【完結】ヒロアカレ⚪︎プ!語録使いになった先輩 作:まだら模様
今回は原作で使えなかった他の内容の使用例をまとめてみました!
なかなか量が膨らんで大変なことになりましたが、是非お楽しみいただければなと思います。
キャラの語彙などの崩壊、ストーリー崩壊などの可能性かございます。
ご注意ください。
お気に入り登録、感想、評価付与は野獣先輩渾身の『やりますねぇ!』が聞けます!
改めてにはなりますが、こんなはちゃめちゃでカオスな作品を読んでいただき、誠に有難うございました!
※作者もどの語録を使った、使ってないかの有無については正直なところ曖昧なので、この回もわかっている範疇で書いたものになります。
元々ノリと勢いだけで書き始めて、奇跡的に完結した作品だったので、未使用語録と言いつつ既に使ってるものを紹介してたり、その他の未使用語録もまだ残って存在しているかもしれません。淫夢語録が多すぎる関係で、全てに対応できていないため、その点はご理解いただけると本当に助かります。(白目)
ガバガバ♂な認識ですいません!許してください!なんでもしますから…
…何でもするとは言ってない(矛盾)
未使用語録集と言った頭おかしなる作業を終えたので、どうかこの作品(意味深)が面白いと感じたらケツ(作品)引き締めるために評価付与をよろしくお願いしナス!
あと少しで50評価超えてバーがいっぱいいっぱい(意味深)になるので…オナシャス…!
終戦から数週間が経った。
雄英高校は復興の最中だった。授業が再開し、生徒たちは少しずつ日常を取り戻していた。
ある夜、上鳴が野獣先輩の部屋の前に来た。
「先輩! お願いがあります!!」
「ありますあります」
「——語録まとめの「完全版」を作りたいんです!! 本編で使われた語録は全部記録しました。でも——先輩の語録って、全部でいくつあるか分かりますか!!」
「ありますあります」
「——「分かる」か」
「ありますあります」
「——全部で何個ですか!!」
「110弱でしょうねぇ」
上鳴が「——まさかの概算!!!!」と叫んだ。
「ありますあります」
「——語録管理台帳の個性設計書を見ると五百個以上あるんですが!!」
「ありますあります」
「——「使ったのは約百十個」ということですか!!」
「ありますあります」
「——残りは全部「未使用」なんですか!!」
「ありますあります」
「——それを——今日、全部使って見せてもらえますか!!!!」
「ありますあります」
こうして、「語録・使用例大全の夜」が始まった。
野獣先輩の語録の中には、「音」そのものが語録になっているものが多数ある。
これらは発動の瞬間に「音を伴う効果」を引き起こす語録群だ。
上鳴が「先輩、まず「バン!ババン!バン!」ってどういう語録ですか!!」と言った。
「バン!ババン!バン!」
野獣先輩が言った。
訓練場の標的が——三箇所、同時に吹き飛んだ。
「——三連打!! 三箇所同時!!」
「ありますあります」
「——「三回の繰り返し発動・トリプルヒット」の音響版ですか!!」
「ありますあります」
【解説】「バン!ババン!バン!」は「連続打撃・三連ヒット」語録。
リズムに乗った三連衝撃波を発生させる。
戦闘中の「ここで三点入れたい」という場面で機能する。
語録の音符的構造が威力を決める——「バン(強)」「ババン(強強)」「バン(強)」という 二拍+三拍+二拍のリズムがコンボの起点になる。
「バァン!(大破)」
別の標的が——粉砕した。砕け方が「バン!ババン!バン!」より派手だった。
「バァン!(追突)」
続けて言うと——野獣先輩の体が標的に向かって突進した。衝突の衝撃が壁まで届いた。
「——「大破」と「追突」で効果が違う!!」
「ありますあります」
【解説】「バァン!」系は「バン!」の強化版。
「(大破)」は破壊に特化——当たった対象を最大まで砕く。
