クスッとして貰えれば満足
本作は『青資秘密学園奮闘ログ』の三次創作です
https://syosetu.org/novel/322798/
ざわ…ざわ…
「静粛に。」
「この度、ミレニアム製品納入先のトリニティスパイからの陳情を受けて、この場を設定させて頂きました。
裁判長の渉外担当、セミナースパイです。」
「原告は、トリニティから災害救助部スパイです。本日は通信で参加しております。どうぞ。」
『ご紹介に預かりました、ヨハネ分派、災害救助部。通称レスキュー部所属のスパイですわ。以後よしなに。
この度、来たるエデン条約調印式での負傷者に備え、
ミレニアムのエンジニア部にレスキュー用のロボットを発注致しまして。
問題が発生したため、この場をご用意頂きました。』
「次に、被告はエンジニア部のスパイです。どうぞ。」
「エンジニア部スパイです。レスキュー部スパイ様お久しぶりです。
我々はご要望を伺い、最高の仕事を致しました。
問題が起きるような事はあろうはずがございません!」
「本日の争点は、こちらの三点となります。
ひとつ、救助用オートマタの出力異常。
ふたつ、救助犬ロボットの行動ルーチン。
みっつ、災害支援ドローンの連携行動。」
「それではひとつめから、レスキュー部スパイ、どうぞ」
『はい、まずは全体の条件から説明させて下さいませ。』
『今回こちらの注文と致しまして、戦闘能力を持たないことを要望しました。
武力を行使出来るロボットを仕入れたと認識されてしまうと、他の派閥に戦争準備かと警戒されてしまうためです。
更にコストを削減するため、武装のオミットを前提とし、民生品の改造を許容しております。』
『まずひとつ、救助用オートマタ。
こちらはフラッシュライトを持たせ照射を可能としたタイプであり、
左に科学シールド、背中に折り畳み担架と科学バリアを有したレスキュー特化のオートマタです。』
『テストした機能としましては、銃弾飛び交う戦場での科学シールドを用いた要救助者の防護、
及び攻撃者への光の照射による位置の暴露。それに伴う攻撃の誘引となります。』
『以上を前提としまして、こちらの試験の映像をご覧ください。』
レスキューロボ前進!壁を作って!
なんの、弾幕を張れ!オートマタを足止めしろ!
攻撃が苛烈です!照明を使用し怯ませます!!
くっその程度…
ぎゃあああああ!!
光!光が強い!レスキュー!衛生兵!!!
私たちがレスキューだよお!…っ!
気絶!?ちょっと起きて!中止、中止ぃーーー!!
『この誘引の際、フラッシュライトが規定の光量を超えた光を照射、明滅。
試験相手に対し強い光量を浴びせ続けたため、視力にしばらく問題が発生。
また、てんかんを起こす方が出てしまい、救護騎士団の治療を要請する事態になりました。』
「ああ、ポリゴンショックですね。」
『なんとも無いように言わないでくださいまし…!
なぜあの光を明滅させたのですか…!』
「マズルフラッシュに似ていますし、その方が感覚的に射撃されていると思われ、相手から目立つと判断しました。
光の量は強くて損はないかと思いまして。
…そも、パワーボタンを押さなければ通常の光でしたよね?」
『パワーボタン?そんな…まさか、POWERボタンですか?電源ではなく?』
「電源はオートマタと一緒ですよ?」
『ま、紛らわしいっ…!ですが、理解しました。申し訳ありませんわ…!』
『次に救助犬ロボット…
サイレンとサーチライトを付け、首に救助物資が入った樽を掛けたロボット犬です。チョコバー等の食糧も入れております。
負傷者を装った人員をカタコンベに配置しセンサーの試験をしたところ、
通路で突如走り出し、人が通れない道から何処かへ逃走。数時間後に帰還いたしました。暗いですが、その時の映像です。』
「辛いですね…苦しいですね…お腹が空きました…。」
「うう…ひもじいです…。ご飯は遠いですし、雑誌もありませんし散々です…うわぁん!」
「えっ、機械の犬?こんなに汚れて、あなたも寂しいんですか?仲間ですね…へへ」
「あれ?首元の箱が空いて…これ、おやつですか!?いいんですか!?」
「ありがとうございます!わぁ、おいひいでふ!!!!」
「…これ、リーダー、えっと、家族にも上げたいんですが…良いですか!?」
「嫌なことばかりじゃないんですね…!それじゃ、また会いましょう!」
『…要救助者どころかネームドと関わっているのですが!?』
「エンジニア部スパイ、どうぞ。」
「はい、目標を達成できなかったのは恥じ入るばかりです。
しかし、辛い苦しいひもじいと言っている相手です。レスキュー部の一員としては要救助者と見なすべきではないでしょうか?」
『負傷者や遭難者がターゲットであって、少年兵が対象では…ううぅ……。』
「と言うかそっちか…てっきり自爆装置かと…。」
『今何かおっしゃいまして?』
「いえ、次に行きましょう。」
『最後にドローン…
こちらは浮遊タイプのドローンを連携し、複数機のワイヤーでブランコを作り、
要救助者や医療従事者を運搬する仕様ですが…』
『撃ち落とされるのを警戒し、装甲を強化されたのは良いでしょう、ですが…』
『どうしてドローンが連携し、格ゲーの手足が浮いたキャラの如く拳法を使うのですか!?
武装しなければ殴っていいと!?』
───(参考イメージ)────────────────
∧_∧ ドローンキ~ック!
_( ´ド`)
/ ) ドゴォォォ _ /
∩ / ,イ 、 ノ/ ∧ ∧―= ̄ `ヽ, _
| | / / | ( 〈 ∵. ・( 〈__ > ゛ 、_
| | | | ヽ ー=- ̄ ̄=_、 (/ , ´ノ \
| | | | `iー__=―_ ;, / / /
| |ニ(!、) =_二__ ̄_=;, / / ,'
∪ / / / /| |
/ / !、_/ / 〉
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ヽ、_ヽ
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「いやぁ、ジョイメカ*1好きがやってくれました。
救助のためには沈静化しなければならない、そのためには制圧も必要だと、
アドバイザーの275氏による助言も頂いております。」
『戦闘能力を持たせるなと言ったでしょうが!!
頭救護に聞かないでくださいませ!!!』
「静粛に、静粛に。エンジニア部スパイ、これらについて発言を。」
「はい、今までの事例ですが、
指定した相手にライトを照射しており、
苦しんでいる相手に物資を供給し、
最後に救護による鎮静と救助。
仕様通りであり問題ないと考えます! 」
ざわ…ざわ…ざわ…
『ああもう…裁判長、判決を…。』
「承知しました。判決は─────────
─────ユウカに通報で。」
「そんな殺生な!どうかお考え直しを!!」
「やかましい!自爆装置なんか付いたもん黙ってられるか!!」
「聞こえてたああ!」
『聞こえない訳がないでしょうがぁ!
たっぷり反省なさい!!』
「さて、ユウカに連絡すれば換装や交換を約束してくれるはずです。
これにて閉廷、と言うことで。」
『承りましたわ。
本日はどうも有難うございました。ではこれにて。』
…ふう。
間に合うと良いのですけど。
………
この子達、活躍したり、しませんわよね?
スライディング llllllllll
ローリング ポカーン llllllllllllllllllll
ネオ カイテンアッパー llllllllllllllllllllllll
ジャンピング パワーボム llllllllllllllllllllll