再・恋姫†無双~紅色の向こう側   作:乱A

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(`・ω・)横島が立ち直り、シリアスは終わったので行き成りギャグっぽくなった。
これでこそ横島忠夫。


第八節「そして、始まる物語」

 

翌日、犠牲になった邑人達の葬儀を終えた後、総出で邑の復旧作業が始まった。

悲しみはまだ深い物の、これからの為にも前を向いていくしかないのだから。

横島もまた覚悟を決めて自ら天の御遣いを名乗り、これによって義勇軍と邑の結束は一段と高まる事となる。

 

 

第八節「そして、始まる物語」

 

 

「横島様っ!」

「ん?」

 

作業の手伝いをしている横島の前に劉備、楽進、李典、干禁の四人が進み出て来た。

 

「ど、どうかした?何か真剣な顔をしてるけど」

「はい、実は…」

「ちょっと待ちなさい!」

 

劉備が話をしようと一歩前に歩み出た時、荀彧が待ったをかけ、横島の所へとやって来る。

 

「え、荀彧ちゃん?」

「荀彧殿!貴女はまだ…」

 

劉備がその登場に驚き、楽進がまた難癖をつけに来たのかと憤るが、荀彧はそれらを意に介さず横島の前まで歩み出ると突如片膝を付き両手を合わせ臣下の礼を取る。

 

「え?ちょ、ちょっと荀彧…ちゃん?」

 

突然の事に横島は慌て、劉備達も呆然とそれを見つめる。

 

「横島様!私は姓を荀、名を彧、字は文若と申します。此度の件、この荀文若、貴方様の行動に真に感銘を受けました」

「え、あ、う、うん」

 

あわあわとする横島、呆然としたままの楽進達三人娘、それらとは違い劉備は”解ってくれたんだ”と満面の笑みを浮かべる。

 

「これより私は心、命、知、これら全てを我が真名「桂花」と共に貴方様に捧げます。どうぞお受け取り下さいませ!」

 

そう宣言し、深々と頭を下げる荀彧。

呆然とする横島だが、目を閉じて一呼吸し、再び目を開くと笑みを浮かべて手を差し出す。

 

「分かった、有難く受け取るよ桂花。それと此方じゃ忠夫が真名になるっぽいから俺の事も忠夫で良いよ」

 

横島がそう言うと、桂花は輝かせた瞳から涙を零して差し出された手を両手を満面の笑みで掴む。

 

「有難う御座います忠夫様!この桂花、この命尽きるその瞬間まで貴方様と共に歩み続ける事を誓います!」

「荀彧ちゃん…」

 

それらを見つめ…否、見守っていた劉備、そして楽進達三人娘は荀彧が自分達の仲間になってくれたと喜び、更にはその後ろに控えていた義勇兵達も歓喜の雄叫びを上げた。

 

そして立ち上がった桂花は後ろに振り返り、劉備を見つめると腕を組んで踏ん反りながらニヤリと嗤う。

 

「劉備、これで忠夫様の第一の臣下はこの私よ!」

 

”よ、よ、よ、よ、”とその言葉が劉備の頭の中でリフレインし…

 

「え?う~ん?はて?え~と?だから?そ~なると?」

 

劉備は腕を組んだり、顔を上に向けたり、下を向いたり、小首を傾げたり、しゃがみ込んでこめかみに指を付けたりしながら悩み、そして……

 

「あ、あ~~~~~~~~~~~~~っ!」

 

やっと気付いた様だ。

 

「ズ、ズルイよ荀彧ちゃんっ!私の方が先だったのに!」

「ズルくないわよ、あんたは忠夫様に真名を預ける機会は幾らでもあったじゃない。なのに私が先に預けたからって文句言われる筋合いなんかないわよ」

「そうだけどぉ~~~、でもでもぉ~~~~、ズルだ、ズルだ、ズルだぁ~~~~!」

 

泣きじゃくり、地団駄を踏みながら桂花に文句を言い続ける劉備、その横で。

 

「私は姓を楽、名を進、字を文謙、真名を凪」

「ウチは姓を李、名を典、字は曼成、真名を真桜」

「私は姓を干、名を禁、字は文則、真名を沙和」

 

「「「我等も貴方様に忠誠と真名を捧げます!(の~)」」」

 

ちゃっかりと、劉備より先に真名を授けていた。

 

「あーーーっ!凪ちゃん達までぇーーーっ!」

「いや、桃香様が何時までもモタモタしとるから」

「早い者勝ちなのーー」

「す、すみません桃香様。つい…」

「うわーーーんっ!みんな意地悪だぁーーーーっ!」

「あっはっはっは、ザマあないわね」

「う~~~~、元はと言えば荀彧ちゃんが」

「何よ、文句でもあるの?」

「文句しかないよぅっ!」

 

申し訳なさそうに笑う三人、額を擦りつけて文句を言い合う二人。

そんな光景を冷汗を流して見つめる横島。

 

「あの~、もしもし、桂花さんや」

「はぁ~~~い、何ですか忠夫さま~~~ぁ♡」

 