「(追突)」は突進に特化——発動と同時に自分が標的に体当たりする形になる。
括弧内の解釈で効果の方向が変わる典型例。
「ガチャン!ゴン!」
金属音と鈍音が同時に出た。硬い対象への打撃が二段階で入った。
「コ゜ッ!」
今度は一点に集中した。小さな面積に最大の圧力がかかる衝撃波が出た。
「マ゜ッ!」
鈍い音。受けた標的が「重く押されたような」挙動をした。
「ア゜ッー!」「アッー!」
この二つは連続で言った。衝撃を受けた際の「防御反応」として出力された——受けたダメージを体で吸収して無効化に近い形で変換する。
「——先輩!! 「ア゜ッー!」と「アッー!」は違いますか!!」
「ありますあります」
「——「違う」か」
「ありますあります」
「——「「ア゜ッ」の方が濁点が入っているから出力が上」ということですか!!」
「ありますあります」
【解説】
・ガチャン!ゴン!:金属音+打撃音の二段階。硬い対象に有効。
・コ゜ッ!:一点集中の鈍器衝撃波。精密打撃。
・マ゜ッ!:重力的な押圧。押しつぶし方向の効果。
・ア゜ッー!:濁点あり=より大きなダメージ吸収。
・アッー!:濁点なし=小〜中程度のダメージ吸収。
これらは主に「攻撃を受けた瞬間に自動的に出る」反応語録として機能する。
「ンアッー!」
「ンンッ…マ゜ッ!ア゛ッ!↑」
上鳴が「——先輩が「ンンッ…マ゜ッ!ア゛ッ!↑」って言った!!!! 記録史上最も複雑な音響語録!!!!」と叫んだ。
「ありますあります」
【解説】「ンンッ…マ゜ッ!ア゛ッ!↑」は「三段階ダメージ吸収連鎖語録」。
「ンンッ…」(第一段階:溜める)→「マ゜ッ!」(第二段階:衝撃を受け止める)
→「ア゛ッ!↑」(第三段階:上方向に放出)という三連の反応が一語録に凝縮されている。
↑が付くことで「上向きに逃がす」効果が加わる。
最も発声が難しい語録の一つ。
「サッー!」
野獣先輩が——消えた。
一瞬の静寂の後、部屋の反対側にいた。
「イグッ!」
今度は標的を一点だけ、貫通するように打ち抜いた。
「——「サッー!」は瞬発移動か!! 「イグッ!」は一点突破か!!」
「ありますあります」
【解説】
・サッー!(迫真):「静寂から始まる攻撃」——音の前に無音があり、その後の「サッー」で最大速度の移動が起動する。ワードレス転移との違いは「音を伴う」こと。戦闘中に「聞こえた瞬間には既に動いている」という効果がある。
・イグッ!:瞬間的な衝撃+一点突破。小さな面積に最大の力を通す「針」のような語録。装甲の薄い部分を狙う時に有効。
上鳴が「先輩! 「クチアケーナ・ホラ」ってどういう意味ですか!!」と言った。
「クチアケーナ・ホラ」
廊下の扉が——勢いよく開いた。
「——「強制開放」!! 閉じた扉を語録で開けた!!」
「ありますあります」
【解説】「クチアケーナ・ホラ」は「強制開放語録」。
閉じている扉・通路・容器など「閉じているもの全般」を強制的に開く。
個性の封印や防壁に対しても「開こうとする」効果がある(完全突破とは異なる)。
語感がイタリア語的なため「気づかれにくい語録」でもある。
相澤の個性消去に対しても「抵抗する」方向の効果を持つと推定されている。
「ドロヘドロ!」
訓練場の床が——一瞬、ぐにゃりと液体のような質感を持った。
「——足場が消えた!!」
「ありますあります」
【解説】「ドロヘドロ!」は「地面・床の液状化語録」。
対象の足場を一時的に液体化させて動きを封じる。
完全な液状化ではなく「ぬかるみ」程度だが、
戦闘中の「踏ん張れない」状態を作るには十分。
名前の由来は漫画作品名の空耳——「泥」+「ヘドロ」の語感から。
「ふたいたい」
野獣先輩の索敵が——二箇所に同時に絞られた。
「——「二体同時」!! 索敵を二点同時に向けられる!!」
「ありますあります」
【解説】「ふたいたい」は「二体同時ターゲット語録」。
通常、索敵や語録効果は「一点集中」か「広域」の二択だが、
