fate/grand order 神域立証遊戯トータス 作:KAZ1421
今回オリジナルサーヴァントが出ます(作品通してこの人のみです。)
サーヴァント達の会話に違和感があれば報告して頂ければ幸いです。
ではどうぞ。
─── ???? ───
様々な手段を用いてどうにか『それ』を生かすことに成功した。 おそらくまだ意識はないと思われるが、とにかく成し遂げたのだ。
次に行うべきは解明だ。 どの様な生物なのか? 意思疎通は可能なのか? 疑問は多くあるが、心が踊る。
人類が次の段階に進化するかもしれないと興奮しながら『それ』を調査する。
─── ライゼン大渓谷 ───
目の前で行われているその光景に4人は唖然とする。
「あれは……銃? どうして此処に?」
「分からない。 この世界にも銃や機械があったのか? というか僕の世界より技術が進んでないか?」
ユエはハジメが作った銃と同じ物を目の前にいる多くの機械が所持して使っている事に疑問を持つ。 銃という道具そのものがこの世界ではなく、ハジメの世界に存在している武器という認識だったからだ。
同じくハジメも驚きを隠せなかった。 この世界に銃が存在する事自体驚いたが、それを撃っているのが機械だったからだ。 しかも小型のミサイルも稀に発射している。こんな兵器は地球でもみた事がない。
そんな中、マシュだけが気付く。
「あれは機械化兵団!? という事はハウリア族に味方しているのは
「は、はい。 あの人を知っていたんですね。 エジソンさんが私たちに
マシュとシアの口から出たある人物の名前に藤丸とハジメは驚愕する。
「「エ、エジソン!?」」
「2人は知ってるの?」
ユエの疑問に2人は答える。
「うん。 トーマス・エジソン。 僕の世界では歴史の中でも有名な発明家だよ。」
「俺達の世界の日常世界でよく使われる品物のほとんどがエジソンの発明が基礎になっているんだ。 つまり、俺達人間の生活水準を向上させた発明家だよ。」
「……つまり、そのエジソンって人が多くの人の生活を豊かにしたって事?」
ユエの言葉に2人は頷く。 同時にあのエジソンならば、確かにあの様な発明をしたとしても不思議じゃないと2人は納得する。
「エジソンさんが作った機械化兵団なら、確かにあの装備しか使っていない帝国なら有利に戦えるでしょう。 ですが……、」
「あの技術を以てしても、
「うん。 多分サーヴァントだね。」
そう話していると機械化兵団達が帝国兵達を全員拘束したようだ。 倒したり殺したりしていないのに安堵するが、
「……あの帝国兵達。 機械化兵団だっけ? その兵団を攻めているにしては数が少ないし、サーヴァントもいない様に見えるけど?」
ある疑問がハジメに湧く。 サーヴァントが同行しているなら理解出来るが、あの程度の人数と装備で機械化兵団を倒せる筈がないからだ。
「……とにかく、あの場所に行こう。 状況は聞かないと。」
藤丸の言葉に3人は頷き、シアの仲間であるハウリア族の所へ向かう。
機械化兵団の1人が頭の部分を外し、指示する。
「彼らを拘束し、牢屋に投獄しろ。」
偵察目的なのか、数十人という少ない人数でやってきた帝国の兵士を確保し、勝利したハウリア族たちは捕らえた兵士をリーダーが作成した牢屋へ運ぶ。
運び終え、周囲の安全を確認しようと周りを確認しようとしたその時、
「みんな〰︎! 今帰りましたよ〰︎!」
シアがハジメ達と共にこちらに来たのだ。
「シア!!」
ハウリア族の人々はシアが来た事に喜ぶ。 そんなハウリア族の中で先程指示をしていた人物がペコリとお辞儀をしながら口にする。
「私はシアの父で族長をしております。 カム・ハウリアと言います。」
挨拶をしてくれたカムにハジメ達は自己紹介をする。
