NARUTO〜碑の子孫〜   作:雲の如く

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碑孫 28

天間は会場へと姿を現す

 

「天間!お前サスケ知らねぇか!まだ来てねぇんだ!」

 

「サスケなら恐らくカカシ先生と修行だろうよ。カカシ先生が遅刻魔なの俺よりお前が知ってるだろ?」

 

「だーーっ!こんな時までぇ!」

 

「お前らいつまで騒いでんだ、並んで客に顔を良く見せろ」

 

竹串を咥えた忍が言うとそれぞれ並び客席をみあげる

 

それに答える様に歓声が上がる

 

天間は気にする様子もなく適当なところに並び腕を組むと目を瞑る

 

「新しい女か?」

 

「・・・・・む?」

 

天間は声のした方を見ると不機嫌そうなテマリが観客席を見ていた

 

「知らなかったよ、アンタが幼女趣味なんてさ」

 

「・・・・・・す、すまん」

 

「何がスマンなんだ?何か謝る事でもしたのかい?いろんな女引っ掛けてようと私には関係ない、同盟国とはいえ他里同士だしな、それとも何十日と日にちがあったのにデートどころか顔すら出さなかったことか?別に気にしてないさ、他里の人間で一度お茶しただけだしな」

 

「・・・・・・す、すまん」

 

天間は無表情ながらダラダラと冷や汗を流していた

 

テマリは満面の笑みで天間を見てくるが何故か天間は冷や汗が止まらなかった

 

「な・に・に・ついてなんだ?」

 

「・・・・・・・・」

 

「・・・・・・ふん!適当な謝りをされてもムカつくだけだ」

 

「・・・・・・・」

 

三代目火影が天間とテマリが話している間に本戦の挨拶をすると竹串を咥えた忍、不知火ゲンマは天間達の方を見る

 

「そこの二人も乳繰り合ってないで聞け、お前らこれが最後の試験だ地形は違うがルールは予選と同じで一切無し、どちらか一方が死ぬか負けを認めるまでだ、ただし俺が勝負がついたと判断したら試合をそこで止める。分かったな・・・・・・・じゃあ1回戦は千手天間とドス・キヌタ、その二人を残して他は会場外の控え室まで下がれ!」

 

その言葉でゾロゾロとナルト達は下がっていき

 

天間とドス・キヌタは向い合う

 

「君と戦う事になってから僕達に木の葉の上忍の案内役がついたんだけど君は知っているかい?」

 

「・・・・・・・・・・」

 

「まぁ、いいか・・・・・・あの方は僕をうちはサスケを測る為に送ったみたいだけど今では君にご執心みたいだからね。そんな君を壊したらどうなるか面白いと思わないかい?」

 

「・・・・・・・・・」

 

包帯の中で怪しく笑うドスを無視して天間は腕を組み目を閉じたまま無表情で立つ

 

「それじゃあ第1回戦開始!」

 

ゲンマの声と共に天間は足にチャクラを込めて大きく下がると

 

「影分身」

 

ぼぼぼぼぼんっ!

 

5体の影分身を出すと

 

「土遁」

 

地面に手を置くと地面から土の椅子が出てくる

 

「・・・・・・・」

 

本体の天間は椅子にドカリと座り腕を組みながら目をとじる

 

「・・・・・・分身だけで充分と?随分舐められたものだね!」

 

ドスが右腕の袖をめくりながら走り出そうとすると

 

「土遁・黄泉沼」

 

「っ!?」

 

会場の半分を飲み込む沼が現れドスは足を取られ膝をつくとズブズブと体が沈んでいき、胸のあたりで止まる

 

「雷遁・地走り」

 

「ぐああああああああっ!!!」

 

二体の分身の天間が並ぶと

 

「風遁・大竜巻」

 

「火遁・豪火滅却」

 

竜巻と炎が混ざり会を突っ込む大きな火の竜巻が燃え盛る

 

「そこまでだ!!」

 

ゲンマの声が天間の分身の1体の耳に入ると

 

「「「「「すうぅぅぅぅぅ!」」」」」

 

【水遁・大瀑布】

 

5方向からの水で炎の竜巻は潰される

 

「・・・・・・・・・」

 

そして火を消した分身が消えると徐々に水も消えていく

 

「ちっ・・・・・・跡形も残ってないか」

 

