魔神特異点 水獣敵対異国 フォンテーヌ・エリナス 作:旅人さんた
ルネが消えたのち、聖杯が残った。
ソロモンによると、これは未来でマシュが回収すべきだと言って、このフォンテーヌで必ず未来まで残る場所に置くということだった。
ヌヴィレットと相談し、神座に置くとのことだ。ヌヴィレットは今回の礼を色々考えていたが、カルデアに持ち帰ることもできないし、そもそもこの特異点の元凶はソロモンなので、そそくさと逃げるように話を終えた。
そして、
「これを置いた瞬間、特異点の修正が始まる。やり残したことがあるなら、今のうちだ。」
とはいえ、ソロモンの元から離れることはできない。
旅人によって、この世界から「基礎」が消えた。
ソロモンによると、藤丸がこの世界で生きてられるのは知恵の樹を使った魔術のおかげらしい。
それが破壊された今、ソロモンによって藤丸は生かされている。
件の旅人はというと、先ほどからずっとパイモンに泣きつかれている。
ずっと我慢していたらしい。
なので、特異点崩壊まで旅人は退去を拒み続けた。
特異点の特性について、みんなに説明したわけではない。事情を知らないみんなは復興作業に入っている。
藤丸は会っておかないといけない人を探していた。
「あ、見つけた。」
「あんたは…」
棘薔薇の会の代表、ナヴィアだ。
「よかった。ごめんなさい、私…」
とても気まずそうで、目を伏せている。
自分は別に恨んでいないということを伝えた。
そして…
「終わり、ましたね。」
サーヴァント、トネリコの退去が始まった。
「君は、どうなるの?」
「さぁ、わかりません。おそらく、私はここで…」
「カルデアに、来て欲しい。」
その言葉に、トネリコは息を呑んだ。おかしい、返事返ってこない。
ソロモンは、やれやれといった顔をしている。
「モルガンがいる以上、おそらくそれに付随する形での召喚なら、可能だろう。」
トネリコは少し複雑な顔をしているが、納得したようだ。
「では、一足お先に。ありがとうございました、私のマスター。」
「うん。自分も、何度も助けられた。」
トネリコの退去が完了した。
「もういいのか?」
ソロモンは問いかける。藤丸のことだから、全員に挨拶をするものと思っていた。
「うん。ここは、俺たちのいる世界とは全く違う世界なんでしょ?」
ソロモンは頷き、聖杯を置いた。
瞬間────
「あ、目が覚めました!先輩、今回もお疲れ様でした!」
目を開けるとファーストサーヴァントが、ベットで横になっている藤丸を覗き込んでいた。
「うん。マシュも、お疲れ様。」
こうして、特異点は修正された。
修正された後のフォンテーヌがどうなるかは、皆の知るところであろう。
お久しぶりです!さんたです。
ここまで読んでいただき本当にありがとうございます。
原神の世界任務と、FGO奏章4(というか終章序章)までの知識が必要な上、旧約聖書やカバラについても扱うという、大変読み辛そうなそうな本作品を、10万文字以上もお付き合いいただいたことに、心からの感謝を申し上げます。
あとがきですが
マシュたちがいた時間軸についての話をしようと思います。
トネリコが精神操作で藤丸の意思を〜というのは本編で語られましたが、その後具体的にどのような流れであのようになるかは書いてないような気がします。
まずは、本編通りエリナスが目覚めます。ですが、トネリコはキャメロットを立て藤丸を幽閉してしまうので、レイプルーフの座標が安定せず、メリュが召喚されません。
結果、ナルツィッセンクロイツは世界救済をする前に一旦エリナスを倒さなくては、となるのですが、エリナスに叶うわけもなく飲み込まれてしまいます。結果、原始胎海の力を獲得したエリナスは、フォンテーヌ人全てを溶かします。ヌヴィやフォカロルスも対応しますが、勝ちきれません。キャメロットの門が邪魔でフォンテーヌ廷に行くことできず、歌劇場で籠城。エリナスはメリュジーヌに危害を加えないので、メリュジーヌが文明の主となります。FGO的にいえば霊長になるって感じです。
さて、ではここからは個人的な話です。
実は、フォンテーヌ実装当時水仙十字関連の世界任務は割と流しがちで、ちゃんと読めてませんでした。
