時系列はSeason3になっておりますが、明確な時期はガン無視となっておりますので、本編と関係なく読めます。ご理解の程よろしくお願いします。
今回は咲野 皐月様からご提案を受けてコラボ回となります。ちなみに今回のコラボ相手は『Dream Palette』でお馴染みのキズカナ様で、そこから出てくるオリキャラが今作のメインキャラとなります。ちなみに、咲野 皐月様のオリキャラも少しながら登場します。
後書きには今回コラボさせて頂いたお相手方と提案者のメイン作品を掲載しますので、よろしければ其方も併せてご覧頂けると幸いです。
それでは、本編をどうぞ。
梅雨も明け、夏の暑さも本格的に突入した今日この頃。
この日は都内にあるカードショップでショップ大会が開かれているのであった。店内には大会参加者のほかに、カードを求めて訪れる客もいるためか、店内は大いに賑わっていた。
そんなところに、店内に構えてあるファイトスペースにて大会は行われているが、使われてない角の所で、二人の少年……
「すまないな、この日のためにスケジュールを色々調整して貰って。 リアガードをコール、このままアタックに入る」
「構わない。それ以前にアイツもヴァンガードやってるのは初めて聞いたな。 通す。続けろ」
「まぁ、彼奴がヴァンガードを始めた理由はパスパレがやってたから自分も始めようってなっただけなんだよねぇ。 リアガードでヴァンガードに攻撃」
「やっぱり。 インターセプト」
「というより、よく会話しながらファイトできますね……」
今回の一件の事で会話をしつつファイトに興じていた京介と颯樹であった。その光景にロックは苦笑いしつつも指摘した。
ちなみに京介や颯樹は本日行なわれるショップ大会には参加しないのだ。
というのも……
「盛谷颯樹にギャフンと言わせたい!!!!」
……という一ノ瀬のワガママが発端であった。いつのもように颯樹と千聖の事で嫉妬し
京介に泣きついてきたのだが、『暴力沙汰はやめておけ』という忠告された末に考えたのがヴァンガードファイトであった。
しかし一ノ瀬は初めて間もない初心者で、颯樹はトップファイターに入る実力者である。そんな二人がファイトしたらどうなるか結果は見え見えなのはハッキリと分かる。
そこで京介から提案されたのが特訓で今回のショップ大会で優勝を手に入れたら、颯樹とのファイトを京介の方で手配するというものである。
それに対し一ノ瀬は即座に了承して大会に参加する事となった。
それを受けて京介は颯樹に無理を言ってスケジュールの調整をして今回のショップ大会を最低でも観戦を出来ないか頼み込んだ結果、偶然予定は入って無かった事により、了承したのだ。
ちなみに京介や颯樹、一ノ瀬の他にも、予定のついた咲恋とつぐみとロックもいるが、彼女達も大会の見学という形で同行しているだけに過ぎなかった。
「まぁ生粋のファイターだから、アレくらい手を洗う感覚でやってるだけだと思うわ」
「でも流石にあそこまで行くと職人みたいだね……。 あっ、終わったようだよ」
咲恋とつぐみも苦笑いしながらファイトの様子を見届けるも、いつのまにかファイトが終わっていた。ファイトの盤面を見る限り、勝利は京介の方であった。
「やっぱりお前相手に苦戦を強いられたよ。お陰で5勝5敗だよ」
「それはこっちのセリフだ。此方の攻め手が欠いてたからな」
「なるほど……じゃもう一戦するか。次負けたら今日焼肉奢れよ?」
「アンタからそんな提案をしてくるとは……了解。ならアンタが負けたら焼肉奢る覚悟はあるんだろうな?」
「もちろん」
「ハイハイ二人とも。ファイトもいいけど、もうすぐ決勝戦だからそこまでにしなさい」
もうひとファイトに持ち込もうとするも、咲恋に待ったを掛けられた。するといつのまにかショップ大会は決勝まで進んでいた。
