西暦2330年。

核融合発電、高度AI、完全自動運転、惑星間航行。
人類が太陽系へ生活圏を広げた時代、日本は人口8300万を擁する高度工業国家として、平穏な朝を迎える――はずだった。

午前5時30分。

閃光も、地震も、轟音もなく、日本列島は地球から消えた。

星空は変わり、月も変わり、国外との通信はすべて途絶。
そして日本列島の西方には、昨日まで存在しなかった巨大な大陸が広がっていた。

その海で、日本の巡視船《いわみ》が出会ったのは、一隻の木造帆船。

そこには人間がいた。
王国があり、宗教があり、交易があり――そして、地球には存在しなかった「魔法」があった。

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