こちらオルクセン参謀本部 兵站部糧食課 食品研究室 作:Hastur_1
ネタバレを含みますので『オルクセン王国史』原作本編の読了後に読んで頂けると幸いです。
お久し振りです。ゲルズガルド少尉の章ですよ。
――ゲルズガルド・ロートバルト少尉は豪力無双・勇猛無比な淑女である。
元はと言えば大体全部、彼女の祖父であるグレゴール・ロートバルト中将のせいであろう。
そもそも、オークの王は今代の『天候操作』グスタフ・ファルケンハイン国王、先代の『城壁』アルブレヒトⅡ世大王など、神無き世における奇跡にも等しき大魔術の使い手として王座に就くのが慣習であった。
しかしそれは、オーク族そのものが腕力の信奉者たちであったことの反動でも在ろう。その脇を備える武将たちは猛将、豪将、勇将の武辺者が多かった時代は長かった。
鑑みるに『オークの津波』の信奉者であった、カール・ヨハン・シュタインメッツ元大将が最新の銃火砲戦術の前に、予備役に編入(戦時、現役復帰し上級大将へ昇進。後に戦後退役)されたように、時代の変革期だったと言えよう。それはすなわち、ある種の良き古き時代の武勲を未だ懐かしむ者もまた多かったということでもある。
そんな良き古き時代の1人であるグレゴール翁は、魔種族連合国家になる前からのオーク王累代に仕えた、部門の一族であるロートバルト家の現当主にして、先代の装甲擲弾兵総監、現在はオルクセン陸軍士官学校校長である。
かの異名として『オーク族最強の牡』『ステゴロ無双』『石器時代の勇者』『肉挽き機械』などとと呼ばれ――士官学校時代から口が悪いグレーベンは『拳骨ジジィ』と呼んでいたが――白兵戦を極めた武将にして戦士であった。
そんな武人が、初孫可愛さに、幼少時から麗しき美少女の片鱗を見せていたゲルズガルドへ、その理想と体力と精神力と格闘術を叩き込んでしまった。叩き込んでしまったのである(とても恐ろしいことに、それは純粋な愛情からである)
ゲルズガルド自身も厳しくも優しい祖父に大変懐き、優秀な教育者でもあった彼からその武力を合理的・効率的に学習し、その恵まれた体躯と天才性故にか、オーク歩兵一個小隊ぐらいならばちょろく薙ぎ払える戦闘力を習得してしまった。習得してしまったのである。そして、現在。
「なんだテメェ!」「ステゴロは淑女のたしなみですわー!」
「この牝イイ度胸だ。ひん剥いちまえ!」「親でも分からない伊達面にしますわ!」
オルクセン首都ヴィルトシュヴァイン旧市街に、ゴロツキのオークたちが打ち上げられている。
「な、なんだテメェ……」「豚挽き肉にして差し上げますわーっ!」
「コイツ強すぎる、散弾銃持って来い!」「メットヴルストを御存知ですかー!?」
賢王グスタフの御代であろうと、吹き溜まりの悪所にはクズもいれば犯罪集団もあろう。だが。
「な、なんなんだ、テメェ……」「二度とお肉が食べれなくなりますね!」
「たすけてー」「たすけてたすけてー!」「歯牙が顔から永久にお去らばですわ!」
――ばきっどかっぐしゃっ。あっそーれ、まっくのうち! まっくのうち! 鉄拳制裁、顔面粉砕、一撃必滅。愚かにもゲルズガルド少尉を襲おうとしたために、ことごとく総じて全治数か月前後の重症で昏倒して逝ったボロ雑巾たちは、まるで『ハムの砦』の如く高く積み上がり――かくて、王都の闇に巣食うマフィア集団『ドゥンケルハイト』はもれなく壊滅。見るも無残、聞くも地獄の大惨事であった。そして、翌日。
「――あたしゃ、空を飛べるのはコボルド族の特権だと思ってましたが、オーク族も空を飛ぶんですなぁ……」
よもや、マフィアの構成員が警察署に救助を求めに来るという前代未聞の珍事にて、よれよれの背広服を翻して駆け付けたコボルト族バセットハウンド種の刑事、ペーター・ファルク警部殿は、その冴えない風貌に「陸軍将校とあろうお方が何をバカなことしてるんですか」と、呆れと苦みと嫌味とほんのスパイス程度の称賛でモザイクされたなんとも言えない言語表現をすることになった。そして、眼前。