自分達はファイトに打ち込んでいたため誰が決勝に駒を進めたのか把握していなかったため、二人はトーナメント表を確認した。
「あの馬鹿は決勝にまで進めたみたいだな」
「その相手は
決勝には一ノ瀬と……颯樹の知り合いである
ちなみに余談だが、颯樹が明と知り合ったのは共通の友人達がいたからで、その人物達は京介達とも面識はあるのだ。
「京介、アイツが明に勝てると思うか?」
「無理だな」
「ハッキリ言うな。でもアイツにとっては部が悪いのは確かだが」
「どういう事ですか?」
「それは……」
疑問符を浮かべるロックに対し、颯樹が訳を話そうとしたその時、決勝戦開始のアナウンスが店内に鳴り響いた。
「……どうやらタイミングが悪かったみたいだな」
「そればかりは仕方ない。ロック、説明したかったが、ゴメン。悪いが口で説明するより見た方が早い……って事で手を打ってくれないか?」
「分かりました」
ロックに一言詫びると、颯樹は自身以外のメンバーと共に観戦に徹するのであった。
一方時同じく、決勝が行なわれるファイトテーブルには、一ノ瀬と明の二人が先攻後攻を決めた後に
「お前が一ノ瀬か」
「ああそうだが……あんたは?」
「藤代明だ。話は盛谷や流川兄からある程度聞いてる。言っておくが手を抜くつもりは無い」
「当然だ。俺だって野望があるからな!」
「「(それは野望じゃなくて無謀だと思うが……)」」
明と一ノ瀬はファイトの準備が終わったからか、既に臨戦体制に入っていた。
しかし京介はある一つの疑念を抱いた。
「そういえば颯樹さん、他のメンバーはどうしたんだ?見かけないが…」
「千歌達か? みちるは休み明けのテストで散々な結果で再試を行なう事になって……千歌が彼女の面倒を見ている」
「勇さんは?あの人もみちるさんと同じタイプだろ」
「勇なら今回はギリギリ合格したらしくてな。で、今回はそのご褒美を兼ねて彩とデートに行ってるそうだ」
此処にいないメンバーまでの事は聞かされていないようで、京介はそれを指摘した。
ちなみに此処にいない勇とみちるというのは、
「……なぁ。今、盛谷颯樹は「勇と彩はデートしてる」って言ったが、アンタはそう聞こえたか?」
「? 聞こえたが?」
ある言葉に反応した一ノ瀬は明に念のために確認を取ると、何故か背中から倒れた。
「しっかりしてくださいっ! お客様!!」
「オイオイ。コイツ、こんなんで大丈夫か……」
突然倒れ込んだ一ノ瀬に対し審判を務めているショップ店員が無事を確認している事に対し、明は心底呆れていた。
しかしまもなくすると、何もなかったかのように突然立ち上がった。
「……だけど俺はこんなところでくたばる訳にはいかない」
「チッ、起きたか。そのまま再起不能になってくれれば話は丸く収まったのに(無事だったか)」
「京介。本音と建前が逆だよ、逆」
復活した一ノ瀬に対し、京介は残念そうな表情を浮かべた事に颯樹は指摘した。
「お前は一体何を言っているんだ」
「すまない明さん。こいつはこういう奴なんだ」
「……、まあいい。ファイトに集中するぞ」
「言われなくてもだ! 行くぞ!」
一ノ瀬の対応を一蹴した明は、彼を睨みつけるように圧を掛けながらFVに手を置いた。そんな明の態度が気に入らなかった一ノ瀬もヤケクソ気味にFVに手を置いた。
そしてヴァンガードでは定番の掛け声と共にファイトが開始された────。
「リザードソルジャー ジセン」
「ロートバイザー」
「先攻は俺からだ。スタンド&ドロー。手札1枚破棄して《魔竜導師 ジョウコウ》にライド。《エネルギージェネレーター》をセットしてターンエンド」
(手札5→6→5)(エネルギー0)
(ドロップ0→1/ソウル0→1)
「スタンド&ドロー。手札1枚破棄して《エルデア・ロートバイザー》にライド!《エネルギージェネレーター》をセット、後攻のため
(手札5→6→5→6)(エネルギー0→3)
