『空虚埋める夢と雑音』
作者:

原作:バースセイバー
タグ:オリ主 バースセイバー
人生に惑うは人の常。夢に臨むは人の道。
ひとつ無くせば、ひとつ生まれる。

――シルフィード地方、商易国カルエント。
多種多様な種族が住まい、文化大国と呼ばれ
地方最大の城下町を持つ交流の国だ。

歴史初の冒険者ギルドが創設された国であり、長い歴史の軸を担うような存在でもある。

…もっとも、城に関しては世界最小であり
幾ら歴史を持とうと、いまだ治安は不安定なのだが。

それでも種族間のしがらみの残る世界の中で
唯一蟠り無く助け合える街であり、
城だけでなく、ギルドや商人達、
それに他へ行く所のない種族達の影響で、
易々と壊れない街となったのである。

とても奇跡的なバランスだと思うだろう?
そう、"この世界"は、
ここに至るまでに実に色んな事があったのだ。
勇者と大魔王の決戦……魔聖戦争。
魔族の人種化に、ギルドの存在。
そしてデウスエクスマキナ。
更に、今尚も起きている問題達。

……ああ、もちろん。
どれも、いずれ順を追って説明させて貰うさ。
だがそれには……
まずは俺達の事を知って貰う必要があるだろう?

座れよ。茶菓子くらい用意するさ。
今から語るのは一人の冒険譚じゃない。
"いずれ伝説となる夢まぼろしの噂話"さ。
それはそれは、とても長い話になるだろうから。