「ふたいたい」によって「二つの異なる対象に同時・同等に向ける」ことができる。
「ふたいたい」→それぞれに別の語録を向ける、という連携が理想的な使い方。
情報塔として二班に同時情報を送る際にも機能する。
「ハチゴー」
上鳴が「——何の数字ですか!!」と言った。
「ありますあります」
「——「85」ということですか!!」
「ありますあります」
「——先輩の速度が「85」ということですか!!」
「ありますあります」
【解説】「ハチゴー」は「速度値・パラメータ確認語録」。
「85」という数値は、語録能力の「速度パラメータ」が現在85%であることを示す。
発動すると「自分の速度を最適化した状態に調整」する効果がある。
「ハチゴー」と言うことで「今の出力は85%」という内部確認と同時に
「残り15%の余力を意識的に確保する」精神的コントロール語録でもある。
「シュバルゴ!」
訓練用ダミーが——縄状のエネルギーで縛り上げられた。
「——完全拘束!! 「縛るぞ!」の空耳語録ですね!! 記録してます!!」
「ありますあります」
【解説】「シュバルゴ!」は「完全拘束語録」。
対象を縄・鎖状のエネルギーで縛り上げる。
「暴れんなよ…」が「制止・静止」なら「シュバルゴ!」は「物理的な縛り」。
個性を持った敵の「動きを止める」ことに特化しており、
複数の個性を持つ敵(AFO系)に対しても「一時的に個性の行使を妨げる」効果がある。
ポケモン「シュバルゴ」の「縛る」技に由来するとされる(索敵では「縛るぞ!の空耳」と解釈)。
「カスが効かねぇんだよ」
上鳴が思わず爆破個性を放った。
野獣先輩に——当たらなかった。
「——先輩が無敵になった!! 今の爆発が効かなかった!!」
「ありますあります」
【解説】「カスが効かねぇんだよ(無敵)」は「直前攻撃の無効化語録」。
この語録を言った瞬間、「直前に受けた(または受けようとしている)攻撃」が完全に無効化される。
無効化できるのは一回限り——次の攻撃には効果がない。
つまり「今この一発だけは絶対に当たらない」という一点防御語録。
AFOが「語録個性を奪おうとした」際に、この語録によって奪取を無効化した可能性がある。
「お前らニュートリノだからな」
上鳴が「——何が起きましたか!! 俺が何かになりましたか!!」と言った。
「ありますあります」
「——「透過した」ということですか!!」
「ありますあります」
【解説】「お前らニュートリノだからな(博識)」は「透過無力化語録」。
「ニュートリノ」は物質をほぼ透過する素粒子。
この語録を向けられた対象は「一時的に物理的な攻撃が通り抜ける・干渉できない」状態になる。
ただしこれは対象を「無力化」しているのではなく「野獣先輩との物理的接触を不能にする」効果。
複数の相手を同時に透過させる「広域版」も可能(「お前ら」という複数形がミソ)。
「こういう動画作られるとひでで抜けなくなる」
上鳴が——動けなくなった。
「——動けない!! 何が起きましたか!!」
「ありますあります」
「——「状況の固着」ということですか!! 俺が「今の状況から抜け出せない」ということですか!!」
「ありますあります」
【解説】「こういう動画作られるとひでで抜けなくなる」は「固着語録」。
「見てしまったら目が離せなくなる動画」という比喩から、
「この状況から抜け出せない」という固着効果が生まれる。
戦闘中に「逃げようとしている敵を今いる場所に縛り付ける」際に有効。
「シュバルゴ!」(物理拘束)と違い「意識・注意の固着」が主効果。
「ヴォエ!」
訓練場の空気が——一瞬、不快な何かを帯びた。
「——今のは何ですか!!」
「ありますあります」
「——「不快感を強制した」ということですか!!」
「ありますあります」
【解説】「ヴォエ!」は「不快感強制語録」。