前言を受けて呼び出された、ゲルズガルド少尉の上司にして叔父にして身元引受人にして『オルクセン参謀本部 兵站部糧食課 食品研究室』室長こと、我らがジークハルト・ロートバルト中佐は精密な角度測定器で構成されたかのような美しい直角に腰を曲げて、ファルク警部に謝罪の弁を述べるのであった……。
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さらに翌日のこと。昨夜あの後にゲルズガルド少尉は各方面からめちゃんこ怒られたり心配されたり怒られていた上での本日ご出勤だが、毎度お馴染み参謀本部の作戦部長、エーリッヒ・グレーベン少将殿としては他人事なので大爆笑である。
「大活躍だったそうじゃないか!」「わたくし悪くないですわー!?」
「まぁまぁ、御無事で何よりです」「小官は無言の漬物石でアリマス」
食品研究室のソファーで参謀本部の常備が如く、珈琲を飲んでいるグルティナ・モリエンド嬢はフォローに入るが、ロートバルト中佐とゲルズガルド少尉双方の部下であるヨーゼフ・フェルト軍曹は慣れたもので扉脇で直立し、聞かなかったこと見なかったことにしている。
昨夜の大乱闘――実際は、一騎当千による殲滅戦の様相ではあったが――は、ゲルズガルド少尉の数多くいる弟分(彼女は美貌と腕っ節と面倒見により、軽く歩兵一個中隊ほどの弟分と妹分と、一個大隊ほどのファンがいるのだが……)の内の数人が、生命の危機に見舞われているという急報に、腕力頼りに救出という名目の突撃へ向かったことによるものだったという。
どうやら彼女の弟分たちは、思春期特有のちょっとした全能感で旧市街の暗部を徘徊していたところ、マフィアの麻薬取引現場を覗いてしまったらしい。もっとも、無事救出したついでが首都の治安向上と破落戸100人前による『ハムの砦』だった訳だが。
ちなみに、ゲルズガルド少尉方面の損害は、弟分たち含めて全員ほぼ無傷。彼女の奥歯一本が虫歯になったのみ。拳を握る際に奥歯を食いしばり過ぎて再発したらしい。ちょっとほっぺが腫れていて涙目かわいい。マフィアたちをちげっては投げ、ちぎっては投げと『挽き肉』を大量生産していた当の本人が、しばらく『挽き肉』しか食べれないという皮肉である。肉だけに。
よって以後、彼女には『単独精肉中隊』『オーク族最強の牝』『ステゴロ美人少尉』『撲殺令嬢(未遂)』という綽名や『ゲルズパイセンまた犯罪組織シメたらしいよ』『恐怖! オルクセン旧市街地に積み上がるハムの砦を見た!』などの都市伝説が追加されるのだが、閑話休題(それはさておき)
「何より難儀なのが……祖父が『少尉の大活躍』を聞いて『これぞ正しく王都の門衛! 一軍人として武門の誉れであるッ!』と、一族郎党集めて大宴会を開いてるところがね……正直、ウチに帰りたくないけど、祖父の面倒を奥さんに任せ切りに出来ないからなぁ……」
「しょうがねぇなぁ『拳骨ジジイ』め」「大武勲には間違いないのでアリマス」
「何を食べたら強くなるのでしょうか」「お肉! お肉ですわ! いたた……」
可愛らしく自らの腕の筋肉を確かめていたグルティナ嬢も、ダークエルフ族として人間族などと比べれば強靭な身体、連日の畑仕事で鍛えた筋力をしていたが、流石にオーク族には劣る。その上で尚、ゲルズガルド少尉は上澄みの外れ値の魔種族の例外であろう。とは言え。
「まぁ、肉で体力を付けるというのは間違ってない。美味いかどうかで言えば、牛肉も鶏肉も美味しいけど、体力の回復という意味では豚肉が一番だよ」