「ハジメさん達がダイヘドアから私を助けてくれたんです。」
「そうなのか。シアを助けて頂きありがとうございます。ハジメ殿、ユエ殿、マシュ殿、そして藤丸殿でよろしいか?」
カムの確認に4人は頷く。
「改めて族長として礼をさせてください。 是非ともお礼をしたいのですが、現在我々は帝国と戦争の最中。 大したお礼が出来ず大変申し訳ありません。」
「……お気遣いありがとうございます。 実は皆さんに色々とお聴きしたい事があり訪れました。」
「お聴きしたい事ですか? 構いませんが今は少しお待ちして頂けませんでしょうか? 先程捕らえた帝国兵の件を『プレジデント達』に報告しなければいけないので。」
「『プレジデント』?」
プレジデントという言葉にハジメ、藤丸、ユエの3人は頭に疑問を持つが、マシュはすぐにそれが誰か分かった。
「エジソンさんですね? なら私達を同行してもいいでしょうか? エジソンさん達と話したい事がありまして。」
「……プレジデント達とですか? シアは貴方達に信頼を持っている様ですが、今は戦争中です。 如何にシアが信頼している貴方達といえど──、」
プレジデント達の名前を一度も話したことがないのに相手は知っているという事で少し警戒しつつカムが話していると、
「問題ないわ、カム。 この子、マシュは
突然、カムの後ろから1人の女の子が姿を現す。
「エレナさん!」
その女の子を見たマシュがその名を口にする。
「
「久しぶりっという事はエレナさんはもしかして……」
「ええ。 どうしてかは分からないけど、
そんな会話を2人がしているのを見て藤丸は質問する。
「……ねえ、マシュ。 話を聞く限り、俺はこの人とも契約したの?」
現在藤丸は第四特異点までの出来事のみ思い出している。 故に藤丸はエレナと契約していたという記憶がないのだ。
「はい。 第五特異点で協力して頂いて以降、お世話になっています。」
「え? マ……、藤丸はカルデアの記憶を持っているの?」
ついマスターと言うのを止め、藤丸に質問する。
「はい。 人理焼却を解決するために第四特異点を攻略した所まで覚えているんだけど、マシュの話からそれ以降も戦った事は聞きました。」
その言葉を聞きエレナはしばらく何かを考え、マシュに聞く。
静かに
しかし、確実にマシュにしか聞こえない音量と距離で。
「マシュ、それは本当?」
エレナの質問の意図を理解してマシュは“はい”と頷く。 それを聞きエレナはこの世界の
そもそも自分がカルデアのことを覚えていること自体おかしいのだから。
「……そう。 藤丸、マシュ。 そして貴方達は確か南雲ハジメとユエだったかしら? エジソンの所に案内するわ。」
「本当ですか!」
ハジメの問いにエレナは頷く。
「ええ。 ついて来て。 ただエジソン達は今忙しいから少し待ってもらう必要があるけど、いいかしら?」
「もちろん。」
「よし。 カム、此処はあたしが案内するわ。 あなたはさっき捕らえた帝国兵士を頼むわね。」
「は!」
その様なやり取りの後、エレナの案内でハウリア族たちの拠点へと歩んでいく。
「シアも来て。 みんなに会った経緯とか聞かないとね。」
「はい。」
拠点にあった巨大な建物内に入ったその最中、ハジメは目の前にいるエレナという女性の事を聞く。
「ねえ、マシュ。 エレナさんってどんなサーヴァントなんだ?」
「はい。 フルネームは『エレナ・ブラヴァツキー』と言いまして、19世紀で有名な神秘主義者です。」
「そして神智学の祖としても有名で、世界で“オカルト”という概念は彼女によって生み出されたと言ってもいいかも知れません。」
「……へえ。」
ハジメはマシュの言葉を聞き、良くゲームを趣味としているハジメは目の前の女の子を尊敬の眼差しで見る。 そんな最中、ある部屋に辿り着く。
「ここよ。 ここに