「嘔吐感・吐き気」に近い不快感を相手に強制的に生じさせる。
戦意・集中力・個性の出力を直接削る効果があり、
特に「集中が必要な個性(精密射撃・頭脳系・感覚増幅系)」を持つ相手に有効。
範囲は半径数メートル程度。
「クォクォア…」
上鳴が「——あれ? 今何を考えてましたっけ?」と言った。
「ありますあります」
「——「集中が乱れた」!! 「異音で思考を乱す語録」ですか!!」
「ありますあります」
【解説】「クォクォア…」は「思考攪乱語録」。
「聞いたことのない音」を相手の聴覚に送ることで、
一瞬だけ「今何を考えていたか」を忘れさせる効果がある。
「なに⁉」「えぇ…(困惑)」などの驚愕系語録と組み合わせると効果が増す。
時間は短い——「0.5秒程度の思考空白」を作るのが目的。
その0.5秒に転移や拘束語録を差し込む連携技。
「したりしなかったりしろ」
上鳴が「——先輩、今の語録は何ですか?! 「したりしなかったりしろ」ってどういう意味ですか?!」と言った。
「ありますあります」
「——「意味が分からない」ということですか!! それが効果ですか!!」
「ありますあります」
【解説】「したりしなかったりしろ」は「困惑誘発語録」。
「した方がいいのかしない方がいいのか」という矛盾した指令を出すことで、
相手の判断回路を一時的に止める。
「すいません許してください!何でもしますから!」や
「わかる?この罪の重さ(哲学)」との連携で「思考を止めてから揺さぶる」コンビネーションが可能。
「ぷももえんぐえげぎおんもえちょっちょっちゃっさっ!」
上鳴が——完全に固まった。
五秒間、何も言えなかった。
「——今のは!!!!!!」
「ありますあります」
【解説】「ぷももえんぐえげぎおんもえちょっちょっちゃっさっ!」は「思考完全停止語録」。
意味が全くない音の羅列を高速で浴びせることで、
相手の言語処理能力を一時的にオーバーフローさせる。
「クォクォア…」の上位版。「0.5秒」ではなく「3〜5秒」の思考空白を作る。
ただし発声が非常に難しく、野獣先輩でも「集中しないと噛む」語録とされる。
実戦での使用回数は最も少ない語録の一つ。
「あれブルドックスじゃね?」
「——誰に言いましたか!!」と上鳴が聞いた。
「ありますあります」
「——「「あれ違うものに見える」と思わせた」ということですか!!」
「ありますあります」
【解説】「あれブルドックスじゃね?」は「誤認誘発語録」。
「相手が見ているものが別のものに見える」という知覚の歪みを一時的に作り出す。
「菅野美穂」(囮生成)と組み合わせると——囮を「本物」と誤認させる効果が高まる。
「あれブルドックスじゃね?」で視線を引き付けてから囮を生成し、
本体は別方向に移動する——という三段連携が設計上の最強コンビネーション。
「ホモビデオ出よう、主演は俺だから」
上鳴が「——先輩!!!! 今のは!!!!」と言った。
「ありますあります」
「——「俺が主役だ」という語録ですか!! 「注目を集める」ということですか!!」
「ありますあります」
【解説】「ホモビデオ出よう、主演は俺だから」は「主役宣言・注目集中語録」。
「俺が中心に立つ」という宣言で、その場にいる全員の注目を野獣先輩に向けさせる。
戦闘中に「敵の視線を引きつけて味方を逃がす」という囮の発展版として機能する。
「公開オナニー」(隠す気ゼロの全力行動)と似た効果だが、
「主役」という言葉によって「引きつける力」が増す。
「公開オナニー」
上鳴が「——先輩、これはさすがに!!」と言った。
「ありますあります」
「——「全力を全部見せる」ということですか!! 隠さずに!!」
「ありますあります」
【解説】「公開オナニー」は「全力開示語録」。
「隠す気ゼロで全力を出す」——つまり個性能力の全てを開示した状態での最大出力。
通常、野獣先輩は能力の一部を「見せていない」ことがあるが、
