変身ヒロインの裏方妖精 ~クラスタ魔法工房へようこそ~
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オリジナル現代/冒険・バトル
タグ:R-15 残酷な描写 男主人公 女主人公 変身ヒロイン
 人知れぬ場所に存在する、不思議な工房。
 そこでは妖精たちが、魔法の道具を作っている。
 見えないものを見ることのできる眼鏡。
 動物の言葉が分かるようになる飴。
 どんな場所でも開けることのできる鍵。
 水の中でも息ができる首飾り。
 暗闇を照らす小瓶。
 履いている間だけ空中を歩ける靴。
 そして――少女を変身ヒロインへと変える、変身アイテム。
 亡き祖母グラスから工房を受け継いだ妖精、クラスタもまた、そんな魔法の道具を作る職人の一人だった。
 だが、クラスタには一つだけ問題がある。
 彼には、作ったアイテムを使ってくれる専属の変身ヒロインがいないのだ。
 祖母が担当していたヒロインたちはすでに引退し、クラスタ自身を必要とする者はいない。
 それでもクラスタは、祖母が最期に遺した言葉を信じて工房を続けていた。

『いつか、必ずおまえの力を必要としてくれる人が現れる』

 そんなある日。決して普通の人間では辿り着けないはずの工房に、一人の少女がやって来る。
 少女の名は、繋理(つながり)きずな。
 彼女が持っていたのは、壊れたパステルカラーの懐中時計。
それは間違いなく、亡き祖母グラスが作った魔法の道具だった。

「……わかった。修理が終わるまで専属になって、いつまでも待つ」

 誰にも選ばれなかった職人妖精と、彼を選んだ変身ヒロイン。
 二人の出会いから、止まっていた工房の時間が再び動き始める。