悲しい声を聞いて
赤い海に渡った俺が碇達を救おうとする物語

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碇を救おう

 俺はある世界で奥さん達と暮らしている不老不死の元人間だ。

 

 昔ある事情から仙命樹の液を身体に入れてしまい、マルチと新しい恋人以外とは別れる事になってしまった。

 

 元々の名前は藤田浩之      

 

 俺はある日過去の清算を済ませて、って言うかガディムがまたもや復活したのを倒したところで。

 

 自分の世界で奥さんとイチャイチャするために帰ろうとしていた途中で。

 

 ある哀し過ぎる声を聴いて、その世界に足を踏み入れた。

 

 その世界は赤い海と砂粒しか無くて、一人の少年だけが泣いていた。

 

 誰か助けてよ、誰か僕に優しくしてよ、誰か僕に話しかけてよ。

 

 その哀しい声を聴いた俺は海に入って身体を作る。

 

 海から俺はその世界の過去を探りだし、見つける、ほんとは誰より少年を愛していた人、だけど何も言えなかった人。

 

 少年を愛していたその男の身体を作り、少年を抱きしめた。

 

 少年の名前は碇シンジ。

 

 俺は碇ゲンドウの形になってシンジを優しく抱きしめてその頭を撫でる。

 

そういえば昔の友だちには浩之の黄金の右手とか言われてたっけ。

 

 

 数日間かけて俺は話をきいて決意を固める。

 

 過去を変えてこの世界を変えようと。

 

 俺は自分の魂を過去に飛ばして碇ゲンドウに会った。 

 

 赤い海の結末を俺はゲンドウに流し込む。

 

 結末を見届けたゲンドウはサングラスを取って涙を流す。

 

 俺は、すべて間違った。

 

 そう呟いたゲンドウには、もはやあの未来を変えることしか頭に浮かんではいなかった。 

 

 

 

 

 時系列的にはシンジを預けたばかりの頃。

 

 まだまだやり直せる所。

 

 

 だからゲンドウは、

 

 家の事もゲヒルンの事も。

 

 エヴァの製造もし続けながら。

 

 時々シンジに手紙を送ったり、電話をしたりし続ける。

 

 

 更に赤城ナオコと一緒に旅行に行き。

 

 そこでシンジ、レイ、ゼーレの顔合わせを行う事にした。

 

 

 

 そこで幼いシンジは幼いレイと出会って友達になった。

 

 更に幼いシンジはとっても甘えん坊さんなので。

 

 ゼーレのじいちゃん達がメロメロになった。

 

 赤城ナオコにも甘えるシンジとレイちゃん、二人ともゲンドウに抱っこされて川の字でねんねしたので。

 

 一 気 に 懐 い た。

 

 

 数日後、ゼーレの会議

 

 

 さて、例の補完計画だが 

 

 うむ。

 

 計画の練りなおしだな。

 

 さよう、あの子たちが悲しむような計画など、無くてよろしい。

 

 ゼーレのメンバーはすべて新しい孫にメロメロになっていた。

 

 「全ては新しい世代の為に」

 

 彼らは永遠の命の為に人類を赤いスープにすることを止めて、ただの好々爺に戻っていたのだ。

 

 そして俺はと言うと、シンジちゃんの相談相手して、またはエヴァ作成したり。

 

 戦自のトライデント計画を潰しに行って、めっさ仲間扱いされたり。

 

 最初はトライデントの子供達を助ける為に戦自に行き。

 

 大体の人を叩きのめしたのだ。

 

 まぁ、最初に言ったとおり俺は不老不死の、世界を楽々越える人外だし?

 

 ホントは傷付いたりさえ、しないんだけども。

 

 さすがに疲れたり、傷付いたりしてる振りをする俺。

 

 誰かが言う。

 

 どうしてそこまでして?

 

 

 だから俺は言ってやった、お前たちはなんで戦自に入ったんだ?ってね。

 

 俺は人を守るために戦うんだよ、お前たちは違うのかい?

 

 子供達を傷付けないために、俺はお前たち全員と戦うんだよ?

 

 その言葉を聞いた皆は崩れ落ち。

 

 全員が俺の仲間になり、計画は止まり。

 

 彼らは全員がネルフと協力関係になった。

 

 

 その頃、ゲンドウとレイちゃんは。

 

 

 

 「きゃーっ」

 

 レイちゃんお尻丸出しでハイハイしていた。

 

 これ、レイちゃん、何処行くの?ゲンドウは廊下をオムツ片手に追いかけている。

 

 やがて会議している部屋に入っちゃうレイ。

 

 

ゲンドウはドアを閉めて、ハイつーかまえ・・・た。

 

 と言いつつ周りを見ると。

 

 

 ゼーレのメンバーがニコニコしていた。

 

 一人が立ち上がってレイにオムツを履かせる、もう一人はゲンドウの肩をぽんと叩き、お茶を差し出してくれる。

 

 周りでは、そうそう、赤ちゃんはオムツ脱ぐと気持ちよくハイハイしてたわー。

 

 あー、うちの孫もそういえばやってたわー、などと話しに花を咲かせていた。

 

 もうすっかりただのおじいちゃんでしょゼーレ。

 

 

 

 更に時はたち、小学校に入ったシンジは冬月じいちゃんと赤城ナオコとゲンドウ、レイちゃん。

 

 5人でドライブに行き。

 

 すっかり道に迷っていた。

 

 冬月じいちゃんが高速道路で何処か間違ったらしい  

 

 

 すっかりしょげてるじいちゃんを慰めている子供達とゲンドウ。

 

ナオコさんは運転を代わり、一般道や脇道を使って道をもどしている。

 

 

 が、さすがに目的地にはつかないので近くのラヴーなホテルに泊まる羽目になったのだ。

 

 じいちゃんと子供達はお風呂で過ごす間に、隣の部屋で酒を飲むナオコさんとゲンドウ。

 

 ゲンドウはやがて話しだす。

 

 エヴァの中に居るシンジの母親の事を。

 

 あの時、ユイはこういったのだ。

 

 

 死海文書に書かれているように。 

 

 子どもで無くては動かない人造人間。

 

 しんちゃんならきっとやり遂げるわ。

 

 もちろん俺は反対したが。

 

 最終的には思ったんだよ、せめて他の子どもたちを犠牲にするわけにはいかないと。

 

 

 シンジやレイちゃん、アスカちゃんなら良いわけでも無いけれど。

 

 何も知らない。

 

 何の関係もない。

 

 子供達を巻き込む訳にはいかないと!

