今この瞬間、自分ほどの波乱万丈な人は一人も居ないと思う。
中学の頃、交通事故に遭った際、神と名乗る存在に異世界グランバハマルに送り付けられ、そこで三年ほど理不尽な生活を強いられた。
そんな理不尽な世界で俺と同じく転移してきた陽介さんと出会い。一緒に元の世界へ帰る方法を探す旅をした。
そして何とか元の世界に帰ってきた一年後、また俺は拉致られた。
犯人は人理継続保障機関フィニス・カルデアという組織に所属していた。
その組織は何でも100年後に時代設定したカルデアス表面の「文明の光」を観測することにより、未来における人類社会の存続を保障することを任務とする。魔術師の貴族【アニムスフィア家】が管理する機関らしい。
そんな良く分からん組織に俺、藤丸立香は48人のマスター候補の10人の一般人枠の一人として拉致同然のスカウトされた。
マジでふざけんな。
問答無用で拉致るとか異世界の糞神じゃねぇんだから色々と説明を聞かせろよ。準備させろよ。一応陽介さんから教わった収納魔法があるから問題はないけどさ。
レイシフト実験のためのオルガマリーの説明会の際に、直前に無理矢理やらされたシミュレーションのせいで睡魔に襲われたり、頭痛が酷いわで頭に入ってこないし、更に所長から怒りを買って説明会から叩き出される始末。
まあ、おかげでレイシフト実験から外れることになる。やったぜ!
と思ったのも束の間、突然爆発音が響き渡り、停電が起きた。
俺はたまたま一緒に居たロマ二・アーキマンさんと一緒に状況確認をしに管制室に行くともうそこは火の海の中で、崩れてきた瓦礫も相まって地獄のようだった。
そんななか瓦礫の下敷きになっているマシュ・キリエライトを見つけて身体強化の魔法で強化して瓦礫を退かし、潰れていた彼女の半身を収納魔法から取り出した回復の呪符で直した。
マシュは俺の魔法と呪符を見て驚愕していたが俺は無視して直ぐに脱出しようとした時ハッチも閉まってしまった。
俺は光剣顕現でハッチを破壊しようとした。その時。
『レイシフトを開始します』
という放送とともに意識を失って気が付けば炎に包まれた街の中に立っていた。
突然のことで驚いたけどグランバハマルでの経験を生かしてあたりを散策していると骸骨が襲ってきたが精霊魔法で返り討ちにした。
するとマシュの声がしたと思ったら身の丈より大きい盾を振りかざしてマシュは人間とは思えない動きで残っていたすべての骸骨を倒してしまった。
話を聞くとどうやらデミ・サーヴァントというものになったらしく、詳しい説明を後に骸骨に追われてたところを助けたオルガマリー所長に聞いた。
ここが特異点Fという場所でここの問題を解決しなかったら人類が滅んでしまうという想像もつかないくらいな大事だけどなんとしてでも解決しろと所長に言われた。
因みに俺が所長を助けるときに使用した精霊魔法について根掘り葉掘り聞かれました。正直に話すと二人はありえないと頭を抱えていた。
といっても戦力的に心もとないので召喚サークルを立てて実際に召喚したんだが。
「サーヴァント、キャスター。嶋㟢陽介だ。良く分からないがSEGAの事なら任せろ……ってあれ?藤丸君?」
召喚されたのは自分が良く知る人物だった。
「どういうことだああああああ!?」
俺はあらん限りに絶叫した。どう考えてもおかしいからだ。何でこの人がサーヴァントになっているんだ!いやまあ、異世界でのやらかしの数々を考えれば可能性はあるけどさあ!?
「聞いているの藤丸立香!!この大事な局面でなんてことをしてくれたのよあんたはー!!!」
と所長が騒ぎ立てるのも仕方ない。俺も今ちょうど現実逃避していたところなのだから。
でもこの人、こう見えて尋常じゃない強さをもってるんだよなぁ。
「えっと、どうしましょう?」
「フォーウ?」
『何か、このサーヴァントから異常数値を叩きだしているんだけど……』
「もう何なのよいったい!」
俺は現実逃避をする中。猫とリスが合わさったような生き物のフォウはおじさんと見つめあって、Dr.ロマンは困惑したように声をあげ、所長はこの世の終わりといわんばかりに叫び、マシュはオロオロしていた。
「えっと、なんかごめん?」
そんな周囲の様子を目の当たりにしたおじさんはバツが悪そうに謝った。