気になってはいたので、YouTubeのプレイ動画で内容を確認したり、サブ垢で実際にプレイした結果、これを題材に書きたい!!と思い始めました。
フリーナをメインの話にしようとしましたが、どうしても上手くいかず困ってました。なんせ水仙十字はほとんどが終わった話なのですから。
と、思ってきたところ思ったわけです。「ん、これ特異点にしちゃえば良くね?」と。別の時間軸を並行して描くのはアヴァロンルフェでやってましたし、できるかなと。そーなると、メリュジーヌがどうしても頭に浮かびます。「メリュジーヌにメリュジーヌ召喚させてぇ!」ということで、今回のおおまかな流れはそこから作っていきました。
フランスが舞台ということで、私の推し鯖であるシャルルマーニュか、コルデーをお供の鯖にしようかと思いましたが、前者はあまりにも明るすぎて話と合わないし、後者は…まぁ英霊としての力不足かな…と断念。かなり迷っておりましたが、一旦それを無視して話を考える最中、クロイツ復活のためにフリーナを殺さなくてはならないと思い、ならトネリコだ!と思い付きました。割と選択的にハマっていたと思います。
他に登場するサーヴァントといえばギャラハッドとエドモンでしょうか。セコム組に関しては…まぁ割愛です。ギャラハッドは一発目なのでかなり迷いましたね。ですが、ここで登場する鯖はお供鯖ではないのは決まってたので、カルデアの味方をする可能性があるけどマスターにそんな肩入れしない鯖…ということで決まりました。エドモンは、幽閉からの脱獄といえば!ということで、極論アランの強化イベントができればなんでもよかったのですが、せっかくフランスなのでということで決めました。
他に語ることといえば…クロスオーバーについてですね。知恵の樹関連の時あとがきで語ると言っていた気がします。
私が二次小説にハマるきっかけとなったのは、とある魔術の禁書目録とドラえもんのクロスSSでした。今でもネットで調べたら出てくるかもしれません。私は当時この作品に夢中になり、クロスSSの魅力に惹かれました。それからいろんなSSを読むようになり、今日に至るわけでございます。
知恵の樹周りの話も、できるだけ能力などは被らないようにしましたが、あそこまで割と細かく描写したのは禁書目録の影響なのは間違いありません。原神の世界樹の絵を見た時はとてもワクワクしたものです。
また、当初ナルツィッセンクロイツを倒して終わりのはずだったのですが、セフィロト出したならクリフォトも出したいよな…ということでルネには召喚されてもらいました。倒されたので自分をフォーリナーとして召喚する…嫌な汗が出ますね。
まぁ彼はフォーリナーではなくディセンダーなのですが。このディセンダーというのは原神の英語版の降臨者を意味する単語です。
世界の外から来て、世界の外の力を借りて、内側から侵食するクリフォトを持つ旅人、世界の内側にいて、世界の外の力を見つけ、世界そのものとなったルネ。いい感じにふたつの降臨者の違いが描けてるかなと思っています。
長ったるいあとがきはここまで。
では次回作について
これまで、個人を深掘りした胡桃のお話、個人のその後や、見えないところ、見てみたいところを書いた放浪者のお話、世界設定の深掘りをしつつ、手を加えてみた今回のお話。の三種類を書いてみましたが、次作は真ん中のお話に近い、ゆっくりとどこかの国を原神キャラが巡るお話がいいかなぁと思いました。やっぱり一番原神の世界観に浸れて楽しいんですよね。受けもいいですし笑。
ということで、今回のお話は以上となります。
再びにはなりますが、ここまで読んで頂き、ありがとうございました。皆様の一つ一つのアクセスや、お気に入り、感想コメントを励みに頑張ってきました。
これからもいろいろ書いていく予定なので、また次の作品でも応援してくださると幸いです。先ほど述べた通り過去にも二つお話を書いているので、まだお読みになっていない方は是非よろしくお願いします。
本作の質問、感想などありがたく頂戴いたしますので是非書いてくれると嬉しいです。
それでは!