ行こっか」
私が言って、
「OK、行こう!」
お仲間ちゃんが言いました。
地図を見ながら赤い印、体験会の会場に向かいます。
赤い印にはすぐに着きました。
でも……。
「アトラクションって感じじゃないね」
お仲間ちゃんの言葉に、
「うん、ぜんぜんそれっぽくない」
私が同意します。
体験会の会場はぜんぜん目立たない地味な建物で、いかにも裏方って感じです。
でも、まだ完成してないアトラクションで、その体験会だからこれくらいなのかもしれません。
建物の出入り口の前、開いてるドアの横にスタッフさんがいます。
お仲間ちゃんと私、出入り口のスタッフさんに向かいます。
いくらか近づいて、
「体験会にようこそ!」
スタッフさんが言ってくれました。
お仲間ちゃんが体験会のチケットをスタッフさんに渡します。
スタッフさんがチケットを確認します。
「はい、確認しました。
奥の会議室で8時半に説明が始まりますのでそちらでお待ちください」
「「はい」」
スタッフさんの言葉にお仲間ちゃんの声と私の声が重なりました。
いよいよVRアトラクションが近づいてきてます。
建物に入って、廊下を歩いて、すぐに会議室がありました。
開いてるドアの横に、
『VRアトラクション体験会』
と書かれた紙が貼られてます。
会議室に入ると部屋の前の方に長机があって、長机に向かっていすがたくさんならんでます。
部屋にはもう10人くらいがいすに座ってます。
「なるほど、
せっかくだからいちばん前だね」
お仲間ちゃんが言います。
「そうだね」
私が同意して、ふたりでいちばん前の列の真ん中、長机のすぐ前に座りました。
腕時計を見ると8時20分で、あと10分で説明が始まります。
「説明ってどんな説明なんだろ?
気になるね」
お仲間ちゃんの言葉です。
「アトラクションに説明って……、要るのかな?」
気になります。
「やっぱり体験会だから、かな?」
私の声にお仲間ちゃんの声が返ってきます。
そんなお話をしてる間に部屋に人が増えてきました。
「そろそろだね」
腕時計を見て私が言ってすぐ、スーツを着た年配の女の人と、テーマパークのユニフォームを着たもうすぐ中年くらいの男の人が部屋に入ってきました。
部屋のドアの横にいたスタッフさんがドアを閉めます。
長机の前にふたりが立ちました。
「それではVRアトラクションの説明を始めます」
男の人が言いました。
続いて女の人が言います。
「ようこそお越しくださいました。
私は当テーマパークのアトラクションの総責任者です」
女の人は総責任者さん、だそうです。
次はまた男の人です。
「体験会にご参加ありがとうございます。
VRアトラクションの責任者です」
男の人はVRアトラクションの責任者さんでした。
責任者さんが続けます。
「まず今回の体験会は新しいアトラクション、VRアトラクションを体験していただくと共にアトラクションの動作試験を兼ねています」
なるほど、試験にもなるみたいです。
責任者さんの言葉が続きます。
「15組30名様で同時にアトラクションを行った際の安定性の試験です」
うん、安定性の試験らしいです。
「試験を兼ねていますのでアトラクションに不具合が出る可能性がありますが、想定されている不具合につきましては全てに対処できます。
ただ、想定している以上の不具合が起こらないとは言い切れません」
?
大丈夫、なのかな?
不安が出てきます。
「ですがVRですので絶対に危険はありません。
ですのでご安心ください」
あ、そっか。
責任者さんの言葉に納得です。
VRなんだからケガしたりとかはないよね。
安心できました。
「次にアトラクションの内容ですが、これはみなさまが思い描いた内容がアトラクションに反映されます。
つまり、映画を思えば映画を、舞台を思えば舞台を、ゲームを思えばゲームを、体験することになります」
体験したいことを体験できる……。
うん、おもしろそうです。
責任者さんの説明が続きます。
「最後にですが、
このアトラクションでは1時間、VRを楽しめます。
時間につきましては終了の15分前、ですので開始から45分のところでVRの中のみなさまのインフォメーション端末に通知が届きます」
だそうです。
1時間って長いのかな? 短いのかな?