身体を動かすためには、穀類である糖質、油脂である脂質、肉類である蛋白が必要だが、それを体内で代謝して活力に変換する栄養素は(海岸地域であるならば赤身の魚も良いが)大陸国家であるオルクセンでは『豚肉』が望ましい。そしてなにより、兵は肉の『食べた感』を喜ぶものだ。活力の回復、空腹の解消以上に、食事の美味と食感は士気の向上が見込まれる。
軍の後方では製パン中隊の煙がたなびく横で、精肉中隊が食肉用の家畜を潰して、調理しやすいよう切り分けたりベーコンやヴルストに加工したりする風景が見られるものだ。
「視察に行ったネブラスで精肉中隊にビールおごったこともあったなぁ」
「輜重課はそんなマメなことしてたのかよ」
「パンと肉は云わば将兵の生命線だからね」
「前線の部隊では配食の肉を食べるために毎日を生きてた感がアリマス」
「僕たちが生まれてからの時代は良いけど」
「我が王や親父殿の時代は聞くに大変だぞ」
「偏見に感じさせるようで申し訳ないのですが、聞いても良いですか?」
「今さら気にするような間柄ではあるまい」
「どうぞ、無知を排してこその心配りです」
「えーと、自分たちに似た姿のお肉がお店に並ぶ風景というのは、その」
グルティナ嬢は言葉を選びながらも、聞いて良い話題なのだろうかと悩んだように困ったように、絞り出す。
いまでこそ、グスタフ国王の経済改革・農政改善によって潤沢と言って良い食料・流通量を誇るオルクセンだが、かつては魔種族統一国家ならぬオーク族単一国家であった古の飢餓の時代があった。そして、若いオーク族たちやコボルド族、そしてダークエルフ族たちはその大変さを知らぬのだが……。
「気にするだけ無駄だな」「だって美味しいからね」「似て非なるでアリマス」
知識は知識として伝えるとしても、感性と感情まで伝える必要はない。古き者は割り切り、若き者は分からぬ。それで良いと良王の元には良民が集ったということなのだろう――
「叔父さま、わたし柔らかいお肉が食べたいですわ!」
「それは良いけど、明日にでも歯医者へ行きなさいね」
「ぴー」
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それでは、改めて『豚肉』について思索してみよう。
ブタは元々イノシシを起源として肉量・成長・繁殖力を高めるために家畜化されたもので、イノシシに比べ免疫力・抵抗性と共に環境への適応性が高く、犬歯も短縮しており飼育が容易な点が挙げられ、尻と腿の部分が発達して肉を得やすくなっている。
イノシシの野生種がおよそ春期に出産するのに対して、ブタは一年中いつでも繁殖可能で、母ブタは発情周期は3週間ほど、妊娠期間は115日前後のため、年に2・3回、約10~15頭の小ブタを産む。その後、食用として100kgほどにするには出生後5・6ヶ月間を要する。
「かわいい! ちっちゃい小ブタを飼ってみたいですわー!」
「子供の頃、食べるためのブタを飼う情操教育があったねぇ」
品種は早熟・早肥の加工用型(ベーコンタイプ)、中間の生肉用型(ポークタイプ)、晩熟の脂肪用型(ラードタイプ)の3型に大別されることがあるが、多方面に活用されることも時代によって変化することもあって割と緩やかな分類である。
オルクセンでも日照時間が短く寒冷で土壌の痩せた地域では、秋になるとナラ(オーク)の森にブタを放し、ドングリを食べさせて太らせる豚の放牧が行われる。とは言え、本来のブタはイノシシ同様に雑食であり、野生環境では雑草や樹木の若木・塊茎・若芽・葉・花のつぼみだけでなく、小動物の死体や弱った個体も捕食することもある。
「意外に虫とか色んなモノを食べるんですね」「ストレス無いよう広い場所で飼うと良いよ」
陸軍においてはブタを後方から運搬したり現地調達したブタを、屠畜するための精肉(屠殺)中隊が大き目の部隊内に編成され、亜硝酸塩で適切に処理した精肉塊や保存食に加工して前線に供給するのである(尚、海軍ではブタを生きたまま軍艦に積載することもある)