(ドロップ0→1/ソウル0→1)
「ノーガード」
「ドライブチェック。《
(手札6→7)
「ダメージチェック。《ドラグリッター ビシャーラ》。ノートリガー」
(ダメージ0→1)
「ターンエンド」
「スタンド&ドロー、EC3。手札1枚破棄して《ドラグリッター アズハール》にライド。ジョウコウのスキル、
(手札5→6→5→6→5)(エネルギー0→3→0)
(ドロップ1→2/ソウル1→2)
【山札の上から5枚】
《ドラグリッター ナジュラ》
《ツインバックラー・ドラゴン》
《焔の巫女 パラマ》
《ドラグリッター アサーラ》
《ドラグリッター ナハラ》
「……《ドラグリッター ナジュラ》をサディークの後ろにコール。更に《祭砲竜 ディノフェスト》をヴァンガードの後ろにコール。バトル、まずはディノフェストのブーストしたアズハークでヴァンガードに攻撃」
(手札5→4)
「ノーガード」
「ドライブチェック。《焔の巫女 パラマ》。ゲット、フロントトリガー。前列のパワー+10000」
(手札4→5)
「ダメージチェック。《トラヴァンツ・ロートバイザー》。ノートリガー」
(ダメージ0→1)
「ディノフェストのスキル。リアガードが相手より多いか、このターン中相手リアガードが退却してるなら、自身をバインド、山札の上から5枚見てグレード2以上のユニットか、同名以外の
(バインド0→1)
【山札の上から5枚】
《バーニングフレイル・ドラゴン》
《業炎竜皇 ヴェルベイル・ケーニッヒ》
《ツインバックラー・ドラゴン》
《
《ドラグリッター アサーラ》
「アサーラを手札に加える。ナジュラのブースト、サディークで攻撃」
(手札5→6)
「ノーガード。ダメージチェック。《四精織り成す清浄の盾》。ノートリガー」
(ダメージ1→2)
「ナジュラのスキル、ライドデッキから「ヴィルベイル」を含むグレード3を公開。自身をソウルに置いて1枚ドロー。これでターンエンド」
(手札6→7)
(ソウル2→3)
「スタンド&ドロー、EC3。手札1枚破棄して《ヴァッサ・ロートバイザー》にライド!エルデアのスキル、山札からアリーナカード《
(手札7→8→7→8)(エネルギー3→6)
(ドロップ1→2/ソウル1→2)
「更に《エーベンフォルツ・ロートバイザー》をコール!エーベンフォルツのスキル、《ロートバイザー》を
(手札8→7→8→7)
(ドロップ2→3/ソウル2→1)
「ノーガード」
「ドライブチェック。《警邏ロボ デカルコップ》。ゲット!クリティカルトリガー!!クリティカルをヴァンガード、エーベンフォルツにパワー+10000!!」
(手札7→8)
「ダメージチェック。《
(ダメージ1→3)
「バルダリードのブーストしたエーベンフォルツでヴァンガードに攻撃!永久凍土のスキル!自身をレスト、エーベンフォルツに『攻撃がヒットした時、EB3して1枚引く』スキルを与える!!」
(エネルギー6→3)
「通す訳がないだろ。《バーニングフレイル・ドラゴン》でガード」
(手札7→6)
(ドロップ2→3)
「防がれたか……だけどバルダリードのスキル、自身をソウルに置いて山札の上から5枚見てグレード2以上のユニットカードかセットオーダーを手札に加える。……チェック」
(ソウル1→2)
【山札の上から5枚】
《エールリッヒ・ゲヴィナー》
《プラネットウォール・ドラゴン》
《シェーンハイト・ロートバイザー》
《トラヴァンツ・ロートバイザー》
《スターアグレション・ドラゴン》
「《トラヴァンツ・ロートバイザー》を手札に加えてターンエンド!」
(手札8→9)
自身の手札を1枚だけとはいえ、多少のアドバンテージと相手の手札を1枚でも欠かせる事が出来たので、多少の満足感を味わう一ノ瀬であった。
しかしこのターンで明のヴァンガードのグレードは3。まだスタートラインに立ったばかりである。