そう言いながら扉を開けようとするもその部屋ん中から“ドカドカ”と突然殴り合う音が聞こえて来た。
「な、殴り合いの音!? どうして!!」
「はあ。
「──もしかして!」
マシュはエレナの言葉に気付く。 あのエジソンとこうして喧嘩を行う人物など知っている中で
その疑問に答えるように扉が開くと同時に4人の目の前に互いに殴り合っているのが見えた。
1人は筋骨隆々とした肉体にホワイトライオンの頭という異様な風貌をしている。 もう1人は背中まで伸びる長髪とがっしりとした体型を両立したスーツ姿の男性だ。
そんな2人が互いに殴り合い、電気も発していた。
「……人と、ライオン?」
何故人と顔がライオンの姿の人物が戦っているのかユエは不思議だったが、藤丸は片方の男性を知っている。
「ニコラ・テスラ!?」
そう、第四特異点でかつて立ち塞がった人物だったからだ。
「はいはい、ストップ! 客人がいる前でやらないの。」
「「むぅ。」」
エレナの言葉にライオン顔の人物とニコラ・テスラは喧嘩を辞め、こちらを見る。
「! マスター。 という事はやはり推測通りか?」
「という事はやはり此処は『特異点』という事か?」
ニコラ・テスラとライオン顔の人物にそう言われ、藤丸は困惑する。
「……えっと。 もしかして俺、あの2人とも?」
「はい。 お久しぶりです。 ニコラ・テスラさん。 エジソンさん。」
「(……エジソン? もしかしてあのライオン顔がエジソンかニコラ・テスラなの? どう見ても人間に見えないけど。)」
ハジメがそう考えている中、マシュの言葉から藤丸はあの2人とも契約していたそうだが、自分は全く記憶にない。
「落ち着いて、今説明するわ。」
エレナはそう2人に今の藤丸の状況を話す。 藤丸が今第五特異点以降の記憶がない事などを。
「……なるほど、理解した。 どうりで私を警戒している筈だ。 第四特異点では私は人理の敵として立ち塞がったらしいからな。」
「しかし、カルデアではないというならば、ただの一般人。 いくら特異点の記憶の一部を手に入れたとはいえ、このような危険区域に来た理由は何だ?」
エジソンはそう藤丸達に質問する。 ただでさえ危険にも関わらず、戦争をしている大渓谷に来たのか。 それを聞きたいと思ったのだ。
「はい。 実は………。」
藤丸とハジメは此処まで来た経緯を説明する。 自分達が学校で過ごしている時、突然この異世界のトータスに召喚され、人間族を魔人族から救ってほしいと頼まれた事。
大迷宮で共に攻略していたクラスメイトに恋愛関係(ハジメは恥ずかしそうに否定していたが)で恨まれ、共に奈落に落ちた時、マシュを召喚し、生き残った事。
そしてその大迷宮でこの世界の神エヒトとその真実を知った事。 ユエという神の器や抑止力を起動させてしまった藤丸を狙う可能性が高く、その対抗手段として神代魔法と呼ばれる力が眠っている大迷宮を見つけて手に入れるために【ハルツィナ樹海】にある迷宮へ目指していた所、シアを助けて此処に来たのだと。
「……うむ。 つまりこの世界は神と名乗るエヒトの遊戯だったと?」
「なんという……この世界全てをそんな理由で弄ぶとは!! けしからん!!」
藤丸達から得た情報にニコラ・テスラとライオン顔(おそらくエジソン)はエヒトという神に怒りを示す。
「その点は同意だ。 人の発展も未来も遊びの為に全て管理するなどこの世界に生きる人々への冒涜! 決して、彼らはその様なものの為に生きているものではない!!」
そしてライオン顔の人物は藤丸達の方へ向く。
「全力で協力しよう……と言いたいが、今はハウリアの皆を救う為に帝国と戦っている状況。 申し訳ないが全力のサポートとはいかない。」