ブタの利用箇所は多く、ロース・ヒレ・バラ・モモ・スネ・背油・血液と言った主要な食用部位だけでなく、ホホ肉・クビ肉・軟骨・足・耳・尻尾・頭の皮など、希少な部位は珍味にもなり、宿敵グロワールをして『どこを食べても美味しい』という言もあるぐらいである。
「道洋だと野菜と一緒に発酵豆のスープに入れるらしいぞ」
加えて、知る者ぞ知るの美味さなのが内臓肉である。肝臓・心臓・胃腸・腎臓・舌・横隔膜などが挙げられるが、強い臭みの原因である脂肪と汚れを水で良く洗い、塩で揉み洗いしてぬめりを取り、小麦粉で揉み洗いして臭みを軽減し、牛乳や薬味で下茹で処理した物を炭火で焼けば特色ある食感と共に独特の旨味があるだろう。
「処理に手間が掛かるのは戦地に向かんなぁ」「そこで切羽詰まるならその時点で駄目だよ」
戦地においては可及的速やかに『ヴルスト』へ加工する訳だが、極論『ヴルスト』とは所謂ソーセージのみならず、加熱ハム・生ハム・サラミ・パテなどの加工肉全般を含む広範なくくりである。あまりに一般的なため、ベレリアント戦争期においては、オルクセン全軍には合計しておよそ1000名ほどの『元ヴルスト屋の兵士』が従軍していたとも言われるぐらいだ。
そして、オルクセンのヴルストと言えば『メットヴルスト』であろう。
『メットヴルスト』は、漬け込んだり燻製したりして保存処理をほどこした生の豚挽肉(メット)から作る風味の強いソーセージで、本来の生の豚肉は食中毒リスクが高い食品のはずだが、オルクセン国内では精肉専門の販売衛生士と呼ばれる資格と共に、食品衛生規則によって厳格に施設や加工方法が定められている。
「生なんですね!? ちょっと抵抗が……」「オーク族でも好みが分かれるでアリマス」
『完全に隔離された冷蔵室で作業しなければならない』『温度が2℃以上になってはならない』『製造当日しか販売してはいけない』『35%以上の脂肪分を含んではならない』などと言った、挽き肉の製造・処理・販売に関した事細かな法律がグスタフ国王によって制定されていた。
例に挙げれば鮮度を重視するあまり「午前中しか口にしてはいけないヴルスト」などの、こだわりの強い職人と愛好者がいるが、軍内においては――
「オルクセン軍野戦調理教範において『軍隊内の生肉の提供は衛生上の観点より禁じるものとする』!」
「めそめそめそめそ……何卒、柔らかいお肉をお願いしますわ……」
オルクセン軍の野戦調理教範は、精肉前に必ず獣医の検査があり、精肉後の肉塊はワインビネガーを浸したガーゼに包んで保管すべしなどの指示があって厳格すぎるとも言われるが、あくまでもそれは将兵の健康に気を使っているためであり、肉類は野外ならば野戦炊事車、室内ならばキッチン設備において例外なく加熱されている(巨狼族と大鷲族は例外)砲火によって倒れる前に食中毒で倒れられては敵わないので……。
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結局のごはんは『フリカデッレ』になりました。フリカデッレ、もしくはフリカデレ。刻んだ玉葱を混ぜた挽き肉に、生卵とパン後をつなぎにして焼いたミートボールである。フェルト軍曹の故郷、ネーベンシュトラントの名物でもあり、玉葱の代わりにエシャレット(アルビニー・エシャロット)を使う。捏ねて成型したら叩いて空気を抜いて焼く。
「味付けはグレービーソースかな」
「秘蔵のブランデーを入れようぜ」
「酸味を効かせるトマトをですね」
「シンプルに岩塩が通でアリマス」
「あの、ウスターソースとマヨで」
みんな好き放題である。今回はスキレットを使わず、大型のフライパンで揚げるようにふんわりと焼き締める。形も大きさもフライパン一杯で最早、ミートボールとは言えず……?
