「力」を求め、悪魔との契約と暗黒の魔術に手を染めたアイアンハート=リリ・ウィリアムズ。
挫折の連続が、トニー・スタークへの執着が、自らを狂気へと駆り立てて行く。
そして、狂気へと堕ちて行く彼女は、文字通り「全て」を捧げるのだった。

ドクター・ドゥームが、アベンジャーズが、全てが倒れ、焦土と化した戦場。
アイアンハート(リリ)は、周囲の屍を見下ろしながら狂喜の声をあげていた。

「ははは! 見たか! ついに……ついにアイアンマンも、ドクター・ドゥームすら! 私はすべてを越えたぞ!!」

その絶頂の狂気に歓喜するリリの前に現れたのは、かつて雪の町ローズヒルでトニー・スタークの傍らに立った正真正銘の相棒——ハーリー・キーナーだった。

大人たちが絶望した「無」の状況から、無言の銃口が突きつけられる。
そしてトニーから受け継いだ本物のメカニック魂が、歪んだ狂喜を静かに完封する。

「I am Iron Man.」


※本作は今後のMCU展開(ドゥームズデイ等)を元にした独自のIF展開・捏造設定を含む二次創作SSです。映画本編のネタバレや公式設定とは異なる部分がありますのでご了承ください。