掴んだ両手を右頬につけてくるりと振り返る輝く笑顔の桂花。

ちなみに劉備は支えを失って顔から地面に突っ込んでいる。

 

「あ、もしかして伽のお誘いですかぁ?まだ日は高いですけれどぉ、忠夫様がお望みでしたら喜んでぇ~~~♡」

  

顔を赤らめ、クネクネしながら答える桂花。  

昨日まで男に対しては辛辣な態度しか取ってこなかった彼女しか知らない凪達はかなり引き気味である。

 

「いや、その、皆と仲良くね。これから一緒に戦う仲間なんだし」

「はぁーい、分かりましたぁ。……と、言う訳だからアンタ達も桂花と呼んで良いわよ」

 

笑顔で横島に返事をする桂花、そしてくるりと振り返るとめんどくさそうな顔で告げる。

 

「こういう所はブレへんなアンタは…」

 

こうして真名を預けあう彼女達であったが……

 

「うう~~、ぐすぐす、うえぇ~~ん」

 

一人、仲間はずれにされ、いじけていた劉備がようやく横島に真名を預けられたのは半刻の後の事であった。

 

 

 

ー◇◆◇ー

 

「じゃあ、まだまだこれからだけど頑張って行こうな、桃香、桂花、凪、真桜、沙和」

 

ちなみに、あまりにも駄々をこねて話が進まないと呼び順は一番目を勝ち取った桃香であった。

 

「はっ!全ては忠夫様の御心のままに」

「うん、私もいっぱい頑張るよご主人様!」

「改めて、我等の事もよろしくお願いします、ご主人様」

「おう!よろしく頼むで大将」

「私も頑張るの忠夫様」

「お前達!少しご主人様に慣れ慣れ過ぎだぞ」

「て、ゆーてもやな、さすがにご主人様って呼ぶのは照れくさいで」

「私はせっかくだから預かった真名で呼びたいの」

「凪も嫌やったら別の呼び方で呼んだらええやん」

「べ、別に嫌という訳ではないし、真名で呼びたいのも確かだがやはりご主人様呼びも捨てがたいし」

「面倒くさいやっちゃな」

「さ、ご主人様。これからの事、いっぱいお話しよ♪」

 

よほど嬉しいのか桃香は横島の腕にしがみ付いて歩く。

そして腕に伝わる胸の感触に必死で理性を保とうとする横島であった。

 

そんな横島をじっと見つめる桂花。

否、横島をというより彼の腕に押し付けられている双球を。

 

「ん?……えへへぇ~~~」

 

その視線に気付いた桃香はニヤリと嗤い、さらに体を押し付けてうにょんうにょんと形を変えまくる”何でも出来る証拠”を見せ付ける。

 

「はうわぁっ!」

「ぐうぅぅ~~~」

「ふふふ~~んだ」

 

ハンカチを咥え、悔しがる桂花。

その体から吹き出る何やら黒いモノは何処かで妖怪コンプレックスが生まれ出そうな勢いであった。

 

 

 

 

 

 

大陸全土を襲う乱世はまだ始まったばかり。

だが、横島は新たに誓う、周りに居る彼女達を仲間達を守り通してみせると。

 

「えいっ」

 

うにょん

 

「はぐあっ!」

「いいかげんにしなさぁ~~~~いっ!」

 

第一部・完

 

 

 

 

 

その頃、荊州の山奥で……

 

 

「小蓮様~、帰りましょうよ~」

「うるさいわね、帰りたければ明命一人で帰りなさいよ。シャオはあんな城になんか居たくないんだから。さあ行くわよ、周々!善々!」

『ぐううう』

『がううう』

 

桃色の髪を束ねた少女はホワイトタイガーに跨り、パンダを従えて進む。

 

「私一人だけで帰れる訳無いじゃないですか~。私も行きますよ~」

 

長めの刀を背負った少女は俯きながらも少女の後に続く。

 

「だったら初めから文句なんか言わずに大人しく着いて来ればいいじゃない。それより確かに流星はこの先に降りて来たんでしょうね」

「はい、数日前の事ですがそれは間違いありません」

「天の御遣い様か~。どんな人かな~?」

 

 

第二部へ……




(`・ω・)さて、この話は元々今は無きナイトトーカーで書き始めた物で最初の軍師役は安定の風でした。
何で変えたかって?だって可愛いデレ桂花が書きたかったんだモン。



「ほほ~~う」

ん?

「つまり風は可愛くないと?」

え、い、いや別にそーいう訳じゃ。

「言い訳は無用、それに風はあなたに真名を預けてませんよ」

だってオイラは作者だし…

「桂花ちゃん達はちゃんと名前で書いてたじゃないですか」

流石に作中は地の文で真名を使うのはおかしいかなと。

「まあ、其処は置いておくとして」

ほっ

「風の出番が削られた事に関しては向うの暗ぁ~~い隅っこでO・HA・NA・SIしましょうか」


え、え、え?



(`・д・)




( ・ω・ )


ズルズル

「時間なら、たあ~~~ぷりとありますから」

ギャアアァァァァァァァァァーーーッ!


お死まい
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