唐突に思いついたネタですが、もしこの後の展開を思いついたら続くかも?
ここは宇宙、生命が生まれては消えていく神秘の空間。そんな場所に謎の飛行体を追いかける青の巨人がいた。ウルトラマンコスモスだ。現在は春野ムサシと分離し、遊星ジュラン周辺の宇宙を中心に守っている。
彼は平和をこよなく愛し、無闇に敵を倒さないウルトラマンである。今回バルタン星人を追っているのは、ある星を侵略しようとしていた場所を押さえたからだ。移住するにしても話し合いで解決すればいいとコスモスは考えていたが、バルタン星人は話し合いをせずに侵略という選択を選んだ。バルタン星人と先住星人、互いに犠牲者を出さないためにもコスモスはバルタン星人の前に立ち塞がったのだ。
音が響くことのない空間でバルタン星人とコスモスの光線が交差する。コスモスはルナモードの数少ない攻撃技でバルタンを追い詰めていた。戦闘の最中、バルタンは背後にポータルを設置して逃げようとした。コスモスが逃がすはずもなく、コスモスは迷わずポータルに飛び込んだ。バルタンはコスモスが飛び込んできたことで焦り、ポータル先の座標を誤って変えてしまった。バルタンとコスモスはその宇宙から突如として消え去った。
バルタンとコスモスは見覚えのある場所にいた。コスモスは自身のいる場所が、かつてカオスウルトラマンカラミティと戦った地球の衛星「月」であることに気づき、地球が近いことに焦りながらもバルタンを見据えた。
バルタンが動くと同時にコスモスも動き、激しい空中戦となった。バルタンの光線とコスモスの光線がぶつかり、徐々にバルタンがコスモスの方へ近づいた。コスモスもバルタンのように近づいて距離がかなり近くなったとき、突然バルタンの身体が爆発した。バルタンが自爆したと気づいたときには遅く、コスモスは強大なエネルギーを受けて行動不能となった。そのまま月から吹き飛ばされ、月の引力を外れて地球の引力を受けたことでコスモスは夜の闇の中で山に墜落した。コスモスは一瞬にしてエネルギーを使い果たし、透明な姿で横たわった。幸か不幸か、コスモスが落ちる様子を遠くから見ていた子供がいた。
「………今の何だろ?」
◇ ◇ ◇
コスモスが墜落した翌朝、お盆で近くの祖父の家に来ていた岳山優、中学1年は書き置きを残して山に出かけた。この山は優の祖父が所有しており、優が小さい時からヒーローを志していたことから特別特訓場として使っている。
そんな優が昨夜見た何かを追いかけて山の奥、辛うじて光が届かないくらい奥まで進んでいくと、優が巨大化しても到底届かないほどの大きさの半透明の巨人が横たわっていた。
「巨人!!?」
巨人を遠くから伺うと、姿勢から力尽きているのだとわかった。
「食べ物かな……でも口みたいなところ開かないし……」
すると左腕につけていた腕時計のガラスに僅かな光が反射し、巨人の顔に当たった。コスモスは思わず光に反応して顔を優の方へ向けた。それを見た優は光を当てたら巨人が喜ぶのだと気づいた。
「光ね!!光が欲しいのね!!」
そこからの優は早かった。家に戻って自分の手鏡をありったけ持って来ると、木に固定することで反射させて山の奥に光を繋いだ。1時間もせずに手鏡を取り付けると、最後の手鏡で巨人への光を調節した。
「光は持ってきたけど、この光はどこに当てれば……?」
とりあえず顔周辺に当ててみると、額に当てた時に光の輝き方が変わった。
「ここね!!」
そのまま額に当て続けると、巨人が光に包まれて立ち上がった。その後すぐに170cmほどまで小さくなり、お礼を言われた。
「助けてくれてありがとう。私はウルトラマンコスモスだ」
「私は岳山優よ。あなたは人間じゃないの?」
「私は人間ではない、人間たちが宇宙人と呼ぶ存在だ」
「宇宙人!?」
「どうやら私は、別の宇宙に来てしまったらしい」
「別の宇宙………?規模が大きすぎるわ………」
コスモスはバルタン星人の巻き込まれによってこの宇宙に来たため、元の宇宙への帰り方が分からなくなっていた。さらにこの宇宙の太陽がコスモスに力を与えにくいらしく、コスモスだけで動けるのはもって1分ということがわかった。話すうちに優の心にある優しさがコスモスと共鳴し、コスモスは優と一体化することでこの地球で過ごすことを選んだ。
「それがコスモスのためならいいわよ!」
「ありがとう、優」
こうしてコスモスは優と一体化することになった。