「スタンド&ドロー、EC3。手札1枚破棄……最初に言っておくが、此処から先は容赦無しだ。行くぞ」
(手札6→7→6)(エネルギー0→3)
(ドロップ3→4/ソウル3→4)
「アズハールのスキル、「ヴィルベイル」を含むグレード3以上にライドされた時、そのターン中、そのユニットが元々持つ自動能力のコストは
(エネルギー3→6)
「1ターンでEC2倍かよ……」
「コイツの要はエネルギーだからな。ドロップゾーンの《ドラグリッター アサーラ》のスキル、SB2して自身をコール。そのターン中、パワー+5000。《ドラグリッター ナハラ》をヴァンガードの後ろに、ナジュラをサディークの後ろにコール。ヴィルベイルのスキル、EB3して相手リアガード1体を退却。対象はエーベンフォルツだ」
(手札6→5→4→3)(エネルギー6→3)
(ドロップ4→6→5/ソウル4→2)
「エーベンフォルツは退却」
(ドロップ3→4)
「更にヴィルベイルのスキル、もう一度EB3する」
(エネルギー3→0)
「何っ!?その退却効果はターン1じゃねぇのっ!?」
「悪いがこのスキルは、コストを支払えれば1ターンに何度でも使える。今回は退却するリアガードがいないから、退却するスキルは不発になるが、代わりに自身のパワー+5000する。ドロップゾーンのナジュラのスキル、自身をバインドしてEC3」
(エネルギー3→0→3)
(ドロップ5→4)
(バインド1→2)
テキストをよく見るとターン1回という制限は無かった。明の言った通り、コストさえ支払えば何度でも発動出来るが、このターンで出来るのは最高2回。
それならば何故パワーだけ上げてまでスキルを使用するのか一ノ瀬が理解できなかった。
「バトルに入る。まずはヴィルベイルでヴァンガードに攻撃」
「ノーガード」
「ツインドライブ。《ツインバックラー・ドラゴン》《バーニングフレイル・ドラゴン》。ゲット、クリティカルトリガー。クリティカルをヴァンガード、サディークにパワー+10000」
(手札3→5)
「ダメージチェック《プラネットウォール・ドラゴン》《豪腕ロボ アースディーガー》。どちらもノートリガー」
(ダメージ2→4)
「バトル終了時、ヴィルベイルのスキル発動。本来ならCB1を支払うが、アズハールのスキルでそれを踏み倒す。ヴィルベイル自身をドライブー2してスタンドする。ナハラのブーストしたヴィルベイルでヴァンガードに攻撃」
「《
(手札9→8)
(ドロップ3→4)
「次だ。アサーラでヴァンガードに攻撃」
「《オルタレートスフィア・ドラゴン》でガード!」
(手札8→7)
(ドロップ4→5)
「ナジュラのブーストしたサディークでヴァンガードに攻撃」
「ノーガード。ダメージチェック《オルタレートスフィア・ドラゴン》。ゲット!ヒールトリガー!ヴァンガードにパワー+10000して、ダメージ1回復!」
(ダメージ4→5→4)
(ドロップ4→5)
「バトル終了時、ナジュラのスキルで自身をソウルに置いて1枚ドロー。これでターンエンド。サディークのスキル、自身を退却して、EC3」
(手札5→6)(エネルギー3→6)
(ドロップ4→5/ソウル2→3)
ダメージを2で抑えたものの、代わりにデッキに4枚までしか入れられないヒールトリガーが半分ほど公開された事に一ノ瀬は焦りを感じた。
しかし手札の差は此方に利があるので、攻めるチャンスは此処だと悟るのであった。
「スタンド&ドロー、EC3。手札1枚破棄、こっちも行くぜ!!」
(手札7→8→7)(エネルギー3→6)
(ドロップ5→6/ソウル2→3)
「《ヴァッサ・ロートバイザー》のスキル!「ロートバイザー」を含むグレード3にライドされた時、山札の上から7枚見て、「ロートバイザー」を含むグレード3以上か、アリーナカードを1枚まで選んで、公開して手札に加えて山札をシャッフルする!……チェック」
