『拳王、新世界に立つ』
――我が生涯に、一片の悔いなし。
拳を天へ突き上げ、ラオウは己の全てを燃やし尽くした。
覇を求め、愛を知り、弟ケンシロウとの死闘の果てに、拳王は倒れた。
その魂は空へ昇る。
世紀末の荒野も、血に濡れた覇道も、遠ざかっていく。
ラオウは静かに目を閉じた。
「ユリア……トキ……そしてケンシロウよ」
その魂が、天に還る――はずだった。
だが次の瞬間。
轟ッ!!
魂を包む光が、突然荒れ狂った。
「む……?」
それは天の光ではない。
空を裂く嵐。
海鳴り。
獣のように唸る風。
そして、無数の強者たちの気配。
ラオウの魂が、何かに引きずり込まれる。
「これは……海か?」
世紀末の荒野にはなかった匂い。
塩。
潮。
血。
火薬。
そして――覇気。
ラオウの瞳が開いた。
「天よ。まだ我に戦えと言うか」
光が弾けた。
拳王ラオウは、落ちた。
海へ。
いや。
新世界へ。
――我が生涯に、一片の悔いなし。
拳を天へ突き上げ、ラオウは己の全てを燃やし尽くした。
覇を求め、愛を知り、弟ケンシロウとの死闘の果てに、拳王は倒れた。
その魂は空へ昇る。
世紀末の荒野も、血に濡れた覇道も、遠ざかっていく。
ラオウは静かに目を閉じた。
「ユリア……トキ……そしてケンシロウよ」
その魂が、天に還る――はずだった。
だが次の瞬間。
轟ッ!!
魂を包む光が、突然荒れ狂った。
「む……?」
それは天の光ではない。
空を裂く嵐。
海鳴り。
獣のように唸る風。
そして、無数の強者たちの気配。
ラオウの魂が、何かに引きずり込まれる。
「これは……海か?」
世紀末の荒野にはなかった匂い。
塩。
潮。
血。
火薬。
そして――覇気。
ラオウの瞳が開いた。
「天よ。まだ我に戦えと言うか」
光が弾けた。
拳王ラオウは、落ちた。
海へ。
いや。
新世界へ。
| 第一章 拳王、海へ落つ | |
| 第二章 拳王、麦わらの船に乗る | |
| 第三章 拳王と覇王色 | |
| 第四章 拳王、島へ上陸す | |
| 第五章 拳王と四皇 |