U.C.0096――。

かつての第二次ネオ・ジオン抗争を経た地球圏は、
表面上の安定とは裏腹に、なお歪みを抱え続けていた。

その水面下で動いていたのが、地球連邦政府高官の極秘委託によって始動した“G-プロジェクト”。
アナハイム・エレクトロニクス社に託された、正史とは異なる系譜の機体開発計画。
それが何を目的とし、何をもたらすのか――まだ誰も知らない。

一方、ネオ・ジオン残党“袖付き”もまた静かに牙を研ぐ。
象徴たる“赤い彗星”の名を掲げる男――フル・フロンタルは、思想と象徴を武器に、再び歴史へ触れようとしていた。

その裏で、かつて“白い悪魔”と恐れられた男――アムロ・レイと、
“青い死神”に選ばれた男――ユウ・カジマもまた動く。
甘さはない。
確実に仕留める。任務は完遂する。
その姿勢は、静かに戦場の均衡を揺らし始めていた。

地球圏各地で続く断続的な接触と探り合い。
戦場は一つではない。
袖付きの動きに対し、連邦側もまた個別対応を強いられる。

やがて、“ラプラスの箱”を巡る因果が絡みつき、
可能性の獣――RX-0ユニコーンの存在もまた、徐々に浮上する。
だが、それらはまだ表舞台には立っていない。

4月6日。

インダストリアル7の崩壊。

この出来事を境に、散らばっていた因果は収束を始める。
歯車は、音もなく噛み合い始めていた。

戦火は、まだ大規模な爆発には至らない。
だが、選ばれし者たちの視線は、すでに「次」を見据えている。

歴史は静かに軋みを上げる。
転換点は、いつ、誰が、どこで動かしていたのか。
その答えを、まだ誰も知らない。

※一部キャラクターに解像度の低さが目立つかもしれませんが何卒ご容赦ください