「いいえ、こうして理解してくれただけでよかったです。 それで無理を承知でお聞きしますがハウリア族の誰かに【ハルツィナ樹海】の案内をお願い出来ないかと相談しに来たんです。」
ハジメの言葉に2人は考える。
「ふむ。 ハルツィナ樹海か。 おそらくあの大樹のことだろうが、あの周辺は特に霧が濃くて方角を失ってしまう。 一定周期で訪れる霧が弱った時でなければ危険だ。しかも大樹の近くのフェアベリゲンからハウリア族は処刑対象。 協力してくれるかどうか。」
そうエジソンは語る。
「そうですか。 時間が惜しいので危険だけどライゼン大渓谷の迷宮にいくしかないか。ありがとうございます。」
そうハジメは2人に感謝を伝える。 その後、すぐにライゼン大渓谷へ向かおうとするが、
「待ちたまえ。 その大迷宮の場所はわかっているのか?」
「いえ、それも含めて探そうと思ってます。」
そう藤丸が言うと2人は
「ならば、ライゼン大渓谷に向かうのは危険だ。」
そうエジソンが自分達を止める。
「危険? どうしてですか?」
「先程のハウリア族と帝国の戦いを見ただろう? この場所は以前帝国にバレた場所から移転させた場所だ。帝国から身を隠す為にな。 しかし今、この場所を見つけた帝国兵複数いた。」
「おそらく、偵察といった所だろう。 帝国を率いている【彼ら】の事だ。 しばらく報告に戻らない事に不審がり此処がハウリア族の拠点だと認識する。 その時点で総攻撃を行うだろう。 捜索している最中にこの大渓谷にいれば我々側と考え、間違いなく巻き込まれる。 今行くのは得策ではない。」
「でも、時間が……」
「だからアタシ達の科学で見つけようとって事でしょう? 2人とも。」
エレナがそう2人に聞く。
「その通り。 我々は発明家! 探索用ドローンなど簡単に作成可能だ。」
「この場所から離れた後だが、この探索用ドローンを複数飛ばし、この大渓谷から大迷宮を必ず見つけよう。 2〰︎3日あれば見つかると思うぞ。」
そうエジソンとテスラは自分達がこの大渓谷を目の前で飛んでいる小型探索用ドローンで大迷宮を探索すると言うのだ。 確かに広いこの場所で足で捜索となれば相当な時間がかかるだろうし、完全な機械で動くドローンならば魔力の影響は一切ない。 確かに有効だろう。
「確かに、このドローンっていう機械ならそれが可能そうだ。 って事は見つかるまで此処にいれば良いんでしょうか?」
「可能ならそうして欲しい。 基本的に戦う必要はないが、ハウリア族は最近の戦争で疲弊している状況だ。 外から来た君たちと交流してくれればきっと喜ぶ。」
その言葉を聞き、藤丸はハジメのほうへ向く。 藤丸の視線に気づいたハジメは頷き。
「……わかりました。 世話になりますし、それぐらいなら大丈夫です。」
エジソン達の頼みを了承する。 その時、
「プレジデント! ボスが只今戻りました。」
そうハウリアの1人がエジソンに報告する。
「そうか。 すぐに此処に連れて来て欲しい。 戦況を聞きたい。」
「ボスって?」
ユエがボスと呼ばれている人物が気になり、近くにいるシアに質問する。
「私達ハウリア族を鍛えてくれた人です。 私達が戦える様になったのはボスのおかげなんですよ。」
そうシアが言うと1人の男性が部屋に入ってくる。
「今戻ったぞ、ライオン頭。 全く、面倒な事を言いやがって───」
その男性は藤丸達を見て目を見開き、驚いていると一目で分かった。
髪は白く、右目に眼帯をしており、左手は義手の様だ。
そして服装は黒いロングコートを着ていた。
「エジソンさん。 彼は?」
マシュの質問にエジソンは答える。
「彼は我々と同じく、
「そうですか。 初めまして、私はマシュ・キリエライトと言います。」
「俺は藤丸立香。」
「──私はユエ。」
「僕は南雲ハジメです。」
「……どうも。」
