サイコロ男と毒女   作:スピリタス3世

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映画終演記念‼︎400億はやっぱり凄いですね!


キメツ学園の博打男 第四話

  しのぶ視点

 

 部活動ごとによる新入生歓迎タイム。それは春の風物詩であり、初々しい新入生とそれを活気よく迎える上級生の雰囲気は、まるで祭りのようだった。フェンシング部も例に漏れずこのイベントに参加し、活動内容のアピールをしていたのだが………

 

「全然来ないな………」

 

 上手くいっていなかった。いつもだったらもっと人が来てるはずなのに、今年は全然。マズいな。もっと頑張って勧誘しないと‼︎今よりも元気よく、かつ明るく、新入生に得があるような事を言って………

 

「女子のみんな、サイコロステーキ部はどうだ〜⁉︎イケメンと遊べるぞ〜‼︎」

 

 そう、あんな感じで………って‼︎

 

「ちょっとアンタ⁉︎何してんの⁉︎」

 

 サイコロステーキが訳わかんないことしてんだけど⁉︎なんで⁉︎

 

「見てわかるだろ。部活の勧誘だよ。」

「嘘つけ‼︎何の部活よ⁉︎」

「サイコロステーキ部だ。」

「サイコロステーキ部⁉︎そんな部活なくない⁉︎」

「俺が作ったんだぜ‼︎」

「嘘でしょ⁉︎第一何する部活よ⁉︎」

「女子限定の部活で、学校一のイケメンである俺と遊ぶ。内容はパチンコでも競馬でもデートでもオッケー。」

「何一つよくない‼︎」

 

 コイツ本当にバカなんじゃないの⁉︎そんなギャンブルがメインの部活なんて、認められる訳ないじゃん‼︎しかも認められたとて、コイツと遊びたい女なんていない‼︎

 

「ねえ、あそこ………」

「ヤバい人が勧誘してるっちゃ……」

「入らん方がよかとね………」

 

 しかもコイツのせいで新入生がこの辺を避けてるし‼︎だから近くで勧誘してた私たちのところにも、全然人が来なかったんだ‼︎ふざけんなし‼︎

 

「ほら、アンタのせいで避けられてる‼︎」

「お前ら、遠慮しなくていいんだぜ‼︎」

「だって。アンタたち、コイツのことぶん殴っていいよ。」

「そういう意味じゃねえ‼︎」

「あれ、カップルっちゃ?」

「邪魔せん方がよかとね……」

「「違う‼︎///」」

 

 しかも私にまでとばっちり‼︎本当最悪なんだけど‼︎ああ、もういいや‼︎さっさとコイツから逃げよう………

 

「サイコロステーキ先輩、入部届です………」

「カナヲ、ありがとな‼︎」

「嘘でしょ⁉︎」

 

 そんな事を思っていると、カナヲがなんと入部届をサイコロステーキに出した。嘘でしょ⁉︎アンタ、コイツと遊びたかったの⁉︎炭治郎が好きじゃなかったの⁉︎いや、カナヲがいいならいいけど………。そんな事を思いながら、入部届を見ていると…………

 

 

 

氏名 胡蝶しのぶ

 

 

 

 そこには私の名前が書いてあった。どうやらカナヲが出したのは、私の入部届だったらしい。

 

「何してんのよ⁉︎」

「しのぶ姉さんなら入ると思って………」

「入らないから、こんな宗教‼︎」

「宗教じゃねえ‼︎」

 

 全く、いちいち揶揄うなっつーの‼︎

 

「カナヲ、間違ってるよ!」

「アオイ、間違ってないと思うけど……」

 

 良かった、しっかり者のアオイが訂正してくれた。流石ね………

 

「出すなら婚姻届でしょ!」

「確かに………っ!」

「「違う‼︎///」」

 

 流石じゃない‼︎なんでそうなるの⁉︎

 

「しのぶとサイコロステーキの実印、持ってきたわよ〜!」

「「カナエ先生(姉さん)‼︎」」

「「勝手に持ってくるな(こないで下さい)‼︎///」

 

 この3人はどんだけ私とコイツをくっつけたいわけ⁉︎私はゴミ処理係じゃないっつーの‼︎

 

「しのぶの入部は認めてたまるか‼︎代わりにアオイとカナヲの名前を書いてやる‼︎もちろん顧問はカナエ先生で‼︎」

「「「お断りします。」」」

「なんでだぁぁぁぁぁぁぁ⁉︎」

「当たり前でしょ‼︎」

 

 ちなみにサイコロステーキ部は当然部活動として認められなかった。そりゃそうだ。こんな馬鹿げた部活、承認される訳ないからね。あと、フェンシング部の新入生は無事例年通りの人数になった。サイコロステーキから離れた途端、勧誘がうまくいったからだ。本当に、コイツは私の邪魔しかしないんだから。そう思った日だった。

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