「チャクラが感知できないんで特殊な忍術がなければ死んでますよ。まぁ、雷遁で痺れてる時に抜けれていればですけどね」

 

会場は天間がいた場所を除き中止から4分の3の範囲が丸焦げの地面を出しておりそこには焦げ後しか残っていなかった

 

「勝者千手天間」

 

そのコールと共に観客席から大きな歓声が上がると天間は静かに会場を後にする

 

観客席

 

ところどころで評価が口にされる

 

「おいおい、今回は千手で決まりだろ」

 

「影分身と言えば上忍レベルの術」

 

「しかも5属性を全て使えるとはな」

 

「しかも1体でも厄介なのに最低でも5体、しかも本体は呑気に座って観戦か」

 

「チャクラを合わせて合体忍術一人でできるのもいいな」 

 

「あの歳でこれか」

 

「しかも5体がそれぞれ使ってる術を見てもチャクラ量も他とは比べもんにならねぇな」

 

「ほほほ、良いのぅ、木の葉の里は安泰そうじゃのう」

 

「しかし、この試験は部隊長を見極める試験、強さだけ見ても仕方ないんだが・・・・・・・」

 

「あれじゃあ差がありすぎて測る基準にすらならねぇ」

 

「あ゛ぁ!!くそっ!うちはと日向じゃなく千手に賭けとけばよかったぁ!!」

 

観客席では思い思いの言葉が発せられてるなか

 

天間が控え室に戻ると

 

『・・・・・・・・・』

 

全員が天間を見ながら冷や汗を流す

 

「よう、天間」

 

そんななか、ナルトが天間に近寄る

 

「やっぱ、天間はすげぇってばよ」

 

「あぁ」

 

「だけど、俺も負けねぇってばよ」

 

「・・・・・・・・・・」

 

ナルトは静かに闘志を燃やし天間に拳を突きつける

 

「ふっ」

 

天間はナルトの目を真っ直ぐ見つめると

 

「うわっ!?」

 

軽く笑うとワシャワシャとナルトの頭を撫で回す

 

「や、やめろってばよ!」

 

「・・・・・・待ってるぞナルト」

 

「っ!?・・・・・・おうっ!」

 

「ふん、その落ちこぼれが俺に勝てると思っているのか?」

 

ネジがナルトと天間の近くに歩いてくる

 

「思ってたら何だ?」

 

「お前も分かるだろ、天才と凡人の違いを・・・・・・・そして人には決められた運命がある事を」

 

「生憎、俺の天才の定義も運命の定義も日向とは合わないんでね。まぁ、頑張れよ天才・・・・・・ただ、俺はナルトにベットするがな」

 

そう言い天間は小銭をネジに向け指で弾く

 

パシッ!

 

「・・・・・・・お前の天才の定義、運命の定義は何だ」

 

「教えて欲しけりゃ、ナルトにまずは勝つんだな。俺との賭けに勝てたら教えてやるよ」

 

「・・・・・・・・・」

 

天間とネジが睨み合うなか

 

「次、うずまきナルト対日向ネジ!」

 

ゲンマの呼び出しが発せられる

 

「よっしゃ!行くってばよ!」

 

「おう、頑張れよナルト」

 

「おう!」

 

「ふん、すぐに結果がでる。その時ゆっくり聞かせて貰うとしよう」

 

二人は会場へと降りていく

 

「天間、お前本当にナルトが勝てると思ってんのか?」

 

ナルトを見送る天間の元にシカマルとシノが歩いてくる

 

「思っているからこそ賭けたんだろう。何故なら天間はサスケとナルトを特に気に入って、面倒を見ていたからだ」

 

「お前、彼奴等の何がそんなに気に入ってんだ?面白いって言っても一人は面が良くてスカしたイケてる派ともう片方はドジの落ちこぼれのイケてねぇ派の両極端だろ」

 

天間は手すりに寄りかかると下で観客にお調子者の様に手を振るナルトを見て笑う

 

「なんだろうな、あの二人はもともと気に入ってたんだけど、何て言うんだろうな特別可愛くてしゃあねぇんだわ!」

 

天間はそう言いニッと笑う

 

「「!?」」

 

天間の見たことのない笑顔に二人は絶句する

 

「んだよ」

 

「いや、お前がそんなふうに笑うの初めて見て」

 