4人の自己紹介にアーチャーは素っ気ない態度で言う。
「えっと、アーチャーさんと呼んで「アル。」─え?」
マシュがどの様に呼べば良いか分からず、クラス名で呼ぼうとしたのだが、当のアーチャーが突然そう言う。
「アルとでも呼んでくれ。 どうしても呼びたいならな。」
「分かりました。 ではアルさんと呼ばせて頂きます。」
「……アルだっけ? あなたどこかで会った事ある?」
突然のユエの質問にアルは言葉が一瞬詰まる。
「何故、そう思った?」
「なんとなく。」
ユエの言葉にアルはため息を吐き、
「いや、この世界で今まで会った事はない。 勘違いじゃないか?」
「……そう。」
ユエの質問にそうアルが答え、エジソンの方へ向かう。
「とりあえず数ヶ所、帝国兵が偵察していた箇所を襲ったぜ。 もちろん指示通りに気絶させた後、『例の物』を配置しておいた。」
「そうか、これで時間が稼げるだろう。 礼を言うぞアル。」
アルの報告にエジソンは頷く。
「全く、敵なんだから気絶させないで殺す。 それで良いと思うがな。」
「何度も説明しただろう、戦術的理由だ。 生きていれば良い時間稼ぎになるのだ。 それに君程の実力でも『彼ら』程の強者が相手では勝機は低い。 それは君自身が自覚しているだろう?」
「ああ、理解してるよ。」
「あの、何の話をしているんですか?」
藤丸はエジソン達が話している事について質問する。
「戦術の話だ。 実はこうなる事を読んで、アルには他の帝国兵士を襲う様に指示してある。 一ヶ所の偵察の兵士達が帰らなければそこが基地だと分かるが、数ヶ所から帰ってこなければ分かりにくくなるだろう?」
「確かに。」
エジソンの話にハジメは納得する。 たしかに行方不明となった場所が複数あるならば。この場所へ来るには時間が掛かるだろう。
「しかも、簡易な複数のテントを設置し、そのテント一つ一つに拘束された帝国兵がおり、更にその周囲には無人機の機械化兵団がいる。 その状況ならば宝具などで一掃するのは不可能で一体一体倒す必要がある。 正に時間稼ぎになるということだ。」
「その間にこの拠点から離れ、別の場所の砦に移動する。 この場所に辿り着いてもその時にはもぬけの殻。 しかも突入した途端に無人機や催涙ガスなどで兵士を無力化し、それを守るサーヴァントを釘付けにするという計画だ。」
帝国兵士達ならば機械化兵団のみで優位に戦える。 しかしサーヴァントとなれば不可能だ。
「……そこまで慎重とは。 皆さんが戦っているサーヴァントは一体何者なのですか?」
「ああ。 我々が全員で戦っても勝算は低いと見ている。」
マシュの質問にエジソンは顔を顰め、語る。
「……相手は最強のサーヴァントと言ってもいいだろう。 彼らはかの有名な神話、
─── ???? ───
ある場所で待機していた彼は姿を見せた人物に話しかけられる。
「思った通りだ。 あのテントには帰って来なかった兵士達が拘束されている。 見た所、あの拠点は兵士以外いない様だ。」
「そうか。 王として拘束されている彼らを助けなければな。 頼むぞ、
報告した人物、カルナは指示された事に了承し、動く。
「了解した。 もうすぐハウリア族を捜索している
カルナはそのままその槍捌きで無人の機械化兵団を数分と経たない内に全滅させ、拘束された兵士達を救出する。
救出された兵士達は王に頭を垂れ、感謝を伝える。
「助けて頂きありがとうございます。
現ヘルシャー帝国の実質的な国王、ドゥリーヨダナは笑い伝える。
「ハッハッハ。 気にするな。 わし様は王だからな。」
帝国に味方するはマハーバーラタに出てくるカウラヴァ陣営の3人が帝国として立ち塞がっているのだった。
─── ライゼン大渓谷 ───
帝国側にいるサーヴァントがカルナ達カウラヴァ陣営と言う事を聞き、藤丸とハジメは驚く。