 

 

 

 ゲンドウはそのセリフをシンジ達が聞いて笑みを浮かべていた。

 愛されていた事を聞いた子供達は隣の部屋で、おじいちゃんとおやつにして。

 

 

 ゲンドウはナオコに一緒に居てほしいと言っていた。

 

 ユイがもしエヴァから戻ったとしても、傍に居てくれるかい?

 

 

 ユイはどうするんだゲンドウ?

 

 

 それでもナオコさんは幸せそうであった。

 

 

 更に1週間がたち、またもや幼女がやってきた。

 

 浩之お兄ちゃんの手を取って。

 

 んとね、あたちアスカっていうのよー。

 

 

 

 ゲンドウちゃんて人によばれ、よばれ・・・ふえぇ。

  

 ふえぇ?

 

 

 颯爽と現れたゲンドウはとりあえずおむつをさっと替えると、アスカちゃんを膝抱っこ。

 

 それからおやつタイムにして。

 

 やがてネムネムになってしまった子供達をナオコさんと一緒に抱き寄せて。

 

 皆でお昼寝からのめっちゃゲンドウが懐かれるパターンである。

 

 浩之お兄ちゃんは普段皆を見てくれる優しいお兄ちゃん。

 

 ゲンドウはパパであり博士。

 

 ナオコ博士の母性本能もかなりくすぐられているみたいである。

 

 

 それからしばらくして。

 

 えーん°・(ノД`)・°・子供達が3人とも泣いている。

 

 

 

 おとな達は何かの都合で見ていることしか出来ず、浩之お兄ちゃんだけしか関われて居ない。

 

 そう、おたふく風邪である。

 

 3人並んでお薬飲んで、寝てる子、泣いて背中に背負われる子、お膝にしがみつく子。

 

 お兄ちゃんガチで大変である。

 

 1週間で治ったあとは、今度は浩之お兄ちゃんが倒れた振りをする。

 

 仙命樹で、もちろん熱なんか出ないお兄ちゃんであるものの、さすがにソレは不自然なので寝込む振りをする。

 

 

 何も知らないナオコ博士と冬月じいちゃん。

 

 そして子供達が看病に取りかかる。

 

 そう、子供達による(べったり)布団蒸しである。

 

 

 

 子供達はそのまま大きくなるまで、お兄ちゃんと一緒に寝るようになってしまった。

 

 添い寝取られたゲンドウ涙目である。

 

 

 さて、使徒が出る1年前から浩之はなにかを作っていた。

 

 誰にも言わず、なにかを改造していた。

 

 

 そして使徒が襲来の時。

 

 避難している市民の中、子供がビルの陰に取り残されていた。

 

 

 エヴァ出撃準備!俺は子供を助ける!

 

 

 浩之はそう言い残しエレベーターに乗った。

 

 

 エレベーター前ではゲンドウが待っていて浩之に声をかける。

 

 浩之さん、本当にありがとうございました。

 

 そしてゲンドウは泣きながら頭を下げる。

 

 

 別れた後ゲンドウはシンジと共にエヴァに乗る。

 

 ダブルエントリーである。

 

 エヴァの操縦はシンジ、攻撃と痛みを引き受けるのはゲンドウ。

 

 これがゲンドウの導き出した答え。

 

 

 

 指令の席には元ゼーレの委員長キール・ローレンツ

 

 彼らもまた子供達を、人類を守る為に戦うのだ。

 

 

 

 

 そして俺が身に着けるのはマルチ。

 

 長い時の流れで、失われた俺の恋人、部品がなくなって機能を止めたかつての恋人を俺はよみがえらせて。

 

 彼女に鎧への変身機能を組み込んだのだ。

 

 

 俺は子供、確かトウジの妹さんを背中側にかばい。

 

 

 使徒の脚を持って転ばせた。

 

 

 ぇ?

 

 人間が使徒を転ばせた?

 

 ネルフのオペレーターが驚く中で、ナオコ博士と子供達は、冬月じいちゃんは驚か無かった。

 

 だってあの人は、子供を守る為ならとんでもない力を発揮するんだから。

 

 その信頼感。

 

 エヴァがたどり着く。

 

 

 その時に。

 

 

 俺はやられた振りをして、皆に別れを告げる。

 

 (ごめんよみんな、後はおとな達に任せるよ、君らならもう大丈夫だから)

 

 

 俺はマルチと二人次元の壁を超え、自分の奥さんの所に帰って行った。

 

 

 帰って行った。

 

 んだけども。

 

 お帰りなさいと言う奥さんの前に。

 

 ネルフの人がゲンドウが、そして少し成長した子供達がたっていた。

 

 

 あー、そうかゲンドウ君の奥さんと赤城親子、ゼーレ。

 

 これだけいれば次元の壁も越えられるか。

 

 

 帰って来た俺の周りは、どうやら不死者が増えて、少し賑やかになったようである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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