【山札の上から7枚】
《警邏ロボ デカルコップ》
《豪腕ロボ アースディーガー》
《グランゼル・ロートバイザー》
《スターアグレション・ドラゴン》
《
《プラネットウォール・ドラゴン》
「今回は《グランゼル・ロートバイザー》を手札に加える!次にリアガードを展開させて貰うぜ!《エーベンフォルツ・ロートバイザー》、その後ろに《エールリッヒ・ゲヴィナー》をコール!まずはエールリッヒの登場時スキル、CB1して山札からアリーナカード《超新星格闘技場:永久凍土》を手札に加える!更にこのターン中、オーダーゾーンにアリーナカードが置かれてないなら、たった今手札に加えた永久凍土をそのままオーダーゾーンにセット!続けてアリーナカード《
(手札7→8→6→7→6)
(オーダー1→2→3)
「なるほど。流川兄からはかなりの馬鹿だと聞かされたが、聞いていたより上手くやるじゃないか」
「それほどで……って、誰が馬鹿だっ!!」
一連のコンボを目の当たりにした明は事前に聞かされた一ノ瀬の評判を改めて自分なりに再評価した。
しかし『馬鹿』という言葉に反応したからか、一ノ瀬は明に噛みつく様に反論した。
「事実を言ったまでなんだがなぁ……」
その光景を間近で見ていた京介は呆れながら遠回しに明の至極尤もな評価に同意した。未だ困惑してるロック以外の全員は京介の意見に同意したのか無言で首を縦に振った。
「……気を取り直して、続けるぞ!!次にエーベンフォルツのスキル!《エルデア・ロートバイザー》をSBして、山札からアリーナカード《超新星格闘技場:市街地》を手札に加える!」
(手札6→7)
(ドロップ6→7/ソウル3→2)
オーダーをプレイできるのは先程の様にスキルを駆使しない限り、原則1回までだが、ペルソナライド要員として《グランゼル・ロートバイザー》を持ってくる限り、次のターンのために備えを忘れてはいない一ノ瀬であった。
「更に《シェーンハイト・ロートバイザー》、ヴァンガードの後ろに《豪腕ロボ アースディーガー》をコール!シェーンハイトのスキル!相手のアサーラのいるリアガードサークルを選択して、このターン中、このユニットはヴァンガードに攻撃する際、選択したリアガードサークルにいるユニット全てとバトルする!更にアースディーガーのスキル!本来ならCB1をコストに支払うが、EB2とオーダーゾーンの永久凍土をレスト!ドロップゾーンの《トラヴァンツ・ロートバイザー》をシェーンハイトの後ろにコール!」
(手札7→5)(エネルギー6→4)
「そしてトラヴァンツのスキル!EB3して、ヴァンガードのロートバイザーの自動能力で支払うCBのコストは1になる!これでバトルに入るぞ!!」
(エネルギー4→1)
リアガードサークルを整え終えた一ノ瀬は、バトルの宣言をした。
「まずはシェーンハイトでヴァンガードとアサーラに同時攻撃!シェーンハイトは自身のスキルとグランゼルのスキルで合計パワー+10000されてるぜ。更にオーダーゾーンの市街地をレストして、『このユニットの攻撃がヒットした時、
「アサーラはノーガード、ヴァンガードはバーニングフレイルでガード。アサーラは退却」
(手札6→5)
(ドロップ5→7)
「攻撃がヒットしたため、市街地のスキルを得たシェーンハイトのスキル!今回はEC2続いてエールリッヒのブーストしたエーベンフォルツでヴァンガードに攻撃!」
(エネルギー1→3)
「ノーガード。ダメージチェック。《焔の巫女 パラマ》。ゲット、フロントトリガー。前列のユニットのパワー+10000」
(ダメージ3→4)
「アースディーガーのブースト、グランゼル・ロートバイザーでヴァンガードに攻撃!」
「手札1枚破棄して《ツインバックラー・ドラゴン》で完全ガード」
(手札5→3)
(ドロップ7→9)