この語録を使うと「全部見せる代わりに出力が最大になる」状態になる。
「ホモビデオ出よう、主演は俺だから」との違いは、
「注目を集める」のではなく「自分の出力を上げる」ことが主効果という点。
「フル焼きそば!」
「——フル!!」と上鳴が叫んだ。「——「全力投入」ということですか!!」
「ありますあります」
【解説】「フル焼きそば!」は「全リソース消費語録」。
「フル」——つまり語録能力の残量を全部使い切る覚悟で発動する語録。
「今日はいっぱい飲むゾ~」(全力消費宣言)の上位版で、
こちらは「宣言」ではなく「即座に全部出す」という即発性が高い。
使った後は回復するまで語録の出力が下がるリスクがある。
「これが最後」という場面で使う語録。
「かしこまり!」
上鳴が「——「了解」ということですか!!」と叫んだ。
「ありますあります」
【解説】「かしこまり!」は「即時了解語録」。
「指示を受けた・即実行する」という意思を示す。
「ありますあります」との違いは「行動を伴う了解」である点。
「ありますあります」は「そうです」という確認に近いが、
「かしこまり!」は「では今すぐやります」という即発性を含む。
相澤の指示を受けた場面などで使われる想定だった語録。
「わかったわかったダイエー!」
「——「分かった!解決する!」ということですか!!」
「ありますあります」
【解説】「わかったわかったダイエー!」は「強引解決語録」。
「それはもう分かったから、とにかく解決してしまう」という強引な行動化。
状況が複雑になった時に「考えるのをやめて動く」という判断の語録。
「「大丈夫大丈夫、ヘーキヘーキ」(精神安定)」と組み合わせると
「安心させてから強引に解決する」という二段構えになる。
「オッスお願いしまーす!」
上鳴が「——「全力で行きます」ということですか!! 丁寧に!!」と言った。
「ありますあります」
【解説】「オッスお願いしまーす!」は「礼儀ある全力宣言語録」。
「オッスオッス!」(挨拶・場の緊張を和らげる)の発展版。
「挨拶してから全力で行く」という武道的な礼儀が語録に込められている。
相手に「来ますよ」と伝えてから最大出力で動く——つまり「フェアな全力」。
使うほど「礼儀正しさへのバフ」が積み重なる語録。
「じゃけん夜行きましょうね~」
上鳴が「——「夜に行く」ということですか!! 「夜間強化」ですか!!」と言った。
「ありますあります」
【解説】「じゃけん夜行きましょうね~」は「夜間強化語録」。
夜間・暗闇下で語録全体の出力が上昇する効果がある。
「MURさん夜中腹減んないすか?」(夜間索敵強化)との組み合わせで
「夜の戦闘が最も得意な状態」になる。
「夜に行く」という誘いかけの語感が「夜への適応」を引き起こす。
「お金タダでいいから」
「——「代償なしで語録を使う」ということですか!!」
「ありますあります」
【解説】「お金タダでいいから」は「無償発動語録」。
通常、強い語録効果には「消耗」が伴うが、
この語録を前置きすることで「次に使う語録の消耗コストをゼロにする」効果がある。
ただし「タダ」にできるのは一語録分のみ。
使いどころは「消耗したくない場面でどうしても強い語録を使いたい時」。
「ヨツンヴァイン」
上鳴が「——何ですか!! 今の語録!! 聞いたことがない!!」と言った。
「ありますあります」
「——効果は何ですか!!」
「ありますあります」
「——「効果がある」ということですか!!」
「ありますあります」
「——「何の効果かは言えない」ということですか!!」
「ありますあります」
【解説】「ヨツンヴァイン」は現時点で「効果未解明語録」。
「ヨツンヴァイン」はドイツ語で「大地のワイン」に近い意味を持つとされるが、
語録能力システム設計書においても詳細は記載なし。
発動すると「何かが変わった気がする」という索敵の感触があるが、
