女神サンドラシアを信仰するサンドリア王国で、アンネローゼは聖女として日々、多くの人たちを救っていた。
与えられた賞賛は日々、人々を救ってきたという行いによる結果に過ぎなかったが、アンネローゼは地位も名声も求めず人々を救い続けていた。
決して自ら求めたものではないが、アンネローゼの名声は国家をも動かすほど大きなものとなっていった。
その名声を自分たちに取り込もうとするのは当然の流れだった。
王家は第一王子の婚約者としてアンネローゼを指名する。
王家の要求に彼女の生家であるフェロー伯爵家が逆らえるはずもなく、婚約は順調に成立する――はずだった。
その運命を覆したのはアンネローゼの義妹であるフェイリアだった。
フェイリアの持つ力は『強奪』、それによって幼いころからアンネローゼのものを全て奪い取ってきた。
第一王子の婚約者となったアンネローゼを妬ましく思ったフェイリアは禁忌とされる力の強奪を行い、アンネローゼから聖女の力を奪い取ってしまう。
『エラー:条件を満たさないため、制約が解除されます』
脳裏に響いた言葉と共に、アンネローゼは前世の記憶を取り戻した。アンネローゼの前世は膨大な魔力を持ち『魔王』と恐れられていた存在だった。
だが、実態は王国が覇権を握るために彼女に命じて他の国を攻めていたに過ぎなかった。
勇者の力によって王国が敗戦した後、王族は全ての責任を彼女に押し付けた。
「二度と腐った王族には従わない」
そう誓って転生の秘術を処刑前に使って、アンネローゼに転生したのだった。
記憶を取り戻したアンネローゼは、聖女の力を失ったことで追放されたが、それは『魔王』の首輪を外しただけに過ぎなかった。
与えられた賞賛は日々、人々を救ってきたという行いによる結果に過ぎなかったが、アンネローゼは地位も名声も求めず人々を救い続けていた。
決して自ら求めたものではないが、アンネローゼの名声は国家をも動かすほど大きなものとなっていった。
その名声を自分たちに取り込もうとするのは当然の流れだった。
王家は第一王子の婚約者としてアンネローゼを指名する。
王家の要求に彼女の生家であるフェロー伯爵家が逆らえるはずもなく、婚約は順調に成立する――はずだった。
その運命を覆したのはアンネローゼの義妹であるフェイリアだった。
フェイリアの持つ力は『強奪』、それによって幼いころからアンネローゼのものを全て奪い取ってきた。
第一王子の婚約者となったアンネローゼを妬ましく思ったフェイリアは禁忌とされる力の強奪を行い、アンネローゼから聖女の力を奪い取ってしまう。
『エラー:条件を満たさないため、制約が解除されます』
脳裏に響いた言葉と共に、アンネローゼは前世の記憶を取り戻した。アンネローゼの前世は膨大な魔力を持ち『魔王』と恐れられていた存在だった。
だが、実態は王国が覇権を握るために彼女に命じて他の国を攻めていたに過ぎなかった。
勇者の力によって王国が敗戦した後、王族は全ての責任を彼女に押し付けた。
「二度と腐った王族には従わない」
そう誓って転生の秘術を処刑前に使って、アンネローゼに転生したのだった。
記憶を取り戻したアンネローゼは、聖女の力を失ったことで追放されたが、それは『魔王』の首輪を外しただけに過ぎなかった。