初めてだからもちろん分かりません。
映画とか舞台とかだったら1時間は短くて、ゲームだったら長いと思います。
でも、映画とか舞台とかで2時間だったら長くて、ゲームで30分だったら短いです。
だから1時間はちょうど良いかもしれません。
「説明は以上です。
ご質問はございませんでしょうか?」
責任者さんがそう言って、でも誰も何も言いませんでした。
質問がないのを確認して責任者さんが言います。
「それではアトラクションにご案内いたします。
私の後にお越しください」
責任者さんがドアに向かいます。
ドアの横にいたスタッフさんがドアを開けます。
責任者さんは一旦立ち止まりました。
部屋にいた体験会の参加者もいすから立ち上がってドアに向かいます。もちろんお仲間ちゃんと私もです。
責任者さんについて部屋から出て廊下を歩きます。
「ね、学生ちゃんはどんなのが良い?」
歩きながらお仲間ちゃんに尋ねられます。
「せっかくVRなんだから映画はもったいないよね」
「うん、だよね」
お仲間ちゃんはうなずきます。
お仲間ちゃんの声が続きます。
「でも1時間あるんだから絶対楽しめるね」
「だね、
体験できるだけ体験したいよね」
そう答えます。
責任者さんについて歩きます。
15組30名様って言ってたから30人で歩いてます。
これって多いのかな? 少ないのかな? 分かりません。
少し歩いて責任者さんが立ち止まりました。私たちも立ち止まります。
責任者さんの前に大きな扉があります。
責任者さんは扉に手をやって、扉は引き戸でした。向こう側に少し浮いて、右に動いて開きました。
扉の向こうが見えて。
真っ白です。
責任者さんは扉の向こう側へ。責任者さんに続いて私たちも扉の向こう側へ。
扉の先は……、真っ白な広い部屋でした。
部屋は広いだけじゃなくって天井も高いです。
でもいちばんのインパクトはもちろん「真っ白」です。
壁も床も真っ白で天井も真っ白です。
「うわー、これはすごいね」
お仲間ちゃんの声に、
「驚くしかないね」
言葉を返します。
「これって何なのかな?」
部屋の中をひと通り見てお仲間ちゃんは不思議そうに言いました。
「何だろ?」
私も同じように思います。
部屋にはたまごみたいな白いカプセル? がならんでます。
人よりも十分に大きくて、それが6個×5列の30個あります。
責任者さんがまた立ち止まってこちらを向きます。
着いてきた全員も部屋に入って立ち止まりました。
入ってきた扉はスタッフさんが閉めます。
列になってここまで来た私たちは責任者さんの前に広がりました。
「では説明いたします」
責任者さんが話し始めました。
「1組2名様でこのカプセルに入っていただいて、カプセルの中でVRアトラクションを体験していただきます。
スタッフがご案内しますので順にカプセルにお入りください。
みなさま全員の準備が整い次第、アトラクションを開始いたします」
だそうです。
責任者さんの説明が終わって、前の方にいた人から順番にスタッフさんに案内されてカプセルに向かいます。
すぐにお仲間ちゃんと私の番になりました。
「ではこちらへどうぞ」
スタッフさんに従って歩きます。
カプセルのひとつの前に立って、私たちはカプセルの後ろにいたみたいです。
カプセルの前側はたまごみたいなデザインの真ん中に縦長の長方形が開いてます。
長方形の横にはたぶん両側にスライドするんだろな、の扉? が開いてます。
カプセルの中はふたりで入るのに十分すぎるスペースで、ふかふかそうなソファが造りつけになってます。
「中に座っていただいてお待ちください」
スタッフさんの言葉に、
「はい」
「はい」
お仲間ちゃんと私は返事をしてカプセルに入りました。
カプセルの中、ソファに座るとやっぱりふかふかです。
「これ、どんなことになるのかな?」
お仲間ちゃんに尋ねます。
「どうなるんだろ、ドキドキだね」
テンションが上がり気味の言葉が返ってきます。
ふかふかのソファに体を落ち着かせます。
少しして、
「準備が整いましたのでアトラクションを開始します。
みなさま、どうぞお楽しみください」
責任者さんの声が聞こえました。
本当にどんなことになるんだろ?
思ってすぐ、カプセルの扉が両側からスライドして閉まり始めました。
扉が閉まり始めてカプセルの中から見える外が狭くなって、細い光になって、扉が全部閉まって、真っ暗になりました。
続
本作の「主題」は『VRアトラクション体験会』なのですが、VRがなかなか始まらず次回ようやくスタートです。
VRが始まって何が起こるのか……。
次回は『幻想!テーマパーク! 第3幕』です。
では、今後ともご贔屓のほどよろしくお願い致します。