「ツインドライブ!《シェーンハイト・ロートバイザー》《警邏ロボ デカルコップ》。ゲット!クリティカルトリガー!!効果全てをシェーンハイトに!更にグランゼルのスキル!1枚ドローして、シェーンハイト、エーベンフォルツ、エールリッヒをスタンドしてパワー+5000!俺の攻撃はまだ終わらねぇ!!もう一度エールリッヒのブーストしたエーベンフォルツでヴァンガードに攻撃!!」
(手札5→7→8)
「《爽風竜 ディノブリーズ》でガード」
(手札3→2)
(ドロップ9→10)
「次にトラヴァンツのブーストしたシェーンハイトでヴァンガードに攻撃!」
「ノーガード。ダメージチェック。《祭砲竜 ディノフェスト》。ノートリガー」
(ダメージ4→5)
「ターンエンド!はっはー!!反撃の芽は刈り取った!このファイト、俺の勝ちだぁ!!」
ダメージを5、手札を2枚にまで追い詰めた一ノ瀬は勝利宣言と言わんばかりに高らかに笑った。
「あの馬鹿、調子に乗りやがって……」
しかしそれに対して京介は呆れながら頭を抱える始末であった。
「スタンド&ドロー、EC3。一ノ瀬、お前に二つ程言っておく事がある」
(手札2→3)(エネルギー6→9)
「なんだ?
「違う。まず一つ……お前は強い、それは認めよう」
「お、お前もようやく俺の凄さに気づいたか!」
「……二つ、先程のターンに俺を仕留められなかった事を後悔する事になる」
「後悔? 手札3枚しか無いのにかぁ?」
「3枚もあれば充分だ。行くぞ……」
「コイツは《業炎竜 ヴィルベイル・ドラゴン》として扱うスキルがあるため、ペルソナライドが適用される。ペルソナライドスキルにより、前列のパワー+10000して1枚ドロー。ケーニッヒのスキル、登場時EC3。ソウルにある《業炎竜 ヴィルベイル・ドラゴン》を選んで、このファイト中、このユニットはヴィルベイルの元々のスキルを全て得る」
(手札3→2→3)
(ソウル2→3)
「馬鹿め!ペルソナライドならともかくとして、今更ECしても上限が…」
(エネルギー9→12)
「何っ!? エネルギーが10を超えてるだとっ!?」
何故かエネルギーが10を超えている事に驚きを隠せなかった一ノ瀬であった。《エネルギージェネレーター》のエネルギーの上限は10。幾ら初めて間もないとはいえ、一ノ瀬も《エネルギージェネレーター》の効果は流石に頭に入っているから無理も無かった。
「ヴィルベイル・ケーニッヒには、クレストゾーンの《エネルギージェネレーター》の上限を+5…つまり15になる永続効果を持ってる」
「《エネルギージェネレーター》の上限を超えるだとっ!?インチキ効果も大概にしやがれ!!」
「悪いがこれはインチキとかじゃない。……続けるぞ。メインフェイズ開始時、ケーニッヒのスキルでEC3。《ドラグリッター サディーク》をコール。サディークのスキル、CB1して山札の上から5枚見て、ヴァンガードのグレード以下のユニット1体をコールする。……チェック」
(手札3→2)(エネルギー12→15)
【山札の上から5枚】
《再起の竜神王 ドラグヴェーダ》
《ドラグリッター ビシャーラ》
《ドラグリッター ナハト》
《祭砲竜 ディノフェスト》
《忍妖 スネゴスリ》
「今回は《ドラグリッター ビシャーラ》をコール。ビシャーラのスキル、CB1してエールリッヒを退却」
「エールリッヒを……!!」
(ドロップ5→6)
「そいつの永続スキルは厄介だからな。更にケーニッヒのスキル発動」
「ケーニッヒの……?」
「スキル……?」
観戦していたつぐみとロックはピンと来なかったのか首を傾げていた。
「EB10支払い、相手リアガード全てを退却」
(エネルギー15→5)
「「はいぃ!?」」
傍らから見たらロマン砲とも捉えられるスキルであるが、コストとスキルの対価につぐみとロックは納得するも驚きの方が大きかった。