「ジークよ、これはもう『タルタロスステーキ』と言う奴の大きさで、それを焼いているということじゃないのか」
長命のエルフたちですら生きては知らぬ、遥かなる古。華国風(フラワズリ)の北西にあった遠きダッタン国からの西方遠征の長駆襲撃により、星欧諸国は大混乱の時代があった。特に占領被害が多かったのは当時は無きオルクセンの東方にあったロヴァルナ帝国である。
この時、聖星教(スタリック)はこれら苦難の歴史を、古語で『奈落およびその住人、蛮族』を表す言葉を用いて『タルタロスの軛』と呼ぶことになる。後々において星欧諸国はダッタン国の支配から逃れるも、長い時の中では交流の側面もあってダッタン国の文化を部分的に吸収することになる。
その意味も変化して『タルタロス』と言う言葉が『遠い場所』を示す言葉にもなっている、そのダッタン国の食肉文化も、コボルド族たち経由で取り入れられ、彼らは軍中で乗り潰した『馬の生肉』を食べていたことから、生肉と薬味を微塵切りにして塩と胡椒で味付けしたものに卵黄を添えた料理を――
「その話は迷信だよ」「なんだとぅー!?」
「ダッタン国の食肉文化には、生肉も馬肉も無いんだ。その『タルタロスステーキ』と言う語源は単に生肉を食べるほどの『蛮族風ステーキ』という意味なだけで、発祥も星欧じゃないかなー」
「風評被害です……」「犯人は我らコボルドでありましたか」
じゅう。生で美味しいモノなら、焼けばさらに美味しい。ラーテ型装甲艦主砲二八センチ口径の効力射よりも明らか。野戦調理教範にも書いてある。
「さて、みんなに提案なんだけど『フリカデッレ』より大きく『タルタロスステーキ』を焼いたものとして名付けるならば、昨夜の少尉の奮戦『ハムの砦』の名前を頂いてハムブルグ、音の通りを良くして『ハンバーグステーキ』と言うのはどうだろうか」
「異議なし」「妥当デス」「名案です」「叔父さまのいけずーっ!」
例え首都の治安向上に一役買ったとしても、面倒ごとの尻拭いを思えば多少の揶揄も許されるであろう。と言う訳で命名完了、陸軍の歴史にまた一ページ。今回は各位に捧腹絶倒の逸話込みで。
「諸君が戦友へー、美味しい料理を作って配給すればー、彼らの戦意は高揚するだろうー。野戦調理は実にやりがいのある仕事だー」
「叔父さま! あからさまな棒読みですわ! いたたた……また奥歯が……しくしくしく……」
翌週。どこからか本件を聞き付けた我が王は、白いラディッシュ(レティッシュ)をすりおろし、レモンを絞り、道洋から輸入した醤油味を付けた『ハンバーグステーキ』を試していた――(大勝利)
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◆はすたさんの与太話。
まっくのうち! まっくのうち!
> ボクシング漫画『はじめの一歩』の一説ですね。デンプシーロールだ!
オーク族も空を飛ぶんですなぁ……
> 飛べない豚はただの豚ですし。オルクセン航空相撲。
ペーター・ファルク警部殿
> ピーター・フォークの英語読み。つまり、刑事コロンボ!
『ゲルズパイセンまた犯罪組織シメたらしいよ』
> クラウザーさん!
『恐怖! オルクセン旧市街地に積み上がるハムの砦を見た!』
> 木曜スペシャル!