具体的な効果が言語化できていない。
「設計書に記載されていないが野獣先輩が使う語録」という特殊枠に分類。
「ライダー助けて!」
「——仮面ライダー!!」と上鳴が叫んだ。「——「援護を呼ぶ」ということですか!!」
「ありますあります」
【解説】「ライダー助けて!」は「外部援護要請語録」。
「仮面ライダー」という存在への呼びかけが「外部の強力な存在の出力を引き出す」効果を持つ。
野獣先輩が「仮面ライダーなんだろお前」と爆豪に言われた際の「そうかもな」という返答が
この語録の背景にある。
実際に誰かが来るわけではないが、「ライダーを呼ぶ気概」が語録の出力を最大化する。
「溺れる!溺れる!」(窮地の表明・援護要請)の上位版で、
こちらは「窮地を宣言する」のではなく「救援者の名前を呼ぶ」という積極的な援護要請。
「ぼくひで」
上鳴が「——「僕はひでです」ということですか!! 誰かの名前ですか!!」と言った。
「ありますあります」
「——「弱者を装う」ということですか!!」
「ありますあります」
【解説】「ぼくひで」は「弱者の主張語録」。
「ひで」という名前が表す「平凡・普通・弱い」というイメージを利用して、
「自分はただの普通の人間です」という印象を与える。
「お兄さん許して~」「すいません許してください!何でもしますから!」などの
「降伏・弱さを見せる」語録群と同カテゴリ。
相手の攻撃意欲を一時的に削ぐ効果がある。
「へぇっ⁉ホ、ホナニーですかぁ⁉」
上鳴が「——先輩が「ホナニーですかぁ⁉」って言った!!!!!!」と叫んだ。
「ありますあります」
「——「信じがたい状況への驚愕」ですか!!」
「ありますあります」
【解説】「へぇっ⁉ホ、ホナニーですかぁ⁉」は「驚愕の極致語録」。
通常の驚愕語録(「ファッ⁉」「なに⁉」等)より桁一つ上の驚きを表す。
発動すると「相手が一番信じてほしくない事実」を索敵で引き出す効果がある。
「「ほんとうのことを言わせる」圧力」と設計書では説明されている。
相手の本音・隠している情報を「驚かせることで引き出す」尋問系語録の最上位版。
上鳴がここで「——先輩、最後に——ワードレスの全種を実演してもらえますか!! 番外まとめの最後に入れたいんです!!」と言った。
「ありますあります」
野獣先輩は屋上に出た。
上鳴と切島と物間が後ろに並んだ。
「TARGET…CAPTURED…BODY SENSOR…」——言わなかった。
でも索敵が動いた。
全員の気配が索敵の中に入ってきた。
「ありますあります」
【解説】索敵のワードレス化は「最初に達成したワードレス」。
比較的習慣的に使われており、本編終盤では「常時ワードレス索敵」が定着した。
「TARGET…CAPTURED…BODY SENSOR…」という起動音は今もある——ただし声に出さない。
野獣先輩の中では「この音が鳴っている」という感覚は消えていない。
ワードレスとは「声が外に出なくなった」のではなく「内側で完結するようになった」状態。
「こ↑↑こ」——言わなかった。
屋上の端から——真ん中に出た。
「ありますあります」
【解説】転移のワードレス化は第46〜47話の訓練から始まり、
第53話以上?54話未満で「索敵と同時のワードレス転移」が初成功した。
「こ↑↑こ」は本来「上に高く転移する」大規模版だが、
ワードレス段階では「向かいたい場所に出る」という意志で方向が決まる。
つまりワードレス転移においては「こ↑↑こ」の「↑↑」という高さ指定が
「意志の強さ」に置き換わっている。
「菅野美穂」——言わなかった。
野獣先輩の気配が——七箇所に分裂した。
「——七体!!!!」と切島が叫んだ。
「ありますあります」
【解説】菅野美穂のワードレス化は最も遅かった。
第52話で「気配が揺れた」段階から始まり、