「俺のリアガード達が……!」
(ドロップ6→10)
「まだスキルは終わらない。このスキル発動後、相手のダメージが4枚以下なら、ダメージ1を強制的に与える」
「ダメージを!? ……ダメージチェック。《プラネットウォール・ドラゴン》。ノートリガー」
(ダメージ4→5)
「ダメ押しさせて貰う。次にケーニッヒのスキル、EB3して相手リアガードを退却するが、今回はいないため代わりに自身のパワー+10000。ナハラのスキル、自身をバインドして、ケーニッヒに『このユニットが攻撃した時、そのターン中、前列のユニット全てのパワーを+5000する』スキルを与える。更にオーダーカード《
(手札2→1)(エネルギー5→2)
(バインド2→3)
「殺意マシマシじゃない……」
単体でも火力があるのに、リアガードやオーダーを使って最大限にパワーを上げてこのターンでトドメを刺すと言わんばかりの明に対し、咲恋はドン引きしかけた。
「行くぞ。ケーニッヒでヴァンガードに攻撃」
(パワー38000/✶)
「デカルコップ、スターアグレション、エンバイロ、バルダリードでガード!」
(手札8→4)
「ツインドライブ。《ツインバックラー・ドラゴン》《業炎竜皇 ヴィルベイル・ケーニッヒ》。何方もノートリガー……ケーニッヒのスキル、CB1、そのターン中、自身のドライブー2してスタンド。更に
(手札1→3)
(ソウル3→2)
(パワー53000/✶)
「終わるか! 手札1枚破棄して《プラネットウォール・ドラゴン》で完全ガード!!」
(手札4→2)
もう後は無い一ノ瀬であったが、
「ドライブチェック。《再起の竜神王 ドラグヴェーダ》。ゲット、オーバートリガー」
(手札3→4)
「こ、ここでぇぇぇぇぇぇぇっ!?!?」
「1枚ドローしてドラグヴェーダを除外、パワーをサディークに。追加効果発動、ケーニッヒをスタンド。ケーニッヒは三度立ち上がる……ケーニッヒでヴァンガードに攻撃。更にケーニッヒのスキルでパワー+5000」
(手札4→3→4)
(パワー58000/✶)
「ノ、ノーガードです……」
「ドライブチェック。《バーニングフレイル・ドラゴン》。ゲット、クリティカルトリガー。クリティカルをヴァンガード、ビシャーラにパワー+10000。……殲滅の業火に焼かれろ!バーニング・バーディション!!」
(手札4→5)
オーバートリガーにより3回目のヴァンガードの攻撃、ダメ押しと言わんばかりのクリティカルトリガー、まだ控えているリアガードの攻撃。この時点で一ノ瀬が凌ぎ切るのは絶望的になった。
そしてイメージの中ではヴィルベイル・ケーニッヒの炎によって、グランゼル・ロートバイザーの身体全体が燃え移った。全身機械ではあるものの、悶え苦しむ様は何処か痛々しく感じるものであった。そしてまもなくして機能が停止したのか、動かなくなった。
そんな光景が終わると、ファイトが終わりを告げる瞬間が訪れた。
「《グランゼル・ロートバイザー》。……ノートリガー」
(ダメージ5→6)
「明の勝ちか。まぁ薄々そうじゃないかと勘づいてたが」
「嗚呼」
「いや、少しは一ノ瀬先輩を労ってあげたらどうですか?」
やはりと言わんばかりに颯樹と京介は腕を組みながら、各々の感想を交わしているのに対し、ロックは二人の感想が明メインで、遠回しに一ノ瀬の事は全く触れてない事を指摘した。
ちなみに優勝した明は、店のサービス券を贈呈されると同時に、この後店のSNSでアップするであろうデッキレシピの撮影をしている最中であった。
「「相手を侮ったあげく、勝利出来ると慢心した馬鹿に掛ける言葉などない」」
「でら厳しかっ!!」
しかしそんなロックの指摘を言語道断するかの如くバッサリと一蹴する二人であった。
「仕方ないわよ。でも次のターン、アイツが警戒していれば評価は変わってたと思うわ」
