開心術師のさとり様   作:夢想虚無僧無双中

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第6話 ペット

魔法生物ペットショップ、ついに来たわ!

窓から見える店内はケージでおおわれていて、様々な動物の鳴き声がする。中に入るとうるさいほどだ。

どうしようかな。ホグワーツに持ち込めるのはふくろう・猫・カエルだけらしいけど……カエルは無いわ。ふわふわじゃないもの。ふくろうもいいわね。手紙を届けてくれるらしいし……でももふもふできるかしら。猫はとてもいいわ。ふわふわでかわいいもの。頭のいい子がいいわね。よくなついてくれる子がいいわ。

 

「こいしはどんな子がいい?」

「ふくろうがいいなー。真っ白の!私、鳥好きなの」

「ふふ、こいしに似合いそうね」

「お姉ちゃんは猫?たしかに、ねこじゃらしとか持ってるのイメージわくかも~。あ、ふくろうは他に専門店があるみたい。そっち行ってくるね!」

「ええ、行ってらっしゃい。迎えに行くわ」

 

さて、選びましょう!どんな猫がいいかしら。

黒猫?白猫?ミケ?トラ?うーん……

 

『ひとだー』

『おなかすいたー』

『ぼくのごはん!』

『かわいいでしょ!』

 

やっぱり動物はいいな。癒される。

 

『またひとだ。いつあたいのことをつれかえってくれるひとくるのかなあ』

 

ひときわ長い賢そうな声が聞こえて目をやると、真っ黒な猫が座っていた。

 

「あら、賢そうな猫ね」

 

近付くと、真っ黒な毛玉の中に埋もれた赤みがかった瞳が見上げてくる。

 

『あれ、あなたあたいにきょうみがあるの?』

「ええ。こんにちは猫さん」

『あたいのおもってることがわかるの……?』

「そうよ。私に連れて帰ってほしい?こんな狭いケージの中は大変でしょう』

『あなた、いいひと。あたいわかるもの』

「もちろん!私は10点満点中11点の妖怪よ!いっしょにおいで」

 

ふふん、賢い猫ね!私の能力は最高のものだし、それを持ってる私とこいしは最強なのよ。

 

「すみません店員さん、この子欲しいのですが」

 

『ああ、やっと買い手がつくのね。よかったわ。目が賢すぎるのかなかなか気に入ってくれる人がいなくてね。ニーズルと猫のハーフだから余計に忌避感あるのかしら……』

 

「はーい!ありがとうございます~奥のほうで手続きをするのでいらしてください~」

 

なかなか大変だったのね、この子も。まかせなさい!私が幸せにしてあげるわ!

店の奥で説明を受ける。どうやらニーズルという魔法動物と猫のハーフらしい。

ニーズルは元々イギリスで飼育され世界に広がった小型の生物で、猫に似ていて異種交配も可能らしい。しかし、ハーフニーズルには生殖機能は無いようだ。大きな耳とライオンのようなしっぽが特徴で知的である。魔法使いや魔女になつく。不思議な力が備わっており、いやな奴や怪しげな奴を見分けられる。道に迷った時など助けてくれるらしい。

この子はハーフなので許可証は必要ないが、一応気を付けてあげる必要がある。

エサなどは猫と同じで構わないらしい。

 

だから賢いのね。うん、私にぴったりのペットだわ。

 

猫を腕に抱いて店から出る。名前はこいしと合流してから決めよう。

えーっと、イーロップのふくろう百貨店ね。

私が迷っていると、腕の中の猫がチョイチョイと方向を指し示す。

 

『あっちですよ、ごしゅじん!』

 

さすが私のペットね!早速役に立ってくれたわ。

その方向に歩いていくとしっかりと「イーロップのふくろう百貨店」の看板が見つかった。

少し暗い店の中に入ると、ふくろうふくろうふくろう、ところ狭しとふくろうが並んでいる。

 

「あ!お姉ちゃん~」

 

おくではこいしが店員の説明を終えたところだった。

 

「見て見て!かわいいでしょー!シロフクロウのネージュだよ!」

 

白い羽毛が黄色い目でこっちを見ている。

 

『ごしゅじんさまのおねえさま?』

「ええそうよ、うちにいらっしゃい。悪いようにはしないわ」

『よろしくおねがいします』

 

「お姉ちゃんはその猫にしたの?かわいいねー!』

「ええ。ハーフニーズルだから頭もよくて道に迷ったら助けてくれるのよ』

『さっきもあたいがたすけました!えへん』

「お姉ちゃんにちょうど良さそうだね。名前は?」

「まだつけてないの。いっしょに考えてくれる?」

「せっかくだし帰ったら猫ちゃんの意見も聞いて決めよ!」

「じゃあ早くかえりましょうか」

 

ああ、やっと帰れる。

外は疲れたわ。はやく帰ってペットとこいしをもふるのよ!

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