「天間、お前は気づいてないだろうがいつものお前の笑みは違うぞ。何故ならいつものお前の笑みは女用の笑みか不敵な悪人笑いだからだ、ちなみににナルトの悪戯を見てるときとサスケとの張り合いを見てる時は老人が孫を見るような笑みだからだ」

 

「おい、誰の笑顔が悪人笑いだ!どんな笑い方だよ」

 

「悪人面が獲物を狙う獣のような笑い方と言えば分かるか」

 

「いや、わからなくもねぇけど、めんどくせぇ表現だな。まぁとりあえずナルトの試合を見ようぜ天間、シノ」

 

「生憎、俺はレディと観戦するわ」

 

「おいおい、俺の対戦相手と観戦かよ」

 

「お前こそ、めんどくせぇ絡み方するんじゃねぇよ」

 

「たくっ」

 

天間はヒラヒラとシノとシカマルに手を振りテマリの元へ行く

 

「どうだ?俺のかっこいい試合で今回の件許してくれないか?テマリ」

 

「雷遁は聞いてたけど他は初耳だねぇ」

 

「使えないとも言ってないだろ?」

 

「あぁ・・・・・・・で?何のようだい?」

 

「まぁ、試合が終わったら帰る前にもう一度食事でもどうだ」

 

「・・・・・・・・お互い、中忍試験後に無事だったら考えてやるよ」

 

「・・・・・・・・なら、大丈夫そうだな」

 

天間がナルトを見ると

 

影分身で攻めるがネジの回転で弾き飛ばされる

 

そして八卦六十四掌で点穴を封じられていた

 

「あんたの賭けもどうやら結果が見えた見たいだね。あの坊やはどうやっても勝てないだろ」

 

「そう簡単に終わったら、この世に術と名の付くものは世代を越えて受け継がれたりしないさ」

 

「?」

 

「忍術や武術と言った戦いに関するものは決着が付くその時まで何が起こるか分からないから面白く」

 

天間が見ているとナルトから赤いチャクラが放出される

 

「なんだあれは!」

 

「ウチの坊やは運命なんて言葉を逃げ道にする程やわじゃねぇからな、って言っても本当の運命(原作)ってのは中々変わるもんでもねぇんだけどな」

 

ナルトの閉じた点穴は九尾のチャクラによりこじ開けられナルトとネジがぶつかり合うと地面からナルトが飛び出し、ネジの顎をカチアゲて勝利を掴む

 

「勝者うずまきナルト!」

 

「・・・・・・・・」

 

「さてと、俺は坊やの出迎えだ」

 

天間はテマリのそばを離れると

 

「天間っ!見てたかってばよっ!」

 

「あぁ、見てたぜ・・・・・・まぁ、まだまだだがな」

 

「へっ!そう言ってられるのも今だけだってばよ。俺はエロ仙人と修行してすんげぇ術も覚えてんだ。お前にも勝つってばよ」

 

「ふっ、そうか」

 

ワシャワシャワシャワシャ

 

「うわっ!やめろっ!!」

 

天間は会場を見ると会場はざわついていた

 

「サスケの奴、まだ来てねぇのか?」

 

「あぁ・・・・・・・まぁ、どこもうちはのネームバリューで来てるとこもあるから恐らく1回戦が消費されるまでは大丈夫だろ」

 

「てことは・・・・・・おいおい、それじゃあ何か?サスケの試合が後回しで俺の試合が繰り越される可能性があるってことか?」

 

「まぁ、そうだな」

 

シカマルは頭を抱えると

 

「え〜、うちはサスケの試合は最後に回し、別の試合を先に執り行います。次、奈良シカマル対テマリ!」

 

その言葉にテマリはセンスに乗り会場に降りる

 

「どうすっか・・・・・・・ここは棄権するか?」

 

「頑張れってばよ!シカマル!!」バンッ!

 

「オメェならいい線いくだろ」ゲシッ!

 

ナルトに背中を叩かれ落ちるのを何とか堪えていたシカマルに天間は軽く尻を蹴り落とす

 

「よっしゃーーーっ!いけーーっ!シカマル!!」

 

「・・・・・・・」ニヤニヤ

 

「くそっ・・・・・・・彼奴等」

 

シカマルは頭をかきながら中央に歩いていく

 

「それじゃあ、第3回戦開始!」

 

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