咲恋も二人に同意するかのように頷くと同時にダメ出しをした。ちなみにつぐみも同じだったが苦笑いしていた。
「終わったぞ」
「明か。お疲れ様」
「お疲れ」
写真撮影から解放された明は一目散に颯樹達の元に戻ってきた。その手には負けたショックで意気消沈している一ノ瀬を引き摺っていたが。
「大会も無事終わったし、この後ファイトするか?」
「やろうか」
「アンタら、さっきまでファイトしてたのにまたファイトとは……体力は底抜けのようね」
「ちなみにどのくらいファイトしてたんだ?」
「合計10回ほどファイトしてたのよ」
「……香月の意見に同意だな」
その場にいなかった明は咲恋にファイト数を尋ねてその数を聞かされると、彼女に同意したのか呆れてため息をついた。
「なにぃ!? 盛谷颯樹とファイトだとっ!!?」
「でら早い切り替えっ!!」
無意識か本能か定かでは無いが、一ノ瀬は「ファイト」と聞いて、明の手を振り解くと飛び上がった。
「盛谷颯樹ィ! 俺とファイトしろぉ!! 吠え面欠かせてやる!!」
「此処まで来ると(悪い意味で)褒めるしかないよ……」
いつもの調子に戻った一ノ瀬はデッキケースを掲げながら颯樹にファイトの申し出をした。
それに対し他のギャラリー達は「マジかよ…」「決勝であんなに打ちのめされたのに?」「命知らずにも程があるだろ…」「終わったな、アイツ…」と一ノ瀬に陰口を叩いてた。
「……いいだろう。お前には色々言いたかった事があるが、言っても無駄だからファイトで語るとしよう」
「そうこなくっちゃなぁ!!」
意気揚々としている一ノ瀬に対し、颯樹以外の全員は帰り支度を始めた。
「大会も終わったみたいですし、どこかでお茶でもしませんか?」
「それならすぐ近くにファミレスがあるから、そこで昼にしようか」
「そうしましょうか」
全試合が終わり、商品となるPRパックやグッズなどが渡され終わったことを確認するとつぐみが話を切り出し、京介や咲恋も話に乗っかった。
「なんだなんだ連れないなぁ。せっかく俺が盛谷颯樹を打ち負かす場面に出くわすんだぜ?」
「それだけは絶対に無いから安心しろ。京介、僕たちはファイトが終わったら合流するから先に行っててくれ。20分程で終わらせるから」
「了解した」
一方で颯樹と一ノ瀬は着々とファイトの準備を進めていた。
「じゃあ俺はここで帰る」
「え? 明先輩来ないんですか?! せっかくですし色々とお話を伺いたいです!!」
「……ハァ。仕方ない」
一方で先に帰ろうとしていた明をロックが引き止め、京介達は先にファミレスに行くためにカードショップを後にした。
「……さて一ノ瀬、懺悔の用意は出来ているか?」
「そんなもんは必要ねぇな。何故ならお前が懺悔するからだ!!」
「……そうか。後悔するなよ、行くぞ」
颯樹と一ノ瀬のファイトが始まるのであった。ちなみに余談だが、ファイトの結果は、颯樹の宣言通り、20分で決着は着いた(勝利したのは当然颯樹であるが)。
その後は気絶した一ノ瀬を無理矢理引き連れて、先にファミレスに向かった京介達と合流したのは言うまでもなかった────。
まずは最新話の読了してくれた皆様、ありがとうございます。こんな拙作にお付き合いいただいた事に感謝感激です。
次回の投稿はまだ未定ですが、プロットが練り終え次第、執筆させていただきます。
それでは、次回の更新をお楽しみください。
【今作のコラボ小説の作家】なかムー
【元となった作品】白き蝶に導かれて……
→https://syosetu.org/novel/258703/
【今回のコラボ相手】キズカナ
【メイン作品】Dream Palette
→https://syosetu.org/novel/184944/
【今回の提案者】咲野 皐月
【メイン作品】Dream Palette
→https://syosetu.org/novel/362744/