第53話「前兆」、第54話「実戦初成功(囮3体)」、同話二回目(囮5体)、
第57話で「囮6体」、最終的に「囮7体」まで拡大した。
ワードレス化によって「声に消耗を割かない分、囮の精度と数が上がった」という
副次的な強化効果が生まれた。
「†悔い改めて†」——言わなかった。
屋上に置いていた石が——元の位置に戻った。
「ありますあります」
【解説】†悔い改めて†のワードレス化は第57話(最終決戦)で達成された。
「俺もやったんだからさ」(連鎖発動宣言)と「オナシャス!センセンシャル!」(同時起動)
という補助語録との組み合わせで初めてワードレス化が可能になった。
「差し戻し」という「時間に逆らう効果」をワードレスで使えるようになったことで、
野獣先輩の「語録は体になった」という認識が確立した。
「ちかえし」——言わなかった。
物間が「——「ちかえし」もワードレスで!!」と言った。
「ありますあります」
【解説】「ちかえし」のワードレス化は第57話深夜に達成された。
「†悔い改めて†」との違いは「引き戻す」という意志の方向性。
「†悔い改めて†」が「起きたことを元に戻す」なら、
「ちかえし」は「向かいつつあるものを引き戻す」——前者は過去方向、後者は現在進行の制御。
ワードレスで出せるようになったことで「無音での完全制御」が可能になった。
続けて——全部同時に。
発声なし。
索敵が動いた。転移した。菅野美穂が六体出た。
同時に。
「ありますあります!!」
【解説】三種同時ワードレスは第54話で初成功。
「索敵(情報把握)」+「転移(移動)」+「菅野美穂(囮)」の三種を
同時並行で動かすことは「三つの異なる思考を同時に走らせる」ことを意味する。
人間の脳では通常不可能な並列処理だが、
野獣先輩が「語録は体になった」という境地に達したことで
「思考ではなく反射として語録が動く」状態になった結果、可能になった。
最後に。
発声なし。
索敵。転移。菅野美穂。†悔い改めて†。ちかえし。
全部——同時に動いた。
「ありますあります!!!!」
切島が「——先輩!!!!!!!!」と叫んだ。
物間が「——全種同時……」と言って止まった。
上鳴が泣いていた。
「——先輩が——百年以上かけて——」
「ありますあります」
「——「ここまで来た」ということですか!!」
「ありますあります」
「——「ありがとうございます」ということですか!!」
「ありますあります」
【解説】五種同時ワードレスは第58話で初達成された。
これは「語録が声である」という前提が完全に崩れた瞬間だった。
「声に出さなければ語録ではない」——そのはずだった。
でも野獣先輩の語録は「声の中にある」のではなく
「野獣先輩という存在の中にある」ことが、この到達点で証明された。
百年以上、語録でしか話せなかった男が——
語録を声に出さなくても語録が動くところまで来た。
それが「修行」の終点だった。
夜が明けようとしていた。
上鳴がスマートフォンを持って立っていた。目が赤かった。でも笑っていた。
「——先輩、今日——全部記録しました」
「ありますあります」
「——使った語録の数、数えますか」
「ありますあります」
「——「数えなくていい」ということですか」
「ありますあります」
「——「全部ある」ということですか」
「ありますあります」
「——記録します!! 「「全部ある」——野獣先輩の語録は全部、ここにある」として!!」
「ありますあります」
切島が「——先輩、これからも——雄英にいてくれますよね」と言った。
「24歳、学生です」
上鳴が「——最後まで「24歳、学生です」で締めるんですね!!」と言った。
「ありますあります」
空が——明るくなり始めた。
野獣先輩は屋上に立っていた。
ワードレスで索敵を起動した。
全員の気配が入ってきた。
全員——いる。
「やりますねぇ!!」
野獣先輩が言った。
「ありますあります」