体力の回復という意味では豚肉
> 真面目な話。豚肉には多量のビタミンB群が含まれており、
糖質・脂質・タンパク質の代謝にオススメ。特に豚ヒレ肉が良いですよ。
「道洋だと野菜と一緒に発酵豆のスープに入れるらしいぞ」
> ただの豚汁のことなんですけどね。日本は大正時代からの食習慣だそうです。
『タルタロスステーキ』『タルタロスの軛』
> タルタルステーキと、タタールの軛のことですねw
ダッタン国
> こちらもタタールのことですね。タタールと言う言葉は当時の中国語で『韃靼(だったん)』と言います。そもそもタタールとは、モンゴル帝国の地方政権のうちで後のロシア領を支配したジョチ・ウルス(昔はキプチャク=ハン国と呼ばれていましたが、チンギス・カンの長男のジョチの末裔が興しているため、ジョチ・ウルスの方が正確ですね。最近だとアニメ『天幕のジャードゥーガル』の時代になります)においてイスラム教を受容し、テュルク系遊牧民(突厥(とっけつ))と同化したモンゴル人や諸民族などで、これが現在のロシア・東ヨーロッパのタタール民族に繋がっています。
『ハムの砦』の名前を頂いてハムブルグ
> この世界、ハンバーグの語源である『ハンブルグ』という街は、ネーベンシュトラントという名前なのでぇ……w そのため、元ネタの『ハンブルグ』という街の名前のさらに語源から当たりましたー。
白いラディッシュ(レティッシュ)
> ドイツでの大根のことです。向こうのは短くて辛く、塩のピクルスにするそうです(ちなみに大根の原種は地中海産)つまり、和風ハンバーグ!
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長らくお待たせしました!
第二部は週一とは定めず、ゆるゆるとやって行こうと思います。
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お知らせ:その1。
まず、あさって【9月22日(火曜祝日)【11:00-15:00】
東京ビックサイト 西3ホールにて、オルクセンオンリー同人誌即売会
『師団対抗演習2026(陸海空魔合同演習フレンズ2026秋季内イベント)』があります。
https://rikukaikuma3.tumblr.com/
https://orc-only.jimdofree.com/
頒布物としては『こちらオルクセン参謀本部 兵站部糧食課 食品研究室』
幕間3:国王陛下の舞台裏 までが記載された『小説本』と、食品系の評論本があり、
無料配布するポストカードとして
幕間4:国王陛下の即売会 が封入されたPDFファイルを納めたURLの
QRコードと、ミニゲームが我が王とディネ姉のイラストと共に表示されています。
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お知らせ:その2。
『TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す ~ヘンダーソン氏の福音を~』
https://over-lap.co.jp/narou/865546385/(オーバーラップ文庫)
を連載されている、ラノベ作家『Schuld(シュルート)』先生と
オリジナルのTRPGシステムと、ルールブックを作りました(ルール面と制作指揮担当)
廃棄場世界『WorldEnd Scrapyard(ワールドエンド スクラップヤード)』
https://schuld.booth.pm/
命の価値が煙草ぐらいしかない、ポストアポカリプス世界で生き抜くTRPGです。
また、Schuld先生はこの世界観の小説を執筆されており、
https://syosetu.org/novel/406350/
プロの小説家・漫画家・イラストレーター・DTPデザイナー・ガンスミス。そして、
ベテランのSCPライターや、TRPGクリエイターが全力を尽くした悪ふざけ本です。
(8ヵ月でTRPG作ったって言ったらドン引きされたんじゃが……?)
なので、えー。近代戦記モノのTRPG『LastCavalry』の開発は全力で遅れております。
(作りたい言い出しっぺのSchuld先生のせいにしよっと……)申し訳ありませんm(__)m
私事にて恐縮ですが共々しばらくお待ちくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
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よろしくお願いします。PixivFanboxにも連載しています。https://hastur.fanbox.cc/
こちらでは作中の『レシピを限定公開』しています。
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