「マハーバーラタのカウラヴァ陣営のカルナといえば、あの施しの英雄と呼ばれた!?」
「マハーバーラタ?」
ユエはどういう物なのかをハジメ達に質問する。
知らないユエにハジメは“マハーバーラタ”について説明する。
“マハーバーラタ”はインドのヒンドゥー教の重要な聖典。 つまり神話であり、そのスケールは大きい。
嵐・雷・戦争を司る神“インドラ”。 破壊と再生を司る神“シヴァ”。そして太陽の神“スーリヤ”と規格外の神々が存在した数ある神話の中で最も有名な神話。 それが“マハーバーラタ”である。
マハーバーラタでは主人公をパーンダヴァ五兄弟の1人、インドラの息子であるアルジュナとその宿敵である太陽神スーリヤの息子カルナを中心とした神話だ。
そしてカウラヴァとはその神話での敵と言っても言い。 そんな神話の王とその臣下が帝国側としてハウリア族と敵対しているというのだ。
「カルナは太陽神の息子。 つまり、
「───。」
流石のユエもその様なスケールの敵とは思わず、驚きを隠せなかった。
「……一度、あのカルナってやつと戦った事があったが、あれは化け物だ。 俺の攻撃が効かない訳じゃねえだろうが、純粋に戦いが上手い。 防戦一方だった。」
アルはそうカルナと戦った時のことを話す。
「彼らが敵である以上、慎重にならざる得ない。 そんな彼らと君たちが遭遇し戦って仕舞えば──、 故に危険と言ったのだ。」
「……分かりました。 ならしばらくの間ハウリア族の皆と共に行動させて頂きます。」
「本当ですか!? ありがとうございます!! もっと皆さんと話したかったので嬉しいです!」
そう言いながらシアはハジメに抱きつく。
「ちょ……待って、苦しい。」
「………」
シアに強く抱きしめられて苦しい思いをするハジメとそんなシアに嫉妬の様な感情をしながら見るユエなのだった。
しばらく世話になるということでそれぞれ何か手伝う事がないかまわる事にしたユエ、ハジメ、藤丸は外へ行った中、マシュはエジソン、ニコラ、エレナの3人と真剣な雰囲気で話していた。
「聞きたいことはわかっている。 この世界の事ね?」
「はい。 皆さんの意見をお聞きできないかと。」
マシュはこのトータスという世界と藤丸の事について相談していた。
「……この世界についてだが、我々は当初この世界は異世界ではなく、地球の特異点だと考えていた。 理由は単純、
そうエジソンはあるデータをマシュに見せる。
「我々はここが何処か調べる為にまずこの土地を調査した。 すると、この土壌は
「地球と同じ土壌という事ですか?」
マシュの質問にエレナが答える。
「だからこの世界は地球だと思ったのよ。 ほら、特異点でもまるで異世界の様な世界もあったでしょう? 例えば『アガルタ』とかね。」
魔人柱フェニックスが黒幕の特異点も正に異世界のような状況だった。 それと同じだと彼らは考えていたのだ。
「マスター達はこの世界は異世界だと考えているが、私はこの世界は
「でも、この様な歴史や神は聞いたことがありません。 仮にこの世界が地球だとしても我々が知る歴史があるはずです。 でもそれが一切あり───。」
そうマシュが話しているとある推測が浮かび上がる。
「……君も気付いたかね?」
「ありえません。 それは絶対に。」
マシュはニコラ・テスラの考えを否定する。
「……そうだな。 まだ推測の域だ。 これ以上は止めようか。」
そう言い、4人は話を止める。 マシュの心に不安が残りながら。
以上如何でしたでしょうか?
また次回にて
ちなみ多分正体バレバレであろうオリジナルサーヴァントの偽名ですが、錬金や錬成の英語alchemyからアルとしました。
キャラの会話に違和感はありませんでしょうか?
少しでも楽しんで頂けていれば嬉しいです。